☆レグルス戦記☆

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決着!☆

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ジャンヌが武器を構えて邪神に宣戦布告をした格好になった。

『どおりで厄介だと思っておったら!貴様もレグルスと同様に真っ先に殺してくれるわ!』

先程と同じく闇の炎を連続で放った!
ジャンヌは蒼い刀身で闇の炎を斬り裂き、防ぎ切った。

『き、貴様!』

全て闇の炎を斬って防ぐなどレグルスでも出来なかった事だ。邪神は苛立ちを隠せなく、別の魔法を放とうと魔力を込めた。

『貴様ら二人を倒せば残りは雑魚ばかりじゃ!さっさと死ぬがよいっ!』

ジャンヌ・ダルクが魔法を放とうとした瞬間、予想外な所から声が聞こえた。

「それは聞き捨てならないな!」

!?

宙に浮いている邪神の上から聞こえてきたのだ。邪神が振り返るより早く、背中が斬られた。

『がはっ!?』

邪神を斬りつけたのはバルドだった。
レグルスが石を投げて注意を引いている間に、ワイヤーを天井に放ち、天井に捕まりながらチャンスを伺っていたのだ。

邪神はコウモリの羽根を斬り裂かれて地面に落ちた。





『グッ、この下郎共が!!!』

すぐに立ち上がるが、すぐには動けなさそうであった。

「邪神よ!ここにいる仲間は我々の精鋭部隊だ!誰も雑魚などいない!」

レグルスはジャンヌと合流すると一緒に邪神に向かっていった!

『舐めるでないわ!!!カラミティ・ウォール!!!』


先程の戦局を変えた大技が放たれた!

「レグルス!」
「ジャンヌ団長!」


ジャンヌが前にでて、神力の込めた剣でカラミティ・ウォールを受け止めた。

「ぐぐぐっ!」

剣で受け止めた所が僅かに左右に裂けていた。

「今だ!レグルス!!!」

レグルスは前屈みになっているジャンヌ団長の背中を踏んでカラミティ・ウォールを飛び越えた。

『なっ!?』

邪神は飛び越えたきたレグルスに驚くが、片手を刃に変えて迎え撃った。

「これで終わりだーーーーーー!!!!!」
『死ぬのは貴様じゃ!!!!』

レグルスと邪神の刃が交差した。レグルスの開放された神剣は邪神の刃を砕き、身体を斬り裂いた。

邪神の断末魔の悲鳴が響いた。

「はぁはぁ…………やったのか?」

横たわる邪神をみて実感がないのわかないレグルスは突然、背中から抱きつかれた。

「やったな!これでしばらくは大きな戦はなくなるだろう!」

ワァーーー!!!!
ワァーーー!!!!

仲間から歓声が上がった!

「すぐに外の仲間に伝達してきてくれ!それと、街の洗脳が解けているのかの確認も頼む!」

ハッ!と、一部の兵士が走っていった。
皆が勝利に浮かれている所に、ジャンヌだけは悲しい目で邪神を見詰めるのだった。


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