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第十七話
しおりを挟む「経好様、こうやって声を出せて気持ちを伝えられることが幸せです。」
経好に籠の中に連れ込まれ、乱暴に小袖の帯をはぎ取られた。
「私の方が鶴姫の何百倍も愛している。
この肌、この唇、すべて美しい。
そして背中の赤龍の証は更に赤みを帯びているようだな。
ここが鶴姫の感度を上げる所だな。」
背中の赤龍の証を撫でられながら、口吸いをされる。
下着もブラジャーもない薄く白い襦袢だけになった肌は、上半身の本来二つの柔らかな膨らみが熱を帯びその先の乳頭が固く尖ってくる。
経好の背中にあった指先がゆっくりと臀部から太ももを通じて茂みの奥に侵入しようとしている。軽く手で経好の指の侵入を抑えて抵抗した。
しかし、鶴姫は、経好の指と鶴姫の手が絡み合い、却って茂みが更に湿り気を帯び熱く敏感になってきているのを感じた。
「鶴姫、愛している。鶴と早く契りをしたい、結婚したい。」
「私も。」
会話が通じるありがたさが身に染みる。
経好は鶴姫の固く尖った乳頭を唇で覆い、舌でなぞり始めた。
経好の指が、鶴姫の濡れた茂みの奥で同じように尖ってきた敏感な部分を襦袢の布越しにゆっくりと優しく上下していく。
経好の舌が胸に、指が秘所に到達し二か所同時に愛撫され、思わず気持ちよさに耐えきれず陶酔の喘ぎ声を上げた。
鶴姫は、全身が震え反り返り痙攣して絶頂の淫声を上げた。
しばらくぐったりしていた鶴姫は意識を取り戻した。
『そう。結婚するためにはこれをしないと。
さっきの経好様の気持ちよかったことをお返しするわ。』
鶴姫は、経好の胸板の小さな茶色の部分を唇で覆い、舌を使って撫で始めた。
鶴姫の左指を褌の奥に入れて屹立している柱を布越しにゆっくりと上下に動かすと更に経好の柱が反り返って大きくなってくる。
更に指で柱をなぞる。
「うっ。これは気持ちが良い。
もう我慢が。
穢れの汁を鶴姫にかけないようにしなくては。」
鶴姫は褌の布を取りはらい、籠の中にあった水が空になった竹の水筒を、経好の固く反り返った柱の先に被せて、柱の真ん中から根元を舌でしゃぶりだした。
経好様の物を生で見たのは初めてだわ。
ぴくんぴくんして可愛い。
「鶴姫、もう我慢が出来ぬ。大丈夫か。」
「はい。経好様。竹筒が穢れから私を守ってくれます。
思う存分、私を愛する液体をこの竹筒にいっぱい出してくださいませ。」
経好の野獣のような声とともに竹筒には白い液体が貯まって行った。
鶴姫は竹筒の栓をしめて、和紙で丁寧に小さくなった経好の柱を拭いた。
「洞口の隙間の穴が広がったぞ。人が一人くらいなら入りそうだ。
日本酒も届いたぞ。」
家来が声を出した。
鶴姫は着衣を整え、経好様に言った。
「これで準備万端。
大蛇をおびき寄せましょう。
勾玉は魔を祓い、幸せを呼びお守りです。
大蛇には邪悪な魔物が棲みついています。
本来赤龍の証のある勾玉があるべき資格者に戻れば、邪悪な魔の気は退散するはずです。」
「そうかもしれない。赤龍の証を持つものが正当な勾玉の資格者のはず。それは鶴姫、そなただ。
そうすれば私も鶴姫と結婚できる。」
洞穴の右隅下には人が通れるくらいの穴が開いていた。
鶴姫と経好は籠から出て、家来を集めた。
「今から作戦を説明する。」
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