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中盤
因縁の対決
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スカイウォーカーズのスタメンは
1ショート筧
2センター唐澤
3ファースト結城
4セカンド鬼束
5サード毒島
6レフト中山
7指名打者畑中
8キャッチャー保坂
9ライト梁屋
ピッチャー溝口
ドジャースのスタメンは
1センター田島
2セカンド増田
3ライト中村
4指名打者ミッチェル
5サード吉岡
6ファースト島野
7レフトローレン
8ショート久住
9キャッチャー大島
ピッチャー降谷
ドジャースの先発降谷は古巣との初対決とあって、ヤル気満々。
5番の吉岡も持ち前の長打で古巣に一泡吹かせる事が出来るか。
そして昨年までドジャースで活躍していた結城も古巣との対決とあって、特別な思いがあるのだろう。
試合前、ちびっ子ファンが結城にサインを貰おうとスタンドからサインペンと色紙を渡していた。
結城は笑顔でサインに応じる。
ファンサービスもプロ野球選手の役目と一人一人にサインをしていた。
今日はデーゲームとあって、午後1時にプレイボール。
先発の降谷はここまで6勝3敗、防御率は3.07
スカイウォーカーズにいた頃はエースという存在だったが、いま一つピリッとしない活躍で伸び悩んでいたが、ドジャースにトレードされると水を得た魚の様に能力を発揮。
昨年は二桁勝利を挙げる程の活躍で、今やドジャースの顔として投手陣を支える。
トップバッターの筧が打席に入る。
「ほぅ、コイツがトップバッターかよ…守備だけの選手だったクセに」
降谷は不敵に笑う。
「ちょっくらビビらせてやるか」
第一球を投げた。
「わっ…」
インハイの頭部付近にストレートが。
筧は咄嗟に避けたが、バランスを崩して倒れ込む。
「ボール!」
「…んのヤロー!」
筧が怒りの表情でマウンドに向かおうとするが、キャッチャーの大島が制す。
「ワザとじゃないんだ!手元が狂っただけで、決して狙ったワケじゃない!」
「うそつけ!おい、降谷!テメー、ワザと投げたろ!」
両ベンチから選手が一斉に出て一触即発の状態に。
「落ち着け、筧!」
「今のはすっぽ抜けだ!」
毒島が筧を押さえている。
「おい、降谷!テメー、頭ぐらい下げろ!」
しかし、降谷はマウンドで冷ややかな目で筧を見る。
「テメー、何だその態度は!」
筧がエキサイトする。
「ムヒョヒョヒョヒョ!全く、スカイウォーカーズの選手は血の気が多いぬ。
ワザとじゃないんだから、ここは大目に見てくれぬーーーん!」
「うるせー、ハゲ!テメーは引っ込んでろ!」
小倉監督に突っかかる。
「にゃんと!ハゲとは不穏な言葉!あちきはハゲではないぬーーーん!」
「ハゲ、テメーは黙ってろ!」
「残りの毛むしるぞ!」
「テメー、ハゲのクセに監督なんてやってるんじゃねぇ!」
「中途半端なハゲにしてないで、つるっパゲにしろ!」
いつしか矛先は小倉監督に向けられた。
「ぬーーーーん!にゃんたる、不穏な発言!あちきはハゲじゃないぬーーん!」
「いいから、すっこんでろ!このハゲ!」
「ハゲ、何エラソーにしてんだ、コラ!」
味方の選手達も小倉監督をディスる。
「ぬーーーん!」
小倉監督は泣きながらベンチに引っ込んだ。
多少のいざこざがあったのの、試合再開。
降谷が二球目を投げた。
グイーン、と曲がるスライダーでストライク。
ワンボール、ワンストライク。
「打てるもんなら、打ってみな!」
三球目を投げた。
インコースへストレート。
「もらった!」
しかし、内側へスライドした。
「あ…」
バットの根っこに当たり、バキッと折れた。
折れたバットが飛んできたが、降谷はスパイクで踏みつけるように止めた。
打球はサード正面のゴロ。
吉岡が捕って一塁へ送球。
「アウト」
「危ねぇな!バットじゃなくて、ボールを飛ばせ!」
「何ぃ!」
再び筧が降谷に突っかかる。
「おい、よせ!」
「止めろ止めろ!」
またもや選手が大勢出てきて一触即発の状況。
「おい、降谷!テメー、ケンカ売ってんのか!」
「はぁ?アウトになったんだから、さっさと引っ込め!」
スカイウォーカーズの面々は血の気が多い。
1ショート筧
2センター唐澤
3ファースト結城
4セカンド鬼束
5サード毒島
6レフト中山
7指名打者畑中
8キャッチャー保坂
9ライト梁屋
ピッチャー溝口
ドジャースのスタメンは
1センター田島
2セカンド増田
3ライト中村
4指名打者ミッチェル
5サード吉岡
6ファースト島野
7レフトローレン
8ショート久住
9キャッチャー大島
ピッチャー降谷
ドジャースの先発降谷は古巣との初対決とあって、ヤル気満々。
5番の吉岡も持ち前の長打で古巣に一泡吹かせる事が出来るか。
そして昨年までドジャースで活躍していた結城も古巣との対決とあって、特別な思いがあるのだろう。
試合前、ちびっ子ファンが結城にサインを貰おうとスタンドからサインペンと色紙を渡していた。
結城は笑顔でサインに応じる。
ファンサービスもプロ野球選手の役目と一人一人にサインをしていた。
今日はデーゲームとあって、午後1時にプレイボール。
先発の降谷はここまで6勝3敗、防御率は3.07
スカイウォーカーズにいた頃はエースという存在だったが、いま一つピリッとしない活躍で伸び悩んでいたが、ドジャースにトレードされると水を得た魚の様に能力を発揮。
昨年は二桁勝利を挙げる程の活躍で、今やドジャースの顔として投手陣を支える。
トップバッターの筧が打席に入る。
「ほぅ、コイツがトップバッターかよ…守備だけの選手だったクセに」
降谷は不敵に笑う。
「ちょっくらビビらせてやるか」
第一球を投げた。
「わっ…」
インハイの頭部付近にストレートが。
筧は咄嗟に避けたが、バランスを崩して倒れ込む。
「ボール!」
「…んのヤロー!」
筧が怒りの表情でマウンドに向かおうとするが、キャッチャーの大島が制す。
「ワザとじゃないんだ!手元が狂っただけで、決して狙ったワケじゃない!」
「うそつけ!おい、降谷!テメー、ワザと投げたろ!」
両ベンチから選手が一斉に出て一触即発の状態に。
「落ち着け、筧!」
「今のはすっぽ抜けだ!」
毒島が筧を押さえている。
「おい、降谷!テメー、頭ぐらい下げろ!」
しかし、降谷はマウンドで冷ややかな目で筧を見る。
「テメー、何だその態度は!」
筧がエキサイトする。
「ムヒョヒョヒョヒョ!全く、スカイウォーカーズの選手は血の気が多いぬ。
ワザとじゃないんだから、ここは大目に見てくれぬーーーん!」
「うるせー、ハゲ!テメーは引っ込んでろ!」
小倉監督に突っかかる。
「にゃんと!ハゲとは不穏な言葉!あちきはハゲではないぬーーーん!」
「ハゲ、テメーは黙ってろ!」
「残りの毛むしるぞ!」
「テメー、ハゲのクセに監督なんてやってるんじゃねぇ!」
「中途半端なハゲにしてないで、つるっパゲにしろ!」
いつしか矛先は小倉監督に向けられた。
「ぬーーーーん!にゃんたる、不穏な発言!あちきはハゲじゃないぬーーん!」
「いいから、すっこんでろ!このハゲ!」
「ハゲ、何エラソーにしてんだ、コラ!」
味方の選手達も小倉監督をディスる。
「ぬーーーん!」
小倉監督は泣きながらベンチに引っ込んだ。
多少のいざこざがあったのの、試合再開。
降谷が二球目を投げた。
グイーン、と曲がるスライダーでストライク。
ワンボール、ワンストライク。
「打てるもんなら、打ってみな!」
三球目を投げた。
インコースへストレート。
「もらった!」
しかし、内側へスライドした。
「あ…」
バットの根っこに当たり、バキッと折れた。
折れたバットが飛んできたが、降谷はスパイクで踏みつけるように止めた。
打球はサード正面のゴロ。
吉岡が捕って一塁へ送球。
「アウト」
「危ねぇな!バットじゃなくて、ボールを飛ばせ!」
「何ぃ!」
再び筧が降谷に突っかかる。
「おい、よせ!」
「止めろ止めろ!」
またもや選手が大勢出てきて一触即発の状況。
「おい、降谷!テメー、ケンカ売ってんのか!」
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スカイウォーカーズの面々は血の気が多い。
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