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楽しい中2ライフ
天界のヤツと初体験(実際は初体験じゃないが)
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あぁ、とうとう中2にして過ちを犯してしまった…
しかも、初体験は梅って…
いや、正確には初体験じゃないんだが、中2になった今は初体験と言っても過言ではない。
梅は横で満足そうな顔を浮かべて寝ている。
あぁ、こんな事をしたら真奈美や阿莉砂とは二度と会えないような気がしてならない。
だが、断っておくが、誘ったのはオレじゃない!
オレが寝ているスキに…
…言い訳はよそう。とにかくやってしまったのは事実だ。
この先、どんな顔して授業受ければいいんだよ…
しかも、よりによって相手が梅…
こりゃ落ち込むなぁ~。
もう、帰ろうかな。ここに居たくない。
時計は夜中の2:00を過ぎたところ。
でも確か外の時間だと、10分しか経ってないんじゃなかったかな。
それなら、今すぐにでも帰ろう!
そーっとベッドから出て、玄関に行こうとしたその時
「どこ行くの?」
ゲッ!!
起きてやがる!
「いや…ほら、そろそろ帰らないと」
「だから、ここは時間の流れが外と違うんだからゆっくりすればいいじゃない」
「いや、その…」
「ねぇ、それよりもお腹空かない?」
さっき食べた気がするんだが…
「それとももう1回する?」
「えぇーっ!!」
…誘惑には勝てず、2回戦へ突入した。
何やってんだ、オレは!
結局、オレはこの部屋で1週間(と言っても、外の時間にすれば7時間程)梅と一緒でその…だった。
すっかり梅は恋人気取りだ。
中学2年生のオレが教師の梅と恋人って…ヤバい関係だろ、これは!
この先どうやって梅と接すればいいのやら。
はぁ~…憂うつだ。
またポメ夫に頼むしかないのか。
いつの間にか家に着いた。
「あ、おかえり。ちゃんと先生の家で勉強してきたの?」
皆は夕飯を食べていた。
「う、うん。」
「何だ、元気ねえな。わかった、勉強出来ないから怒られたんだろ!」
「いや、そんな事ないけど」
まさか、オヤジやおふくろに先生と初体験しましたなんて言えないしな…
「いいから、早くご飯食べなさい」
食欲ねぇな。
それより、ポメ夫はどこだ。
また寝てるのか、アイツは!
「おい、犬!いるか!」
部屋を開けた。…案の定寝ている。
「起きろ、コラ!」
ポメ夫はビクッとして起きた。
「何だ何だ!またお前か。いつも寝てるところを邪魔しやがってポメ」
「おい、梅はお前の部下だろ」
「…あぁ、彼女は研修期間が終わった後、やっぱりこの仕事は向いてないって、退職したポメ」
えっ…
「じゃあ、今ああやって教師になってるのは?」
「何でも、もう1回教師をやりたいって事らしく、教員に復職したポメ」
「んじゃぁ、オレのお目付け役では無くなったって事か」
だからあんな事を…?
「そうだポメ。だからお前のお目付け役はあちきだポメ」
「何で?」
ポメ夫はアクビをしながら答えた。
「他にやるヤツがいないから、仕方なくやってるんだポメ」
「まぁ、確かにお前の部下は全く使えないヤツらばっかだしな」
「そこは否定出来ないが、何だか天界がバカにされてるみたいで悔しいポメ」
「あっ、そうだ!聞いてくれよ!実はかくかくしかじかで…」
先程の事をポメ夫に話した。
「何ぃ!にゃんて事をしたんだポメ!」
ポメ夫はひっくり返ってしまった。
「オレが悪いんじゃないよ!だってオレが寝ている間に…」
「これは参ったポメ」
「参ったのはこっちだポメ!」
ポメ夫は頭を抱えていた。しかし、頭を抱えるポメラニアンって…
「天界の天使は決して下界の人間と交わってはいけない事になってるポメ」
「んな事言ったってしょうがねぇだろ」
「困ったポメ…」
何だか深刻な感じだ。そんなにヤバい事なのだろうか。
「なぁ…困ったって、どう困ったんだよ」
「彼女は天界から下界へ堕ち、人間に変わってしまうのだポメ」
人間?
「最初っから人間と変わりないだろ」
「そうなんだが、これからは人間として生きていかなきゃならないんだポメ」
「ふーん、人間ねぇ。いいんじゃないの、別に。で、オレはどうなるの?」
「お前は一生元に戻れないだろうポメ」
「えっーーーーーーーーーー!!!」
すると、部屋のドアが開いた。
「何騒いでるの、うるさいっ!早く二人ともご飯食べなさい!」
「はいだポメ」
…そういや、コイツオレの弟って設定だっけ?
そんな事よりも、元に戻れなくなるって…
「おい、犬!何とか出来ないのかよ!」
「何とかと言われても…あちきじゃどうにもならないポメ」
オイオイ、勘弁してくれよ…
そもそも、何でオレがこんな目に…
しかも、初体験は梅って…
いや、正確には初体験じゃないんだが、中2になった今は初体験と言っても過言ではない。
梅は横で満足そうな顔を浮かべて寝ている。
あぁ、こんな事をしたら真奈美や阿莉砂とは二度と会えないような気がしてならない。
だが、断っておくが、誘ったのはオレじゃない!
オレが寝ているスキに…
…言い訳はよそう。とにかくやってしまったのは事実だ。
この先、どんな顔して授業受ければいいんだよ…
しかも、よりによって相手が梅…
こりゃ落ち込むなぁ~。
もう、帰ろうかな。ここに居たくない。
時計は夜中の2:00を過ぎたところ。
でも確か外の時間だと、10分しか経ってないんじゃなかったかな。
それなら、今すぐにでも帰ろう!
そーっとベッドから出て、玄関に行こうとしたその時
「どこ行くの?」
ゲッ!!
起きてやがる!
「いや…ほら、そろそろ帰らないと」
「だから、ここは時間の流れが外と違うんだからゆっくりすればいいじゃない」
「いや、その…」
「ねぇ、それよりもお腹空かない?」
さっき食べた気がするんだが…
「それとももう1回する?」
「えぇーっ!!」
…誘惑には勝てず、2回戦へ突入した。
何やってんだ、オレは!
結局、オレはこの部屋で1週間(と言っても、外の時間にすれば7時間程)梅と一緒でその…だった。
すっかり梅は恋人気取りだ。
中学2年生のオレが教師の梅と恋人って…ヤバい関係だろ、これは!
この先どうやって梅と接すればいいのやら。
はぁ~…憂うつだ。
またポメ夫に頼むしかないのか。
いつの間にか家に着いた。
「あ、おかえり。ちゃんと先生の家で勉強してきたの?」
皆は夕飯を食べていた。
「う、うん。」
「何だ、元気ねえな。わかった、勉強出来ないから怒られたんだろ!」
「いや、そんな事ないけど」
まさか、オヤジやおふくろに先生と初体験しましたなんて言えないしな…
「いいから、早くご飯食べなさい」
食欲ねぇな。
それより、ポメ夫はどこだ。
また寝てるのか、アイツは!
「おい、犬!いるか!」
部屋を開けた。…案の定寝ている。
「起きろ、コラ!」
ポメ夫はビクッとして起きた。
「何だ何だ!またお前か。いつも寝てるところを邪魔しやがってポメ」
「おい、梅はお前の部下だろ」
「…あぁ、彼女は研修期間が終わった後、やっぱりこの仕事は向いてないって、退職したポメ」
えっ…
「じゃあ、今ああやって教師になってるのは?」
「何でも、もう1回教師をやりたいって事らしく、教員に復職したポメ」
「んじゃぁ、オレのお目付け役では無くなったって事か」
だからあんな事を…?
「そうだポメ。だからお前のお目付け役はあちきだポメ」
「何で?」
ポメ夫はアクビをしながら答えた。
「他にやるヤツがいないから、仕方なくやってるんだポメ」
「まぁ、確かにお前の部下は全く使えないヤツらばっかだしな」
「そこは否定出来ないが、何だか天界がバカにされてるみたいで悔しいポメ」
「あっ、そうだ!聞いてくれよ!実はかくかくしかじかで…」
先程の事をポメ夫に話した。
「何ぃ!にゃんて事をしたんだポメ!」
ポメ夫はひっくり返ってしまった。
「オレが悪いんじゃないよ!だってオレが寝ている間に…」
「これは参ったポメ」
「参ったのはこっちだポメ!」
ポメ夫は頭を抱えていた。しかし、頭を抱えるポメラニアンって…
「天界の天使は決して下界の人間と交わってはいけない事になってるポメ」
「んな事言ったってしょうがねぇだろ」
「困ったポメ…」
何だか深刻な感じだ。そんなにヤバい事なのだろうか。
「なぁ…困ったって、どう困ったんだよ」
「彼女は天界から下界へ堕ち、人間に変わってしまうのだポメ」
人間?
「最初っから人間と変わりないだろ」
「そうなんだが、これからは人間として生きていかなきゃならないんだポメ」
「ふーん、人間ねぇ。いいんじゃないの、別に。で、オレはどうなるの?」
「お前は一生元に戻れないだろうポメ」
「えっーーーーーーーーーー!!!」
すると、部屋のドアが開いた。
「何騒いでるの、うるさいっ!早く二人ともご飯食べなさい!」
「はいだポメ」
…そういや、コイツオレの弟って設定だっけ?
そんな事よりも、元に戻れなくなるって…
「おい、犬!何とか出来ないのかよ!」
「何とかと言われても…あちきじゃどうにもならないポメ」
オイオイ、勘弁してくれよ…
そもそも、何でオレがこんな目に…
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