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【番外編3】伝説が生まれるまで
カウント11 フールの依頼
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今日は思わぬ客の出現で、想定外の時間を食ってしまった。
オレは予定していた稽古の内容と残っている時間を兼ね合わせて、具体的な流れを再計算する。
そうして今日の授業を終えて宮殿への帰り道についたところで、それまでずっと黙っていたフールが口を開いた。
「……うん。君になら、頼んでも大丈夫そうだ。」
ふいに、そう呟くフール。
「ん? 何が?」
歩きながら顔だけでそちらを見ると、パタパタと飛んできたフールがオレの肩に乗った。
「折り入って、ディアに頼みたいことがあるんだ。」
「うん。だから何?」
「実はね、今度の日曜日に、ターニャに街を案内してほしくて。」
「街を案内?」
「フ、フール!!」
首を傾げるオレと、ぎょっとして足を止めるターニャ。
フールはそれに構わず、言葉を続けた。
「神官だってもちろん人間だから、ちゃんと仕事にお休みはあるんだけどね…。ターニャは立場が立場なだけに、宮殿の外へあまり出たことがないんだ。」
「今のご時世で?」
率直な感想だった。
今の時代、どんな有名人や政治家だって、休みの日には普通に街へ繰り出している。
別に休みの日くらい、なんのしがらみもなく自由な時間を楽しんだっていいじゃないか。
「竜使いの、しかも女の子が一人で街を歩いたらどうなる?」
「……すみません。」
またオレは、重要なことを失念している。
オレが素直に謝ると、フールは「よろしい」とふんぞり返って、オレのこめかみをぽんぽんと叩いた。
「そういうわけだから、ぜひ君にターニャの案内役を頼みたい……っていうか、ターニャに思い切り遊ばせてあげてほしいんだよね。普通の子が一緒なら下手に絡まれることもないと思うし、君なら安心して護衛役も任せそうだし。」
「護衛役?」
オレはすっとぼけた口調で訊き返す。
そんなオレの耳に、フールは限界にまでひそめた声を吹き込んできた。
「ふふ、僕の目を侮ってもらっちゃ困るよ。今日ずっと、ターニャに剣を教えてる時の君を観察させてもらったけど……君、相当な手練れでしょ? 本当なら、大学の実技成績で簡単に首位が取れちゃうくらいの。おっかしいなぁ…。大学から提出される実技成績優秀者の名簿には、ディアラントなんて名前なかったはずなのに。」
「……それは、脅しのつもりですかい?」
否定も肯定もせず、オレは隣のフールを目だけで見やった。
これは驚いた。
ターニャに剣を教えている時のオレは普段の一割も力を出していないというのに、一体どこで見破られたのやら。
長い間、ずっと神官を支えてきた存在。
その経験値は伊達じゃないということか。
オレと同じでおふざけタイプのようだけど、いきなり変わった言い回しと口調から、それがあくまでも表向きの仮面でしかないことが察せられる。
本当は、その腹にいくつもの裏を抱えているわけですか。
なんだか、ジョー先輩と同じ匂いがしてきたな、こいつ。
オレの中で、フールに対する認識が改められた瞬間だった。
「安心してよ。君を脅してどうこうって気はないから。第一、僕になんのメリットもないでしょ?」
「……二人とも、何をこそこそと話しているのですか?」
立ち止まったオレに、ターニャが怪訝そうな視線を向けてくる。
「いや、どこに行ったらターニャが喜ぶかなって。」
「そうそう。」
フールのごまかしに、オレはすぐに乗っかった。
「だ、だからそんなこと……」
「だってターニャったら、ニュースでショッピングモールとかの特集がやってると、いつも羨ましそうな目で眺めてるんだもん。」
「え、そうなの?」
フールの言葉が少し意外だったのでターニャに直接問うと、ターニャは恥ずかしそうに視線を逸らした。
「だ、だって…。見てるだけだと、余計に欲しくなっちゃうじゃないですか。可愛いものとかがいっぱいあって、美味しそうなものもたくさんあって…。自分で好きなものを手に取って、自分で好きなものを選ぶって、今まで経験したことがなくて……ちょっと、いいなって……」
「はい、今度の日曜日ね。じゃあ、朝の十時にここに集合ってことで。」
秒で決定。
案内役兼護衛の依頼、お受けしましょうとも。
「えっ!?」
「せっかくだし、どこに行きたいか考えておいてね。」
オレは携帯電話を取り出して、スケジュールを確認した。
いつものように剣術教室の予定が入っているが、奇跡的にこの日は一ヶ所だけ。
もう気心知れている小学校が開催場所なので、これは後輩たちに任せてしまおう。
校長には、前もって平謝りしておけば問題ない。
「さすがはディア! 君なら、引き受けてくれると思ったよー♪」
「だって、あんな顔をされちゃあ……ねえ?」
あんなに可愛い顔で、あんなに可愛いことを言うんですよ?
断るなんて、ありえなくない?
確かに、神官という重要人物を連れ出すリスクはある。
そのリスクを潰すために護衛も務まる案内役としてオレを選んだのは、賢明な判断だと言えよう。
それに、そんなささやかな楽しみさえ知らないターニャのことが、少しばかり可哀想だと思ったのだ。
神官になったことを後悔していないと言ったターニャは、オレがこんなことを思ったと知ったら、機嫌を損ねてしまうかもしれない。
でも、せっかくこんなにも恵まれた時代に生まれてこられたのだから、楽しめることを楽しむ権利は彼女にだってあるはずだ。
宮殿にそれを実現してあげられる人間がいないなら、そこはオレの役目だろう。
偶然とはいえ、宮殿とは関係ないところで知り合うことができたのだ。
ターニャはオレを利用していいし、オレはオレにしか叶えてあげられない彼女の小さな願いを叶えてやるべきだ。
「じゃ、今週の授業はこれで最後ね。日曜日、ここで待ってるから。」
ターニャをドアの向こうに押し出し、オレは未だに困惑した様子のターニャに笑いかけて、ドアを閉めた。
オレは予定していた稽古の内容と残っている時間を兼ね合わせて、具体的な流れを再計算する。
そうして今日の授業を終えて宮殿への帰り道についたところで、それまでずっと黙っていたフールが口を開いた。
「……うん。君になら、頼んでも大丈夫そうだ。」
ふいに、そう呟くフール。
「ん? 何が?」
歩きながら顔だけでそちらを見ると、パタパタと飛んできたフールがオレの肩に乗った。
「折り入って、ディアに頼みたいことがあるんだ。」
「うん。だから何?」
「実はね、今度の日曜日に、ターニャに街を案内してほしくて。」
「街を案内?」
「フ、フール!!」
首を傾げるオレと、ぎょっとして足を止めるターニャ。
フールはそれに構わず、言葉を続けた。
「神官だってもちろん人間だから、ちゃんと仕事にお休みはあるんだけどね…。ターニャは立場が立場なだけに、宮殿の外へあまり出たことがないんだ。」
「今のご時世で?」
率直な感想だった。
今の時代、どんな有名人や政治家だって、休みの日には普通に街へ繰り出している。
別に休みの日くらい、なんのしがらみもなく自由な時間を楽しんだっていいじゃないか。
「竜使いの、しかも女の子が一人で街を歩いたらどうなる?」
「……すみません。」
またオレは、重要なことを失念している。
オレが素直に謝ると、フールは「よろしい」とふんぞり返って、オレのこめかみをぽんぽんと叩いた。
「そういうわけだから、ぜひ君にターニャの案内役を頼みたい……っていうか、ターニャに思い切り遊ばせてあげてほしいんだよね。普通の子が一緒なら下手に絡まれることもないと思うし、君なら安心して護衛役も任せそうだし。」
「護衛役?」
オレはすっとぼけた口調で訊き返す。
そんなオレの耳に、フールは限界にまでひそめた声を吹き込んできた。
「ふふ、僕の目を侮ってもらっちゃ困るよ。今日ずっと、ターニャに剣を教えてる時の君を観察させてもらったけど……君、相当な手練れでしょ? 本当なら、大学の実技成績で簡単に首位が取れちゃうくらいの。おっかしいなぁ…。大学から提出される実技成績優秀者の名簿には、ディアラントなんて名前なかったはずなのに。」
「……それは、脅しのつもりですかい?」
否定も肯定もせず、オレは隣のフールを目だけで見やった。
これは驚いた。
ターニャに剣を教えている時のオレは普段の一割も力を出していないというのに、一体どこで見破られたのやら。
長い間、ずっと神官を支えてきた存在。
その経験値は伊達じゃないということか。
オレと同じでおふざけタイプのようだけど、いきなり変わった言い回しと口調から、それがあくまでも表向きの仮面でしかないことが察せられる。
本当は、その腹にいくつもの裏を抱えているわけですか。
なんだか、ジョー先輩と同じ匂いがしてきたな、こいつ。
オレの中で、フールに対する認識が改められた瞬間だった。
「安心してよ。君を脅してどうこうって気はないから。第一、僕になんのメリットもないでしょ?」
「……二人とも、何をこそこそと話しているのですか?」
立ち止まったオレに、ターニャが怪訝そうな視線を向けてくる。
「いや、どこに行ったらターニャが喜ぶかなって。」
「そうそう。」
フールのごまかしに、オレはすぐに乗っかった。
「だ、だからそんなこと……」
「だってターニャったら、ニュースでショッピングモールとかの特集がやってると、いつも羨ましそうな目で眺めてるんだもん。」
「え、そうなの?」
フールの言葉が少し意外だったのでターニャに直接問うと、ターニャは恥ずかしそうに視線を逸らした。
「だ、だって…。見てるだけだと、余計に欲しくなっちゃうじゃないですか。可愛いものとかがいっぱいあって、美味しそうなものもたくさんあって…。自分で好きなものを手に取って、自分で好きなものを選ぶって、今まで経験したことがなくて……ちょっと、いいなって……」
「はい、今度の日曜日ね。じゃあ、朝の十時にここに集合ってことで。」
秒で決定。
案内役兼護衛の依頼、お受けしましょうとも。
「えっ!?」
「せっかくだし、どこに行きたいか考えておいてね。」
オレは携帯電話を取り出して、スケジュールを確認した。
いつものように剣術教室の予定が入っているが、奇跡的にこの日は一ヶ所だけ。
もう気心知れている小学校が開催場所なので、これは後輩たちに任せてしまおう。
校長には、前もって平謝りしておけば問題ない。
「さすがはディア! 君なら、引き受けてくれると思ったよー♪」
「だって、あんな顔をされちゃあ……ねえ?」
あんなに可愛い顔で、あんなに可愛いことを言うんですよ?
断るなんて、ありえなくない?
確かに、神官という重要人物を連れ出すリスクはある。
そのリスクを潰すために護衛も務まる案内役としてオレを選んだのは、賢明な判断だと言えよう。
それに、そんなささやかな楽しみさえ知らないターニャのことが、少しばかり可哀想だと思ったのだ。
神官になったことを後悔していないと言ったターニャは、オレがこんなことを思ったと知ったら、機嫌を損ねてしまうかもしれない。
でも、せっかくこんなにも恵まれた時代に生まれてこられたのだから、楽しめることを楽しむ権利は彼女にだってあるはずだ。
宮殿にそれを実現してあげられる人間がいないなら、そこはオレの役目だろう。
偶然とはいえ、宮殿とは関係ないところで知り合うことができたのだ。
ターニャはオレを利用していいし、オレはオレにしか叶えてあげられない彼女の小さな願いを叶えてやるべきだ。
「じゃ、今週の授業はこれで最後ね。日曜日、ここで待ってるから。」
ターニャをドアの向こうに押し出し、オレは未だに困惑した様子のターニャに笑いかけて、ドアを閉めた。
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