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楽しい中2ライフ
有馬記念アゲイン
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今日は12月23日(日)
待ちに待った有馬記念だ!
前回は所持金15000円を108000円にした。
今回は25000円ある。これを全て突っ込む。
配当金は枠連の3-4で720円。
つまり、25000×7.2=180000!
180000円になって返ってくる。
ウワハハハハハハ!
こりゃ、いい年越しになりそうだ。
よし、そろそろ時間だ!オレは中山競馬場に向かった。
さすが、今年最後のレースだけあって、中山競馬場は超満員だ。
これだけ人がたくさんいると、中学生のオレが紛れ込んでも判らない。
ていうか、競馬場に子供連れで来てる家族もいるし、何ら問題は無い。
と言うワケで馬券を買いに行こう!
マークシートには枠連3―4、25000円をぶっ込む。
さて、そろそろ発走の時間だ。
結果は解っているだけに、後は馬券を換金するだけだ。
「頼むぞ、オグリ!」
「ライアン!」
「ホワイトストーン1着、頼んだぞ!」
うわー、…この年辺りから競馬場には女が来るようになったって言ってたけど、見ればオヤジばっかりじゃん。
ここの連中はどんな馬券を買ったのだろうか。
GIのファンファーレが流れ、いよいよだ。
ゲートが開いた。
レースを見ても結果を知ってるだけに、面白さは半減だ。
それよりも、結果が出たら早く換金しないと。
「いけーっ、いけっ!」
「オグリ、最後なんだから勝てっ!」
「ライアン!」
それにしても、スゴい熱気だ。
そして、レースは最後の直線に差し掛かった。
「武、そのままいけっ!」
「ライアン!」
「バカヤロー、何やってんだテメー!」
早くも馬券を叩きつけるオヤジがw
しかし、物凄いオグリと武コールだ…
「やったーっ、オグリ勝った!」
「ラストラン決めたぞーっ!」
『オグリ!オグリ!』
『ユタカ!ユタカ!』
場内は割れんばかりのオグリコールとユタカコールだ。
1着のオグリキャップと、鞍上の武豊で競馬をやる人が増えたこの年。
しかも、このレースでオグリキャップは競走馬を引退する。
ドラマティックなラストランに、観客は熱狂した。
さてと、さっさと馬券を換金しに行こう!
オレは足早に精算機のコーナーへ向かった。
いや~、25000円が180000円に…
こりゃ、笑いが止まらないw
【先が見えるのをいいことに、悪用するとはとんでもない事だポメ】
「何っ!」
今、確かにポメ夫の声がしたんだが…
まさか、競馬場に来てるのか?
「その通りだポメ」
ゲッ、ポメ夫!
足元にはポメ夫が。犬が競馬場に入ってきちゃいけないんじゃないのか?
「テメー、犬のクセに競馬場なんかに来るな!」
「あちきの姿は誰にも見えないんだポメ」
コイツもそんな能力があるのかよ。
「うるせー、何をしようがオレの勝手だろ!」
こんなバカ犬に構ってられるかってんだ。
「お前は未来が見えるのをいい事に、金儲けの為に悪用したポメ。よって、お前は今後元の世界に戻る機会は永遠に無いポメ」
「何ぃーっ!」
ウソだろ、おいっ!
「何でだよ、悪用ったって、ただ競馬をやっただけだろ!」
「そもそも、中学生が競馬をやる事自体禁止されてるポメ」
まぁ、確かにそうなんだが。
「いいじゃねぇかよ、たかが競馬をするぐらい多目に見ろよ」
「そうはいかないポメ。未来を悪用するのは天界法で犯罪として罰せられるんだポメ」
何だ、その天界法ってのは!
「やかましい!大体、オレがこの時代にタイムスリップする事が既におかしいだろ?そんな事をするお前らだって、罰せられろポメ!」
「そうはいかないポメ。あちきらはお前ら人間が未来を悪用するのを防ぐ為に常に監視してるんだポメ」
「犬がどうやって人間様を監視するんだよ!」
「とにかく、その金は没収だポメ」
冗談じゃない!せっかく数倍に増やした金を取られてたまるかっ!
「やなこった!お前はさっさと消えろ!犬はこんな所に来るなっ!」
「仕方ないポメ。こうなったらあちきの力でその金を紙くずに変えてやるポメ」
えっ…まさか、そんな事出来るの?
そう言うと、ポメ夫はいつもの様に周りを駆け回った。
「わかった、わかった!じゃあ、こうしよう。この金を寄付するってのはどうだ?」
「寄付だと?誰に寄付するんだポメ?」
そう言えば、前回はあの茶坊主が来て、寄付しろとかほざいてたな。
恵まれない人に寄付するって言って、結局は自分の物にしたんだが。
じゃあ、今回もその手を使うか。
「恵まれない人とか、何か目標に向かって頑張ってる人に寄付するなら問題はないだろ?」
ポメ夫は駆け回るのを止めた。
「それなら、特に問題は無いが、一体誰に寄付するんだポメ?」
「それはオレに寄付する」
「お前はバカかポメ!自分に寄付するって、ムシのいい事言ってるんじゃ無いポメ!」
「バカヤロー!いいか、アホ犬!オレは野球部に途中で入部して、レギュラーになって全国大会に出場する為に猛練習してんだ!目標に向かって努力してるじゃないか!だから、この金はオレが受け取る!それなら問題は無いだろ!」
ポメ夫はしばし考え込んだ。
「なぁ、それにお前にもグレードの高いドッグフード買ってやるからいいだろ?」
ポメ夫はエサに釣られたのか、
「それなら問題は無いポメ。帰りに必ずドッグフード買ってくるんだポメ」と言い残し、去っていった。
…しかし、あの茶坊主と言い、バカ犬といい、天界はバカしかいないのか?
こうも簡単に引っかかるとはw
オレは180000円を手にし、ウキウキで競馬場を後にした。
勿論、帰りに高めのドッグフードを買って。
待ちに待った有馬記念だ!
前回は所持金15000円を108000円にした。
今回は25000円ある。これを全て突っ込む。
配当金は枠連の3-4で720円。
つまり、25000×7.2=180000!
180000円になって返ってくる。
ウワハハハハハハ!
こりゃ、いい年越しになりそうだ。
よし、そろそろ時間だ!オレは中山競馬場に向かった。
さすが、今年最後のレースだけあって、中山競馬場は超満員だ。
これだけ人がたくさんいると、中学生のオレが紛れ込んでも判らない。
ていうか、競馬場に子供連れで来てる家族もいるし、何ら問題は無い。
と言うワケで馬券を買いに行こう!
マークシートには枠連3―4、25000円をぶっ込む。
さて、そろそろ発走の時間だ。
結果は解っているだけに、後は馬券を換金するだけだ。
「頼むぞ、オグリ!」
「ライアン!」
「ホワイトストーン1着、頼んだぞ!」
うわー、…この年辺りから競馬場には女が来るようになったって言ってたけど、見ればオヤジばっかりじゃん。
ここの連中はどんな馬券を買ったのだろうか。
GIのファンファーレが流れ、いよいよだ。
ゲートが開いた。
レースを見ても結果を知ってるだけに、面白さは半減だ。
それよりも、結果が出たら早く換金しないと。
「いけーっ、いけっ!」
「オグリ、最後なんだから勝てっ!」
「ライアン!」
それにしても、スゴい熱気だ。
そして、レースは最後の直線に差し掛かった。
「武、そのままいけっ!」
「ライアン!」
「バカヤロー、何やってんだテメー!」
早くも馬券を叩きつけるオヤジがw
しかし、物凄いオグリと武コールだ…
「やったーっ、オグリ勝った!」
「ラストラン決めたぞーっ!」
『オグリ!オグリ!』
『ユタカ!ユタカ!』
場内は割れんばかりのオグリコールとユタカコールだ。
1着のオグリキャップと、鞍上の武豊で競馬をやる人が増えたこの年。
しかも、このレースでオグリキャップは競走馬を引退する。
ドラマティックなラストランに、観客は熱狂した。
さてと、さっさと馬券を換金しに行こう!
オレは足早に精算機のコーナーへ向かった。
いや~、25000円が180000円に…
こりゃ、笑いが止まらないw
【先が見えるのをいいことに、悪用するとはとんでもない事だポメ】
「何っ!」
今、確かにポメ夫の声がしたんだが…
まさか、競馬場に来てるのか?
「その通りだポメ」
ゲッ、ポメ夫!
足元にはポメ夫が。犬が競馬場に入ってきちゃいけないんじゃないのか?
「テメー、犬のクセに競馬場なんかに来るな!」
「あちきの姿は誰にも見えないんだポメ」
コイツもそんな能力があるのかよ。
「うるせー、何をしようがオレの勝手だろ!」
こんなバカ犬に構ってられるかってんだ。
「お前は未来が見えるのをいい事に、金儲けの為に悪用したポメ。よって、お前は今後元の世界に戻る機会は永遠に無いポメ」
「何ぃーっ!」
ウソだろ、おいっ!
「何でだよ、悪用ったって、ただ競馬をやっただけだろ!」
「そもそも、中学生が競馬をやる事自体禁止されてるポメ」
まぁ、確かにそうなんだが。
「いいじゃねぇかよ、たかが競馬をするぐらい多目に見ろよ」
「そうはいかないポメ。未来を悪用するのは天界法で犯罪として罰せられるんだポメ」
何だ、その天界法ってのは!
「やかましい!大体、オレがこの時代にタイムスリップする事が既におかしいだろ?そんな事をするお前らだって、罰せられろポメ!」
「そうはいかないポメ。あちきらはお前ら人間が未来を悪用するのを防ぐ為に常に監視してるんだポメ」
「犬がどうやって人間様を監視するんだよ!」
「とにかく、その金は没収だポメ」
冗談じゃない!せっかく数倍に増やした金を取られてたまるかっ!
「やなこった!お前はさっさと消えろ!犬はこんな所に来るなっ!」
「仕方ないポメ。こうなったらあちきの力でその金を紙くずに変えてやるポメ」
えっ…まさか、そんな事出来るの?
そう言うと、ポメ夫はいつもの様に周りを駆け回った。
「わかった、わかった!じゃあ、こうしよう。この金を寄付するってのはどうだ?」
「寄付だと?誰に寄付するんだポメ?」
そう言えば、前回はあの茶坊主が来て、寄付しろとかほざいてたな。
恵まれない人に寄付するって言って、結局は自分の物にしたんだが。
じゃあ、今回もその手を使うか。
「恵まれない人とか、何か目標に向かって頑張ってる人に寄付するなら問題はないだろ?」
ポメ夫は駆け回るのを止めた。
「それなら、特に問題は無いが、一体誰に寄付するんだポメ?」
「それはオレに寄付する」
「お前はバカかポメ!自分に寄付するって、ムシのいい事言ってるんじゃ無いポメ!」
「バカヤロー!いいか、アホ犬!オレは野球部に途中で入部して、レギュラーになって全国大会に出場する為に猛練習してんだ!目標に向かって努力してるじゃないか!だから、この金はオレが受け取る!それなら問題は無いだろ!」
ポメ夫はしばし考え込んだ。
「なぁ、それにお前にもグレードの高いドッグフード買ってやるからいいだろ?」
ポメ夫はエサに釣られたのか、
「それなら問題は無いポメ。帰りに必ずドッグフード買ってくるんだポメ」と言い残し、去っていった。
…しかし、あの茶坊主と言い、バカ犬といい、天界はバカしかいないのか?
こうも簡単に引っかかるとはw
オレは180000円を手にし、ウキウキで競馬場を後にした。
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