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第2章 不穏な前触れ
笑顔の裏に潜む危険
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しばらくして、一通り全ての部屋を物色し終えたミゲルが、溜め息をつきながらリビングに戻ってきた。
ミゲルはダイニングテーブルに座るキリハの向かいに腰かけると、持っていた布の包みをテーブルの真ん中に置く。
ゆっくりと開かれた布の中には、小指の先ほどの大きさの機械が二つと、見覚えのないコンセントタップが一つ。
ミゲルはキリハが中身を見たことを確認すると、またそれらを布に包んでビニール袋の中に放り込んだ。
そしてそれを玄関の戸棚の上に置いて、リビングのドアを閉めてから戻ってくる。
「―――よし。もうしゃべっていいぞ。」
「……はあ。」
ようやくミゲルからその言葉が出て、キリハは思わずつめていた息を吐き出した。
「さっきのやつ、何?」
ミゲルが見せてきたものは、どれも自分の記憶にはないものだった。
あんなもの、いつの間に自分の部屋にあったのだろうか。
「盗聴器だよ。」
ミゲルが忌々しげに言う。
「と……盗聴器?」
思わぬ単語に、キリハは目を丸くする。
対するミゲルは、この状況に激しい苛立ちを覚えているようだった。
「……ったく。大会の開催が決まって一週間でこれか…。だからおれは、キー坊には全部話した方がいいって言ったんだ。」
その顔にめいいっぱいの嫌悪の色を浮かべ、ミゲルはキリハをまっすぐに見つめる。
「いいか、キー坊。よく聞け。」
重々しく告げられ、キリハは固唾を飲む。
「今から少なくとも、大会が終わるまでは身の周りに警戒しとけ。ちゃんと部屋の鍵もかけるようにしろ。忘れそうなら、上に頼んでオートロック式のドアにしてもらうから、そこは素直に言ってくれ。」
「えっと……」
「多分あれ以外にも、盗聴器が仕掛けられてるはずだ。明日にでも、ちゃんとした捜査を頼んでおく。今日回収したやつも一応提出して解析はしてもらうが、多分見つかることは想定済みだろうから、あれで足はつかないだろうな。」
「待って…。全然ついていけないんだけど……」
キリハは正直な心境を伝える。
どうして自分の部屋に、盗聴器なんかが仕掛けられていたのか。
身の周りに気をつけろとは、一体どういうことなのか。
現状すら正確に把握できない状態では、ミゲルの忠告も意味が分からないままだ。
「そうだな。悪い、説明を飛ばしすぎてるな。」
ミゲルは目を閉じて額に手をやる。
それで、混乱しているのは自分だけではなくミゲルも同じなのだと知った。
「この時期になると、国防軍の輩は全力でディアを潰しにかかるんだよ。」
ミゲルが発した言葉の内容は、自分が想像していたものからはかけ離れ過ぎていた。
その言葉は、これまで見てきたディアラントと彼を慕う人々の姿からは、到底想像できるものではなかったからだ。
言葉も出ない様子のキリハに、ミゲルは同情的な表情をする。
「急にこんなことを言われても、ピンとこねぇよな。でも、事実なんだよ。おれらと国防軍は同じ軍人だけど、同じじゃない。あくまでも別もんだと思った方がいい。キー坊はあんまり人を疑うことをしねぇから、先に言っておく。国防軍の奴らに下手に気を許すな。すぐに足元をかっさらわれるぞ。」
「えっ…と……なんで……」
それだけを絞り出すので精一杯だった。
知りたいことは山ほどある。
しかし何から訊けばいいのか分からず、そんな曖昧な訊ね方しかできなかった。
「そこまで詳しくは話せないが、奴らはこれ以上ディアに大会で優勝されちゃ困るんだ。だが、ディアの実力はあのとおりだ。正面から挑んでも、到底敵いやしない。だから、少しでも弱みを握ろうとする。ああいう手段に出てもな。」
ミゲルの視線が動き、リビングの先に続く廊下を見据える。
「ディアは自分の心配をしてほしくなかったみたいだが……ここまでくるとそういう問題じゃないのは、さすがに分かるな?」
ミゲルに訊かれ、キリハはこくりと首を縦に振った。
「キー坊。お前がディアの愛弟子だっていう情報は、もう向こうに流れてる。卑劣な手段に出る奴らが、いつお前を狙うかは分からねえ。現時点で盗聴器を仕込まれてるってことは、すでにお前は奴らのターゲットになってるってことだ。それは忘れんな。一応念を入れて、ルカたちにもそれとなく事情は伝えるつもりでいるが、とにかくお前は油断するな。」
「……分かった。」
「ターニャ様から特別許可が下りてて、大会までの間はドラゴン部隊から、毎日ローテーションでレイミヤに警備隊を出すことになってる。今年は、中央区にも警備隊を出した方がいいかもな……」
「そこまでしなきゃ、だめなんだ……」
ミゲルの警戒ぶりに、背筋が震えた。
よくないことが起こっているとは察していた。
でもまさか、これほどまでの警戒を要するレベルだったなんて。
ディアラントを中心に回る世界は、あの温かさの裏にこんな危険も抱えていたのだと。
そう実感せざるを得ない。
「怖がらせてるよな。でも、事実だから受け止めてもらうしかねぇんだ。これまでにレイミヤに、何かしらの被害が及んだことはない。警備は念のためって感じだ。でも……」
そっと伏せられるミゲルの瞳に宿るのは、自分で告げた〝念のため〟という言葉を真っ向から否定するような険しい光。
「正直、今年や来年はどうなるか分からない。あいつらはディアを突き落とすためなら、関係ない人たちまで巻き込むような奴らだ。世の中には、そういう奴らも腐るほどいるんだよ。」
突きつけられたのは、直視するには痛いほどの現実。
「………」
蒼白な顔でキリハは視線を落とす。
視界にはテーブルとそこに置かれた自分の両手があって、意識とは関係なく自分の手が震えているのが分かった。
怖がらせているとミゲルが言ったのは、これに気付いていたからなのだろうか。
知ってよかったと思う反面、知りたくなかったと感情が訴えてくる。
許されるなら、今すぐにでもレイミヤに帰りたい。
ルカたちにも中央区に戻ってほしい。
自分が危険にさらされるのは構わない。
自分の身くらい、自分で守れる自信はあるから。
しかし、レイミヤや中央区の人々は違う。
自分の見ていない所で、自分が守れない所で、誰かが襲われるかもしれない。
そう思うと、たまらなく怖くなった。
「大丈夫だ。」
震えるキリハの頭を、ミゲルが大きな手でなでた。
「レイミヤのことも、中央区のことも心配するな。おれたちがちゃんと守ってやる。それと、なんでこんなことになってるのかって思うかもしれねぇが、これは国防軍の方が勝手に絡んできてるだけだ。ディアだって被害者なんだよ。ディアは何も悪いことはしちゃいねえ。それは、おれたちドラゴン部隊の全員が保証する。だから……」
ミゲルはそこで、にかっと明るい笑顔をたたえた。
「キー坊はキー坊らしく、前を向いててくれよ? おれだって、お前を不安にさせるためだけに、こうして話してるわけじゃねえんだから。」
事情を知っていれば、いくらでも対策は取れるだろうと。
ミゲルはそう言った。
「………」
ミゲルに優しく見つめられたキリハは、机の上で両手を握る。
怖いものは怖い。
でも、ミゲルたちの言葉に嘘はないことは分かる。
彼らの人間性も強さも、十分信用に値するものだ。
ミゲルを筆頭に、ドラゴン殲滅部隊の人々は己の発言に最後まで責任を持つ。
「俺にできることは、周りを警戒することと自分を守ること、なんだよね?」
キリハは瞳にしっかりとした光を宿して、ミゲルの双眸を見つめ返した。
自分はそこまで頭はよくないので、今のミゲルの話だけでは、全ての事情を察することはできない。
頭の中には数えきれないくらいの〝なんで?〟が浮かんでいるし、自分が何をすれば最善なのかも分からない。
きっと、今の自分にできることはミゲルたちを―――ディアラントを信じることだけなのだ。
「そうだ。他のことは任せろ。」
信じてもいいんだよね?
そんな自分の心の声を感じ取ったのだろう。
ミゲルは力強く頷いてくれた。
疑うのは自分らしくない。
自分は自分の見てきたものを信じるだけだ。
だから。
「分かった。ありがとう、教えてくれて。」
キリハは素直な気持ちで、ミゲルにそう答えた。
ミゲルはダイニングテーブルに座るキリハの向かいに腰かけると、持っていた布の包みをテーブルの真ん中に置く。
ゆっくりと開かれた布の中には、小指の先ほどの大きさの機械が二つと、見覚えのないコンセントタップが一つ。
ミゲルはキリハが中身を見たことを確認すると、またそれらを布に包んでビニール袋の中に放り込んだ。
そしてそれを玄関の戸棚の上に置いて、リビングのドアを閉めてから戻ってくる。
「―――よし。もうしゃべっていいぞ。」
「……はあ。」
ようやくミゲルからその言葉が出て、キリハは思わずつめていた息を吐き出した。
「さっきのやつ、何?」
ミゲルが見せてきたものは、どれも自分の記憶にはないものだった。
あんなもの、いつの間に自分の部屋にあったのだろうか。
「盗聴器だよ。」
ミゲルが忌々しげに言う。
「と……盗聴器?」
思わぬ単語に、キリハは目を丸くする。
対するミゲルは、この状況に激しい苛立ちを覚えているようだった。
「……ったく。大会の開催が決まって一週間でこれか…。だからおれは、キー坊には全部話した方がいいって言ったんだ。」
その顔にめいいっぱいの嫌悪の色を浮かべ、ミゲルはキリハをまっすぐに見つめる。
「いいか、キー坊。よく聞け。」
重々しく告げられ、キリハは固唾を飲む。
「今から少なくとも、大会が終わるまでは身の周りに警戒しとけ。ちゃんと部屋の鍵もかけるようにしろ。忘れそうなら、上に頼んでオートロック式のドアにしてもらうから、そこは素直に言ってくれ。」
「えっと……」
「多分あれ以外にも、盗聴器が仕掛けられてるはずだ。明日にでも、ちゃんとした捜査を頼んでおく。今日回収したやつも一応提出して解析はしてもらうが、多分見つかることは想定済みだろうから、あれで足はつかないだろうな。」
「待って…。全然ついていけないんだけど……」
キリハは正直な心境を伝える。
どうして自分の部屋に、盗聴器なんかが仕掛けられていたのか。
身の周りに気をつけろとは、一体どういうことなのか。
現状すら正確に把握できない状態では、ミゲルの忠告も意味が分からないままだ。
「そうだな。悪い、説明を飛ばしすぎてるな。」
ミゲルは目を閉じて額に手をやる。
それで、混乱しているのは自分だけではなくミゲルも同じなのだと知った。
「この時期になると、国防軍の輩は全力でディアを潰しにかかるんだよ。」
ミゲルが発した言葉の内容は、自分が想像していたものからはかけ離れ過ぎていた。
その言葉は、これまで見てきたディアラントと彼を慕う人々の姿からは、到底想像できるものではなかったからだ。
言葉も出ない様子のキリハに、ミゲルは同情的な表情をする。
「急にこんなことを言われても、ピンとこねぇよな。でも、事実なんだよ。おれらと国防軍は同じ軍人だけど、同じじゃない。あくまでも別もんだと思った方がいい。キー坊はあんまり人を疑うことをしねぇから、先に言っておく。国防軍の奴らに下手に気を許すな。すぐに足元をかっさらわれるぞ。」
「えっ…と……なんで……」
それだけを絞り出すので精一杯だった。
知りたいことは山ほどある。
しかし何から訊けばいいのか分からず、そんな曖昧な訊ね方しかできなかった。
「そこまで詳しくは話せないが、奴らはこれ以上ディアに大会で優勝されちゃ困るんだ。だが、ディアの実力はあのとおりだ。正面から挑んでも、到底敵いやしない。だから、少しでも弱みを握ろうとする。ああいう手段に出てもな。」
ミゲルの視線が動き、リビングの先に続く廊下を見据える。
「ディアは自分の心配をしてほしくなかったみたいだが……ここまでくるとそういう問題じゃないのは、さすがに分かるな?」
ミゲルに訊かれ、キリハはこくりと首を縦に振った。
「キー坊。お前がディアの愛弟子だっていう情報は、もう向こうに流れてる。卑劣な手段に出る奴らが、いつお前を狙うかは分からねえ。現時点で盗聴器を仕込まれてるってことは、すでにお前は奴らのターゲットになってるってことだ。それは忘れんな。一応念を入れて、ルカたちにもそれとなく事情は伝えるつもりでいるが、とにかくお前は油断するな。」
「……分かった。」
「ターニャ様から特別許可が下りてて、大会までの間はドラゴン部隊から、毎日ローテーションでレイミヤに警備隊を出すことになってる。今年は、中央区にも警備隊を出した方がいいかもな……」
「そこまでしなきゃ、だめなんだ……」
ミゲルの警戒ぶりに、背筋が震えた。
よくないことが起こっているとは察していた。
でもまさか、これほどまでの警戒を要するレベルだったなんて。
ディアラントを中心に回る世界は、あの温かさの裏にこんな危険も抱えていたのだと。
そう実感せざるを得ない。
「怖がらせてるよな。でも、事実だから受け止めてもらうしかねぇんだ。これまでにレイミヤに、何かしらの被害が及んだことはない。警備は念のためって感じだ。でも……」
そっと伏せられるミゲルの瞳に宿るのは、自分で告げた〝念のため〟という言葉を真っ向から否定するような険しい光。
「正直、今年や来年はどうなるか分からない。あいつらはディアを突き落とすためなら、関係ない人たちまで巻き込むような奴らだ。世の中には、そういう奴らも腐るほどいるんだよ。」
突きつけられたのは、直視するには痛いほどの現実。
「………」
蒼白な顔でキリハは視線を落とす。
視界にはテーブルとそこに置かれた自分の両手があって、意識とは関係なく自分の手が震えているのが分かった。
怖がらせているとミゲルが言ったのは、これに気付いていたからなのだろうか。
知ってよかったと思う反面、知りたくなかったと感情が訴えてくる。
許されるなら、今すぐにでもレイミヤに帰りたい。
ルカたちにも中央区に戻ってほしい。
自分が危険にさらされるのは構わない。
自分の身くらい、自分で守れる自信はあるから。
しかし、レイミヤや中央区の人々は違う。
自分の見ていない所で、自分が守れない所で、誰かが襲われるかもしれない。
そう思うと、たまらなく怖くなった。
「大丈夫だ。」
震えるキリハの頭を、ミゲルが大きな手でなでた。
「レイミヤのことも、中央区のことも心配するな。おれたちがちゃんと守ってやる。それと、なんでこんなことになってるのかって思うかもしれねぇが、これは国防軍の方が勝手に絡んできてるだけだ。ディアだって被害者なんだよ。ディアは何も悪いことはしちゃいねえ。それは、おれたちドラゴン部隊の全員が保証する。だから……」
ミゲルはそこで、にかっと明るい笑顔をたたえた。
「キー坊はキー坊らしく、前を向いててくれよ? おれだって、お前を不安にさせるためだけに、こうして話してるわけじゃねえんだから。」
事情を知っていれば、いくらでも対策は取れるだろうと。
ミゲルはそう言った。
「………」
ミゲルに優しく見つめられたキリハは、机の上で両手を握る。
怖いものは怖い。
でも、ミゲルたちの言葉に嘘はないことは分かる。
彼らの人間性も強さも、十分信用に値するものだ。
ミゲルを筆頭に、ドラゴン殲滅部隊の人々は己の発言に最後まで責任を持つ。
「俺にできることは、周りを警戒することと自分を守ること、なんだよね?」
キリハは瞳にしっかりとした光を宿して、ミゲルの双眸を見つめ返した。
自分はそこまで頭はよくないので、今のミゲルの話だけでは、全ての事情を察することはできない。
頭の中には数えきれないくらいの〝なんで?〟が浮かんでいるし、自分が何をすれば最善なのかも分からない。
きっと、今の自分にできることはミゲルたちを―――ディアラントを信じることだけなのだ。
「そうだ。他のことは任せろ。」
信じてもいいんだよね?
そんな自分の心の声を感じ取ったのだろう。
ミゲルは力強く頷いてくれた。
疑うのは自分らしくない。
自分は自分の見てきたものを信じるだけだ。
だから。
「分かった。ありがとう、教えてくれて。」
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