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scene008
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――きっとその女が犯人。
でも、動機は?
うーん、と腕を組み、考えていると、皐月に言われたことを思い出した。
――男前で高収入てのがポイント――
男前で……高収入……。
そもそもなぜ被害者と全員面識がある?
刑務官だからか?
んー、と考えながら、ホワイトボードに貼った被害者の写真と名前、職業や年齢を見ていた。
「なんやろ……」
何か引っかかる気がしている。
というか、先日被害に遭った九人目の被害者のことを、俺は知っていた。
見覚えがなんとなくあるな、とは思っていたが。
あるに決まっていた。
「田沢真介……」
数年前、詐欺罪で逮捕された男。
こいつに騙された女がそのショックで自殺した。
死ぬ直前に、こいつに渡された結婚指輪を飲み込んで。
「……まさか」
いや、そんな……。
――結婚詐欺師を狙ったもんやった?
でも、被害者の中にはアンドウサナという名前はなかったはず。
少なくとも、田沢に関しては。
なら、どうして?
アンドウサナは殺した?
――訳わからんくなってきた。
時計を見ると、夕方の五時過ぎ。
「煮詰まった」
よし、と俺は最低限の物を持ち、石野さんの喫茶店に向かった。
でも、動機は?
うーん、と腕を組み、考えていると、皐月に言われたことを思い出した。
――男前で高収入てのがポイント――
男前で……高収入……。
そもそもなぜ被害者と全員面識がある?
刑務官だからか?
んー、と考えながら、ホワイトボードに貼った被害者の写真と名前、職業や年齢を見ていた。
「なんやろ……」
何か引っかかる気がしている。
というか、先日被害に遭った九人目の被害者のことを、俺は知っていた。
見覚えがなんとなくあるな、とは思っていたが。
あるに決まっていた。
「田沢真介……」
数年前、詐欺罪で逮捕された男。
こいつに騙された女がそのショックで自殺した。
死ぬ直前に、こいつに渡された結婚指輪を飲み込んで。
「……まさか」
いや、そんな……。
――結婚詐欺師を狙ったもんやった?
でも、被害者の中にはアンドウサナという名前はなかったはず。
少なくとも、田沢に関しては。
なら、どうして?
アンドウサナは殺した?
――訳わからんくなってきた。
時計を見ると、夕方の五時過ぎ。
「煮詰まった」
よし、と俺は最低限の物を持ち、石野さんの喫茶店に向かった。
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