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UWPとは
教育的指導
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「もう、めんどくせぇから、コイツから金取ってボコろうぜ」
「イイねぇ、ついでに服剥ぎ取って川に捨ててやろうぜw」
「ギャハハハハハハハw
それならオレは、土手に全裸の不審者がいるって通報するゎ」
「www」
連中は今までも人から金を巻き上げるような事をしていたのだろうか。
「ほほぉ~、私から金を巻き上げるつもりですか…
いいでしょう、私に勝ったらいくらでも差し上げますよ」
「ハァ?何、トチ狂ってんだ?」
「オメーがオレらに勝てるワケねぇだろ!」
連中が東郷を取り囲む。
「分かりました…ではこの場所で勝負しますか」
東郷が指した場所はコンビニの隣にある空き地だ。
歩道よりも広く、人目につかない。
「じゃあ、テメーから入れよ」
フェードカットの男が促す。
東郷は言われた通り、先に空き地に踏み入れた。
「今だ!」
背後から男が襲いかかる。
だが東郷は後ろに目があるかのように、男の動きを読んで横に躱す。
男はバランスを崩し、雑草の生えた地面に倒れ込む。
「痛ぇ!」
「おや、どうしました?転んだのですか?」
東郷はおとぼけ口調でからかう。
「ふざけんな、コノヤロー!」
ドレッドヘアの男が殴り掛かる。
「ハエが止まるパンチですね」
左膝の側面に足刀を叩き込む。
当たった瞬間、メキッという音がした。
「ゥギャァァァァァ~っ!」
ドレッドヘアの男は膝を抑えながら呻く。
「おい、オヤジ…テメー、格闘技やってんな?」
「さぁ?もし、やってたと言ったらどうするつもりですか?」
「おもしれぇ事言うじゃねえか。
オマエら手を出すなよ!
このオヤジはオレが殺っちまう」
体格のいいフェードカットが立ち上がる。
体格差は歴然。
傍から見ても、東郷が圧倒的に不利だ。
「一対一…つまり、シングルマッチというワケですね。よろしいでしょう」
東郷は至って穏やかなままだ。
男の顔が紅潮する。
「何、勝ち誇ったようなツラしてんだ!
秒殺で仕留めてやらぁ!」
ドレッドヘアの男とは違い、明らかに格闘技経験者だと判る右ストレートを放った。
「だからムダですってば」
東郷はストレートよりも速く相手の懐に入り、右の掌底をアゴにヒットさせた。
モロに入った衝撃で脳が揺れる。
「グワッ…」
男は一撃でダウンした。
「まだ終わってませんよ」
東郷が覆いかぶさり、両腕で頸動脈を締める。
プロレス技でいう、スリーパーホールドというやつだ。
「ガハッ…グッ…」
もがく間もなく、男はあっという間に締め落とされた。
「私の勝ちでいいですね」
東郷は立ち上がり、スーツに着いた土を払っている。
5人のうち、2人が戦闘不能となった。
残るは3人。
見たところ、東郷と身長は差ほど変わらない。
「ヤ、ヤベェよ…」
「お前行けよ!」
「ふざけんな、お前こそ行けよ!」
3人は戦意喪失で怯えきっている。
「ヤレヤレ…この2人の仇を討とうとは思わないんですか。
まぁ、いいでしょう。ならば、このゴミを片付けてサッサと帰りなさい、いいですか?」
再度ゴミ袋を掲げた。
「ハ、ハイ…」
力なく返事し、ゴミ袋を受け取る。
「それと…もしまた、商店街で騒ぐようなら…その時は分かってますね?」
鋭い眼光を投げかけた。
「わ、分かりましたっ!」
3人は倒れてる2人を尻目にゴミ袋を持って一目散に走り去った。
「あの3人はヨシとして…この2人はどうしましょうかね」
倒れてる2人を無理やり起こした。
「さぁ、起きなさい。残りの3人はゴミ袋を持って逃げ帰りましたよ」
「…」
「アイツら…」
この2人も完全に戦意喪失だ。
「あの3人にも言っておきましたが、もし再びあんな騒ぎを起こしたらどうなるか…分かってますよね?」
再度念を押す。
「分かったよ」
「だったら、即刻ここから出ていきなさい!
私の気が変わらないうちに!」
「クソっ」
フェードカットの男が肩を貸しながらドレッドヘアの男を連れて空き地から出た。
夜のパトロールはこういった輩に対して教育的指導を行い、この街の保全を守っている。
「さてと、帰りますかな」
夜空を見上げ、空き地を後にした。
「明日は土曜日…清掃の日ですね」
早朝の商店街を清掃するのも東郷の日課だ。
「イイねぇ、ついでに服剥ぎ取って川に捨ててやろうぜw」
「ギャハハハハハハハw
それならオレは、土手に全裸の不審者がいるって通報するゎ」
「www」
連中は今までも人から金を巻き上げるような事をしていたのだろうか。
「ほほぉ~、私から金を巻き上げるつもりですか…
いいでしょう、私に勝ったらいくらでも差し上げますよ」
「ハァ?何、トチ狂ってんだ?」
「オメーがオレらに勝てるワケねぇだろ!」
連中が東郷を取り囲む。
「分かりました…ではこの場所で勝負しますか」
東郷が指した場所はコンビニの隣にある空き地だ。
歩道よりも広く、人目につかない。
「じゃあ、テメーから入れよ」
フェードカットの男が促す。
東郷は言われた通り、先に空き地に踏み入れた。
「今だ!」
背後から男が襲いかかる。
だが東郷は後ろに目があるかのように、男の動きを読んで横に躱す。
男はバランスを崩し、雑草の生えた地面に倒れ込む。
「痛ぇ!」
「おや、どうしました?転んだのですか?」
東郷はおとぼけ口調でからかう。
「ふざけんな、コノヤロー!」
ドレッドヘアの男が殴り掛かる。
「ハエが止まるパンチですね」
左膝の側面に足刀を叩き込む。
当たった瞬間、メキッという音がした。
「ゥギャァァァァァ~っ!」
ドレッドヘアの男は膝を抑えながら呻く。
「おい、オヤジ…テメー、格闘技やってんな?」
「さぁ?もし、やってたと言ったらどうするつもりですか?」
「おもしれぇ事言うじゃねえか。
オマエら手を出すなよ!
このオヤジはオレが殺っちまう」
体格のいいフェードカットが立ち上がる。
体格差は歴然。
傍から見ても、東郷が圧倒的に不利だ。
「一対一…つまり、シングルマッチというワケですね。よろしいでしょう」
東郷は至って穏やかなままだ。
男の顔が紅潮する。
「何、勝ち誇ったようなツラしてんだ!
秒殺で仕留めてやらぁ!」
ドレッドヘアの男とは違い、明らかに格闘技経験者だと判る右ストレートを放った。
「だからムダですってば」
東郷はストレートよりも速く相手の懐に入り、右の掌底をアゴにヒットさせた。
モロに入った衝撃で脳が揺れる。
「グワッ…」
男は一撃でダウンした。
「まだ終わってませんよ」
東郷が覆いかぶさり、両腕で頸動脈を締める。
プロレス技でいう、スリーパーホールドというやつだ。
「ガハッ…グッ…」
もがく間もなく、男はあっという間に締め落とされた。
「私の勝ちでいいですね」
東郷は立ち上がり、スーツに着いた土を払っている。
5人のうち、2人が戦闘不能となった。
残るは3人。
見たところ、東郷と身長は差ほど変わらない。
「ヤ、ヤベェよ…」
「お前行けよ!」
「ふざけんな、お前こそ行けよ!」
3人は戦意喪失で怯えきっている。
「ヤレヤレ…この2人の仇を討とうとは思わないんですか。
まぁ、いいでしょう。ならば、このゴミを片付けてサッサと帰りなさい、いいですか?」
再度ゴミ袋を掲げた。
「ハ、ハイ…」
力なく返事し、ゴミ袋を受け取る。
「それと…もしまた、商店街で騒ぐようなら…その時は分かってますね?」
鋭い眼光を投げかけた。
「わ、分かりましたっ!」
3人は倒れてる2人を尻目にゴミ袋を持って一目散に走り去った。
「あの3人はヨシとして…この2人はどうしましょうかね」
倒れてる2人を無理やり起こした。
「さぁ、起きなさい。残りの3人はゴミ袋を持って逃げ帰りましたよ」
「…」
「アイツら…」
この2人も完全に戦意喪失だ。
「あの3人にも言っておきましたが、もし再びあんな騒ぎを起こしたらどうなるか…分かってますよね?」
再度念を押す。
「分かったよ」
「だったら、即刻ここから出ていきなさい!
私の気が変わらないうちに!」
「クソっ」
フェードカットの男が肩を貸しながらドレッドヘアの男を連れて空き地から出た。
夜のパトロールはこういった輩に対して教育的指導を行い、この街の保全を守っている。
「さてと、帰りますかな」
夜空を見上げ、空き地を後にした。
「明日は土曜日…清掃の日ですね」
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