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後半戦
アクシデント
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スカイウォーカーズは序盤から果敢に攻める。
2回の表、先頭バッターの鬼束がフォアボールで出塁すると、毒島の打席で二塁へ盗塁。
毒島がセカンドゴロの間に鬼束は三塁へ。
続く畑中はセンターフライで倒れ、7番保坂がライトオーバーのタイムリーツーベースヒットで1点を先制。
対するブラックスは4回の裏、トップバッターの城戸が一、二塁間を破るヒットで出塁すると、2番柴崎が送って二塁へ。
3番足達がライト前ヒットで城戸が返って同点。
スカイウォーカーズは5回の表に来栖が左中間を破るツーベースヒット。
トップバッターの筧はフォアボールでランナーは二塁、一塁。
2番唐澤が前田のスライダーをレフトポール際に飛び込む16号スリーランで3点追加。
ここで前田はマウンドを降り、二番手に左の中継ぎ平野を投入。
平野は3番結城をライトフライ、4番鬼束をショートライナーに打ち取りツーアウト。
5番毒島はセンター前にヒットを打つが、6番畑中はファーストゴロで攻撃が終了。
その裏のブラックスの攻撃は、4番風間がライトスタンドへ23号ソロホームランで1点を返すと、5番ウェルズはフォアボール。
6番相川はセカンド強襲の内野安打。
7番矢澤は北乃の甘く入ったナックルパームを捕え、右中間を破るツーベースヒットで更に1点を返し1点差まで詰め寄る。
7回の裏、北乃は2番柴崎、3番足達を打ち取るが4番風間の打席で榊は、一軍登録したばかりの寶井をマウンドに送る。
左のアンダースロー、寶井は風間に対しインコースを突く投球でグイグイ押す。
最後はシンカーでファーストゴロに打ち取り、無得点に抑えた。
スカイウォーカーズは8回に東雲、最終回はジェイクと継投策で1点差を逃げ切る。
3-4でスカイウォーカーズが勝利し、キングダムの勝敗如何で順位が変わる。
そのマーリンズ対キングダムの試合は、初回から両投手が160km越えのストレートで打者を圧倒する。
試合が動いたのは5回の表。
この日4番に座る翔田の打席、天海は最速の165kmのバレットと呼ばれるストレートでツーストライクに追い込む。
そして三球目、天海の投じた162kmのバレットが翔田の右腕前腕部を直撃。
翔田は倒れたまま右腕を押さえている。
場内は騒然となり、両軍ベンチから選手が飛び出し乱闘寸前となる。
天海は手が滑っただけで、故意に狙ったものでは無いとアピールする。
審判団は危険球退場にするかどうかで話し合い、試合は一時中断。
その間、翔田はベンチで手当てをしたが前腕部が紫色に腫れ上がり、続行は不可能。
その後審判団が戻り、故意に投げた球ではないという事で危険球退場にはならないとの判定。
試合が再開し、翔田の代打で送られた関川はあえなく三振。
翔田がいなくなったキングダムは劣勢になり、迎えた7回の裏、マーリンズは8番芳村がフォアボールで塁に出ると、9番天海が二番手中尾のストレートをフルスイング。
打球は左中間スタンドに飛び込む、プロ初ホームランで2点を先制。
その後も天海はキングダム打線を寄せ付けず、9回を投げて、2安打15奪三振無四球の完封勝利。
試合後翔田は病院に向かったが、検査の結果、右腕前腕骨骨折で全治2ヶ月という診断。
試合後、キングダム浅野監督は天海に対して怒りをぶちまけた。
「あれが故意じゃないと言ったら、何なんだ。
冗談じゃない!
ウチに恨みがあるだろうし、狙ったとしか思えない。
あんな腐ったヤツは即刻、球界から追放して欲しい!
ウチは球界の至宝とも言える翔田を失ってしまったんだ。
完治した頃には、ペナントレースは終わる頃だ!
鈴木監督が指示したとは思えない。
あれは天海が単独で行った行為だ!
ふざけるな!」
興奮気味に捲し立て、浅野監督は病院へ直行した。
そして試合後天海のコメント
「狙った?アホ!狙うワケないやろ、何言ってんねん。
向こうはそう言うたんか?
…確かにオレを追い出した事もあって、キングダムは憎い。
憎いけどな、そんな卑怯なマネはせえへん。
今日かて、翔田が投げる言うから監督に直訴して投げさせてくださいって言うたんや。
翔田とオレ、どっちが上かハッキリさせたる思て投げただけや。
それなのに、あのアホ監督はホンマに…
もう、言いがかりや!
確かに勝ったけど、こんな後味悪いのは初めてや!
勝っても嬉しくないわ!」
こちらも怒り心頭といった様子。
キングダムが負けてスカイウォーカーズが勝利となり、順位が入れ替わりスカイウォーカーズが再び首位にたった。
2回の表、先頭バッターの鬼束がフォアボールで出塁すると、毒島の打席で二塁へ盗塁。
毒島がセカンドゴロの間に鬼束は三塁へ。
続く畑中はセンターフライで倒れ、7番保坂がライトオーバーのタイムリーツーベースヒットで1点を先制。
対するブラックスは4回の裏、トップバッターの城戸が一、二塁間を破るヒットで出塁すると、2番柴崎が送って二塁へ。
3番足達がライト前ヒットで城戸が返って同点。
スカイウォーカーズは5回の表に来栖が左中間を破るツーベースヒット。
トップバッターの筧はフォアボールでランナーは二塁、一塁。
2番唐澤が前田のスライダーをレフトポール際に飛び込む16号スリーランで3点追加。
ここで前田はマウンドを降り、二番手に左の中継ぎ平野を投入。
平野は3番結城をライトフライ、4番鬼束をショートライナーに打ち取りツーアウト。
5番毒島はセンター前にヒットを打つが、6番畑中はファーストゴロで攻撃が終了。
その裏のブラックスの攻撃は、4番風間がライトスタンドへ23号ソロホームランで1点を返すと、5番ウェルズはフォアボール。
6番相川はセカンド強襲の内野安打。
7番矢澤は北乃の甘く入ったナックルパームを捕え、右中間を破るツーベースヒットで更に1点を返し1点差まで詰め寄る。
7回の裏、北乃は2番柴崎、3番足達を打ち取るが4番風間の打席で榊は、一軍登録したばかりの寶井をマウンドに送る。
左のアンダースロー、寶井は風間に対しインコースを突く投球でグイグイ押す。
最後はシンカーでファーストゴロに打ち取り、無得点に抑えた。
スカイウォーカーズは8回に東雲、最終回はジェイクと継投策で1点差を逃げ切る。
3-4でスカイウォーカーズが勝利し、キングダムの勝敗如何で順位が変わる。
そのマーリンズ対キングダムの試合は、初回から両投手が160km越えのストレートで打者を圧倒する。
試合が動いたのは5回の表。
この日4番に座る翔田の打席、天海は最速の165kmのバレットと呼ばれるストレートでツーストライクに追い込む。
そして三球目、天海の投じた162kmのバレットが翔田の右腕前腕部を直撃。
翔田は倒れたまま右腕を押さえている。
場内は騒然となり、両軍ベンチから選手が飛び出し乱闘寸前となる。
天海は手が滑っただけで、故意に狙ったものでは無いとアピールする。
審判団は危険球退場にするかどうかで話し合い、試合は一時中断。
その間、翔田はベンチで手当てをしたが前腕部が紫色に腫れ上がり、続行は不可能。
その後審判団が戻り、故意に投げた球ではないという事で危険球退場にはならないとの判定。
試合が再開し、翔田の代打で送られた関川はあえなく三振。
翔田がいなくなったキングダムは劣勢になり、迎えた7回の裏、マーリンズは8番芳村がフォアボールで塁に出ると、9番天海が二番手中尾のストレートをフルスイング。
打球は左中間スタンドに飛び込む、プロ初ホームランで2点を先制。
その後も天海はキングダム打線を寄せ付けず、9回を投げて、2安打15奪三振無四球の完封勝利。
試合後翔田は病院に向かったが、検査の結果、右腕前腕骨骨折で全治2ヶ月という診断。
試合後、キングダム浅野監督は天海に対して怒りをぶちまけた。
「あれが故意じゃないと言ったら、何なんだ。
冗談じゃない!
ウチに恨みがあるだろうし、狙ったとしか思えない。
あんな腐ったヤツは即刻、球界から追放して欲しい!
ウチは球界の至宝とも言える翔田を失ってしまったんだ。
完治した頃には、ペナントレースは終わる頃だ!
鈴木監督が指示したとは思えない。
あれは天海が単独で行った行為だ!
ふざけるな!」
興奮気味に捲し立て、浅野監督は病院へ直行した。
そして試合後天海のコメント
「狙った?アホ!狙うワケないやろ、何言ってんねん。
向こうはそう言うたんか?
…確かにオレを追い出した事もあって、キングダムは憎い。
憎いけどな、そんな卑怯なマネはせえへん。
今日かて、翔田が投げる言うから監督に直訴して投げさせてくださいって言うたんや。
翔田とオレ、どっちが上かハッキリさせたる思て投げただけや。
それなのに、あのアホ監督はホンマに…
もう、言いがかりや!
確かに勝ったけど、こんな後味悪いのは初めてや!
勝っても嬉しくないわ!」
こちらも怒り心頭といった様子。
キングダムが負けてスカイウォーカーズが勝利となり、順位が入れ替わりスカイウォーカーズが再び首位にたった。
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