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楽しい中2ライフ
初詣 2
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外に出ると、風が強く寒い。
「うぉーっ、寒っ!何だってこんな時に初詣に行かなきゃなんないんだよ!」
ブツブツ文句を垂れながら駅へ向かった。
「寒いよ~っ!早く暖かい所へ行きたい!」
前方で派手なオンナが何やら喚いていた。
…梅だ。
「お、智来たっ」
「もう、山本くん遅すぎ!」
何が遅すぎ!だ!
相変わらずのファッションで…
他の連中はちゃんと防寒用の服なのに…
それにしても、この連中と顔を合わせるのも飽きてきたな…
そうだ、クリスマスパーティーはどうなったんだろうか?
「ところで、クリスマスパーティーはどうだった?」
「クリスマスパーティー?そりゃ、もうすっごい楽しかったよ~っ!さっちゃんも今度は行けるよう、勉強しないとね」
「でたっ、さっちゃんw」
「さっちゃん、今度こそ頑張ろうね~w」
だから、人前でさっちゃんと呼ぶなっ!
「いいじゃない、だってさっちゃんはさっちゃんなんだし」
優希は少し天然が入ってるのだろうか。
「そ、そんな事より、どう楽しかったんだよ?」
話題を変えたかった。
「ん?あぁ、皆でサヤカちゃんの家に行って、一緒に料理作ったよ。サヤカちゃん家、スゲー広いんだぜ!」
行ってみたかったな、梅の家に。
「そうだよ、サヤカちゃんのリビング30畳だってよ!部屋も広かったよな、なぁ?」
「うん、先生の部屋でメイクとかしてもらって、スゴく良かった!」
「メ、メイク?」
何やったんだ、梅は。
「女子皆にメイクの仕方教えてもらって、おまけに先生の服も着て、何だか別人みたいだった。ね?」
「うん…」
「楽しかったです…」
片野とデザイアーが頷いた。
ほー、それじゃ女子とも打ち解けるようになったのか。
「オレたち、サヤカちゃんの料理手伝って色んなもん作ったよ」
「あぁー、あのイカスミのスパゲッティまた食べたくなったなぁ」
「何か、ああやって料理やってみると楽しいもんだな。オレ、将来そういう道に進もうかなぁ」
「何言ってんだよ、龍也はほとんど食うだけだったじゃねえか」
「違うよ、あんまりにも美味いからつい、つまみ食いしただけじゃん!」
この中で梅の家に招待されなかったのはオレだけだ。
何か…羨ましい!
「で、お前んとこのクリスマスパーティーはどうだったんだよ?」
「オレか?んー、まぁそれなりに楽しかったよ」
酒を飲んだって事を言うのは止めておこう。
そうだ、沙織の事を言わなきゃ!
「それで、実はかくかくしかじかで…」
オレは沙織の事を話した。
話の最中に電車が着たので乗り込んだ。
中は暖房が効いていて暖かい。
「内海が転校?」
「そうなんだ。でも、お別れ会やるって言っても、皆集まるかな」
「アイツと仲良いヤツなんていないだろ」
「んー、まぁそうなんだが、一緒のクラスなんだし、せめてお別れ会でもやって送り出そうという事なんだが、どうだろうか?」
「うーん…」
「まぁ、転校するっていうならば」
「でも、ほとんど会話なんてしなかったからな」
中々色良い返事はもらえない。
無理もない。クラスのほとんどは沙織と会話をした事がないんだし。
「いいじゃない、お別れ会やりましょう!」
梅は乗り気だ。
「サヤカちゃんには聞いてないんだけどね」
「何よ、冷たいなぁ~。先生もお別れ会に参加するの!」
何にでも首突っ込むんじゃない!
「でもまぁ、お前がそう言うならやってもいいけど…」
「そうか、他の皆は?」
「泰彦がいいって言うなら、オレも別に問題は無いけど」
「龍也が言うなら、オレも」
「チャッピーがOKってんなら、オレも」
「吉田くんがそう言うなら、いいかな」
「悠が大丈夫なら、私も」
「あの…じゃあ私も」
「えーっ、皆が賛成なら、先生もいいかなぁ…」
「サヤカちゃんには聞いてないから。じゃあ、皆OKだな」
「ちょっと~、先生も仲間に入れてよ!」
「智、サヤカちゃんも入りたがってるよw可哀想だから入れてやれよ」
「あぁ、わかったわかった!じゃあ、サヤカちゃんも賛成と。そう言えば、サヤカちゃんは三学期から国語の教師としてウチの学校に残るけど、佐伯と一緒に授業するの?」
サヤカちゃんだなんて、言いたくないけど、皆のいる前で【梅】なんて言えないし…
「あ、そうだ!皆にはまだ教えてなかったんだけど、三学期からは、2年C組の副担任になるから、ヨロシクね」
「ウソっ、サヤカちゃん副担任?」
「マジで?」
「うん、佐伯先生と一緒だけどね」
あのバカ犬、ちゃんと神様と約束したのか。
お礼にまた良いドッグフード買ってやらなきゃな。
やがて電車は目的に着いた。
「うわっ、チョー寒い!」
ホームへ降り立つと、冷たい風が容赦なく吹いている。
「あぁ~、寒い寒い…何でこんなに寒いのよ~っ」
「先生、そんな格好してるからだよ」
ホントだよ…実際のギャルでもこんな寒い日は重ね着するだろ。
実際の年齢を考えろってんだ。
「寒いよ~!山本くん、暖かそうだね~」
そう言うと、梅はオレにピタッとくっついた。
【ムニュ】
腕に梅の胸が当たる。
オレは梅がどんなきわどいファッションをしようが、胸を押し付けられても、少しも変な気は起きない。
だって、梅のホントの年齢を知ってるし、この身体だってイジってる事も知ってる。
「あぁ!山本、いいなぁサヤカちゃんとくっついて!」
「サヤカちゃん、龍也がああ言ってるんだから、龍也にくっついてあげなよ。アイツの方が暖かそうだぞ」
「えー、金澤くんの着てるレザージャケット冷たそうだもん」
「えぇ、暖かいよサヤカちゃん!ほら、着てみなよ」
龍也はジャケットを脱いで梅に着させた。
「あー、暖かい!これいいね!」
「あれ、サヤカちゃん…うぉ、寒っ!」
ジャケットの下は薄手のVネックセーターだ。
「龍也w風邪引くぞ、お前」
「サヤカちゃん、ジャケット返して…寒っ!」
そんなアホな事をしながら、目的地の荷稲神宮に着いた。
夜中だというのに、かなりの参拝客だ。
「もうそろそろ、年が明けるね」
片野が腕時計を見た。
「今何分?」
「11:57そろそろ除夜の鐘が鳴る頃ね」
すると、カーンカーンと鐘の音色が響いた。
「オレ、よく考えたら皆とこうやって年越すの初めてだよ」
「オレもそうだよ」
「私もそう」
「何か、ワクワクするね!この瞬間!」
「あ、今0:00になった」
「イエーイ、ハッピーニューイヤー!」
「あけましておめでとう!」
「今年もヨロシク~!」
皆ではしゃぎ、境内で賽銭を投げ入れた。
(今年こそ、元の世界に戻りますように!)
オレの願いはこれしかない。
【その願い、叶うかもね】
「ん?」
後ろを振り向いた。
【コラ、願い事してる時は後ろなんか振り向いちゃダメでしょ!】
また梅が心の中に話しかけてきた。
梅はオレを見て、口元に笑みを浮かべた。
願いが叶うかも、か。
ふと、コイツらの顔を一人一人眺めた。
もしかしたら、近いうちにオレは元の世界に戻るのかもしれない。
だとしたら、今のうちにコイツらの顔を焼き付けておこう、そんな気になった。
そして、今をもっと楽しもうと。
1990年が終わり、1991年が幕を開けた。
今年はどんな年になるのか。
コイツらとはいつまで一緒にいられるのだろうか。
楽しい半面、寂しい気持ちも湧き上がってきた。
「うぉーっ、寒っ!何だってこんな時に初詣に行かなきゃなんないんだよ!」
ブツブツ文句を垂れながら駅へ向かった。
「寒いよ~っ!早く暖かい所へ行きたい!」
前方で派手なオンナが何やら喚いていた。
…梅だ。
「お、智来たっ」
「もう、山本くん遅すぎ!」
何が遅すぎ!だ!
相変わらずのファッションで…
他の連中はちゃんと防寒用の服なのに…
それにしても、この連中と顔を合わせるのも飽きてきたな…
そうだ、クリスマスパーティーはどうなったんだろうか?
「ところで、クリスマスパーティーはどうだった?」
「クリスマスパーティー?そりゃ、もうすっごい楽しかったよ~っ!さっちゃんも今度は行けるよう、勉強しないとね」
「でたっ、さっちゃんw」
「さっちゃん、今度こそ頑張ろうね~w」
だから、人前でさっちゃんと呼ぶなっ!
「いいじゃない、だってさっちゃんはさっちゃんなんだし」
優希は少し天然が入ってるのだろうか。
「そ、そんな事より、どう楽しかったんだよ?」
話題を変えたかった。
「ん?あぁ、皆でサヤカちゃんの家に行って、一緒に料理作ったよ。サヤカちゃん家、スゲー広いんだぜ!」
行ってみたかったな、梅の家に。
「そうだよ、サヤカちゃんのリビング30畳だってよ!部屋も広かったよな、なぁ?」
「うん、先生の部屋でメイクとかしてもらって、スゴく良かった!」
「メ、メイク?」
何やったんだ、梅は。
「女子皆にメイクの仕方教えてもらって、おまけに先生の服も着て、何だか別人みたいだった。ね?」
「うん…」
「楽しかったです…」
片野とデザイアーが頷いた。
ほー、それじゃ女子とも打ち解けるようになったのか。
「オレたち、サヤカちゃんの料理手伝って色んなもん作ったよ」
「あぁー、あのイカスミのスパゲッティまた食べたくなったなぁ」
「何か、ああやって料理やってみると楽しいもんだな。オレ、将来そういう道に進もうかなぁ」
「何言ってんだよ、龍也はほとんど食うだけだったじゃねえか」
「違うよ、あんまりにも美味いからつい、つまみ食いしただけじゃん!」
この中で梅の家に招待されなかったのはオレだけだ。
何か…羨ましい!
「で、お前んとこのクリスマスパーティーはどうだったんだよ?」
「オレか?んー、まぁそれなりに楽しかったよ」
酒を飲んだって事を言うのは止めておこう。
そうだ、沙織の事を言わなきゃ!
「それで、実はかくかくしかじかで…」
オレは沙織の事を話した。
話の最中に電車が着たので乗り込んだ。
中は暖房が効いていて暖かい。
「内海が転校?」
「そうなんだ。でも、お別れ会やるって言っても、皆集まるかな」
「アイツと仲良いヤツなんていないだろ」
「んー、まぁそうなんだが、一緒のクラスなんだし、せめてお別れ会でもやって送り出そうという事なんだが、どうだろうか?」
「うーん…」
「まぁ、転校するっていうならば」
「でも、ほとんど会話なんてしなかったからな」
中々色良い返事はもらえない。
無理もない。クラスのほとんどは沙織と会話をした事がないんだし。
「いいじゃない、お別れ会やりましょう!」
梅は乗り気だ。
「サヤカちゃんには聞いてないんだけどね」
「何よ、冷たいなぁ~。先生もお別れ会に参加するの!」
何にでも首突っ込むんじゃない!
「でもまぁ、お前がそう言うならやってもいいけど…」
「そうか、他の皆は?」
「泰彦がいいって言うなら、オレも別に問題は無いけど」
「龍也が言うなら、オレも」
「チャッピーがOKってんなら、オレも」
「吉田くんがそう言うなら、いいかな」
「悠が大丈夫なら、私も」
「あの…じゃあ私も」
「えーっ、皆が賛成なら、先生もいいかなぁ…」
「サヤカちゃんには聞いてないから。じゃあ、皆OKだな」
「ちょっと~、先生も仲間に入れてよ!」
「智、サヤカちゃんも入りたがってるよw可哀想だから入れてやれよ」
「あぁ、わかったわかった!じゃあ、サヤカちゃんも賛成と。そう言えば、サヤカちゃんは三学期から国語の教師としてウチの学校に残るけど、佐伯と一緒に授業するの?」
サヤカちゃんだなんて、言いたくないけど、皆のいる前で【梅】なんて言えないし…
「あ、そうだ!皆にはまだ教えてなかったんだけど、三学期からは、2年C組の副担任になるから、ヨロシクね」
「ウソっ、サヤカちゃん副担任?」
「マジで?」
「うん、佐伯先生と一緒だけどね」
あのバカ犬、ちゃんと神様と約束したのか。
お礼にまた良いドッグフード買ってやらなきゃな。
やがて電車は目的に着いた。
「うわっ、チョー寒い!」
ホームへ降り立つと、冷たい風が容赦なく吹いている。
「あぁ~、寒い寒い…何でこんなに寒いのよ~っ」
「先生、そんな格好してるからだよ」
ホントだよ…実際のギャルでもこんな寒い日は重ね着するだろ。
実際の年齢を考えろってんだ。
「寒いよ~!山本くん、暖かそうだね~」
そう言うと、梅はオレにピタッとくっついた。
【ムニュ】
腕に梅の胸が当たる。
オレは梅がどんなきわどいファッションをしようが、胸を押し付けられても、少しも変な気は起きない。
だって、梅のホントの年齢を知ってるし、この身体だってイジってる事も知ってる。
「あぁ!山本、いいなぁサヤカちゃんとくっついて!」
「サヤカちゃん、龍也がああ言ってるんだから、龍也にくっついてあげなよ。アイツの方が暖かそうだぞ」
「えー、金澤くんの着てるレザージャケット冷たそうだもん」
「えぇ、暖かいよサヤカちゃん!ほら、着てみなよ」
龍也はジャケットを脱いで梅に着させた。
「あー、暖かい!これいいね!」
「あれ、サヤカちゃん…うぉ、寒っ!」
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「サヤカちゃん、ジャケット返して…寒っ!」
そんなアホな事をしながら、目的地の荷稲神宮に着いた。
夜中だというのに、かなりの参拝客だ。
「もうそろそろ、年が明けるね」
片野が腕時計を見た。
「今何分?」
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「オレもそうだよ」
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「何か、ワクワクするね!この瞬間!」
「あ、今0:00になった」
「イエーイ、ハッピーニューイヤー!」
「あけましておめでとう!」
「今年もヨロシク~!」
皆ではしゃぎ、境内で賽銭を投げ入れた。
(今年こそ、元の世界に戻りますように!)
オレの願いはこれしかない。
【その願い、叶うかもね】
「ん?」
後ろを振り向いた。
【コラ、願い事してる時は後ろなんか振り向いちゃダメでしょ!】
また梅が心の中に話しかけてきた。
梅はオレを見て、口元に笑みを浮かべた。
願いが叶うかも、か。
ふと、コイツらの顔を一人一人眺めた。
もしかしたら、近いうちにオレは元の世界に戻るのかもしれない。
だとしたら、今のうちにコイツらの顔を焼き付けておこう、そんな気になった。
そして、今をもっと楽しもうと。
1990年が終わり、1991年が幕を開けた。
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