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第2章 竜騎士隊へ
早くもなくなる自信
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去っていくルカをじっと見送っていたキリハは、ふと自分の腕の中で震える存在を思い出して手の力を緩めた。
「あ、ごめん。怖かった……よね?」
おろおろとしながら身を起こしたキリハの前にぺたんと座り込み、カレンは震えたまま下を向いている。
「あ…あの……」
「馬鹿!!」
顔を上げたかと思うと、カレンはキリハの胸ぐらを両手で掴んで引き寄せた。
「何考えてるの!? なんで男の子って、こんなに喧嘩っ早いのよ! 少しは、冷静さってものがないの!?」
「うえぇ!? すっ、すみません! ごめんなさい!」
予想だにしていなかったカレンの怒声に、キリハはほぼ条件反射で平謝りをしていた。
謝ってから、これは全体的にルカのせいなのではと思ったが、そんなことを言えば地雷を踏みそうなのでやめておく。
カレンは目尻に浮いた涙を一回で拭うと、またキリハのことを厳しい目つきで睨みつけた。
「もう、ちょっとそこに座って! 今日会ったばかりだからって、容赦はしないんだからね!」
「は、はい!」
言われるがまま、キリハは姿勢を正してその場に座る。
すると、カレンの口から果てのなさそうな説教が流れ始めた。
(……ナスカ先生やばあちゃんみたいな人が、ここにもいた。)
今朝までレイミヤにいたはずなのに、ものすごく懐かしく感じる状況だ。
これは最低でも、十五分は終わらないと見た。
キリハは心に決める。
もうカレンの前では下手な行動に出まい、と。
乱れ撃ちのように続く説教は、予想どおり止まる気配はない。
もしかしてルカがすぐにこの場を去ったのは、カレンの説教から逃げるためだったのではないだろうか。
(あいつ……)
心の内で罵っても、後の祭りである。
とばっちりもいいところだと思いはしたものの、カレンの怒りも理解できる範囲だったので、キリハは素直に説教を受けていた。
これでカレンの怒りが収まるのなら、安い犠牲だ。
「もうあんな馬鹿なことはしないでよ!!」
「それについては絶対とは言えないけど、努力します……」
「何、その中途半端な返事は!?」
「ごっ、ごめんなさい。でも、守れる自信がなくて……」
「学習能力はないの!?」
「ごもっともです。すみません……」
しゅん、とキリハがうなだれると、カレンは「はあぁ…」と大仰に溜め息をつく。
呆れかえっていた彼女の表情に、ふっと影が差した。
「ごめんね。ルカのせいで、こんなことに……」
カレンはそっと、キリハの二の腕に触れた。
カレンが怪我のことを気にしているのだと気づき、キリハは慌てて手を振る。
「違う違う。これは、俺がわざと受けにいったやつだから。」
フォローしたつもりだったが、カレンはますます表情を曇らせてしまう。
まずい。
これは、非常にまずい。
キリハは焦りながらも、一生懸命別の話題を探す。
「い、いやぁ……それにしても、ルカってなかなか強いんだね。」
「キリハの口からそれを聞くと、嫌味にしか聞こえないけどぉ?」
割り込んできたのは、この場の空気をぶち壊す暢気な声。
「強いって言う割には、子供相手のいなし方だったじゃないの。ねえ? 凄腕のキリハ君?」
サーシャの腕に抱かれた状態で、フールが皮肉げな言葉を投げかけてくる。
本当にこいつは、人の神経をいちいち逆なでしてくれる。
だが、今この場においては願ってもない助け舟だ。
不本意だが、この際乗っかってやろう。
「そりゃどうも。」
ぞんざいな態度でキリハが答えると、フールはにんまりと笑った。
「でもでもぉ~。あれって、流風剣を基本にした自己流でしょ? ディアラントのものとは、似て似つかない感じだったもん。」
「……へぇ、よく気づいたね。」
これには、素直に驚いた。
「ディア兄ちゃんは、どっちかっていうとパワー系だからね。ディア兄ちゃんなら結構な威力の攻撃でも正面から受け止めちゃうけど、俺じゃそれは無理。だから、相手の攻撃を自分の負担にならないように完全に利用するには、パワーの代わりをすばやさで補完しなきゃいけなかったわけ。ある程度形になるまで、何度ディア兄ちゃんにぶん投げられたことか…。あとは、コレ。」
キリハは、自分の後ろ髪をピンッと弾いた。
「ずるい戦いじゃ、この髪は格好の獲物になる。だから、この髪の先までが自分の体だと思って動けって……まあこれも、ディア兄ちゃんから言われたことなんだけどさ。その点ルカの戦い方は正直で芯が通ってたから、俺もやりやすかったかな。」
キリハは先ほどの戦いを思い返す。
フェイントをかけてきたのは初撃だけ。
それ以降のルカは、細かい技巧を凝らすことなく、ひたすらまっすぐに突き進んできた。
どうすればこちらの意表を突けるのか。
そういうことは微塵も考えていなかった。
ひたすらに正面から相手と、そして己の剣と対峙する剣。
それはある種において、最も美しい姿勢と言えた。
「どんなに隠したって、戦い方には自分が出る。あいつも、根は悪い奴ではないんだろうな……多分。」
最後の一言は、納得しきれない感情面から出たものだった。
彼も、悪い人間ではないのだろう。
だが、だからといって彼の行動を認められるかと言えば話は別だ。
あれが間違っていることには変わりないと思うし、他人の言葉に耳を貸さないところもどうかと思う。
それ以前に、根本的に水が合わない気がするのだ。
(上手くやっていく自信、ないなぁ……)
声に出さずに呟いたキリハは、先が思いやられるこれからの日々を想像して肩を落とすのだった。
「あ、ごめん。怖かった……よね?」
おろおろとしながら身を起こしたキリハの前にぺたんと座り込み、カレンは震えたまま下を向いている。
「あ…あの……」
「馬鹿!!」
顔を上げたかと思うと、カレンはキリハの胸ぐらを両手で掴んで引き寄せた。
「何考えてるの!? なんで男の子って、こんなに喧嘩っ早いのよ! 少しは、冷静さってものがないの!?」
「うえぇ!? すっ、すみません! ごめんなさい!」
予想だにしていなかったカレンの怒声に、キリハはほぼ条件反射で平謝りをしていた。
謝ってから、これは全体的にルカのせいなのではと思ったが、そんなことを言えば地雷を踏みそうなのでやめておく。
カレンは目尻に浮いた涙を一回で拭うと、またキリハのことを厳しい目つきで睨みつけた。
「もう、ちょっとそこに座って! 今日会ったばかりだからって、容赦はしないんだからね!」
「は、はい!」
言われるがまま、キリハは姿勢を正してその場に座る。
すると、カレンの口から果てのなさそうな説教が流れ始めた。
(……ナスカ先生やばあちゃんみたいな人が、ここにもいた。)
今朝までレイミヤにいたはずなのに、ものすごく懐かしく感じる状況だ。
これは最低でも、十五分は終わらないと見た。
キリハは心に決める。
もうカレンの前では下手な行動に出まい、と。
乱れ撃ちのように続く説教は、予想どおり止まる気配はない。
もしかしてルカがすぐにこの場を去ったのは、カレンの説教から逃げるためだったのではないだろうか。
(あいつ……)
心の内で罵っても、後の祭りである。
とばっちりもいいところだと思いはしたものの、カレンの怒りも理解できる範囲だったので、キリハは素直に説教を受けていた。
これでカレンの怒りが収まるのなら、安い犠牲だ。
「もうあんな馬鹿なことはしないでよ!!」
「それについては絶対とは言えないけど、努力します……」
「何、その中途半端な返事は!?」
「ごっ、ごめんなさい。でも、守れる自信がなくて……」
「学習能力はないの!?」
「ごもっともです。すみません……」
しゅん、とキリハがうなだれると、カレンは「はあぁ…」と大仰に溜め息をつく。
呆れかえっていた彼女の表情に、ふっと影が差した。
「ごめんね。ルカのせいで、こんなことに……」
カレンはそっと、キリハの二の腕に触れた。
カレンが怪我のことを気にしているのだと気づき、キリハは慌てて手を振る。
「違う違う。これは、俺がわざと受けにいったやつだから。」
フォローしたつもりだったが、カレンはますます表情を曇らせてしまう。
まずい。
これは、非常にまずい。
キリハは焦りながらも、一生懸命別の話題を探す。
「い、いやぁ……それにしても、ルカってなかなか強いんだね。」
「キリハの口からそれを聞くと、嫌味にしか聞こえないけどぉ?」
割り込んできたのは、この場の空気をぶち壊す暢気な声。
「強いって言う割には、子供相手のいなし方だったじゃないの。ねえ? 凄腕のキリハ君?」
サーシャの腕に抱かれた状態で、フールが皮肉げな言葉を投げかけてくる。
本当にこいつは、人の神経をいちいち逆なでしてくれる。
だが、今この場においては願ってもない助け舟だ。
不本意だが、この際乗っかってやろう。
「そりゃどうも。」
ぞんざいな態度でキリハが答えると、フールはにんまりと笑った。
「でもでもぉ~。あれって、流風剣を基本にした自己流でしょ? ディアラントのものとは、似て似つかない感じだったもん。」
「……へぇ、よく気づいたね。」
これには、素直に驚いた。
「ディア兄ちゃんは、どっちかっていうとパワー系だからね。ディア兄ちゃんなら結構な威力の攻撃でも正面から受け止めちゃうけど、俺じゃそれは無理。だから、相手の攻撃を自分の負担にならないように完全に利用するには、パワーの代わりをすばやさで補完しなきゃいけなかったわけ。ある程度形になるまで、何度ディア兄ちゃんにぶん投げられたことか…。あとは、コレ。」
キリハは、自分の後ろ髪をピンッと弾いた。
「ずるい戦いじゃ、この髪は格好の獲物になる。だから、この髪の先までが自分の体だと思って動けって……まあこれも、ディア兄ちゃんから言われたことなんだけどさ。その点ルカの戦い方は正直で芯が通ってたから、俺もやりやすかったかな。」
キリハは先ほどの戦いを思い返す。
フェイントをかけてきたのは初撃だけ。
それ以降のルカは、細かい技巧を凝らすことなく、ひたすらまっすぐに突き進んできた。
どうすればこちらの意表を突けるのか。
そういうことは微塵も考えていなかった。
ひたすらに正面から相手と、そして己の剣と対峙する剣。
それはある種において、最も美しい姿勢と言えた。
「どんなに隠したって、戦い方には自分が出る。あいつも、根は悪い奴ではないんだろうな……多分。」
最後の一言は、納得しきれない感情面から出たものだった。
彼も、悪い人間ではないのだろう。
だが、だからといって彼の行動を認められるかと言えば話は別だ。
あれが間違っていることには変わりないと思うし、他人の言葉に耳を貸さないところもどうかと思う。
それ以前に、根本的に水が合わない気がするのだ。
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