109 / 236
第11歩目 嘘はつけない
託された願い
しおりを挟む
シュルクは迷わずに空を泳ぎ、とある一点で下降を始めた。
ゆっくりと路地裏に足を下したシュルクに―――
「すみませんね。わざわざお呼び立てして。」
シュルクを迎えるように建物の陰から姿を現したヨルは、小さく頭を下げた。
「あいつに気付かれずに俺だけに声を聞かせるなんて、さすがはティーン一の霊神使いだな。」
世辞でもなく、正直な感想だった。
彼がこちらに声を届けるために使ったのは、第六霊神《震音の使い手 ツェルン》。
対象近くの空気を震わせることで、任意の人物に自分の意思を伝える霊神だ。
霊神召喚に慣れた者なら安定的に使える霊神の一つであるが、霊神を使用する条件として、意思を伝える相手の居場所を正確に認知している必要がある。
さらに、直接的に空気を震わせるため、人が多い場所では対象とする相手以外にも声が聞こえてしまう可能性があるという欠点も。
自分の隣にいたフィオリアが何も感じていなかったということは、それだけ霊神を操るヨルの実力が高いということだ。
ヨルはこちらの言葉には何も答えず、ただ黙ってそこに立っている。
そちらから呼びつけておいて、この態度とは。
シュルクは剣呑に顔をしかめた。
「で、この期に及んでまで俺に何の用?」
自分の中の怒りを隠すことなく全面に出し、シュルクはヨルをきつく睨んだ。
リリアを連れてくるわ、フィオリアを危険な目に遭わせるわ。
こいつが関わると、ろくなことにならない。
彼が何を考えているのかは分からないが、これ以上つきまとわれるのは迷惑でしかなかった。
ヨルは無言で懐に手を入れ、そこから取り出した封筒をシュルクへと差し出した。
「これは?」
ひとまず封筒を受け取り、シュルクはぶっきらぼうに訊ねる。
「紹介状です。イストリアへ行くなら、その手紙の宛名にあるカイム邸を訪ねるといいでしょう。彼とは旧知の仲ですので、その手紙を渡せばよくしてくれると思いますよ。」
「………」
「私が手を回すのは、ここまでが限界です。あなた方がイストリアにいる間はリリア様がそちらに目を向けないようにしますので、可能な限り早く運命石を回収して、イストリアから離れてください。」
「………なあ。」
ヨルの言葉をじっと聞いていたシュルクは封筒から顔を上げ、彼に不可解そうな視線を向けた。
「お前、何がしたいんだよ。やってることが意味分かんねぇんだけど。これも、俺を試す一環なわけ?」
本当に意味が分からない。
彼は、何が目的なのだろう。
「―――あなたなら大丈夫。それが、私が下した答えです。」
少しの沈黙を経て、ヨルは簡潔にそう述べた。
「!!」
シュルクは目を大きくして、何度もまばたきを繰り返す。
てっきりまたごまかされると思っていたので、純粋に驚いてしまった。
「中途半端な希望なら、最初からない方がいい。夢を見た分、つらい地獄に落とされるだけです。」
「だから、俺を試したのか?」
「ええ。」
ヨルは素直に頷いた。
「あなたがフィオリア様を連れてガガールへ向かっていると知った時……どうすることが最善なのか、私には判断がつかなかった。だからあなたに介入し、あなたがどんな信念を持つ方なのかを知ろうとしました。」
なるほど。
どうりで根掘り葉掘り色んなことを訊かれたわけだ。
ヨルはこちらを見ないまま、訥々と語り続ける。
「あなたは、不可能を可能にできるほど強い方だ。そう確信できたが故に、あなたがフィオリア様を受け入れられずに悩んでいたことが、唯一の懸念点だった。呪いがいつあなたの命を奪うかも分からない。だからこそ、あなたには早急に答えを出してもらう必要があった。リリア様をあなたの元へお連れしたのは、そのためです。」
リリアの名前が出てきて、シュルクはびくりと肩を震わせる。
それに気付いていないのか、あえて無視をしているのか、ヨルは口を止めない。
「あなたが迷っていることを知ったリリア様は、機嫌よく私の提言を受け入れてくださいました。そして案の定―――あなたに、ささやかな毒を忍ばせた。」
「ささやかな……毒?」
「そうです。」
ヨルはふと右手を上げて、三本の指を立てた。
「負の感情、発熱、洗脳。あなたならこの三つで、ご自分が何を仕込まれたのか分かるのではないですか?」
「―――っ!!」
シュルクはとっさに、自分のうなじに手をやっていた。
フィオリアを殺せと、リリアに言われたあの日。
リリアの手がうなじ辺りをかすめていった時に、おぼろげに感じたような気がした痛みを思い出す。
あの時は混乱しきっていて全く気付かなかったが、まさか―――
「ブレイメルン……」
茫然と呟くシュルクに、ヨルは静かに目を閉じるだけ。
その仕草が、答えを物語っていた。
第七霊神《破滅の道化師 ブレイメルン》
一般的な霊神とは違って血に力を宿して使う霊神で、呪いの霊神と忌避されている霊神の一つだ。
使い方は簡単。
自分の血に呪いの感情とブレイメンの力を込め、その血を相手の体内へと忍ばせることで、相手に小さな悪意を流し込むだけ。
すると、血を流し込まれた相手は些細な負の感情も大袈裟に感じるようになり、次第に精神を病ませていくことになる。
そうして徐々に相手の精神をすり減らしていき、最終的に自分の思うままに洗脳することができるのだ。
この霊神の厄介なところは、相手の負の感情を大きく育てることにある。
ブレイメルンによって操られた相手は、己の凶行を自分の負の感情が暴走した結果だとしか認識できない。
それ故に、自分が他人に操られているのだと気付けないのだ。
完璧に霊神の力に落ちた者が術者に逆らうことは、もはや不可能。
自分の負の感情が制御できないと誤解して、操られていると分からないまま、術者の望むように凶行を繰り返すことになる。
操られた者の末路は、自我を手放して廃人となるか、己の罪に耐えかねて自ら命を絶つかの二択。
ブレイメルンとは、それほどまでに凶悪な霊神だ。
そして、この霊神に毒された者に出る特徴的な症状が発熱である。
熱が出るのは、霊神の力に完全に飲まれる一歩手前という証拠。
ここまで症状が進行すると、この霊神の力から逃れられる可能性は限りなく低い。
そういうことか。
どうりでリリアがあんなに毎日語りかけてくるわけだ。
あなたは悪くない。
全てはルルーシェのせい。
あなたもルルーシェの被害者。
何度もそう言い聞かせることでこちらの思考を誘導し、自分が自らの気持ちでフィオリアのことをルルーシェとして憎むように仕向けたかったのだろう。
そして自分は、確実にそれに飲まれかけていた。
心のどこかで何かが違うと思いながらも、リリアの言葉を受け入れようとする気持ちを止めることが非常に難しかった。
「正直、あなたが熱を出してしまった時は、もうだめかと思いました。リューリュー山の山頂でフィオリア様にああ言ったのは、私の最後の賭けでした。」
ヨルは目を閉じたまま続ける。
「あの場でフィオリア様があなたに助けを求めた時に、あなたがどんな答えを下すのかが全てでした。あなたがブレイメルンに打ち勝って、フィオリア様を助けるならそれでよし。そのまま見殺しにするなら……その時は、あなたを殺す気でいました。まさかあそこで、フィオリア様がご自分の死を受け入れるとは思いませんでしたが……―――今となっては、それがよかったのかもしれませんね。」
閉じていた目をゆっくりと開き、ヨルはシュルクを見つめて柔らかく微笑んだ。
「あのことがあったからこそ、あなたもフィオリア様も、お互いのことを強く想うことができたようです。今のあなた方なら、どんな障害も越えていくでしょう。リリア様とフィオリア様を蝕む呪いでさえも―――あなたなら、きっと。」
「………」
「シュルクさん。」
それまで一定の距離を保っていたヨルが、そこで一歩前に踏み出す。
シュルクの前に立った彼はシュルクの両手を握り、ぎゅっとそこに力を込めた。
「あとは、あなたに託しますからね。どうか……どうか、あの方を救ってあげてください。私にはもう……そう祈ることしかできないのです。」
ヨルは切実な声音で告げ、強くシュルクの手を握った。
ゆっくりと路地裏に足を下したシュルクに―――
「すみませんね。わざわざお呼び立てして。」
シュルクを迎えるように建物の陰から姿を現したヨルは、小さく頭を下げた。
「あいつに気付かれずに俺だけに声を聞かせるなんて、さすがはティーン一の霊神使いだな。」
世辞でもなく、正直な感想だった。
彼がこちらに声を届けるために使ったのは、第六霊神《震音の使い手 ツェルン》。
対象近くの空気を震わせることで、任意の人物に自分の意思を伝える霊神だ。
霊神召喚に慣れた者なら安定的に使える霊神の一つであるが、霊神を使用する条件として、意思を伝える相手の居場所を正確に認知している必要がある。
さらに、直接的に空気を震わせるため、人が多い場所では対象とする相手以外にも声が聞こえてしまう可能性があるという欠点も。
自分の隣にいたフィオリアが何も感じていなかったということは、それだけ霊神を操るヨルの実力が高いということだ。
ヨルはこちらの言葉には何も答えず、ただ黙ってそこに立っている。
そちらから呼びつけておいて、この態度とは。
シュルクは剣呑に顔をしかめた。
「で、この期に及んでまで俺に何の用?」
自分の中の怒りを隠すことなく全面に出し、シュルクはヨルをきつく睨んだ。
リリアを連れてくるわ、フィオリアを危険な目に遭わせるわ。
こいつが関わると、ろくなことにならない。
彼が何を考えているのかは分からないが、これ以上つきまとわれるのは迷惑でしかなかった。
ヨルは無言で懐に手を入れ、そこから取り出した封筒をシュルクへと差し出した。
「これは?」
ひとまず封筒を受け取り、シュルクはぶっきらぼうに訊ねる。
「紹介状です。イストリアへ行くなら、その手紙の宛名にあるカイム邸を訪ねるといいでしょう。彼とは旧知の仲ですので、その手紙を渡せばよくしてくれると思いますよ。」
「………」
「私が手を回すのは、ここまでが限界です。あなた方がイストリアにいる間はリリア様がそちらに目を向けないようにしますので、可能な限り早く運命石を回収して、イストリアから離れてください。」
「………なあ。」
ヨルの言葉をじっと聞いていたシュルクは封筒から顔を上げ、彼に不可解そうな視線を向けた。
「お前、何がしたいんだよ。やってることが意味分かんねぇんだけど。これも、俺を試す一環なわけ?」
本当に意味が分からない。
彼は、何が目的なのだろう。
「―――あなたなら大丈夫。それが、私が下した答えです。」
少しの沈黙を経て、ヨルは簡潔にそう述べた。
「!!」
シュルクは目を大きくして、何度もまばたきを繰り返す。
てっきりまたごまかされると思っていたので、純粋に驚いてしまった。
「中途半端な希望なら、最初からない方がいい。夢を見た分、つらい地獄に落とされるだけです。」
「だから、俺を試したのか?」
「ええ。」
ヨルは素直に頷いた。
「あなたがフィオリア様を連れてガガールへ向かっていると知った時……どうすることが最善なのか、私には判断がつかなかった。だからあなたに介入し、あなたがどんな信念を持つ方なのかを知ろうとしました。」
なるほど。
どうりで根掘り葉掘り色んなことを訊かれたわけだ。
ヨルはこちらを見ないまま、訥々と語り続ける。
「あなたは、不可能を可能にできるほど強い方だ。そう確信できたが故に、あなたがフィオリア様を受け入れられずに悩んでいたことが、唯一の懸念点だった。呪いがいつあなたの命を奪うかも分からない。だからこそ、あなたには早急に答えを出してもらう必要があった。リリア様をあなたの元へお連れしたのは、そのためです。」
リリアの名前が出てきて、シュルクはびくりと肩を震わせる。
それに気付いていないのか、あえて無視をしているのか、ヨルは口を止めない。
「あなたが迷っていることを知ったリリア様は、機嫌よく私の提言を受け入れてくださいました。そして案の定―――あなたに、ささやかな毒を忍ばせた。」
「ささやかな……毒?」
「そうです。」
ヨルはふと右手を上げて、三本の指を立てた。
「負の感情、発熱、洗脳。あなたならこの三つで、ご自分が何を仕込まれたのか分かるのではないですか?」
「―――っ!!」
シュルクはとっさに、自分のうなじに手をやっていた。
フィオリアを殺せと、リリアに言われたあの日。
リリアの手がうなじ辺りをかすめていった時に、おぼろげに感じたような気がした痛みを思い出す。
あの時は混乱しきっていて全く気付かなかったが、まさか―――
「ブレイメルン……」
茫然と呟くシュルクに、ヨルは静かに目を閉じるだけ。
その仕草が、答えを物語っていた。
第七霊神《破滅の道化師 ブレイメルン》
一般的な霊神とは違って血に力を宿して使う霊神で、呪いの霊神と忌避されている霊神の一つだ。
使い方は簡単。
自分の血に呪いの感情とブレイメンの力を込め、その血を相手の体内へと忍ばせることで、相手に小さな悪意を流し込むだけ。
すると、血を流し込まれた相手は些細な負の感情も大袈裟に感じるようになり、次第に精神を病ませていくことになる。
そうして徐々に相手の精神をすり減らしていき、最終的に自分の思うままに洗脳することができるのだ。
この霊神の厄介なところは、相手の負の感情を大きく育てることにある。
ブレイメルンによって操られた相手は、己の凶行を自分の負の感情が暴走した結果だとしか認識できない。
それ故に、自分が他人に操られているのだと気付けないのだ。
完璧に霊神の力に落ちた者が術者に逆らうことは、もはや不可能。
自分の負の感情が制御できないと誤解して、操られていると分からないまま、術者の望むように凶行を繰り返すことになる。
操られた者の末路は、自我を手放して廃人となるか、己の罪に耐えかねて自ら命を絶つかの二択。
ブレイメルンとは、それほどまでに凶悪な霊神だ。
そして、この霊神に毒された者に出る特徴的な症状が発熱である。
熱が出るのは、霊神の力に完全に飲まれる一歩手前という証拠。
ここまで症状が進行すると、この霊神の力から逃れられる可能性は限りなく低い。
そういうことか。
どうりでリリアがあんなに毎日語りかけてくるわけだ。
あなたは悪くない。
全てはルルーシェのせい。
あなたもルルーシェの被害者。
何度もそう言い聞かせることでこちらの思考を誘導し、自分が自らの気持ちでフィオリアのことをルルーシェとして憎むように仕向けたかったのだろう。
そして自分は、確実にそれに飲まれかけていた。
心のどこかで何かが違うと思いながらも、リリアの言葉を受け入れようとする気持ちを止めることが非常に難しかった。
「正直、あなたが熱を出してしまった時は、もうだめかと思いました。リューリュー山の山頂でフィオリア様にああ言ったのは、私の最後の賭けでした。」
ヨルは目を閉じたまま続ける。
「あの場でフィオリア様があなたに助けを求めた時に、あなたがどんな答えを下すのかが全てでした。あなたがブレイメルンに打ち勝って、フィオリア様を助けるならそれでよし。そのまま見殺しにするなら……その時は、あなたを殺す気でいました。まさかあそこで、フィオリア様がご自分の死を受け入れるとは思いませんでしたが……―――今となっては、それがよかったのかもしれませんね。」
閉じていた目をゆっくりと開き、ヨルはシュルクを見つめて柔らかく微笑んだ。
「あのことがあったからこそ、あなたもフィオリア様も、お互いのことを強く想うことができたようです。今のあなた方なら、どんな障害も越えていくでしょう。リリア様とフィオリア様を蝕む呪いでさえも―――あなたなら、きっと。」
「………」
「シュルクさん。」
それまで一定の距離を保っていたヨルが、そこで一歩前に踏み出す。
シュルクの前に立った彼はシュルクの両手を握り、ぎゅっとそこに力を込めた。
「あとは、あなたに託しますからね。どうか……どうか、あの方を救ってあげてください。私にはもう……そう祈ることしかできないのです。」
ヨルは切実な声音で告げ、強くシュルクの手を握った。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
問い・その極悪令嬢は本当に有罪だったのか。
風和ふわ
ファンタジー
三日前、とある女子生徒が通称「極悪令嬢」のアース・クリスタに毒殺されようとした。
噂によると、極悪令嬢アースはその女生徒の美貌と才能を妬んで毒殺を企んだらしい。
そこで、極悪令嬢を退学させるか否か、生徒会で決定することになった。
生徒会のほぼ全員が極悪令嬢の有罪を疑わなかった。しかし──
「ちょっといいかな。これらの証拠にはどれも矛盾があるように見えるんだけど」
一人だけ。生徒会長のウラヌスだけが、そう主張した。
そこで生徒会は改めて証拠を見直し、今回の毒殺事件についてウラヌスを中心として話し合っていく──。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
おっさん、勇者召喚されるがつま弾き...だから、のんびりと冒険する事にした
あおアンドあお
ファンタジー
ギガン城と呼ばれる城の第一王女であるリコット王女が、他の世界に住む四人の男女を
自分の世界へと召喚した。
召喚された四人の事をリコット王女は勇者と呼び、この世界を魔王の手から救ってくれと
願いを託す。
しかしよく見ると、皆の希望の目線は、この俺...城川練矢(しろかわれんや)には、
全く向けられていなかった。
何故ならば、他の三人は若くてハリもある、十代半ばの少年と少女達であり、
将来性も期待性もバッチリであったが...
この城川練矢はどう見ても、しがないただの『おっさん』だったからである。
でもさ、いくらおっさんだからっていって、これはひどくないか?
だって、俺を召喚したリコット王女様、全く俺に目線を合わせてこないし...
周りの兵士や神官達も蔑視の目線は勿論のこと、隠しもしない罵詈雑言な言葉を
俺に投げてくる始末。
そして挙げ句の果てには、ニヤニヤと下卑た顔をして俺の事を『ニセ勇者』と
罵って蔑ろにしてきやがる...。
元の世界に帰りたくても、ある一定の魔力が必要らしく、その魔力が貯まるまで
最低、一年はかかるとの事だ。
こんな城に一年間も居たくない俺は、町の方でのんびり待とうと決め、この城から
出ようとした瞬間...
「ぐふふふ...残念だが、そういう訳にはいかないんだよ、おっさんっ!」
...と、蔑視し嘲笑ってくる兵士達から止められてしまうのだった。
※小説家になろう様でも掲載しています。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる