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【番外編2】嵐との出会い
第10の嵐 隠された真実
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それから時間は流れ、日が西に傾き始めた頃。
「わーお。これは、一本取られたね。」
各方面から届いた調査結果を見たジョーが、瞠目しながら口笛を吹く。
おれも、その信じられない内容に、苛立ちも何もかもが吹っ飛んでしまった。
パソコンの画面に映るのは、ディアラントの高校時代の成績だ。
やはり予想どおり、ディアラントは高校時代の成績を多少ごまかしていたようだ。
ただし、普通とは真逆の方向で。
筆記科目については上から二十位程度で、まあまあ優秀と言えるレベル。
ここに関しては、入試時に提出された成績と食い違いはない。
驚くべきは、実技科目の成績だった。
「ナイトリン高校っていったら、実技評価が厳しいことで有名だったはずだけど……それでいてこの成績とはね。」
大学に提出された成績とは大きく異なり、三年間通して綺麗に並んでいる最高評価の印。
ナイトリン高校の出身ではないおれだが、その評価の異常さだけは見ただけで十分に分かった。
「高校の時の剣術大会には一年生の時だけ出場して、あっさりと優勝をさらっていったみたいだよ。次の年以降は、他の人の成績加点を配慮して出場を辞退してたらしいね。先生たちも、ディアラント君なら特別な名誉がなくても特待推薦枠を取れるって分かってた手前、特にその判断を改めさせるようなことはしなかったみたい。彼の腕は、天才という言葉に収まるものではないっていうのが、ナイトリン高校校長の評価。……もう。この情報を引き出すの、すっごい大変だったんだから。」
「大変だった? お前が?」
成績表を食い入るように見つめながら横目にジョーを見やると、ジョーは疲労した息を吐いて頷いた。
「ディアラント君の関係者は、みんな揃ってすっごく口が堅かったよ。ハッタリで大学の正式な申請の話を出して、他言無用っていうのを重々に約束して、ようやく情報を渡してくれたの。」
情報操作の方も完璧だったというわけか。
してやられた。
一般入試は入学試験での成績が第一とされ、高校時代の成績はあまり重視されないという特色がある。
高校時代にどれだけ成績が悪かろうとよかろうと、一般入試の際には平等とされるのだ。
ディアラントは、そこに目をつけた。
あえて高校時代の評価を捨て、一般入試での成績を調整し、限りなく目立たない立場を作り上げてこの大学に入ってきたのだ。
まさか、成績を下方修正して入ってくる学生がいるなどとは誰も疑うまい。
おれだって、こうして過去の事実と直面するまでは信じたくなかったのだから。
「他の資料は?」
おれが問うと、ジョーは途端に難しげな顔をしてパソコンに向かった。
「あるけど……この先は本当に秘密にしてよ? この先の資料は、ちょっとグレーゾーンのものだから。」
「グレーゾーン?」
「そう。ばれたら、少しばかり言い訳に苦労する……かな。さっき、電話で直接釘を刺されたくらいだもん。」
それでもそんな情報を流してもらえるのだから、この男の手腕は侮れない。
「何の情報なんだ?」
訊ねる。
「特待推薦枠実技試験の内部資料。」
「!?」
その答えは、さすがに予想外だった。
特待推薦枠を取るために突破しなければならない、実技試験の資料。
それは決して一般には公表されず、第三機関の中だけで厳重に保管されているはずのものだ。
グレーどころではなく、完全に黒ではないか。
「お前……どこのコネを使えば、そんな資料が手に入るんだよ。」
「人脈はあるに越したことはないね。それより、見るの? 確認したら、綺麗に削除しなきゃいけないんだけど?」
「ああ、頼む。」
おれが頷くと、ジョーもそれに応えるように頷いてマウスのボタンを叩いた。
数秒の読み込み時間を経て、画面に書類のスキャン画像が映し出される。
「マジかよ……」
ここでも並ぶ最高評価の記号と、非の打ち所なしと記された備考欄。
「面白いのはここからだよ。」
ジョーの口元が緩やかな弧を描く。
「実は、ディアラント君の試験結果、大学に提出されてないんだ。」
「はあ!?」
「それどころか、ディアラント君がこの試験を受けたことすら、内部的に揉み消されてる。」
「ど……どういうことだよ、それ!?」
さっきから、何一つとして予想に収まる事実が出てこない。
目を白黒させるおれに対し、ジョーはまるで面白いおもちゃを見つけた子供のように機嫌がいい。
「ディアラント君ったら、この時の試験官を全員、五分とかけずに負かしちゃったみたいだよ。この試験の試験官っていったら、それなりに高名な方々なはずなんだけど、ね?」
「な…っ」
「面接の時にディアラント君がはっきりと特待推薦枠を辞退するって宣言したから、これ幸いと情報を隠蔽したってところだね。まあ、知られたくはないよねぇ。そこそこ名を馳せた剣豪が、揃いも揃って高校生に負けたなんてさ。ふふ……いいことを知っちゃったぁ♪」
歌うように言葉を弾ませ、ジョーはパソコンの画面を携帯電話で写真に納めた。
確認したらデータを削除すると言っていたくせに、闇に葬られているこの情報はきっちりと懐に納めておくつもりらしい。
そんなものを取っておいて、いつ誰を脅す時に使うのやら。
必要な情報を自分の携帯電話に保存したジョーが、次々と証拠類を隠滅していく。
おれはその様子を、ただただ見つめることしかできなかった。
苛立ちや動揺も、度を超えるとかえって冷静になれるものだ。
ルフトとソーヤがアイロスに詰め寄る気持ちも分かる。
高校時代のディアラントが自分の剣に正直であったとするなら、今のディアラントの姿に溜飲が下がらないだろう。
勝てないと分かっているからこそ、あえて自分の剣を隠しているディアラントに納得できないのだ。
ディアラントなりの目的があるのだとしても、知っている人間から見れば、手を抜いているようにしか見えないのだから。
だがアイロスも含め、ディアラントに関わっている者のほとんどはディアラントの意志を第一に考えているようだ。
あのジョーが情報を引き出すのに苦労したと言うくらいなのだから、口を割るまで相当頑なだったに違いない。
一目で相手の太刀筋を見抜く目。
戦国世代の〝覇王〟と〝君子〟と呼ばれているおれやジョーですら見抜けなかった、隠された剣技。
そして、確実に人を自分の味方につけるほどの力。
立派な化け物だ。
(なんなんだよ、あいつは…っ)
おれはぐっと奥歯を噛み締め、ポケットから携帯電話を取り出していた。
「わーお。これは、一本取られたね。」
各方面から届いた調査結果を見たジョーが、瞠目しながら口笛を吹く。
おれも、その信じられない内容に、苛立ちも何もかもが吹っ飛んでしまった。
パソコンの画面に映るのは、ディアラントの高校時代の成績だ。
やはり予想どおり、ディアラントは高校時代の成績を多少ごまかしていたようだ。
ただし、普通とは真逆の方向で。
筆記科目については上から二十位程度で、まあまあ優秀と言えるレベル。
ここに関しては、入試時に提出された成績と食い違いはない。
驚くべきは、実技科目の成績だった。
「ナイトリン高校っていったら、実技評価が厳しいことで有名だったはずだけど……それでいてこの成績とはね。」
大学に提出された成績とは大きく異なり、三年間通して綺麗に並んでいる最高評価の印。
ナイトリン高校の出身ではないおれだが、その評価の異常さだけは見ただけで十分に分かった。
「高校の時の剣術大会には一年生の時だけ出場して、あっさりと優勝をさらっていったみたいだよ。次の年以降は、他の人の成績加点を配慮して出場を辞退してたらしいね。先生たちも、ディアラント君なら特別な名誉がなくても特待推薦枠を取れるって分かってた手前、特にその判断を改めさせるようなことはしなかったみたい。彼の腕は、天才という言葉に収まるものではないっていうのが、ナイトリン高校校長の評価。……もう。この情報を引き出すの、すっごい大変だったんだから。」
「大変だった? お前が?」
成績表を食い入るように見つめながら横目にジョーを見やると、ジョーは疲労した息を吐いて頷いた。
「ディアラント君の関係者は、みんな揃ってすっごく口が堅かったよ。ハッタリで大学の正式な申請の話を出して、他言無用っていうのを重々に約束して、ようやく情報を渡してくれたの。」
情報操作の方も完璧だったというわけか。
してやられた。
一般入試は入学試験での成績が第一とされ、高校時代の成績はあまり重視されないという特色がある。
高校時代にどれだけ成績が悪かろうとよかろうと、一般入試の際には平等とされるのだ。
ディアラントは、そこに目をつけた。
あえて高校時代の評価を捨て、一般入試での成績を調整し、限りなく目立たない立場を作り上げてこの大学に入ってきたのだ。
まさか、成績を下方修正して入ってくる学生がいるなどとは誰も疑うまい。
おれだって、こうして過去の事実と直面するまでは信じたくなかったのだから。
「他の資料は?」
おれが問うと、ジョーは途端に難しげな顔をしてパソコンに向かった。
「あるけど……この先は本当に秘密にしてよ? この先の資料は、ちょっとグレーゾーンのものだから。」
「グレーゾーン?」
「そう。ばれたら、少しばかり言い訳に苦労する……かな。さっき、電話で直接釘を刺されたくらいだもん。」
それでもそんな情報を流してもらえるのだから、この男の手腕は侮れない。
「何の情報なんだ?」
訊ねる。
「特待推薦枠実技試験の内部資料。」
「!?」
その答えは、さすがに予想外だった。
特待推薦枠を取るために突破しなければならない、実技試験の資料。
それは決して一般には公表されず、第三機関の中だけで厳重に保管されているはずのものだ。
グレーどころではなく、完全に黒ではないか。
「お前……どこのコネを使えば、そんな資料が手に入るんだよ。」
「人脈はあるに越したことはないね。それより、見るの? 確認したら、綺麗に削除しなきゃいけないんだけど?」
「ああ、頼む。」
おれが頷くと、ジョーもそれに応えるように頷いてマウスのボタンを叩いた。
数秒の読み込み時間を経て、画面に書類のスキャン画像が映し出される。
「マジかよ……」
ここでも並ぶ最高評価の記号と、非の打ち所なしと記された備考欄。
「面白いのはここからだよ。」
ジョーの口元が緩やかな弧を描く。
「実は、ディアラント君の試験結果、大学に提出されてないんだ。」
「はあ!?」
「それどころか、ディアラント君がこの試験を受けたことすら、内部的に揉み消されてる。」
「ど……どういうことだよ、それ!?」
さっきから、何一つとして予想に収まる事実が出てこない。
目を白黒させるおれに対し、ジョーはまるで面白いおもちゃを見つけた子供のように機嫌がいい。
「ディアラント君ったら、この時の試験官を全員、五分とかけずに負かしちゃったみたいだよ。この試験の試験官っていったら、それなりに高名な方々なはずなんだけど、ね?」
「な…っ」
「面接の時にディアラント君がはっきりと特待推薦枠を辞退するって宣言したから、これ幸いと情報を隠蔽したってところだね。まあ、知られたくはないよねぇ。そこそこ名を馳せた剣豪が、揃いも揃って高校生に負けたなんてさ。ふふ……いいことを知っちゃったぁ♪」
歌うように言葉を弾ませ、ジョーはパソコンの画面を携帯電話で写真に納めた。
確認したらデータを削除すると言っていたくせに、闇に葬られているこの情報はきっちりと懐に納めておくつもりらしい。
そんなものを取っておいて、いつ誰を脅す時に使うのやら。
必要な情報を自分の携帯電話に保存したジョーが、次々と証拠類を隠滅していく。
おれはその様子を、ただただ見つめることしかできなかった。
苛立ちや動揺も、度を超えるとかえって冷静になれるものだ。
ルフトとソーヤがアイロスに詰め寄る気持ちも分かる。
高校時代のディアラントが自分の剣に正直であったとするなら、今のディアラントの姿に溜飲が下がらないだろう。
勝てないと分かっているからこそ、あえて自分の剣を隠しているディアラントに納得できないのだ。
ディアラントなりの目的があるのだとしても、知っている人間から見れば、手を抜いているようにしか見えないのだから。
だがアイロスも含め、ディアラントに関わっている者のほとんどはディアラントの意志を第一に考えているようだ。
あのジョーが情報を引き出すのに苦労したと言うくらいなのだから、口を割るまで相当頑なだったに違いない。
一目で相手の太刀筋を見抜く目。
戦国世代の〝覇王〟と〝君子〟と呼ばれているおれやジョーですら見抜けなかった、隠された剣技。
そして、確実に人を自分の味方につけるほどの力。
立派な化け物だ。
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