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胡散臭い茶坊主
一体何発ビンタ食らったんだ?
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案の定、オレたち(龍也、チャッピー、泰彦、謙司)5人は、茶坊主をいじめたという事で、職員室に呼ばれた。
こんなに呼び出しを食らうなんて、過去には無かった筈なんだが…
別にいじめたワケでもなく、茶坊主がノリノリで笑点の大喜利みたいに座布団重ねて、正座してニコニコしながら先生が来るのを待ってたんだぞ。
龍也がちょいと、脅し気味に茶坊主に命令したのはアレなんだが…
オレらは、学年主任の北川にこっぴどく怒られ、挙げ句に、職員室の前の廊下に並べられ、右端の龍也から一人ずつビンタを食らった。
【バチーン!】
「ってぇな、おいっ!」
龍也はキレ気味になり、左の頬を押さえた。
「うるさいっ、いじめなんてするからだ!次っ!」
そう言って、チャッピーにビンタした。
【バッチーン!】
「…うぅ、痛ぃよ」
チャッピーは涙目になってる。
「次はお前だ!」
隣の泰彦はモロに左頬に入り、よろけた。
ビンタというより、掌底みたいだった。
【バシーン!】
「ってぇ~っ!頭クラクラしてきた…モロ、顔面に入ったぞ、おいっ!」
泰彦もキレ気味に言い返した。
「当たり前だ!顔をひっぱたくのがビンタだろ!」
「次はお前だ!」
そして、謙司がビンタを食らった。
【ベチーン!】
「ってぇ~っ!顔じゃなく、耳じゃねえかよ!下手すりゃ、鼓膜破れるとこじゃねえか!」
当たりどころが悪かったのか、謙司の左耳辺りに張り手がヒットした。
「そのぐらいじゃ、鼓膜は破れない!最後はお前だ!」
最後にオレがビンタを食らった。
【バッッチーン!】
「あべし!」
一同は『ダーッハッハッハッハッハwww』と腹を抱えて笑っていた。
「お前はふざけてるのか!」
更にもう一発、ビンタを食らった。
【バシーン!】
「きたねえよ!何でオレだけ、ビンタ2発なんだよ!あぁ~マジで痛ぇ!」
あべしっ!がそんなにふざけてるように見えるのか?
「お前が一番反省してないからだ!いいか、お前ら!
もう2度と、いじめなんてするんじゃないぞ!解ったのかっ!」
皆揃って『はぁーい…』と小さく返事した。
「声が小さい!ちゃんと、返事しろ!」
北川はゆでダコみたいに、顔を真っ赤にして怒ってる。
『はい!』
「よし、じゃ教室に戻れ!」
北川はビンタを連発したせいか、右手首をブラブラさせながら、乱暴に職員室のドアをバン!と閉めた。
ここに来て、何発ビンタ食らったんだ?
「お前、あべし!ってなんだよw北斗の雑魚キャラじゃねえかよwww」
龍也はまだウケている。
「お前、ボケる場所を弁えろよ。下手すりゃ、オレらも余計にビンタ食らうとこだったかもしれねえじゃん!」
掌底を食らった泰彦は、顎を押さえている。
おとなしくビンタ食らうのもシャクだから、軽くボケたつもりなんだけどなぁ。
そんな事を言いながら、教室に戻った。
…あの茶坊主、まだ机の上に座布団重ねて正座してやがる。
「おい、三遊亭円柱!いつまでそうしてるんだよ?座布団返しに行くから、そこどけ!」
茶坊主を机の上から下ろし、座布団を元の場所に返した。
何だかチョーシ狂うよな、こんな茶坊主がオレのお目付け役だなんて。
オレ、まともに授業受けてないような気がするんだか…
何かにつけてビンタ食らったり、校内を追いかけ回されたり、ジジイに変な輪っかで頭を締め付けられて、授業どころじゃない。
そうだ!茶坊主に聞いてみたかったんだ。
でも、校内では仲良くするつもりはないし。
放課後に聞いてみよう。
一応、ジジイの上司だというからな。
ドラえもんみたいに、何か便利な道具持ってるんじゃないかな。
よし、そうしよう!
今日の授業が終わり、放課後、茶坊主に声をかけた。
「おい、茶坊主。ちょっと、校舎の裏に行こうぜ」
「私、茶坊主じゃなく、宇棚ひろしです(^^)」
何か、イラつく返事だ!
「そんなこたぁ、どーでもいいんだよ!いいから来い!」
茶坊主の腕を掴み、校舎の裏に連れていった。
こんなに呼び出しを食らうなんて、過去には無かった筈なんだが…
別にいじめたワケでもなく、茶坊主がノリノリで笑点の大喜利みたいに座布団重ねて、正座してニコニコしながら先生が来るのを待ってたんだぞ。
龍也がちょいと、脅し気味に茶坊主に命令したのはアレなんだが…
オレらは、学年主任の北川にこっぴどく怒られ、挙げ句に、職員室の前の廊下に並べられ、右端の龍也から一人ずつビンタを食らった。
【バチーン!】
「ってぇな、おいっ!」
龍也はキレ気味になり、左の頬を押さえた。
「うるさいっ、いじめなんてするからだ!次っ!」
そう言って、チャッピーにビンタした。
【バッチーン!】
「…うぅ、痛ぃよ」
チャッピーは涙目になってる。
「次はお前だ!」
隣の泰彦はモロに左頬に入り、よろけた。
ビンタというより、掌底みたいだった。
【バシーン!】
「ってぇ~っ!頭クラクラしてきた…モロ、顔面に入ったぞ、おいっ!」
泰彦もキレ気味に言い返した。
「当たり前だ!顔をひっぱたくのがビンタだろ!」
「次はお前だ!」
そして、謙司がビンタを食らった。
【ベチーン!】
「ってぇ~っ!顔じゃなく、耳じゃねえかよ!下手すりゃ、鼓膜破れるとこじゃねえか!」
当たりどころが悪かったのか、謙司の左耳辺りに張り手がヒットした。
「そのぐらいじゃ、鼓膜は破れない!最後はお前だ!」
最後にオレがビンタを食らった。
【バッッチーン!】
「あべし!」
一同は『ダーッハッハッハッハッハwww』と腹を抱えて笑っていた。
「お前はふざけてるのか!」
更にもう一発、ビンタを食らった。
【バシーン!】
「きたねえよ!何でオレだけ、ビンタ2発なんだよ!あぁ~マジで痛ぇ!」
あべしっ!がそんなにふざけてるように見えるのか?
「お前が一番反省してないからだ!いいか、お前ら!
もう2度と、いじめなんてするんじゃないぞ!解ったのかっ!」
皆揃って『はぁーい…』と小さく返事した。
「声が小さい!ちゃんと、返事しろ!」
北川はゆでダコみたいに、顔を真っ赤にして怒ってる。
『はい!』
「よし、じゃ教室に戻れ!」
北川はビンタを連発したせいか、右手首をブラブラさせながら、乱暴に職員室のドアをバン!と閉めた。
ここに来て、何発ビンタ食らったんだ?
「お前、あべし!ってなんだよw北斗の雑魚キャラじゃねえかよwww」
龍也はまだウケている。
「お前、ボケる場所を弁えろよ。下手すりゃ、オレらも余計にビンタ食らうとこだったかもしれねえじゃん!」
掌底を食らった泰彦は、顎を押さえている。
おとなしくビンタ食らうのもシャクだから、軽くボケたつもりなんだけどなぁ。
そんな事を言いながら、教室に戻った。
…あの茶坊主、まだ机の上に座布団重ねて正座してやがる。
「おい、三遊亭円柱!いつまでそうしてるんだよ?座布団返しに行くから、そこどけ!」
茶坊主を机の上から下ろし、座布団を元の場所に返した。
何だかチョーシ狂うよな、こんな茶坊主がオレのお目付け役だなんて。
オレ、まともに授業受けてないような気がするんだか…
何かにつけてビンタ食らったり、校内を追いかけ回されたり、ジジイに変な輪っかで頭を締め付けられて、授業どころじゃない。
そうだ!茶坊主に聞いてみたかったんだ。
でも、校内では仲良くするつもりはないし。
放課後に聞いてみよう。
一応、ジジイの上司だというからな。
ドラえもんみたいに、何か便利な道具持ってるんじゃないかな。
よし、そうしよう!
今日の授業が終わり、放課後、茶坊主に声をかけた。
「おい、茶坊主。ちょっと、校舎の裏に行こうぜ」
「私、茶坊主じゃなく、宇棚ひろしです(^^)」
何か、イラつく返事だ!
「そんなこたぁ、どーでもいいんだよ!いいから来い!」
茶坊主の腕を掴み、校舎の裏に連れていった。
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