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第1章 見え隠れする白い影
一番の友達
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ドラゴン討伐の合間。
ディアラントたちドラゴン殲滅部隊はともかく、竜騎士隊にはこれといった軍務もない。
いつ来るとも限らないドラゴンの急襲に備えて、体力を消費しすぎない程度に訓練をするくらいだ。
「わっと……」
鋭く繰り出された二撃を、キリハは圧巻の反射神経で避けた。
「ルカ、すごいねぇ。宮殿に来てから、剣の腕が何倍も上がったんじゃない?」
「どこかの天才二人に、みっちりきっちり指導を受けてるからな。」
対するルカは、褒めたにもかかわらず、特に嬉しくもなさそう。
「それだけじゃないと思うなぁ。」
「あん?」
「変な力みが抜けたっていうのかな? 剣筋に柔軟性が増した気がする。なんか、心境の変化でもあった?」
「……誰のせいだ。誰の。」
「え? もしかして、俺のせい?」
「こんの……無自覚も大概にしとけ!」
「あわわっ」
「待てコラ!」
素早さを増したルカの斬撃に、キリハは思わずその場から逃げ出す。
「二人とも、ほどほどにしなよー。」
少し遠くから、カレンが苦笑混じりに声をかけてくる。
その隣で、サーシャも小さく笑っていた。
緊迫感のない二人の様子から察せられるように、これは戯れみたいなものだ。
あと数ヶ月で、ルカたちとは二年ほどの付き合いになる。
訓練もドラゴン討伐も共にしてきただけあって、お互いの剣はよく知ったもの。
慌てて逃げてみせているが、ルカの剣なら目を閉じていても受けられる自信がある。
「うえーん。なんで怒るのー? 本気で褒めてるのにぃ!」
「お前から言われると、皮肉にしか聞こえん!!」
「そんなぁ!!」
言葉こそ泣き言だが、キリハは笑顔だった。
実際のところ、お世辞抜きにルカの技術は素晴らしいと思うのだ。
先ほど言ったように、出会った当初にあった全身の強張りがなくなって、自然と他人に合わせる流れを作れるようになった。
ドラゴン討伐が本格化してから、リーチの短い短刀は一度置いておき、長剣を持つようになったのだが、元々長剣の基礎をマスターしてから短刀に切り替えたらしく、その太刀筋は短刀と変わらず綺麗なものだった。
それが物を言って、自分やディアラントが少しアドバイスをあげただけで、感覚を取り戻しつつ、きっちりとレベルアップである。
几帳面なルカのことだ。
また夜中に一人で鍛練に励んでいるはず。
指摘したところで、絶対に認めないだろうけど。
「この馬鹿猿が…っ。いい加減、手抜きしてねぇで受けろ!!」
「ご、ごめん!」
これ以上ルカの機嫌を損ねるのも嫌なので、キリハは言われたとおりに、ルカの剣を真正面から受けた。
「―――お前の方は、口と同じで剣がぶれぶれだな。」
「………っ」
接近した拍子に小声で囁かれ、キリハはどきりと心臓を跳ねさせる。
自分でも分かっていたが故に、何も反論できなかった。
ルカはその一言だけを告げると、何食わぬ顔で剣を払って一度距離を取った。
それに合わせて自分も動き、傍目からは普通に見えるように装う。
カレンやサーシャに気付かれないように話したい。
そんなルカの意図が伝わってきたからだ。
「まだシアノのことで悩んでるのか?」
「……うん。」
「だろうな。んなことだろうと思ったよ。」
軽く溜め息をつきながら、ルカはまた剣撃を繰り広げる。
自分がルカに合わせているとはいえ、休みなしに動きながら普通にしゃべれるのだから、ここでもルカの実力の伸びを実感する。
「あはは…。やっぱ、ルカにはばれちゃうか……」
「あれで隠してるつもりだったのかよ。」
「でも、カレンやサーシャにはばれてないよ?」
「まあ、あいつらは気付かないかもな。変に気負わせないように、シアノは父親が迎えに来て帰ったって言ってあるわけだし。」
「そうだね……」
「あとは、お前って妙な癖っていうか、厄介な性質を持ってるくさいな。」
「へ?」
「やっぱり、お前自身も気付いてねぇな。」
呼吸の合間に一度剣を下ろし、ルカは頭痛でもこらえるようにこめかみを押さえる。
「よく言えば、負担を抱えた状態が普通になるように適応してるってことなんだろうな。お前って、悩みを抱えたまま長時間経つと、態度が能天気モードに戻るっぽいぞ。」
「ほえ?」
なんと。
そんな指摘は初めて受けた。
目をまんまるにするキリハを見るルカは、なんとも複雑そうな顔。
「だから余計に、カレンやサーシャが気付かなくなったんだよ。オレだって、お前がシアノのことを吹っ切ったのかと勘違いするレベルだ。」
「んん…?」
キリハは唸る。
「じゃあルカは、どうして俺がまだシアノのことで悩んでるって分かったの?」
「そんなの、中身を知ってりゃ算数より簡単に分かるわ。」
ルカは当然のようにそう言う。
「お前は一度自分がやると決めたら、とことん往生際が悪いからな。今まで無欲に生きてきた反動なのか、思ったように事が進まなかった時に感情を逃がすのも、くそほど下手だ。」
「うう…っ。ぼろくろだ……」
「そんなお前が、シアノのことを吹っ切れるわけねぇんだよ。それに―――」
「!!」
なんの予告もなしに繰り出された攻撃。
意識しないうちに体が動いて、それをしっかりと受け止める。
「態度はともかく、剣には気持ちがだだ漏れだ。こんだけの手札が揃えば、根拠には十分だろ。」
「……あっ!」
そこでひらめいたキリハ。
瞬く間に、その顔が笑みで彩られていく。
「えへへ…。ルカ、ありがとう。」
「はあ?」
突然のお礼に、ルカは不可解げ。
しかし自分なりに確信があるキリハは、にこやかに笑いかける。
「最近ルカが俺をよく手合わせに引っ張っていってたのって、俺の様子を気にしてたからなんでしょ?」
「―――っ!!」
まさに図星だったようだ。
ルカが一瞬で顔を赤くした。
こちらだって、ルカの性格はよく知っているのだ。
分かりづらい彼の気遣いには、すぐにピンとくる。
「俺は本当に、いい友達に恵まれたなぁ。」
「~~~っ!! くだらない感動に浸ってないで、訓練に集中しろ!!」
途端に剣が乱暴になってしまった。
キリハは笑いながら、いとも簡単にその剣を受け流す。
「もー、また照れ隠し? ここは素直に認めて、どういたしましてって言うところだよー?」
「黙れ! この! 馬鹿猿が!!」
「素直じゃないなぁ…。ルカはもっと、ありがとうって言われ慣れないとだめだね。こんなに気遣い屋なのに、もったいない。」
「オレは、そんなんじゃない! 大体! なんで! オレがいちいち、お前のことで気を揉まなきゃいけないんだよ!! いつもいつもいつも…っ」
「いつも気にしてくれてるんだ。ありがと。」
「………っ!! この、脳内花畑野郎が!! 今日という今日は、いっぺんタコ殴りにしてやる!!」
「どうぞ、どうぞ。俺を捕まえられたらね♪」
「だああぁぁっ!! やっぱり、いつものテンションはうぜぇーっ!!」
フォローなんか入れようとするんじゃなかった、と。
癇癪の勢いを借りながら激しく剣を振るルカは、ふとした拍子にそう喚いている。
ほら。
照れ隠しのつもりが、焦ってボロを出しちゃってる。
こちらの様子を気にして、フォローを入れようとしてたんだって。
自分から暴露しちゃってどうするのさ。
出会った時はめんどくさいと思ったけど、今ではこのやり取りも楽しい一幕だ。
あの時はまさか、ルカとこんな関係になるとは思わなかったけど。
「ルカは、俺の一番の友達だよ。」
今は、自信を持ってこう言えるんだ。
その結果。
「それ以上、口を開くんじゃねえぇっ!!」
火に油を注がれたルカが、さらに暴走してしまうのだった。
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いつ来るとも限らないドラゴンの急襲に備えて、体力を消費しすぎない程度に訓練をするくらいだ。
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「それだけじゃないと思うなぁ。」
「あん?」
「変な力みが抜けたっていうのかな? 剣筋に柔軟性が増した気がする。なんか、心境の変化でもあった?」
「……誰のせいだ。誰の。」
「え? もしかして、俺のせい?」
「こんの……無自覚も大概にしとけ!」
「あわわっ」
「待てコラ!」
素早さを増したルカの斬撃に、キリハは思わずその場から逃げ出す。
「二人とも、ほどほどにしなよー。」
少し遠くから、カレンが苦笑混じりに声をかけてくる。
その隣で、サーシャも小さく笑っていた。
緊迫感のない二人の様子から察せられるように、これは戯れみたいなものだ。
あと数ヶ月で、ルカたちとは二年ほどの付き合いになる。
訓練もドラゴン討伐も共にしてきただけあって、お互いの剣はよく知ったもの。
慌てて逃げてみせているが、ルカの剣なら目を閉じていても受けられる自信がある。
「うえーん。なんで怒るのー? 本気で褒めてるのにぃ!」
「お前から言われると、皮肉にしか聞こえん!!」
「そんなぁ!!」
言葉こそ泣き言だが、キリハは笑顔だった。
実際のところ、お世辞抜きにルカの技術は素晴らしいと思うのだ。
先ほど言ったように、出会った当初にあった全身の強張りがなくなって、自然と他人に合わせる流れを作れるようになった。
ドラゴン討伐が本格化してから、リーチの短い短刀は一度置いておき、長剣を持つようになったのだが、元々長剣の基礎をマスターしてから短刀に切り替えたらしく、その太刀筋は短刀と変わらず綺麗なものだった。
それが物を言って、自分やディアラントが少しアドバイスをあげただけで、感覚を取り戻しつつ、きっちりとレベルアップである。
几帳面なルカのことだ。
また夜中に一人で鍛練に励んでいるはず。
指摘したところで、絶対に認めないだろうけど。
「この馬鹿猿が…っ。いい加減、手抜きしてねぇで受けろ!!」
「ご、ごめん!」
これ以上ルカの機嫌を損ねるのも嫌なので、キリハは言われたとおりに、ルカの剣を真正面から受けた。
「―――お前の方は、口と同じで剣がぶれぶれだな。」
「………っ」
接近した拍子に小声で囁かれ、キリハはどきりと心臓を跳ねさせる。
自分でも分かっていたが故に、何も反論できなかった。
ルカはその一言だけを告げると、何食わぬ顔で剣を払って一度距離を取った。
それに合わせて自分も動き、傍目からは普通に見えるように装う。
カレンやサーシャに気付かれないように話したい。
そんなルカの意図が伝わってきたからだ。
「まだシアノのことで悩んでるのか?」
「……うん。」
「だろうな。んなことだろうと思ったよ。」
軽く溜め息をつきながら、ルカはまた剣撃を繰り広げる。
自分がルカに合わせているとはいえ、休みなしに動きながら普通にしゃべれるのだから、ここでもルカの実力の伸びを実感する。
「あはは…。やっぱ、ルカにはばれちゃうか……」
「あれで隠してるつもりだったのかよ。」
「でも、カレンやサーシャにはばれてないよ?」
「まあ、あいつらは気付かないかもな。変に気負わせないように、シアノは父親が迎えに来て帰ったって言ってあるわけだし。」
「そうだね……」
「あとは、お前って妙な癖っていうか、厄介な性質を持ってるくさいな。」
「へ?」
「やっぱり、お前自身も気付いてねぇな。」
呼吸の合間に一度剣を下ろし、ルカは頭痛でもこらえるようにこめかみを押さえる。
「よく言えば、負担を抱えた状態が普通になるように適応してるってことなんだろうな。お前って、悩みを抱えたまま長時間経つと、態度が能天気モードに戻るっぽいぞ。」
「ほえ?」
なんと。
そんな指摘は初めて受けた。
目をまんまるにするキリハを見るルカは、なんとも複雑そうな顔。
「だから余計に、カレンやサーシャが気付かなくなったんだよ。オレだって、お前がシアノのことを吹っ切ったのかと勘違いするレベルだ。」
「んん…?」
キリハは唸る。
「じゃあルカは、どうして俺がまだシアノのことで悩んでるって分かったの?」
「そんなの、中身を知ってりゃ算数より簡単に分かるわ。」
ルカは当然のようにそう言う。
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「うう…っ。ぼろくろだ……」
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「!!」
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意識しないうちに体が動いて、それをしっかりと受け止める。
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「……あっ!」
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「はあ?」
突然のお礼に、ルカは不可解げ。
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「~~~っ!! くだらない感動に浸ってないで、訓練に集中しろ!!」
途端に剣が乱暴になってしまった。
キリハは笑いながら、いとも簡単にその剣を受け流す。
「もー、また照れ隠し? ここは素直に認めて、どういたしましてって言うところだよー?」
「黙れ! この! 馬鹿猿が!!」
「素直じゃないなぁ…。ルカはもっと、ありがとうって言われ慣れないとだめだね。こんなに気遣い屋なのに、もったいない。」
「オレは、そんなんじゃない! 大体! なんで! オレがいちいち、お前のことで気を揉まなきゃいけないんだよ!! いつもいつもいつも…っ」
「いつも気にしてくれてるんだ。ありがと。」
「………っ!! この、脳内花畑野郎が!! 今日という今日は、いっぺんタコ殴りにしてやる!!」
「どうぞ、どうぞ。俺を捕まえられたらね♪」
「だああぁぁっ!! やっぱり、いつものテンションはうぜぇーっ!!」
フォローなんか入れようとするんじゃなかった、と。
癇癪の勢いを借りながら激しく剣を振るルカは、ふとした拍子にそう喚いている。
ほら。
照れ隠しのつもりが、焦ってボロを出しちゃってる。
こちらの様子を気にして、フォローを入れようとしてたんだって。
自分から暴露しちゃってどうするのさ。
出会った時はめんどくさいと思ったけど、今ではこのやり取りも楽しい一幕だ。
あの時はまさか、ルカとこんな関係になるとは思わなかったけど。
「ルカは、俺の一番の友達だよ。」
今は、自信を持ってこう言えるんだ。
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