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ベスパネット・ワイズスというチーム
最下位の要因
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ミラージュ=レスリー。
かつては、ベスパネット・ワイズスのショートストップとして名を馳せた伝説的プレイヤー。
チーム歴代1位のホームランと安打を記録する。
現役引退後は国王の側近としてスポーツ大臣に就任。
3年前よりオーナーでもあるアーマンド王子の要請により、ワイズスの監督に就任した。
しかし、肝心の采配はチーフコーチのニーサに任せっきりでほぼ置物状態。
試合中ベンチで居眠りをしたり、酒を飲むのは日常茶飯事で、いつクビになってもおかしくない状態…
というのが表向きの顔だが、実際はとんでもない過去を持つ人物…………………
なのだが、現時点ではまだ正体を明かす段階ではない。
「ヨーシ、それじゃ試合を始めるぞ!」
監督の号令により、試合はスタートした。
Aチームのトップバッター、イシューは右打席でバットを短く持っている。
「オイオイ、そんなに短く持ってヒットが打てるのかよ!」
サードを守るマーモセットがヤジを飛ばす。
「イシュー、気にするな!自分のバッティングを心掛けるんだ!」
ネクストバッターズサークルから近衛がアドバイスを送る。
「大丈夫です。ボクは落ち着いてますから」
イシューは表情を変えず答える。
「あれなら大丈夫だな」
平常心ならば全く問題ないと思った。
マウンド上のナチはスリークォーター気味のフォームからキレのいいストレートを投げた。
「ストライク!」
インコース低めに決まってワンストライク。
(いくらレベルが低いとは言え、エースの投げる球はキレがあるなぁ)
確かに全体的にレベルは低いが、一番の要因はチームワークがイマイチなのではないか、そう感じた。
こんないい球を放るピッチャーがいながら、何故最下位なのか?
近衛はグラウンドを見渡した。
(っ!なる程、原因はこれか)
どうやら一番の原因が分かったみたいだ。
かつては、ベスパネット・ワイズスのショートストップとして名を馳せた伝説的プレイヤー。
チーム歴代1位のホームランと安打を記録する。
現役引退後は国王の側近としてスポーツ大臣に就任。
3年前よりオーナーでもあるアーマンド王子の要請により、ワイズスの監督に就任した。
しかし、肝心の采配はチーフコーチのニーサに任せっきりでほぼ置物状態。
試合中ベンチで居眠りをしたり、酒を飲むのは日常茶飯事で、いつクビになってもおかしくない状態…
というのが表向きの顔だが、実際はとんでもない過去を持つ人物…………………
なのだが、現時点ではまだ正体を明かす段階ではない。
「ヨーシ、それじゃ試合を始めるぞ!」
監督の号令により、試合はスタートした。
Aチームのトップバッター、イシューは右打席でバットを短く持っている。
「オイオイ、そんなに短く持ってヒットが打てるのかよ!」
サードを守るマーモセットがヤジを飛ばす。
「イシュー、気にするな!自分のバッティングを心掛けるんだ!」
ネクストバッターズサークルから近衛がアドバイスを送る。
「大丈夫です。ボクは落ち着いてますから」
イシューは表情を変えず答える。
「あれなら大丈夫だな」
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「ストライク!」
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確かに全体的にレベルは低いが、一番の要因はチームワークがイマイチなのではないか、そう感じた。
こんないい球を放るピッチャーがいながら、何故最下位なのか?
近衛はグラウンドを見渡した。
(っ!なる程、原因はこれか)
どうやら一番の原因が分かったみたいだ。
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