☆レグルス戦記☆

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作戦会議

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レグルス達はインペリアル大国を攻略する上で、1番の最難関である【絶壁の砦】の攻略に成功した。

しかし、予想外な出来事もあった。
インペリアル大国の兵と戦う事を想定していたが、待っていたのは死霊騎士達であった。

操る者は倒したが、インペリアル大国の兵力はそのままと言う事である。

会議室では──
「偵察は出したが、何処まで情報が手に入るかわからない状況だ」

「そもそも、内乱の情報以外、ほとんどの情報がシャット・アウトされているせいでインペリアル大国がどうなっているのかわからないのも、今思えばおかしく感じるね」

そうなのだ。
インペリアルほどの人口の多い大国なのに、断片的な情報のみしか出てこないのである。

「流石に全滅している可能性は低いが、まともな生活をしているのかも気になる所だな。国境砦とはいえ、従来であれば5千の兵が詰めてたはずなのに、敵の首魁以外は死霊騎士で、生きている人間が居なかった。それに騒ぎになっていないのが問題だ」

思い当たる節があり会議室がシーンとした。

「これだけの死霊騎士が配備される時に、近隣の住人に目撃されているはずなのに、騒ぎになった形跡がない」
「まさか!死霊騎士とはいえ【材料】が必要。自国の民を犠牲にしたのか!?」


ザワッと会議室が騒がしくなった。

「今は想像を語るしかできない。情報が入り次第進軍する。いつでも出発できる準備をしておいてくれ。それまではゆっくり休んでいて欲しい」

これで会議は終了し、レグルス達はもう1度、砦内部の点検を行った。

隠し部屋などないか点検しながら数日過ぎた。
そして偵察部隊が戻ってきたのだ。

「では、情報を聞こう」

偵察部隊の情報は予想外なものであった。

「近隣の村至って平和であると言うこと。しかし、王都へ近付くに連れて違和感が大きくなっていくらしい」

違和感?

「違和感とは?」

漠然としていて、よくわからないな。

「偵察部隊もよくわかっていないようなのだ。人々は普通に生活しているのだが、会話など交わしても、何かしら普通とは違うらしい。取り敢えず気に留めておいてくれ」

ジャンヌ団長は号令を出した。

「インペリアル大国の準備が整う前に攻めるぞ!街道を通って最短距離で王都を攻める!斥候を各地に送り、後方の安全の確保を強化しておく、明日の明朝から出発するぞ!」


「「了解!!!」」

遂に王都攻めが決まった。


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