狂気繚乱

春血暫

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狂気繚乱

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 最後、文弘を手にかけようとしたのを、優は理性で抑えた。
――俺、川中さんを殺そうとした?
 くそ。
 意味わからん。
「はあ」
 と、優は部屋の扉に凭れる。
「くそ……」
 優は、どうすれば良いかわからず頭を抱えていると。
 ふと。
 自身が、立ち上がっているのに気づいた。
「うそ……」
 まあ、さっき。
 たぶん、理性が飛んでセックスして……いや、あれは違う。
 何となく感覚がある。
 首を絞めて、首筋から血を……。
 まさか、
 優は、そう思い扉を開く。
 中には、文弘がまだ裸のままいた。
「あの、そのまま」
「え?」
「けつをだせ」
 優は、低い声で文弘に言う。
 文弘は、とても期待した表情で頷く。
「はい」
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