105 / 125
クライマックス
禁煙
しおりを挟む
翌日のスポーツ紙の一面は天海が独占した。
【天海涙の完全試合!】
【悪童から優等生へ!新生天海、完全試合!】
【完全試合でファンに礼を! 天海が涙ながらに感謝!】
今までとは違い、ファンやチームメイトに感謝の言葉を口にする模範生に変わった。
「素晴らしい!そして脅威だな、今の天海くんは」
ダグアウトでスポーツ紙を読んだ結城は思わず声を上げた。
「しかし、スゴい変わり様ですね…まるで、ジキルとハイドだ」
隣で鬼束が首を傾げる。
「それは天海くんに失礼だろう、鬼束くん。彼はこうやって更生したんだ。喜ばしい事じゃないか」
「はぁ…でも、まだ信じられなくて」
鬼束だけでは無い、他の選手も天海の優等生ぶりに戸惑う。
「いや、もしかしたらこれが彼の本来の姿なのかもしれない。今の彼はそれまでの彼とは違い、かなり手強い存在になる筈だ」
結城の言う通り、天海はパワーアップした。
チームメイトと和解し、味方を得る事でマーリンズの勢いはスカイウォーカーズをも凌駕する。
「これでいいんだ。ボクは今の天海くんと正々堂々勝負したい。そして優勝する…相手が強ければ強い程、敗けるワケにはいかない」
気を引き締めた。
今夜もナイトゲームでレッズとの試合を控える。
先発はスカイウォーカーズがパーラートップ14勝を挙げてる真咲。
レッズはエースの与謝野。
真咲は立ち上がりから絶好調で、120km台のストレートを速く見せる投球術でレッズ打線を翻弄する。
対する与謝野も、精密機械と称される抜群のコントロールで、スカイウォーカーズ打線にスキを見せないピッチングを披露。
試合が動いたのは5回の表。
2番岩下がセンター前ヒットで塁に出ると、3番ワグナーがライトポール際に17号ツーランで先制。
対するスカイウォーカーズは6回の裏、この日4番に座った結城がランナー二塁の場面で、ライト線を破るツーベースヒットで1点を返す。
レッズリードのまま8回の裏、ピッチャー真咲の打席で榊が動く。
代打にこの日もベンチスタートの鬼束を送る。
レッズは二番手中継ぎのローマン。
ツーボール、ワンストライクからの四球目、ローマンのチェンジアップを捕え、打球はレフトスタンドへ29号同点ソロを放つ。
試合は延長にもつれ込み、両チーム決め手の無いまま、12回引き分けとなった。
試合後の談話で、主砲鬼束をベンチスタートにした事について
「少し休ませた方がいいと思ってさ。
明日からはスタメンで起用するけどね。
今、2位と何ゲーム差?
えっ、1.5なの?
じゃ、マーリンズ今日も勝ったの?
マジ?
ウソ、ヤべーじゃん!
明日は必ず勝たないと。
あ、今日はちゃんとサイフ持ってきたから金貸してなんて言わないから安心してくれ。
えっと…あ、金入れてくるの忘れた…
おい、だから逃げるなって!
待て、コラ!
おぉーい、少しでいいから貸してくれっ!」
帰り際、榊は櫻井を呼び止めた。
「おーい、ヒロト」
「はい、何ですか監督?」
「この後、予定とかあるのか?」
「いえ、特に無いですけど」
「たまには一杯付き合ってくんないかな?」
「あぁ、いいですよ」
「他に誰か呼ぼうか?」
「もう帰ったんじゃないですかね」
「そうか帰ったのか」
ポケットからスマホを出して電話を掛けた。
「もしもし?おぉ、お疲れ!今どこ?帰る途中?じゃあ、これから一杯やらないか?ヒロトもいるし。うん…じゃあ、いつもの店で!あいよ~っ」
電話を切った。
「誰に掛けたんですか?」
「舞だよ。アイツ、ホテルに泊まってるだろ?これからメシ食うにしても、ほとんど店閉まってるだろ?だから、一杯やろうって連絡したんだよ」
水卜は函館在住で、武蔵野ボールパークとキングダムの本拠地東京ボールパーク、マーリンズの本拠地マーリンズフィールドの時だけチームに帯同する。
コーチの傍ら、主婦業を疎かに出来ないとの事で、コーチ業はあくまでもパートとして行う。
「大変ですよね、舞さんも。わざわざ函館から出て来て、コーチ業をやるというのも」
「コッチが無理言って頼んだからな。
本来なら家の事で手一杯なんだが、イヤな顔せずにコーチを引き受けてくれるし、有り難いよ」
「そうですよね…舞さんがブルペンで様子を見ているから、交代のタイミングも良いし」
水卜はブルペンで肩を作っているリリーフ陣の様子を見て、どのピッチャーを出せばいいか判断する事に長けている。
リリーフ陣の救援失敗が少ないのは水卜のお陰と言ってもいい。
二人は吉祥寺の繁華街にある、行きつけの個室居酒屋へ入った。
「いらっしゃいませ。お連れ様は既に到着しております」
店員の案内で、高級感溢れる個室へ通された。
襖を開けると、水卜が座敷に座って二人を待っていた。
「あ、お疲れ様!悪いけど、先に一杯やってまーす」
ジョッキを手にする。
「おぉ、お疲れ!悪いな、呼び出してしまって」
「お疲れ様です、舞さん」
「ヒロトくんもお疲れ様。二人ともビールでいい?」
「ヒロト、ビールでいいか?」
「えぇ、お願いします」
「あ、すいません!生二つ追加で」
案内をした店員に注文する。
「はい、畏まりました」
「それにしても、今日は疲れたな」
座るや否や、ポケットからタバコを取り出し火をつけた。
「チョット、榊さん!ここは禁煙席よ!」
よく見ると、テーブルには灰皿が無い。
「ウソっ、何で禁煙席にしたんだよ!」
「当然でしょ?榊さん以外は誰も吸ってないし、これを機に禁煙したらどう?」
「そうですよ。ウチでタバコ吸ってるの、榊さんと中田さんだけですよ」
一軍、二軍監督のみ喫煙者で、選手はおろか、コーチも吸わない。
そもそも、武蔵野ボールパークは完全禁煙なのに、監督室で堂々と吸っている。
このご時世、喫煙者には肩身が狭い。
「マジかよ…オレに禁煙しろってか」
「そう、榊さんは吸いすぎよ!監督なんだし、もう少し健康に気を使わなきゃ」
「そうですね、舞さんの言う通りだと思います」
「分かったよ!じゃあ、この一本だけ吸わせてくれ」
「ダメっ!」
水卜が素早くタバコを取り上げた。
「あぁ、何すんだよ!」
「ダメだって言ってるでしょ!あ、すいませーん!ゴメンなさい、この人禁煙席だと知らずにタバコに火をつけたんだけど、消すので灰皿もらえます?」
申し訳なさそうに灰皿を頼んだ。
「あ、はい…今お持ちします」
店員は隣の喫煙席から灰皿を持ってきた。
「あぁ、ゴメンなさいね!」
手に持ったタバコをもみ消して、灰皿を返した。
「あぁ…酒飲みながらタバコ吸うのがいいのに」
持ってたタバコを取り上げられ、悲しげな表情をしている。
【天海涙の完全試合!】
【悪童から優等生へ!新生天海、完全試合!】
【完全試合でファンに礼を! 天海が涙ながらに感謝!】
今までとは違い、ファンやチームメイトに感謝の言葉を口にする模範生に変わった。
「素晴らしい!そして脅威だな、今の天海くんは」
ダグアウトでスポーツ紙を読んだ結城は思わず声を上げた。
「しかし、スゴい変わり様ですね…まるで、ジキルとハイドだ」
隣で鬼束が首を傾げる。
「それは天海くんに失礼だろう、鬼束くん。彼はこうやって更生したんだ。喜ばしい事じゃないか」
「はぁ…でも、まだ信じられなくて」
鬼束だけでは無い、他の選手も天海の優等生ぶりに戸惑う。
「いや、もしかしたらこれが彼の本来の姿なのかもしれない。今の彼はそれまでの彼とは違い、かなり手強い存在になる筈だ」
結城の言う通り、天海はパワーアップした。
チームメイトと和解し、味方を得る事でマーリンズの勢いはスカイウォーカーズをも凌駕する。
「これでいいんだ。ボクは今の天海くんと正々堂々勝負したい。そして優勝する…相手が強ければ強い程、敗けるワケにはいかない」
気を引き締めた。
今夜もナイトゲームでレッズとの試合を控える。
先発はスカイウォーカーズがパーラートップ14勝を挙げてる真咲。
レッズはエースの与謝野。
真咲は立ち上がりから絶好調で、120km台のストレートを速く見せる投球術でレッズ打線を翻弄する。
対する与謝野も、精密機械と称される抜群のコントロールで、スカイウォーカーズ打線にスキを見せないピッチングを披露。
試合が動いたのは5回の表。
2番岩下がセンター前ヒットで塁に出ると、3番ワグナーがライトポール際に17号ツーランで先制。
対するスカイウォーカーズは6回の裏、この日4番に座った結城がランナー二塁の場面で、ライト線を破るツーベースヒットで1点を返す。
レッズリードのまま8回の裏、ピッチャー真咲の打席で榊が動く。
代打にこの日もベンチスタートの鬼束を送る。
レッズは二番手中継ぎのローマン。
ツーボール、ワンストライクからの四球目、ローマンのチェンジアップを捕え、打球はレフトスタンドへ29号同点ソロを放つ。
試合は延長にもつれ込み、両チーム決め手の無いまま、12回引き分けとなった。
試合後の談話で、主砲鬼束をベンチスタートにした事について
「少し休ませた方がいいと思ってさ。
明日からはスタメンで起用するけどね。
今、2位と何ゲーム差?
えっ、1.5なの?
じゃ、マーリンズ今日も勝ったの?
マジ?
ウソ、ヤべーじゃん!
明日は必ず勝たないと。
あ、今日はちゃんとサイフ持ってきたから金貸してなんて言わないから安心してくれ。
えっと…あ、金入れてくるの忘れた…
おい、だから逃げるなって!
待て、コラ!
おぉーい、少しでいいから貸してくれっ!」
帰り際、榊は櫻井を呼び止めた。
「おーい、ヒロト」
「はい、何ですか監督?」
「この後、予定とかあるのか?」
「いえ、特に無いですけど」
「たまには一杯付き合ってくんないかな?」
「あぁ、いいですよ」
「他に誰か呼ぼうか?」
「もう帰ったんじゃないですかね」
「そうか帰ったのか」
ポケットからスマホを出して電話を掛けた。
「もしもし?おぉ、お疲れ!今どこ?帰る途中?じゃあ、これから一杯やらないか?ヒロトもいるし。うん…じゃあ、いつもの店で!あいよ~っ」
電話を切った。
「誰に掛けたんですか?」
「舞だよ。アイツ、ホテルに泊まってるだろ?これからメシ食うにしても、ほとんど店閉まってるだろ?だから、一杯やろうって連絡したんだよ」
水卜は函館在住で、武蔵野ボールパークとキングダムの本拠地東京ボールパーク、マーリンズの本拠地マーリンズフィールドの時だけチームに帯同する。
コーチの傍ら、主婦業を疎かに出来ないとの事で、コーチ業はあくまでもパートとして行う。
「大変ですよね、舞さんも。わざわざ函館から出て来て、コーチ業をやるというのも」
「コッチが無理言って頼んだからな。
本来なら家の事で手一杯なんだが、イヤな顔せずにコーチを引き受けてくれるし、有り難いよ」
「そうですよね…舞さんがブルペンで様子を見ているから、交代のタイミングも良いし」
水卜はブルペンで肩を作っているリリーフ陣の様子を見て、どのピッチャーを出せばいいか判断する事に長けている。
リリーフ陣の救援失敗が少ないのは水卜のお陰と言ってもいい。
二人は吉祥寺の繁華街にある、行きつけの個室居酒屋へ入った。
「いらっしゃいませ。お連れ様は既に到着しております」
店員の案内で、高級感溢れる個室へ通された。
襖を開けると、水卜が座敷に座って二人を待っていた。
「あ、お疲れ様!悪いけど、先に一杯やってまーす」
ジョッキを手にする。
「おぉ、お疲れ!悪いな、呼び出してしまって」
「お疲れ様です、舞さん」
「ヒロトくんもお疲れ様。二人ともビールでいい?」
「ヒロト、ビールでいいか?」
「えぇ、お願いします」
「あ、すいません!生二つ追加で」
案内をした店員に注文する。
「はい、畏まりました」
「それにしても、今日は疲れたな」
座るや否や、ポケットからタバコを取り出し火をつけた。
「チョット、榊さん!ここは禁煙席よ!」
よく見ると、テーブルには灰皿が無い。
「ウソっ、何で禁煙席にしたんだよ!」
「当然でしょ?榊さん以外は誰も吸ってないし、これを機に禁煙したらどう?」
「そうですよ。ウチでタバコ吸ってるの、榊さんと中田さんだけですよ」
一軍、二軍監督のみ喫煙者で、選手はおろか、コーチも吸わない。
そもそも、武蔵野ボールパークは完全禁煙なのに、監督室で堂々と吸っている。
このご時世、喫煙者には肩身が狭い。
「マジかよ…オレに禁煙しろってか」
「そう、榊さんは吸いすぎよ!監督なんだし、もう少し健康に気を使わなきゃ」
「そうですね、舞さんの言う通りだと思います」
「分かったよ!じゃあ、この一本だけ吸わせてくれ」
「ダメっ!」
水卜が素早くタバコを取り上げた。
「あぁ、何すんだよ!」
「ダメだって言ってるでしょ!あ、すいませーん!ゴメンなさい、この人禁煙席だと知らずにタバコに火をつけたんだけど、消すので灰皿もらえます?」
申し訳なさそうに灰皿を頼んだ。
「あ、はい…今お持ちします」
店員は隣の喫煙席から灰皿を持ってきた。
「あぁ、ゴメンなさいね!」
手に持ったタバコをもみ消して、灰皿を返した。
「あぁ…酒飲みながらタバコ吸うのがいいのに」
持ってたタバコを取り上げられ、悲しげな表情をしている。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
光のもとで1
葉野りるは
青春
一年間の療養期間を経て、新たに高校へ通いだした翠葉。
小さいころから学校を休みがちだった翠葉は人と話すことが苦手。
自分の身体にコンプレックスを抱え、人に迷惑をかけることを恐れ、人の中に踏み込んでいくことができない。
そんな翠葉が、一歩一歩ゆっくりと歩きだす。
初めて心から信頼できる友達に出逢い、初めての恋をする――
(全15章の長編小説(挿絵あり)。恋愛風味は第三章から出てきます)
10万文字を1冊として、文庫本40冊ほどの長さです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
EX級アーティファクト化した介護用ガイノイドと行く未来異星世界遺跡探索~君と添い遂げるために~
青空顎門
SF
病で余命宣告を受けた主人公。彼は介護用に購入した最愛のガイノイド(女性型アンドロイド)の腕の中で息絶えた……はずだったが、気づくと彼女と共に見知らぬ場所にいた。そこは遥か未来――時空間転移技術が暴走して崩壊した後の時代、宇宙の遥か彼方の辺境惑星だった。男はファンタジーの如く高度な技術の名残が散見される世界で、今度こそ彼女と添い遂げるために未来の超文明の遺跡を巡っていく。
※小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様、ノベルバ様にも掲載しております。
意味がわかると怖い話
邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き
基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。
※完結としますが、追加次第随時更新※
YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*)
お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕
https://youtube.com/@yuachanRio

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる