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1990年だと?
ゲッ!アマゾネス!
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「それと、もう1つ。この輪っか外せよ!スッゲー、頭痛いんだぞ!頭蓋骨割れるんじゃないか、と思うぐらいに痛いんだぞ!」
何なんだ、この輪っかは?
孫悟空じゃないんだから!
【何っ!それだけはならん!お主はその輪を頭にはめたまま、生活するのじゃ!】
「何でだよ?こんなもん、必要ないだろ?こんなのがあったら、何度も頭痛に悩まされなきゃならないんだぞ!それでオレがうつ病になったら、どうするんだ!
徳を積むどころか、命が亡くなる危険性だってあるじゃないか!」
【何を言うか!お主が悪さをしなけりゃいいだけの事じゃろ!それを外す事だけは認めん!】
輪っかを外そうという気は無いみたいだ。
「ジジイ!テメー、オレに早く徳を積ませなきゃならないんだろ?それならオレは、一生徳なんて積まないで生活しよっと」
【ふん!好きにするがいいわぃ!】
ジジイめ、開き直りやがった…
「ところで、もう1つ聞きたいんだけど」
オレは話を変えた。
【何じゃ?】
「以前にも、誰かを中学時代に戻して、徳を積んで現代に帰ったヤツはいるのか?」
オレみたいに、タイムスリップしたヤツはいるのだろうか?
ちょっと興味がある。
【…】
ジジイ、返答に困ってる。もしかしたら、オレが初めてなのか?
「おい、ジジイ!もしかして、オレが初めてってワケじゃ無いよな、おい?」
【…いや、その。まぁ、ワシも別の事を担当していたんだが…今回の人事で、こういう部署に移ったばかりだからのぅ】
…人事?
「おい!仙人に人事だ部署だと、かなり胡散臭いなぁ!ホントに仙人なのか?」
【何を言うかっ!ワシのこの格好を見れば、解るだろう!どっからどう見ても、仙人じゃないかっ!】
…ウソ臭い!
「大体、仙人ってのは何だ?人間なのか、それとも神の様な存在なのか?どうせ、ヒゲ伸ばして仙人っぽく見せ掛けたインチキヤローだろ!」
いかにも付けヒゲっぽい。
でも、ホントに亀仙人にそっくりだ。
あれを観て、真似ただけじゃないのか?
【無礼者がっ!仙人とは 、中国の道教において、仙境にて暮らし、仙術をあやつり、不老不死を得た人を指すのじゃ!道教の不滅の真理である、道を体現した人、即ち仙人という事じゃ!解ったかな?】
不老不死?仙術?…何言ってんだ?変な宗教じゃないだろうな?
「そんな高尚なヤツが、上の者に頼まれたとか、人事とかって、仙人は会社組織なのか!どうも、テメーの言ってる事は矛盾というか、引っ掛かる部分が多いな」
【…ん、じゃから、仙人にも色々な種類があるという事じゃ。解ったかな?】
………………よくわからない…
「何でもいいや。とにかく、オレに1日でも早く徳を積ませたかったら協力しろよ!そうじゃないと、上のお偉いさんに怒られるぞ~っ。
じゃ、そういうワケで教室に戻るから」
【この…たかが、中2の分際で仙人をおちょくるとは…】
「何言ってんだ?身体は中2、頭は41才だぜオレは」
【コナンみたいな事をぬかしおって!】
何で、仙人がコナン知ってんだよ!
コイツは突っ込みどころが多いな。
でも、こんな事言い合ってる場合じゃない!
早く教室に戻ろう。
「オレは教室に戻るぞ!何かあったら助けろよ、ジジイ」
【…クソっ、ワシャ反対したのに、上の連中ときたら…はぁ…ワシも何だか、バカバカしくなってきたのぅ~。
とりあえず、ここは様子見にしておくかの】
ブツブツと独り言を言って、煙と共に仙人は消えた。
仙人のクセに愚痴が多いヤツだ。
「次の授業って英語だっけ?」
教室に戻ったオレは、隣の恵に聞いた。
「えと…うん。英語なんだけど…山本くん、宿題やってきた…?」
…宿題?聞いてないよっ!
英語の教科書とノートを開く…何も書いて無い…
英語の先生って、誰だっけ?男か?それとも女?
………他の教科の先生は覚えてるんだが…
英語の先生って、誰だっけ?
あぁ~、思い出せないっ!
まぁ、いいか。思い出せないって事は、それだけ影の薄い先生だって事だろ。
【キーンコーンカーンコーン】
いいねぇ、このチャイム!オレ中学生だなぁっ、て実感してる!
思春期バンザーイ!青春バンザーイ!
【ガラガラ】
教室の扉が開いた。どんな先生だったっけ?
「Stand Up!」
ん?この声…
「ゲッ!巨乳!」
目の前にはガタイが良く、ロケットの様にはち切れんばかりのブラウスが盛り上がり、ドーンと、突き出た巨乳が目の前に…
「Mr.ヤマモト、 What’s happened?(どうかしたの?)」
この巨乳っ!そうだ、思い出したっ!
英語教師の名は、山本美咲(やまもとみさき)、通称アマゾネス!
オレの伯父さんの娘、すなわち従姉!
…あぁ、すっかり忘れてた…何で思い出せなかったんだろ?
従姉が中学の英語教師だったなんて…
しかも、オレはこの従姉が大っ嫌いだった!
…でも、それだけ嫌いだと、一番印象に残るんだが…
とにかく、オレの中で忘れたい人物な事は確かだ。
何なんだ、この輪っかは?
孫悟空じゃないんだから!
【何っ!それだけはならん!お主はその輪を頭にはめたまま、生活するのじゃ!】
「何でだよ?こんなもん、必要ないだろ?こんなのがあったら、何度も頭痛に悩まされなきゃならないんだぞ!それでオレがうつ病になったら、どうするんだ!
徳を積むどころか、命が亡くなる危険性だってあるじゃないか!」
【何を言うか!お主が悪さをしなけりゃいいだけの事じゃろ!それを外す事だけは認めん!】
輪っかを外そうという気は無いみたいだ。
「ジジイ!テメー、オレに早く徳を積ませなきゃならないんだろ?それならオレは、一生徳なんて積まないで生活しよっと」
【ふん!好きにするがいいわぃ!】
ジジイめ、開き直りやがった…
「ところで、もう1つ聞きたいんだけど」
オレは話を変えた。
【何じゃ?】
「以前にも、誰かを中学時代に戻して、徳を積んで現代に帰ったヤツはいるのか?」
オレみたいに、タイムスリップしたヤツはいるのだろうか?
ちょっと興味がある。
【…】
ジジイ、返答に困ってる。もしかしたら、オレが初めてなのか?
「おい、ジジイ!もしかして、オレが初めてってワケじゃ無いよな、おい?」
【…いや、その。まぁ、ワシも別の事を担当していたんだが…今回の人事で、こういう部署に移ったばかりだからのぅ】
…人事?
「おい!仙人に人事だ部署だと、かなり胡散臭いなぁ!ホントに仙人なのか?」
【何を言うかっ!ワシのこの格好を見れば、解るだろう!どっからどう見ても、仙人じゃないかっ!】
…ウソ臭い!
「大体、仙人ってのは何だ?人間なのか、それとも神の様な存在なのか?どうせ、ヒゲ伸ばして仙人っぽく見せ掛けたインチキヤローだろ!」
いかにも付けヒゲっぽい。
でも、ホントに亀仙人にそっくりだ。
あれを観て、真似ただけじゃないのか?
【無礼者がっ!仙人とは 、中国の道教において、仙境にて暮らし、仙術をあやつり、不老不死を得た人を指すのじゃ!道教の不滅の真理である、道を体現した人、即ち仙人という事じゃ!解ったかな?】
不老不死?仙術?…何言ってんだ?変な宗教じゃないだろうな?
「そんな高尚なヤツが、上の者に頼まれたとか、人事とかって、仙人は会社組織なのか!どうも、テメーの言ってる事は矛盾というか、引っ掛かる部分が多いな」
【…ん、じゃから、仙人にも色々な種類があるという事じゃ。解ったかな?】
………………よくわからない…
「何でもいいや。とにかく、オレに1日でも早く徳を積ませたかったら協力しろよ!そうじゃないと、上のお偉いさんに怒られるぞ~っ。
じゃ、そういうワケで教室に戻るから」
【この…たかが、中2の分際で仙人をおちょくるとは…】
「何言ってんだ?身体は中2、頭は41才だぜオレは」
【コナンみたいな事をぬかしおって!】
何で、仙人がコナン知ってんだよ!
コイツは突っ込みどころが多いな。
でも、こんな事言い合ってる場合じゃない!
早く教室に戻ろう。
「オレは教室に戻るぞ!何かあったら助けろよ、ジジイ」
【…クソっ、ワシャ反対したのに、上の連中ときたら…はぁ…ワシも何だか、バカバカしくなってきたのぅ~。
とりあえず、ここは様子見にしておくかの】
ブツブツと独り言を言って、煙と共に仙人は消えた。
仙人のクセに愚痴が多いヤツだ。
「次の授業って英語だっけ?」
教室に戻ったオレは、隣の恵に聞いた。
「えと…うん。英語なんだけど…山本くん、宿題やってきた…?」
…宿題?聞いてないよっ!
英語の教科書とノートを開く…何も書いて無い…
英語の先生って、誰だっけ?男か?それとも女?
………他の教科の先生は覚えてるんだが…
英語の先生って、誰だっけ?
あぁ~、思い出せないっ!
まぁ、いいか。思い出せないって事は、それだけ影の薄い先生だって事だろ。
【キーンコーンカーンコーン】
いいねぇ、このチャイム!オレ中学生だなぁっ、て実感してる!
思春期バンザーイ!青春バンザーイ!
【ガラガラ】
教室の扉が開いた。どんな先生だったっけ?
「Stand Up!」
ん?この声…
「ゲッ!巨乳!」
目の前にはガタイが良く、ロケットの様にはち切れんばかりのブラウスが盛り上がり、ドーンと、突き出た巨乳が目の前に…
「Mr.ヤマモト、 What’s happened?(どうかしたの?)」
この巨乳っ!そうだ、思い出したっ!
英語教師の名は、山本美咲(やまもとみさき)、通称アマゾネス!
オレの伯父さんの娘、すなわち従姉!
…あぁ、すっかり忘れてた…何で思い出せなかったんだろ?
従姉が中学の英語教師だったなんて…
しかも、オレはこの従姉が大っ嫌いだった!
…でも、それだけ嫌いだと、一番印象に残るんだが…
とにかく、オレの中で忘れたい人物な事は確かだ。
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