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第6章 復讐の道
今こそ、この強みが活きる時。
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キリハがはっきりと否を告げると、ピクリと肩を震わせたジョーが、ゆっくりと顔を上げた。
その表情から笑みが消え失せ、若干の不愉快さを伴った冷たい眼光がキリハを貫く。
「どういう意味?」
「………っ」
言外に、〝分かったような口を利くな〟と告げられているのが分かる。
彼が全力で放つ拒絶に、ともすれば気持ちが怖気づきそうになる。
だけど、ここで引いてはいけないと思った。
ここで引いたら、こうして真実を語って傷ついた心を見せてくれた彼を、また独りにしてしまうような気がして……
「俺は、アルシードが報酬のためだけに頑張ってたんじゃないと思う。」
「……はぁ。僕に変な幻想を抱くのも、いい加減にしたら?」
「じゃあどうして、レティシアたちの処分で喧嘩してた時、俺を心配してケンゼルじいちゃんの所まで駆けつけてくれたの?」
「………っ!!」
率直に訊ねると、彼は露骨に言葉をつまらせた。
「今まで言わなかったけど……実はあの時から、アルシードが俺にひどいことを言った本当の理由を知ってたんだ。」
「本当の理由…?」
「俺のことを考えるなら、余計な情けはかけるべきじゃない。自分たちは、俺に重たいものを押しつけちゃいけないんだって……そう言ってくれてたよね?」
「……あっ!?」
もう一年以上前のことなので、思い出すのに少し時間がかかったようだ。
数秒記憶を手繰った彼は、思い至った瞬間に焦った様子を見せた。
「ちょ……待って! 最後まで聞いてたなら、これも聞いてたよね!? キリハ君を突っぱねた理由の大半は、ドラゴンが僕らにとっての危険因子に他ならないと思うからだって!」
「それでも、俺のことを心配してくれたのも本当でしょ?」
「そ、それはあくまでも、軍人としての義務の範囲で―――」
「じゃあ、これも教えて?」
言い募るジョーに、キリハは純粋な眼差しで問いかける。
宮殿で二年半以上の経験を積んだって、やっぱり自分は頭を使いながら話せない。
直感が訴えるままに、思ったことを飾らずにぶつけることしかできない。
でも、そんな自分だからこそ見抜ける真実がある。
こうしてすぐに周りを拒絶してしまう彼にも、届けられる言葉があるはずだ。
何事とも裏表なく向き合えるのは、自分の立派な強みだって。
いつかのルカも、そう言ってくれたんだから。
「どうして、レティシアたちの管理をミゲルに任せなかったの? レティシアたちが危険だって言う割には、アルシードは平気でレティシアたちに触ってるよね? 今でも時々公表してるレティシアたちの映像に、俺とロイリアが遊んでる映像が絶対に入ってるのはなんで?」
「それは……そういうシーンを見せておけば、ドラゴンに対する偏見も少しは和らぐかと……」
「そうだよね。じゃあそれは、誰のためなの?」
キリハは畳み掛けるように、問いを連ねる。
「それは本当に、ランドルフさんとの契約でターニャを助けるため? だけどアルシードは、たまにこうぼやいてなかったっけ? ドラゴン討伐が終わったら、どういうメリットを大義名分にして、レティシアたちを保護し続ければいいのかって。それってさ……レティシアたちを契約に組み込んで、ターニャの剣や盾にする気がないってことだよね?」
「―――っ!!」
「あれ? その考えはなかったの? 俺だったら、レティシアたちはターニャの護衛にはピッタリだと思うけどなぁ。」
ターニャの勢力拡大に尽力すること。
それが契約なら、レティシアたちをターニャの支配下に置くことが何よりも大きな成果になるはず。
考えが深くは回らない自分でも、真っ先にそう思うのだ。
頭脳では右に出る者がいない彼ならば、当然のようにその考えに思い至っていると思ったのに。
ここで彼がハッとした顔をするということは、彼がレティシアたちの保護を積極的に統括していた理由はそれじゃない。
じゃあ、それ以外の理由なんて明らかだ。
以前にレティシアから教えてもらった推測。
それがここで、大きな武器となる。
「アルシードが率先してレティシアたちを管理してるのは、契約のためじゃない。ただ単純に、レティシアたちを西側に帰したくないだけ。それは―――レティシアたちに、俺を裏切らせないためだよね?」
たくさんの記憶が繋がって、自分に真実を教えてくれる。
『どうにかしようって頑張って心を砕いた分、それが叶わなかった時にどうなると思うの? ドラゴンを自然に返してやったとして、それが仇になったらどうするの? その時になって今以上に傷つくのは、キリハ君なんだよ?』
レティシアたちの処分を巡って対立した時、彼が頭ごなしに自分を否定した真意は、この言葉に凝縮されていたんだと思う。
裏切りという行為は、彼にとって一番の禁忌。
そう考えれば、彼の言動はそのトラウマにかなり縛られていることが分かる。
彼が基本的に一人で多くの仕事を抱え込んで、誰にも頼ろうとしないことも。
少しでも距離を縮めようとすると、猫のように逃げていったり威嚇したりしてくるのも。
他人も自分も信じずに常に一定の距離を保つことで、彼は裏切りという状況がそもそも成り立たないようにしたいのだ。
裏切られて傷つく心の根底には―――相手を信じていたという気持ちがあるから。
「アルシードは、誰かを裏切らない。裏切れない。誰かが裏切られる場面だって見たくない。だから……裏で色んなことを頑張って、みんなを守ってくれてたんじゃないの?」
キリハはふんわりと表情を緩めて、ジョーに優しく問いかけた。
『あなたにどんな意図があったにしろ、私たちと町の皆があなたに感謝していることは変わりません。』
ばあちゃん。
本当にそのとおりだね。
今度は、俺からアルシードに伝えてあげる。
「どんな理由だったとしてもね、アルシードがみんなを守ってたことは変わらないよ。裏切られた仕返しをするなら、その分自分も裏切っちゃえばいいって考え方もあると思うけど、アルシードはそうしなかった。その時点で、アルシードは最低な人間じゃないと思うよ。」
「―――っ!?」
その瞬間、ジョーがカッと顔を赤くする。
それは照れたわけではなく、プライドを刺激されて不愉快だったからだろう。
「そんなこと―――」
「アルシード。」
声を荒げかけたジョーの冷たい手を、キリハは両手でそっと包む。
「アルシードがどう思ったとしても、俺は断言する。俺はアルシードを信じるし、アルシードが死んじゃったとしたら、それを誰よりも悲しむよ。」
今までみたいに、彼が優しい人だとは言わない。
復讐のために躊躇いなく自分自身を殺したことも、計画に邪魔な人間を殺してやるというランドルフの契約に乗ったことも、とても怖い判断だと思う。
普段は温厚に見える彼が、非常に攻撃的で自尊心が高くて、自分を否定されるのが大嫌いなんだということも分かった。
口振りや言葉の端々から、彼が周囲のほとんどを見下していることも伝わっている。
でもね……―――これだけは、認めてもらうしかないよ。
アルシードの計画は、半分成功で半分失敗なんだ。
―――だって俺は、真実を知ってもあなたを嫌いになれないもの。
むしろ、放っておけなくなっちゃった。
こんな可哀想な人を、独りにできるわけがないじゃん。
ネガティブ方面の共通点の方が、仲が深まるかもしれない。
以前にルカが言っていた言葉の正しさを、今ひしひしと感じている。
もし、自分の両親が本当に殺されていたんだとしたら。
幼い頃に家族を殺された彼は、生きている人の中で一番自分に近い存在になる。
この短くも濃厚な時間を経て、アルシードはディアラントを越えて、自分の中で特別な存在になってしまった。
もしかしたら彼がやたらと自分に優しいのも、そんな仲間意識がさせていたことなのかもしれない。
「あのね、アルシード。俺は―――」
続きの言葉は、ふと途切れることになった。
真夜中なのにも関わらず、携帯電話が大きく鳴り響いたからだ。
「カレンだ…。もしもし?」
片手はジョーの手を離さないまま、キリハは電話に出る。
そして、その目を大きく見開くことになった。
「……え? エリクさんが―――」
その表情から笑みが消え失せ、若干の不愉快さを伴った冷たい眼光がキリハを貫く。
「どういう意味?」
「………っ」
言外に、〝分かったような口を利くな〟と告げられているのが分かる。
彼が全力で放つ拒絶に、ともすれば気持ちが怖気づきそうになる。
だけど、ここで引いてはいけないと思った。
ここで引いたら、こうして真実を語って傷ついた心を見せてくれた彼を、また独りにしてしまうような気がして……
「俺は、アルシードが報酬のためだけに頑張ってたんじゃないと思う。」
「……はぁ。僕に変な幻想を抱くのも、いい加減にしたら?」
「じゃあどうして、レティシアたちの処分で喧嘩してた時、俺を心配してケンゼルじいちゃんの所まで駆けつけてくれたの?」
「………っ!!」
率直に訊ねると、彼は露骨に言葉をつまらせた。
「今まで言わなかったけど……実はあの時から、アルシードが俺にひどいことを言った本当の理由を知ってたんだ。」
「本当の理由…?」
「俺のことを考えるなら、余計な情けはかけるべきじゃない。自分たちは、俺に重たいものを押しつけちゃいけないんだって……そう言ってくれてたよね?」
「……あっ!?」
もう一年以上前のことなので、思い出すのに少し時間がかかったようだ。
数秒記憶を手繰った彼は、思い至った瞬間に焦った様子を見せた。
「ちょ……待って! 最後まで聞いてたなら、これも聞いてたよね!? キリハ君を突っぱねた理由の大半は、ドラゴンが僕らにとっての危険因子に他ならないと思うからだって!」
「それでも、俺のことを心配してくれたのも本当でしょ?」
「そ、それはあくまでも、軍人としての義務の範囲で―――」
「じゃあ、これも教えて?」
言い募るジョーに、キリハは純粋な眼差しで問いかける。
宮殿で二年半以上の経験を積んだって、やっぱり自分は頭を使いながら話せない。
直感が訴えるままに、思ったことを飾らずにぶつけることしかできない。
でも、そんな自分だからこそ見抜ける真実がある。
こうしてすぐに周りを拒絶してしまう彼にも、届けられる言葉があるはずだ。
何事とも裏表なく向き合えるのは、自分の立派な強みだって。
いつかのルカも、そう言ってくれたんだから。
「どうして、レティシアたちの管理をミゲルに任せなかったの? レティシアたちが危険だって言う割には、アルシードは平気でレティシアたちに触ってるよね? 今でも時々公表してるレティシアたちの映像に、俺とロイリアが遊んでる映像が絶対に入ってるのはなんで?」
「それは……そういうシーンを見せておけば、ドラゴンに対する偏見も少しは和らぐかと……」
「そうだよね。じゃあそれは、誰のためなの?」
キリハは畳み掛けるように、問いを連ねる。
「それは本当に、ランドルフさんとの契約でターニャを助けるため? だけどアルシードは、たまにこうぼやいてなかったっけ? ドラゴン討伐が終わったら、どういうメリットを大義名分にして、レティシアたちを保護し続ければいいのかって。それってさ……レティシアたちを契約に組み込んで、ターニャの剣や盾にする気がないってことだよね?」
「―――っ!!」
「あれ? その考えはなかったの? 俺だったら、レティシアたちはターニャの護衛にはピッタリだと思うけどなぁ。」
ターニャの勢力拡大に尽力すること。
それが契約なら、レティシアたちをターニャの支配下に置くことが何よりも大きな成果になるはず。
考えが深くは回らない自分でも、真っ先にそう思うのだ。
頭脳では右に出る者がいない彼ならば、当然のようにその考えに思い至っていると思ったのに。
ここで彼がハッとした顔をするということは、彼がレティシアたちの保護を積極的に統括していた理由はそれじゃない。
じゃあ、それ以外の理由なんて明らかだ。
以前にレティシアから教えてもらった推測。
それがここで、大きな武器となる。
「アルシードが率先してレティシアたちを管理してるのは、契約のためじゃない。ただ単純に、レティシアたちを西側に帰したくないだけ。それは―――レティシアたちに、俺を裏切らせないためだよね?」
たくさんの記憶が繋がって、自分に真実を教えてくれる。
『どうにかしようって頑張って心を砕いた分、それが叶わなかった時にどうなると思うの? ドラゴンを自然に返してやったとして、それが仇になったらどうするの? その時になって今以上に傷つくのは、キリハ君なんだよ?』
レティシアたちの処分を巡って対立した時、彼が頭ごなしに自分を否定した真意は、この言葉に凝縮されていたんだと思う。
裏切りという行為は、彼にとって一番の禁忌。
そう考えれば、彼の言動はそのトラウマにかなり縛られていることが分かる。
彼が基本的に一人で多くの仕事を抱え込んで、誰にも頼ろうとしないことも。
少しでも距離を縮めようとすると、猫のように逃げていったり威嚇したりしてくるのも。
他人も自分も信じずに常に一定の距離を保つことで、彼は裏切りという状況がそもそも成り立たないようにしたいのだ。
裏切られて傷つく心の根底には―――相手を信じていたという気持ちがあるから。
「アルシードは、誰かを裏切らない。裏切れない。誰かが裏切られる場面だって見たくない。だから……裏で色んなことを頑張って、みんなを守ってくれてたんじゃないの?」
キリハはふんわりと表情を緩めて、ジョーに優しく問いかけた。
『あなたにどんな意図があったにしろ、私たちと町の皆があなたに感謝していることは変わりません。』
ばあちゃん。
本当にそのとおりだね。
今度は、俺からアルシードに伝えてあげる。
「どんな理由だったとしてもね、アルシードがみんなを守ってたことは変わらないよ。裏切られた仕返しをするなら、その分自分も裏切っちゃえばいいって考え方もあると思うけど、アルシードはそうしなかった。その時点で、アルシードは最低な人間じゃないと思うよ。」
「―――っ!?」
その瞬間、ジョーがカッと顔を赤くする。
それは照れたわけではなく、プライドを刺激されて不愉快だったからだろう。
「そんなこと―――」
「アルシード。」
声を荒げかけたジョーの冷たい手を、キリハは両手でそっと包む。
「アルシードがどう思ったとしても、俺は断言する。俺はアルシードを信じるし、アルシードが死んじゃったとしたら、それを誰よりも悲しむよ。」
今までみたいに、彼が優しい人だとは言わない。
復讐のために躊躇いなく自分自身を殺したことも、計画に邪魔な人間を殺してやるというランドルフの契約に乗ったことも、とても怖い判断だと思う。
普段は温厚に見える彼が、非常に攻撃的で自尊心が高くて、自分を否定されるのが大嫌いなんだということも分かった。
口振りや言葉の端々から、彼が周囲のほとんどを見下していることも伝わっている。
でもね……―――これだけは、認めてもらうしかないよ。
アルシードの計画は、半分成功で半分失敗なんだ。
―――だって俺は、真実を知ってもあなたを嫌いになれないもの。
むしろ、放っておけなくなっちゃった。
こんな可哀想な人を、独りにできるわけがないじゃん。
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以前にルカが言っていた言葉の正しさを、今ひしひしと感じている。
もし、自分の両親が本当に殺されていたんだとしたら。
幼い頃に家族を殺された彼は、生きている人の中で一番自分に近い存在になる。
この短くも濃厚な時間を経て、アルシードはディアラントを越えて、自分の中で特別な存在になってしまった。
もしかしたら彼がやたらと自分に優しいのも、そんな仲間意識がさせていたことなのかもしれない。
「あのね、アルシード。俺は―――」
続きの言葉は、ふと途切れることになった。
真夜中なのにも関わらず、携帯電話が大きく鳴り響いたからだ。
「カレンだ…。もしもし?」
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