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第二十一話
しおりを挟む船の個室で二人きりになると鶴姫は寝床に優しく、しかし力強く押し倒された。
経好の両手が鶴姫の白襦袢の胸元を一気に開ける。
経好の両手で、鶴姫の二つのたおやかで柔らかな丘がむき出しになり、左の丘は左手で乱暴に揉みしだかれ、右の丘の頂点は経好の舌で舐めまわされた。
鶴姫の胸元には赤龍の紋が入った勾玉がネックレスのように飾られている。
勾玉に守られているかのような鶴姫の桃色の二つの先端は固く尖り二つの膨らみも感度が増して大きくなってきたように感じた。
経好の右手が鶴姫の背中を伝って茂みに下っていく。
これから濃厚な愉悦を楽しもうと思っていたときに外で家来の声が聞こえた。
「経好様、申し訳ございません。船の外であれが見えます。ご確認を。」
あわてて胸元を閉じた鶴姫は、経好に言った。
「船の外を見に行きましょう。」
「何だろう。これから楽しもうと言う時に。」
二人が船の甲板に出ると、船の横を物凄い速さの物体が進んでいる。
体を横にくねらせて波を立てながらその物体は進んでいる。
「あれはまさか。」
「蛇ですね。かなり大きいわ。まさか洞窟から海に出てきたのでしょうか。」
経好は日本刀を腰に携えている。鶴姫が船から身を乗り出して正体を見極めようとした時に、海から大きな物体の鎌首が持ち上がった。
「大蛇女よ。」
海から首を出した大蛇は口から舌を出したかと思うと鋭い歯で鶴姫に押しかかった。
カキン。
大蛇が鶴姫の頭に到達する寸前に、経好の日本刀が大蛇の首を受け止めた。
大蛇の固い鱗に阻まれて蛇の首を切り裂くことはできなかったが、衝撃を与えることはできたようだ。
「鶴姫、大丈夫か。」
経好は鶴姫の手を持ち、自分の背後に鶴姫の体を持っていき、大蛇から遠ざけた。
それでも大蛇は更に鋭い歯と舌で鶴姫の首元を狙って攻撃してきた。
鶴姫の胸元には勾玉が輝いている。
経好の日本刀が何回か蛇の攻撃を防いだが、蛇を傷つけることはできなかった。
家来たちも長いやりで蛇を攻撃している。
経好の額には汗が滲んで息が上がっている。
大蛇は経好や家来には目もくれず、鶴姫を狙っている。
「勾玉は大蛇女には渡さないわ。このスマホを受けてみなさい。」
体勢を立て直した鶴姫はスマホを大蛇女に翳した。
鶴姫の親指がサンダーレーザー電磁波のアイコンをクリックしている。
空から急に雷が発生し、そしてスマホからビーム光が出てきて二つの光が交わって大蛇の首付近を直撃した。
大蛇の首が大きく倒れて、叫び声を上げて首は海中に沈んでいった。
『高嶺で勾玉を取り返すぞ。貧乳女。』
鶴姫には大蛇女の声がそう聞こえたが、咆哮を上げた蛇は体をくねらせて海中に沈んでいった。
家来が言った。
「大蛇の首は海に沈んでいったようですが、致命傷は与えられていないようです。蛇は体をくねらせて陸の方に逃げていきました。」
鶴姫の首にかけた勾玉が赤い光を帯びていた。
鶴姫が改めて自分の胸元に手を入れて揉んでいる。
「やっぱり胸が成長しているわ。貧乳ではありません。
この勾玉はそういうパワーがあるのね。」
経好と家来は次の攻撃があるかもしれないため、甲板で船を見張り続けた。
お楽しみはまた次の機会みたいね。
湊に船が着いて補給が済むと、休む間もなく経好と鶴姫の一行は高嶺の山頂目指して移動し始めた。
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