☆レグルス戦記☆

naturalsoft

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激戦!

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邪神は先程とは違い暴風の魔力は使わず、膨大な魔力を使い、攻撃魔法を放ってきた。

「先程と同じく包囲してあらゆる所から攻撃を仕掛けろ!決して集まらず、的(マト)になるな!」

ジャンヌとレグルスは次々に飛んでくる闇の炎の火炎弾を紙一重で避けながら近付いていく。

『流石に戦い慣れておるの!ならば、これならどうじゃ!』

邪神が腕を振るうと、地面を這うように闇の炎の衝撃波が邪神を中心に広がっていった。

『カラミティ・ウォール!!!』

レグルスやジャンヌ達は避ける事ができないと瞬時に悟り、剣を前にして防御した。

しかし、防ぎ切れずに弾き飛ばされてしまう。
他の仲間も闇の炎に焼かれて、少なくないダメージを追った。

『もう終わりかのぅ?』

腕を組み余裕のある邪神に、まだまだジャンヌ達は立ち上がった。

「冗談だろう?お前を倒すまで終わらないさ」

ダメージはあるものの、神剣を盾にしたレグルスが1番ダメージが少なかった。

レグルスはまだ立てない仲間の治癒の時間を稼ぐ為に邪神の周囲を軽く走りながらスキを伺った。

『無駄じゃ!』

邪神は宙に浮かぶと空中から闇の炎を放ってきた。

ドドドドッ!!!

絶え間なくレグルスに降り注ぐ。
レグルスは避けながら地面に落ちていた拳ほどの石を拾うと邪神に向けて投げた。

バリンッ

邪神の目の前で石が砕け散った。

『なんじゃそれは?』

攻撃手段がないと思ったのか、ニヤリッと笑いながらレグルスを見た。

『これはどうじゃ!』

邪神は今までより大きな闇の炎の球体を生み出した。

『貴様はちょこまか逃げるのでのぅ。あやつらはどうじゃ』

邪神は向きを変えると、仲間達の方へ大きな闇の炎を投げた。

!?

「ジャンヌ団長ーーーー!!!!!」

神剣でもないと防げない!
レグルスは駆け寄るが間に合わない!?

仲間達のいる場所に闇の炎がぶつかる瞬間───

闇の炎は真っ二つに斬られ霧散した。

『なんじゃと!?』

これには邪神も驚愕した。炎を斬ったのは前に出たジャンヌ団長だった。

「いったいどうやって…………」

ジャンヌは剣を構えて邪神を見据えていた。
手に持つ剣が蒼白い光りを放っている。

「今まで私が隠していた秘密の技だ。カーラが邪神の使徒だったと言うのなら、私は女神様の使徒だと言うことだ」

女神の使徒になると言うことは、多少なりともレグルスと同様に神力が使えると言うことだ。

かつて絶対的な防御力を持つ不動のバサラを倒したのもこの力のお陰であった。

「さぁ!ここから反撃開始だ!」


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