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バラエティに富んだ人種
甘い匂いの元は
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試合は5回を終わったところで、13対0と一方的な展開でアマゾーンがリードしている。
「ったく、だらしない…これじゃ、去年と同じで一方的にやられてるじゃない!」
ミリアは怒りを通り越して呆れるしかない。
アマゾーンナインのセクシーな仕草とチラリズムに目も心も奪われ、平常心を保つ事が出来ずに失点を繰り返す。
それだけではなく、アマゾーンの選手はウェヌス神殿の広いファールゾーンを利用してファールフライを俊敏な動きでキャッチする。
「アイツら、守備には絶対的な自信を持ってるんだな」
アマゾーンは守備型のチームで、俊足を活かした広い守備範囲を誇る。
「正攻法で戦っても強いチームだと思うんだがなぁ」
こんな半裸みたいなユニフォームを着る必要も無いのに…と近衛は思った。
長かったアマゾーンの攻撃も終わり、ワイズスのメンバーがベンチに戻った。
「おぅ、コノエ…後は他のヤツらに譲ってやれ。
今日は負けだ、こんな試合にお前が出る必要は無い」
ミラージュ監督が近衛をベンチに下げるつもりだ。
「は、はァ…」
「その代わり、ヤツらの攻略法を見つけ出すんだ…いいな?」
「エッ、オレ1人で見つけるんですか?」
これならまだ試合に出た方が楽だ。
監督に言われた通り、ベンチからアマゾーンの選手を食い入るように観察してるが、これと言った攻略法が見当たらない。
平常心で挑めば勝てない相手ではないのだが、男の本能というか、下半身を刺激する匂いをどうにかしなければならない。
「ん~、どうやって攻略すればよいのやら…」
「何か手がかりは掴めた?」
ミリアはスコアをつけている。
「そうだ…ミリア、昨年のアマゾーンの戦績を調べたいんだが、データ出せるか?」
「昨年の戦績?えぇ、それならすぐに出せるけど」
ミリアは「Σω\╬○Aฅ$…」と呪文を唱えた。
すると、ボヮーンとステータスパネルが浮かび上がり、アマゾーンの戦績が事細かに表示してある。
「便利だなぁ、魔法が使えるというのは。どれどれ…」
昨年アマゾーンの戦績は48勝61敗11分けで順位は7位。
「7位かよ、それじゃ大した成績じゃないじゃん!」
「それだけ見れば大したこと無いんだけど…」
「ん、どゆこと?」
「ほら、ここを見て…ホームとアウェイの成績がおかしいのよ」
「おかしい?…はァァァ、何だこりゃ!」
思わず声を上げた。
それもそのはず、アウェイの勝率は0.297に対して、ホームでは0.817という、ずば抜けた勝率を誇る。
「何でこんなに差があるんだ?変だろ、どう見ても」
ここまで差があると何かあると勘ぐってしまう。
「あの甘い匂いとユニフォームかしら」
「他のチームが男ばかりだしな。それだけスケベって事なのかなぁ」
「ホントにねぇ…どうしてオトコって、こうもスケベなのかしら」
「そのスケベ心を逆手にとって勝つんだからな。大したもんだよ、ホントに」
本能には勝てないのだろうか。
「勝つにはホームは捨てて、アウェイでボッコボコにするしかないんじゃないのか」
「それでいいの?」
「ん?」
「あんな破廉恥な格好して、しかもけちょんけちょんにやられてるのよ?何としてでも一死報いたいとは思わないの?」
ミリアはこの神殿で腑抜けになって敗ける姿を見るのが悔しいらしい。
「…そうだよな、ミリアの言う通りだ。何としてでも、ここで1時むくいたいよな」
「まずはこの匂いを何とかしないとね」
「匂いかぁ…」
相変わらず神殿内には甘い匂いが漂う。
(ん?変だな)
違和感を感じ、もう一度パネルを見直す。
「なぁ、この匂いはアイツらの体臭とか言ってたよな?」
「えぇ、言ったけど」
「おかしいだろ!アウェイの勝率は3割にも満たないんだぜ!」
あの匂いがあれば、例えアウェイでも高い勝率になるはずだが、アウェイは散々な成績だ。
「それって…あの匂いは体臭じゃないって事?」
「多分、そうじゃないかと思うんだ」
となると、原因はこの神殿にあると予想した。
「ったく、だらしない…これじゃ、去年と同じで一方的にやられてるじゃない!」
ミリアは怒りを通り越して呆れるしかない。
アマゾーンナインのセクシーな仕草とチラリズムに目も心も奪われ、平常心を保つ事が出来ずに失点を繰り返す。
それだけではなく、アマゾーンの選手はウェヌス神殿の広いファールゾーンを利用してファールフライを俊敏な動きでキャッチする。
「アイツら、守備には絶対的な自信を持ってるんだな」
アマゾーンは守備型のチームで、俊足を活かした広い守備範囲を誇る。
「正攻法で戦っても強いチームだと思うんだがなぁ」
こんな半裸みたいなユニフォームを着る必要も無いのに…と近衛は思った。
長かったアマゾーンの攻撃も終わり、ワイズスのメンバーがベンチに戻った。
「おぅ、コノエ…後は他のヤツらに譲ってやれ。
今日は負けだ、こんな試合にお前が出る必要は無い」
ミラージュ監督が近衛をベンチに下げるつもりだ。
「は、はァ…」
「その代わり、ヤツらの攻略法を見つけ出すんだ…いいな?」
「エッ、オレ1人で見つけるんですか?」
これならまだ試合に出た方が楽だ。
監督に言われた通り、ベンチからアマゾーンの選手を食い入るように観察してるが、これと言った攻略法が見当たらない。
平常心で挑めば勝てない相手ではないのだが、男の本能というか、下半身を刺激する匂いをどうにかしなければならない。
「ん~、どうやって攻略すればよいのやら…」
「何か手がかりは掴めた?」
ミリアはスコアをつけている。
「そうだ…ミリア、昨年のアマゾーンの戦績を調べたいんだが、データ出せるか?」
「昨年の戦績?えぇ、それならすぐに出せるけど」
ミリアは「Σω\╬○Aฅ$…」と呪文を唱えた。
すると、ボヮーンとステータスパネルが浮かび上がり、アマゾーンの戦績が事細かに表示してある。
「便利だなぁ、魔法が使えるというのは。どれどれ…」
昨年アマゾーンの戦績は48勝61敗11分けで順位は7位。
「7位かよ、それじゃ大した成績じゃないじゃん!」
「それだけ見れば大したこと無いんだけど…」
「ん、どゆこと?」
「ほら、ここを見て…ホームとアウェイの成績がおかしいのよ」
「おかしい?…はァァァ、何だこりゃ!」
思わず声を上げた。
それもそのはず、アウェイの勝率は0.297に対して、ホームでは0.817という、ずば抜けた勝率を誇る。
「何でこんなに差があるんだ?変だろ、どう見ても」
ここまで差があると何かあると勘ぐってしまう。
「あの甘い匂いとユニフォームかしら」
「他のチームが男ばかりだしな。それだけスケベって事なのかなぁ」
「ホントにねぇ…どうしてオトコって、こうもスケベなのかしら」
「そのスケベ心を逆手にとって勝つんだからな。大したもんだよ、ホントに」
本能には勝てないのだろうか。
「勝つにはホームは捨てて、アウェイでボッコボコにするしかないんじゃないのか」
「それでいいの?」
「ん?」
「あんな破廉恥な格好して、しかもけちょんけちょんにやられてるのよ?何としてでも一死報いたいとは思わないの?」
ミリアはこの神殿で腑抜けになって敗ける姿を見るのが悔しいらしい。
「…そうだよな、ミリアの言う通りだ。何としてでも、ここで1時むくいたいよな」
「まずはこの匂いを何とかしないとね」
「匂いかぁ…」
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(ん?変だな)
違和感を感じ、もう一度パネルを見直す。
「なぁ、この匂いはアイツらの体臭とか言ってたよな?」
「えぇ、言ったけど」
「おかしいだろ!アウェイの勝率は3割にも満たないんだぜ!」
あの匂いがあれば、例えアウェイでも高い勝率になるはずだが、アウェイは散々な成績だ。
「それって…あの匂いは体臭じゃないって事?」
「多分、そうじゃないかと思うんだ」
となると、原因はこの神殿にあると予想した。
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