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1990年だと?
敗者坊主頭デスマッチ
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金澤龍也…コイツはクラスの中で、ボスキャラ的な存在だった。
長身でイケメンだから、女にはモテた。
しかし、超が付く程の短気で、しかも頭が悪いw
クラスの連中は、コイツにビビっていた。とにかく威嚇的で、気に入らない事があれば、人に八つ当たりする…
いわゆる、ヤンキーってヤツだ。
気の小さいヤツは、しょっちゅうパシりに使われていたもんだ。
特にチャッピー。コイツは、虎の威を借る狐のように、龍也にはヘコヘコして、他の連中にはデカイツラして、威張ってたクソヤローだ。
卒業までこんな感じだったから、卒業式の時、ようやくコイツと離れられる!って喜んでヤツもいっぱいいた。
そうだ、思い出した!コイツ、高校に入ったはいいが、ソッコーで他校から来たヤンキーに、タイマンでボッコボコにされたって聞いて、皆で大爆笑したっけなぁw
その事があっという間に知れ渡り、コイツにビビるヤツはいなくなった…哀れなヤツだ。
所詮は井の中の蛙って事だ。
だが、ここにいるクラスの連中は、そんな事をまだ知らない。そりゃそうだ、まだ先の話だからな…
先の話…あっ、ヤベッ!あのジジイに知られたら、また頭がギリギリと締め付けられるのか?
「おい、ジジイ!いるか?」
どうせ近くにいるんだろ、さっさと姿を現せ!
すると、いかにも仙人的に、ボンっ!と煙と同時に現れた。
あの杖、何とかして奪い取りたいな。何か方法はないのかよ?
【…何じゃ?】
何だ、面倒臭いのかよ?
このジジイのせいで、オレは龍也とタイマンする事になったじゃないか!
「おい、ジジイ!アイツとタイマンしたら、またこの輪っかで頭締め付けるのか?」
念のため聞いてみた。
【何?あの男とケンカするのか?】
ジジイは龍也の顔をジーっと見ている…ホントにオレだけにしか見えないのか?
「いいか、ジジイ!これはケンカだけど、コイツのお陰で皆ビビってんだよ。だからオレは、皆の為にタイマンする。それなら問題はねぇよな?」
そうだ、オレには皆に対して、傍若無人に振る舞う龍也をこらしめるという、大義名分があるんだからな。これも徳を積む事になるんじゃないのか?
【うーむ…確かにこの様子じゃ、こやつに皆恐れているからのぅ】
ジジイの言うとおり、他のヤツらは遠巻きにオレと龍也の事を見ている傍観者に過ぎない。
「だろ?皆ああやって、隅っこで何も出来ずにただ見てるだけじゃん?いつまでもコイツに、こんな事させたらつけあがるだけだろ?だったら、ここで懲らしめるのも、徳を積むって事になるんじゃねえのか?」
オレ以外には、ジジイが見えないのは本当みたいだ。
龍也は独り言を言っているように見える、オレを訝しく思った。
「おい!お前さっきから、誰と喋ってんだ?まさかビビって、頭おかしくなったんじゃねえのか?何なら、ここで土下座すっか?そしたら、許してやってもいいぞ、ウヒャヒャヒャ」
何だ、そのウヒャヒャヒャって笑いは…典型的な頭の悪いヤツの考えだ。
【うむ、仕方ない。今回だけだぞい。その代わり、思いっきり懲らしめるのじゃ!】
そう言うと、ジジイは杖を振りかざし、また怪しげな呪文を唱えた。
【ハンニャラハンニャラ、ホニャラカピー、ニーハオサイツェン、アンニョハセヨー!】
…呪文なのかよ、これが。
「あれっ!何だ?いつの間にこんなもんが?」
オレの手には、オープンフィンガーグローブ、両足にはレガースとニーパッド、そして、何故か腰にはIWGPのチャンピオンベルトのレプリカが巻かれていた。
「おい、ジジイ!これじゃ、総合格闘技のスタイルじゃねえかよ」
この学ラン姿に、グローブやらレガース着用って。
【うむ!これはケンカではない、試合なのじゃ!】
試合?…ジジイ…ワケ解んないよ、このスタイルじゃ…
「…あっ!これ、部屋にあったチャンピオンベルトじゃんか!何も呪文でわざわざ、学校に持ってくる事ないだろうに…」
通りで、どこかで見たことあるベルトだなぁと思った。
【これで思う存分闘うがよい!では、健闘を祈るぞい】
そして、煙と共にジジイは消えた。
「おいおい!何だよ、その格好は…ダッセーな!なぁ、おい!」
龍也は後ろで様子を見ている、クラスの連中に同意を求めた。
でも、龍也は何も着用していない…
どこが試合だよ?相手は素手で、オレはグローブ着用かよ!
「ダァッハッハッハッハッハ!山本~!何だ、そのダセー格好はw」
チャッピーは皆を煽るかのように、ゲラゲラ笑っている。
皆もそれに強要されるかのように、力なく笑う…
『あ、あはっ』
『アハハハハ…』
『クスクスクスクス…』
…当時はコイツにビビっていたんだが、よく見ると、コイツのどこにビビってたんだろ?
ただ単に、意気がってるだけだろ?
それもこれも、オレが41才という事もあるんだろう。経験値も豊富だし、こんなヤツより、もっと怖いヤツなんていっぱいいるんだぞ!
特にウチの部長!ミスすりゃネチネチ、ギャーギャーと…
それに比べりゃ、龍也なんてチョロいチョロいw
いかん!すっかり、前置きが長くなってしまった。
要は、このバカを懲らしめればいいって事だ!
「いいか、コノヤロー!テメーの力で奪い取ってみやがれ!どうだっ!」
オレは龍也の目の前で、IWGPのレプリカを手に持ち、高々と上げた!
やっぱりプロレス的演出も必要だな、こういう時は。
「テメー…さっきから、ギャーギャーと何喚いてんだ、コラァ!」
…う~ん、全然怖くない。威嚇のつもりだが、所詮は中2だ。
むしろ滑稽だ、ウワハハハハハハハハハ!
「おい、智!もういい加減にしろよ!お前が龍也に勝てるワケねぇだろ!」
オレたちの間に泰彦が割って入ってきた。
ケンカの仲裁をしようとしていた。
「牛島、テメーは邪魔なんだよ!」
ドカッ!
「!…ぐっ!」
龍也は泰彦のみぞおちを蹴った。
あまりの痛さに、その場で泰彦がうずくまった。
『キャーッ!』
『もう止めてよ、二人とも!授業が始まるわよ!』
女子も何とかして、このケンカを止めさせようとしたが、龍也が女子達の方を向いて、ひと睨み効かせた。
「うるせーっ!黙ってろ、テメーらは!」
その声で女子達は萎縮してしまった。
「おい、泰彦!大丈夫か?」
…オレは泰彦を起こし、黒板の下にある教壇の椅子に座らせた。
そしてチョークを持ち、黒板に大きな文字で書きなぐった。
【金澤龍也VS山本智 敗者坊主頭デスマッチ!】
『ええっ?』
『坊主?』
『マジかよ…?』
ざわめくオーディエンス!そして挑発するオレ!怒りマックスの龍也!
やっぱ、プロレス的演出は必要だからねぇ~っ!
長身でイケメンだから、女にはモテた。
しかし、超が付く程の短気で、しかも頭が悪いw
クラスの連中は、コイツにビビっていた。とにかく威嚇的で、気に入らない事があれば、人に八つ当たりする…
いわゆる、ヤンキーってヤツだ。
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そうだ、思い出した!コイツ、高校に入ったはいいが、ソッコーで他校から来たヤンキーに、タイマンでボッコボコにされたって聞いて、皆で大爆笑したっけなぁw
その事があっという間に知れ渡り、コイツにビビるヤツはいなくなった…哀れなヤツだ。
所詮は井の中の蛙って事だ。
だが、ここにいるクラスの連中は、そんな事をまだ知らない。そりゃそうだ、まだ先の話だからな…
先の話…あっ、ヤベッ!あのジジイに知られたら、また頭がギリギリと締め付けられるのか?
「おい、ジジイ!いるか?」
どうせ近くにいるんだろ、さっさと姿を現せ!
すると、いかにも仙人的に、ボンっ!と煙と同時に現れた。
あの杖、何とかして奪い取りたいな。何か方法はないのかよ?
【…何じゃ?】
何だ、面倒臭いのかよ?
このジジイのせいで、オレは龍也とタイマンする事になったじゃないか!
「おい、ジジイ!アイツとタイマンしたら、またこの輪っかで頭締め付けるのか?」
念のため聞いてみた。
【何?あの男とケンカするのか?】
ジジイは龍也の顔をジーっと見ている…ホントにオレだけにしか見えないのか?
「いいか、ジジイ!これはケンカだけど、コイツのお陰で皆ビビってんだよ。だからオレは、皆の為にタイマンする。それなら問題はねぇよな?」
そうだ、オレには皆に対して、傍若無人に振る舞う龍也をこらしめるという、大義名分があるんだからな。これも徳を積む事になるんじゃないのか?
【うーむ…確かにこの様子じゃ、こやつに皆恐れているからのぅ】
ジジイの言うとおり、他のヤツらは遠巻きにオレと龍也の事を見ている傍観者に過ぎない。
「だろ?皆ああやって、隅っこで何も出来ずにただ見てるだけじゃん?いつまでもコイツに、こんな事させたらつけあがるだけだろ?だったら、ここで懲らしめるのも、徳を積むって事になるんじゃねえのか?」
オレ以外には、ジジイが見えないのは本当みたいだ。
龍也は独り言を言っているように見える、オレを訝しく思った。
「おい!お前さっきから、誰と喋ってんだ?まさかビビって、頭おかしくなったんじゃねえのか?何なら、ここで土下座すっか?そしたら、許してやってもいいぞ、ウヒャヒャヒャ」
何だ、そのウヒャヒャヒャって笑いは…典型的な頭の悪いヤツの考えだ。
【うむ、仕方ない。今回だけだぞい。その代わり、思いっきり懲らしめるのじゃ!】
そう言うと、ジジイは杖を振りかざし、また怪しげな呪文を唱えた。
【ハンニャラハンニャラ、ホニャラカピー、ニーハオサイツェン、アンニョハセヨー!】
…呪文なのかよ、これが。
「あれっ!何だ?いつの間にこんなもんが?」
オレの手には、オープンフィンガーグローブ、両足にはレガースとニーパッド、そして、何故か腰にはIWGPのチャンピオンベルトのレプリカが巻かれていた。
「おい、ジジイ!これじゃ、総合格闘技のスタイルじゃねえかよ」
この学ラン姿に、グローブやらレガース着用って。
【うむ!これはケンカではない、試合なのじゃ!】
試合?…ジジイ…ワケ解んないよ、このスタイルじゃ…
「…あっ!これ、部屋にあったチャンピオンベルトじゃんか!何も呪文でわざわざ、学校に持ってくる事ないだろうに…」
通りで、どこかで見たことあるベルトだなぁと思った。
【これで思う存分闘うがよい!では、健闘を祈るぞい】
そして、煙と共にジジイは消えた。
「おいおい!何だよ、その格好は…ダッセーな!なぁ、おい!」
龍也は後ろで様子を見ている、クラスの連中に同意を求めた。
でも、龍也は何も着用していない…
どこが試合だよ?相手は素手で、オレはグローブ着用かよ!
「ダァッハッハッハッハッハ!山本~!何だ、そのダセー格好はw」
チャッピーは皆を煽るかのように、ゲラゲラ笑っている。
皆もそれに強要されるかのように、力なく笑う…
『あ、あはっ』
『アハハハハ…』
『クスクスクスクス…』
…当時はコイツにビビっていたんだが、よく見ると、コイツのどこにビビってたんだろ?
ただ単に、意気がってるだけだろ?
それもこれも、オレが41才という事もあるんだろう。経験値も豊富だし、こんなヤツより、もっと怖いヤツなんていっぱいいるんだぞ!
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いかん!すっかり、前置きが長くなってしまった。
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…う~ん、全然怖くない。威嚇のつもりだが、所詮は中2だ。
むしろ滑稽だ、ウワハハハハハハハハハ!
「おい、智!もういい加減にしろよ!お前が龍也に勝てるワケねぇだろ!」
オレたちの間に泰彦が割って入ってきた。
ケンカの仲裁をしようとしていた。
「牛島、テメーは邪魔なんだよ!」
ドカッ!
「!…ぐっ!」
龍也は泰彦のみぞおちを蹴った。
あまりの痛さに、その場で泰彦がうずくまった。
『キャーッ!』
『もう止めてよ、二人とも!授業が始まるわよ!』
女子も何とかして、このケンカを止めさせようとしたが、龍也が女子達の方を向いて、ひと睨み効かせた。
「うるせーっ!黙ってろ、テメーらは!」
その声で女子達は萎縮してしまった。
「おい、泰彦!大丈夫か?」
…オレは泰彦を起こし、黒板の下にある教壇の椅子に座らせた。
そしてチョークを持ち、黒板に大きな文字で書きなぐった。
【金澤龍也VS山本智 敗者坊主頭デスマッチ!】
『ええっ?』
『坊主?』
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