☆レグルス戦記☆

naturalsoft

文字の大きさ
上 下
125 / 130

邪神の咆哮

しおりを挟む
グルルルッ!!!!

女神様が完全に黒く染まると、激しい咆哮を上げた!

「グッ………なんて声だ」

レグルスはどうすればいいのか、わからなくその場を動けなかった。

そこにスタスタッと前に出る者がいた。

「団長…………」
「ジャンヌ団長!?」

仲間達がジャンヌを見た。

「皆、覚悟を決めろ!女神様が邪神となって世界に災いをもたらすのであれば、それを止めるのが信徒の務めだ!!!」

邪神と化した女神に切り掛かった!
しかし、見えない壁に遮られて防がれた。

そして、邪神と化した女神──(これ以降は邪神として呼ぼう)

邪神の周囲から魔力の暴風が吹き荒れた。

「チッ!近付けない!?」

邪神に気を取られてカーラの接近に気づかなかった。

「あらあら?私もいるのよ!」

両手に大型のダガーを持ち襲い掛かってきた。
ガギンッ!と刃が交差し大きな音を立てた。

「どうしてなんだ!どうしてこんな事を企んだ!」

「貴様には関係なことよ!」

何度も殺すつもりで刃を振るう!
カーラは今まで隠していた実力を発揮しレグルスを翻弄していた。

「レグルス!落ち着け!邪神はしばらくこちらで抑える!その間にカーラを倒せ!長くは持たない!」

魔力の暴風を突破するにはレグルスの神剣が必要だ。カーラもその事がわかっているからこそレグルスを狙っているのだ。

「みんな!散らばれ!包囲して、四方八方から攻めるんだ!」

ジャンヌは仲間に適確に指示を出しながら邪神を抑え込んでいた。

後はレグルスがカーラを倒せば集中できるのだが…………


「まさか、治療師の君がここまで強いとはね!」

動揺から戻ったレグルスは段々とカーラを押していた。

「クッ、流石は戦闘に特化した勇者ね!ドーピングしているのに押しきれないなんて………」

冷静な顔をしているカーラも、想像以上に強いレグルスに内心は焦っていた。

キンッ!と、間合いを取るとカーラは薬を取り出した。

「はぁはぁ、体力的にこちらが不利みたいなので、更にドーピングさせてもらうわ!………これだけは使いたくなかったにだけれどね」

ゴクゴクッと薬を飲むカーラの身体に変化が起きた。ボコボコッと頭から角が生えてきて、身体も紫色に変化していった。

「その…………身体は………?」

女神様の様に変化した姿に言葉を失うレグルスだった。








しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

私はあなたたちがお求めの聖女ではないので

黒木メイ
恋愛
今までガルディーニ王国で偽の聖女だとして酷い扱われ方をしてきたマリー・フィッツェ。自分でも自分のことを偽の聖女だとずっと思い込んでいた。周りからそう言われ続けてきたから。けれど、この世界の唯一神であるニュクス様の力によって前世の記憶を取り戻した時、その洗脳は解けた。そして、真実を知る。真実を知ったマリーの決断とは……。 ※設定はふわふわ。 ※予告なく修正、加筆する場合があります。 ※小説家になろう様からの転載。他サイトにも随時転載中。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

夜会の夜の赤い夢

豆狸
恋愛
……どうして? どうしてフリオ様はそこまで私を疎んでいるの? バスキス伯爵家の財産以外、私にはなにひとつ価値がないというの? 涙を堪えて立ち去ろうとした私の体は、だれかにぶつかって止まった。そこには、燃える炎のような赤い髪の──

処理中です...