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【番外編2】嵐との出会い
第22の嵐 ディアラントの本気
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それから、きっかり三分後。
「先輩、これお返ししますね。」
並々ならぬ強さでウイングたちを圧倒したディアラントが、おれに剣を返してくる。
ウイングたちは突然本性を現したディアラントに戸惑い、どう足掻いても敵わないと気付くや否や、尻尾を巻いて逃げていった。
「それにしても、先輩……よかったんですか? 面倒なことになっちゃいましたよ?」
『ミゲル……覚えてろよ。もう国防軍に、お前の居場所なんてねぇからな。』
去り際にウイングが吐いていった捨て台詞を気にしているのだろう。
珍しく眉を下げるディアラントだったが、それに対するおれは、不思議なほどすっきりとしていた。
「なんかもう、色々と馬鹿らしくなってきてよ。気付いたら、お前に剣をぶん投げてた。」
おれは肩をすくめる。
「正直おれも、なんであんなことをしたのか分かってねぇんだけどよ。やっちまったもんは取り消せねぇし、お前の言うとおり、ぶっ飛んでみることにするわ。」
きっとあの時、おれの精神は何かの限界に達したのだ。
それがなんなのかは分からないし、何かが爆発したからといって、自分が歩みたい道が明確に見えたわけではない。
結局、自分のことは何一つ分かっていないままだ。
それでも、これまで抱えていた迷いが綺麗になくなっている。
胸がものすごく軽くなった気分だった。
「冗談……に、しとくつもりだったんですけどねぇ。」
「半分以上は本気だったくせに。マジで冗談にするつもりだったなら、あんな言い方をするんじゃねえよ。自分がどんだけ他人を引き込むか、分かってんだろ?」
ドラゴン殲滅部隊に来るかと訊ねられたあの時、おれは真の意味でディアラントが秘めている力の恐ろしさを思い知った。
あんな目で、あんな声で、あんな雰囲気で語りかけられたら、誰だって逃げられなくなる。
囚われて引き込まれていると分かっていても、どうしてもその背に身を預けてしまいたくなるのだ。
「そう言われちゃうと、反論できないですよ。ちょっと欲張っちゃったかな、オレ。」
ディアラントは苦笑いを浮かべる。
「うーん……オレはこの後、先輩を迎える準備をしておいた方がいいんでしょうかね?」
「そうじゃねぇのか? ウイングの野郎、かなりおれのことを嫌ってるからな。今頃、あることないこと言いふらして、おれをひでえ裏切り者に仕立ててるところだろうよ。」
多分、国防管理部に戻る頃には、おれは奇異と嫌悪の対象になっていることだろう。
自分で蒔いた種だし、人道的に反したことはしていないので、おれとしてはどうでもいいが。
(あ…)
ふと気付く。
自分で選んで、自分で納得しているから前を向ける。
それはつまり、こういう気持ちのことをいうのか。
「ミゲル先輩。」
新たな発見をしていたおれの耳に響く、いつもとは少し違うディアラントの声。
その声が持つ引力に逆らえずに視線を上げると、ディアラントが真摯な顔つきでおれを見つめていた。
「冗談にするつもりでしたけど、ちゃんと本気の言葉にさせてください。オレ、先輩にこの部隊に来てほしいです。」
直球で気持ちを伝えられ、おれは心底驚いてしまう。
「先輩は、とてもまっすぐな人です。自分のことを蔑ろにできちゃうくらい、すごく我慢強くて優しい人です。そして、大きな矛盾を抱えていても、その矛盾に潰されないくらい強くて大きな人です。先輩は自分のことをあまり好きじゃないみたいですけど、オレは先輩のそんな生き様が好きですよ。で、今のそのすっきりした様子の先輩は、もっと好きです。」
ディアラントはゆっくりと、おれに向かって右手を差し伸べる。
「先輩、オレを支えてくれませんか? オレの部隊には、先輩が必要なんです。実はオレ、この部隊を任された時に、真っ先にミゲル先輩が欲しいなって思ったんですよ。先輩がいてくれると、すごく心強いです。」
だからこいつは、最後には冗談だとごまかしながらも、おれをドラゴン殲滅部隊に誘ったのか。
おれを迷いから救おうとしたのもあっただろうが、何よりもディアラント自身がおれを欲しいと思ったから。
そう悟りつつも、これまでのように不快感は抱かない。
ディアラントが、おれを道具として見ていないことは十分に知っているから。
「先輩がオレの味方についたこと、後悔させないように頑張ります。だから、先輩もオレを信じてくれませんか? そんで、先輩が納得できる先輩の心と、本当に進みたい道を探しましょう? まだまだこの先長いんですから、先輩がやりたいことは絶対に見つかるはずです。オレに、そのお手伝いをさせてください。」
おれは、その場で茫然と棒立ちになるしかなかった。
これが、ディアラントの本気か。
冗談の一切を抜きにしたディアラントの言葉に、背筋を寒気とも興奮とも判断つかない震えが駆け上っていく。
だめだ。
こんなに強烈な引力を持った眼差しから、逃れられるわけがない。
こんなにも真摯な言葉で必要とされてしまっては、拒みようがないじゃないか。
どんな困難が待っていようとも、この人についていきたいと。
自発的にそう思わせるだけの魅力が、ディアラントにはあった。
これは確かに、危険視もされるわけだ。
断言できる。
たとえディアラントにずば抜けた剣の才能がなかったとしても、おれはディアラントに引き寄せられていただろう。
ディアラントは決して、おれを道具として見ない。
あるがままのおれを受け入れて、あるがままのおれを必要としている。
自惚れじゃない。
ディアラントのまっすぐな目と態度が、痛いほどにそれを訴えてくるのだ。
こんな経験は始めてのことで、今胸に満ちている未知の気持ちには具体的な名前をつけられないけれど。
こいつの傍にいれば、この気持ちの正体も自分が望む未来も見えてくるのかもしれない。
素直にそう思えた。
おれの選択がおれにとっての正解であることを祈っている、と。
ジョーはそう言った。
ならばきっと、おれの選択は……
「とりあえず、手始めにお前のその緩んだ危機管理能力を叩き直してやるから、首を洗って待っとけよ。」
これなのだ。
「えー、これがオレのよさなのにー。」
ディアラントが、眉をハの字にして笑う。
そんなディアラントを前に、おれもまた声をあげて笑えたのだった。
「先輩、これお返ししますね。」
並々ならぬ強さでウイングたちを圧倒したディアラントが、おれに剣を返してくる。
ウイングたちは突然本性を現したディアラントに戸惑い、どう足掻いても敵わないと気付くや否や、尻尾を巻いて逃げていった。
「それにしても、先輩……よかったんですか? 面倒なことになっちゃいましたよ?」
『ミゲル……覚えてろよ。もう国防軍に、お前の居場所なんてねぇからな。』
去り際にウイングが吐いていった捨て台詞を気にしているのだろう。
珍しく眉を下げるディアラントだったが、それに対するおれは、不思議なほどすっきりとしていた。
「なんかもう、色々と馬鹿らしくなってきてよ。気付いたら、お前に剣をぶん投げてた。」
おれは肩をすくめる。
「正直おれも、なんであんなことをしたのか分かってねぇんだけどよ。やっちまったもんは取り消せねぇし、お前の言うとおり、ぶっ飛んでみることにするわ。」
きっとあの時、おれの精神は何かの限界に達したのだ。
それがなんなのかは分からないし、何かが爆発したからといって、自分が歩みたい道が明確に見えたわけではない。
結局、自分のことは何一つ分かっていないままだ。
それでも、これまで抱えていた迷いが綺麗になくなっている。
胸がものすごく軽くなった気分だった。
「冗談……に、しとくつもりだったんですけどねぇ。」
「半分以上は本気だったくせに。マジで冗談にするつもりだったなら、あんな言い方をするんじゃねえよ。自分がどんだけ他人を引き込むか、分かってんだろ?」
ドラゴン殲滅部隊に来るかと訊ねられたあの時、おれは真の意味でディアラントが秘めている力の恐ろしさを思い知った。
あんな目で、あんな声で、あんな雰囲気で語りかけられたら、誰だって逃げられなくなる。
囚われて引き込まれていると分かっていても、どうしてもその背に身を預けてしまいたくなるのだ。
「そう言われちゃうと、反論できないですよ。ちょっと欲張っちゃったかな、オレ。」
ディアラントは苦笑いを浮かべる。
「うーん……オレはこの後、先輩を迎える準備をしておいた方がいいんでしょうかね?」
「そうじゃねぇのか? ウイングの野郎、かなりおれのことを嫌ってるからな。今頃、あることないこと言いふらして、おれをひでえ裏切り者に仕立ててるところだろうよ。」
多分、国防管理部に戻る頃には、おれは奇異と嫌悪の対象になっていることだろう。
自分で蒔いた種だし、人道的に反したことはしていないので、おれとしてはどうでもいいが。
(あ…)
ふと気付く。
自分で選んで、自分で納得しているから前を向ける。
それはつまり、こういう気持ちのことをいうのか。
「ミゲル先輩。」
新たな発見をしていたおれの耳に響く、いつもとは少し違うディアラントの声。
その声が持つ引力に逆らえずに視線を上げると、ディアラントが真摯な顔つきでおれを見つめていた。
「冗談にするつもりでしたけど、ちゃんと本気の言葉にさせてください。オレ、先輩にこの部隊に来てほしいです。」
直球で気持ちを伝えられ、おれは心底驚いてしまう。
「先輩は、とてもまっすぐな人です。自分のことを蔑ろにできちゃうくらい、すごく我慢強くて優しい人です。そして、大きな矛盾を抱えていても、その矛盾に潰されないくらい強くて大きな人です。先輩は自分のことをあまり好きじゃないみたいですけど、オレは先輩のそんな生き様が好きですよ。で、今のそのすっきりした様子の先輩は、もっと好きです。」
ディアラントはゆっくりと、おれに向かって右手を差し伸べる。
「先輩、オレを支えてくれませんか? オレの部隊には、先輩が必要なんです。実はオレ、この部隊を任された時に、真っ先にミゲル先輩が欲しいなって思ったんですよ。先輩がいてくれると、すごく心強いです。」
だからこいつは、最後には冗談だとごまかしながらも、おれをドラゴン殲滅部隊に誘ったのか。
おれを迷いから救おうとしたのもあっただろうが、何よりもディアラント自身がおれを欲しいと思ったから。
そう悟りつつも、これまでのように不快感は抱かない。
ディアラントが、おれを道具として見ていないことは十分に知っているから。
「先輩がオレの味方についたこと、後悔させないように頑張ります。だから、先輩もオレを信じてくれませんか? そんで、先輩が納得できる先輩の心と、本当に進みたい道を探しましょう? まだまだこの先長いんですから、先輩がやりたいことは絶対に見つかるはずです。オレに、そのお手伝いをさせてください。」
おれは、その場で茫然と棒立ちになるしかなかった。
これが、ディアラントの本気か。
冗談の一切を抜きにしたディアラントの言葉に、背筋を寒気とも興奮とも判断つかない震えが駆け上っていく。
だめだ。
こんなに強烈な引力を持った眼差しから、逃れられるわけがない。
こんなにも真摯な言葉で必要とされてしまっては、拒みようがないじゃないか。
どんな困難が待っていようとも、この人についていきたいと。
自発的にそう思わせるだけの魅力が、ディアラントにはあった。
これは確かに、危険視もされるわけだ。
断言できる。
たとえディアラントにずば抜けた剣の才能がなかったとしても、おれはディアラントに引き寄せられていただろう。
ディアラントは決して、おれを道具として見ない。
あるがままのおれを受け入れて、あるがままのおれを必要としている。
自惚れじゃない。
ディアラントのまっすぐな目と態度が、痛いほどにそれを訴えてくるのだ。
こんな経験は始めてのことで、今胸に満ちている未知の気持ちには具体的な名前をつけられないけれど。
こいつの傍にいれば、この気持ちの正体も自分が望む未来も見えてくるのかもしれない。
素直にそう思えた。
おれの選択がおれにとっての正解であることを祈っている、と。
ジョーはそう言った。
ならばきっと、おれの選択は……
「とりあえず、手始めにお前のその緩んだ危機管理能力を叩き直してやるから、首を洗って待っとけよ。」
これなのだ。
「えー、これがオレのよさなのにー。」
ディアラントが、眉をハの字にして笑う。
そんなディアラントを前に、おれもまた声をあげて笑えたのだった。
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