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1990年だと?
ビンタ食らった!
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【何て事をしてくれたんだ、お主は!ワシャ、この杖が無いと…あぁ、どうすりゃいいんじゃ、ワシは…】
「へっへ~んだ!これでもう、テメーはオレの邪魔は出来ないなw
杖の無い仙人なんて、ただのジジイだ!もう2度と現れるなよ、シッシッ!」
頭を抱え、途方に暮れているジジイを尻目に、教室へ戻った。
「これもジャマだな」
頭の輪っかを外し、窓から放り投げた。
これから本格的な中2ライフだ!
ガラガラガラ…
「山本っ!何してたんだ!もうとっくに、授業は始まってんだぞ!」
ゲッ!もう、始まってるじゃないか!
しかも、オレが1番苦手な数学だ…
この先生の名は佐竹。
とにかく、うるさい先生だった。
「いや~っ!ちょっと、笑っていいともでタモリから《明日来てくれるかな?》って電話きて《いいとも!》って返事したら、こんな時間になっちゃって…
」
と軽くボケたつもりだか、先生には全く通用しなかった…
「何ふざけた事言ってんだ、お前はっ!」
バシーン!
出席簿で頭を叩かれた…
痛えっ!
「さっさと席に着け!この、バカたれが!」
…なんだよ、皆してバカバカって!
今日だけで何回バカって言われてんだ、オレは?
『…くっ、笑っていいともだとよ』
『何言ってんだアイツ』
『よく平気で、ああいう事言えるよな』
外野どもが、ヒソヒソと何か言ってる…
それで、今日の授業は何だ…ん?
方程式…
方程式ねぇ…x=y×(5+7)?
んん、んー?
…オレ身なりは中2だけど、頭の中は41才だよな?
一応、大学も出てるんだよな…?
ならば、クラスのヤツらより頭は良いはずなんだが…
こんな授業習ったっけ?
…………ヤバい、全然解らない!
中2の授業なのか、ホントに?
教科書を広げた。
パラパラマンガが描かれてあった…
ノートを見ると、ドラえもんの似顔絵が書いてある。
あぁ、成る程…
この頃、相当なバカだったからな。
授業なんて、全く聞いてなかったし、落書きしかしてなかったもんなぁ…
仕方ない、中2に戻ってまだ初日だ!
明日から本気出そう!
それよりも、クラス全員の顔と名前がいまだに一致してない!
後ろにいる太目の女子!
コイツ、なんて名前だっけ?
それと、列を挟んで窓際に座ってる、冴えない面した男子、アイツの名前も思い出せない…
授業よりも、クラス全員の名前と顔を思い出すのが先だな…
しかし、授業ってのも退屈だ…
眠くなってくる……黒板に先生が何か書いてるけど、段々と睡魔が…
何せ、郊外にマイホームを買ってから毎朝6時起きだし、おまけに昨日は残業で帰りが遅くなった。
寝るな、というのが無理な話だ。
…いや、ホントにマジで眠い…
眠い…( ̄q ̄)zzz
「…くん…山本くん、起きて…」
「ん?何だ、もう終電か…」
デザイアーに横からシャーペンで突つかれ目を覚ました。
「まさか、オレの目の前で堂々とイビキかいて寝るとはな…いい度胸してるじゃないか、山本よ。
なぁ、おい」
ゲッ!ヤベッ寝てた?オレ爆睡してた?マジで?
目の前で、佐竹が怒りに満ちた顔して仁王立ちしている。
一瞬とはいえ、オレは爆睡していた、しかもイビキをかいて。
「よくこんな真ん前の席で寝るもんだな、おい。
さっさと起きろ、このバカ者がっ!!」
「ギャーッ!いでで、痛ぇ~っ!」
オレの耳を引っ張り、鼓膜が破れるんじゃないか、という程の大きな声で怒鳴った。
あまりの声の大きさに耳の中がキーンと鳴っている。
「は、はい!すいません。何せ、昨日残業して帰りが遅かったもんでつい…」
あっ、やべっ!思わず残業の事を言ってしまった!
「残業だ?お前はいつからサラリーマンになったつもりだ!いつまでも寝惚けてんじゃないっ!」
パァーン!と乾いた音が教室内に響いた。
「痛ぇ~っ!」
まだ教師が生徒に手をあげる時代だ、思いっきりビンタを食らい、頬に手の跡がクッキリと残っていた。
戻って初日からビンタ食らうとは、前途多難な中学生活だな…
「へっへ~んだ!これでもう、テメーはオレの邪魔は出来ないなw
杖の無い仙人なんて、ただのジジイだ!もう2度と現れるなよ、シッシッ!」
頭を抱え、途方に暮れているジジイを尻目に、教室へ戻った。
「これもジャマだな」
頭の輪っかを外し、窓から放り投げた。
これから本格的な中2ライフだ!
ガラガラガラ…
「山本っ!何してたんだ!もうとっくに、授業は始まってんだぞ!」
ゲッ!もう、始まってるじゃないか!
しかも、オレが1番苦手な数学だ…
この先生の名は佐竹。
とにかく、うるさい先生だった。
「いや~っ!ちょっと、笑っていいともでタモリから《明日来てくれるかな?》って電話きて《いいとも!》って返事したら、こんな時間になっちゃって…
」
と軽くボケたつもりだか、先生には全く通用しなかった…
「何ふざけた事言ってんだ、お前はっ!」
バシーン!
出席簿で頭を叩かれた…
痛えっ!
「さっさと席に着け!この、バカたれが!」
…なんだよ、皆してバカバカって!
今日だけで何回バカって言われてんだ、オレは?
『…くっ、笑っていいともだとよ』
『何言ってんだアイツ』
『よく平気で、ああいう事言えるよな』
外野どもが、ヒソヒソと何か言ってる…
それで、今日の授業は何だ…ん?
方程式…
方程式ねぇ…x=y×(5+7)?
んん、んー?
…オレ身なりは中2だけど、頭の中は41才だよな?
一応、大学も出てるんだよな…?
ならば、クラスのヤツらより頭は良いはずなんだが…
こんな授業習ったっけ?
…………ヤバい、全然解らない!
中2の授業なのか、ホントに?
教科書を広げた。
パラパラマンガが描かれてあった…
ノートを見ると、ドラえもんの似顔絵が書いてある。
あぁ、成る程…
この頃、相当なバカだったからな。
授業なんて、全く聞いてなかったし、落書きしかしてなかったもんなぁ…
仕方ない、中2に戻ってまだ初日だ!
明日から本気出そう!
それよりも、クラス全員の顔と名前がいまだに一致してない!
後ろにいる太目の女子!
コイツ、なんて名前だっけ?
それと、列を挟んで窓際に座ってる、冴えない面した男子、アイツの名前も思い出せない…
授業よりも、クラス全員の名前と顔を思い出すのが先だな…
しかし、授業ってのも退屈だ…
眠くなってくる……黒板に先生が何か書いてるけど、段々と睡魔が…
何せ、郊外にマイホームを買ってから毎朝6時起きだし、おまけに昨日は残業で帰りが遅くなった。
寝るな、というのが無理な話だ。
…いや、ホントにマジで眠い…
眠い…( ̄q ̄)zzz
「…くん…山本くん、起きて…」
「ん?何だ、もう終電か…」
デザイアーに横からシャーペンで突つかれ目を覚ました。
「まさか、オレの目の前で堂々とイビキかいて寝るとはな…いい度胸してるじゃないか、山本よ。
なぁ、おい」
ゲッ!ヤベッ寝てた?オレ爆睡してた?マジで?
目の前で、佐竹が怒りに満ちた顔して仁王立ちしている。
一瞬とはいえ、オレは爆睡していた、しかもイビキをかいて。
「よくこんな真ん前の席で寝るもんだな、おい。
さっさと起きろ、このバカ者がっ!!」
「ギャーッ!いでで、痛ぇ~っ!」
オレの耳を引っ張り、鼓膜が破れるんじゃないか、という程の大きな声で怒鳴った。
あまりの声の大きさに耳の中がキーンと鳴っている。
「は、はい!すいません。何せ、昨日残業して帰りが遅かったもんでつい…」
あっ、やべっ!思わず残業の事を言ってしまった!
「残業だ?お前はいつからサラリーマンになったつもりだ!いつまでも寝惚けてんじゃないっ!」
パァーン!と乾いた音が教室内に響いた。
「痛ぇ~っ!」
まだ教師が生徒に手をあげる時代だ、思いっきりビンタを食らい、頬に手の跡がクッキリと残っていた。
戻って初日からビンタ食らうとは、前途多難な中学生活だな…
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