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戦闘
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インペリアルの騎士と思われる者達は、インペリアルの国旗を掲げており、鎧もインペリアルのものであった。
レグルスは前線の兵士を斬り伏せて叫んだ!
「これはどういう要件かっ!理由も云わずに攻撃してくるのが大国の騎士のすることか!!!」
レグルスの挑発とも聞こえる叫びにも、インペリアルの騎士達は無言で武器を構えて襲ってきた。
『妙だぞ?これだけの人数がいるんだ。何人かは反論したり、戸惑う様子を見せても良いはずだが、全ての者がこうも無言で襲ってこれるものなのか?』
鎧兜のせいで表情は見えないが、何か不気味なものを感じた。
レグルスは隊列を組んだ味方の方へ下がった。
「気を付けろ!何か様子がおかしい」
「はっ!」
レグルスを先頭に神炎騎士団も隊列を組んで迎え討った。
「無理に攻めなくていい!時間を稼げ!」
レグルスの言葉に神炎騎士団は防御陣形の構えで耐え忍んだ。
そんな中、レグルスはインペリアルの騎士の兜を斬った。
!?
「ば、バカな!?」
「レグルス隊長!どうし───うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
インペリアルの騎士の兜の下からは干からびたミイラの顔が出てきたからだ。
「これはスケルトンなのか………?」
一目で生きてはいない様子の騎士を見てレグルスも呆然としてしまった。
今は昼間であり、太陽もでて明るい。
太陽の下で動けるスケルトンなど聞いた事がなかった。
「れ、レグルス隊長、まさか全てが──」
「考えたくもないな。千人規模の死霊を操る者がいるなんてな………」
レグルス達はすぐに気を取り直すと、再度防備に徹した。
「いつまで耐えれば良いのですか!?」
しばらくして、耐えきれなくなった騎士が弱音を吐き始めた。
「頑張れ!援軍はもう、すぐそこまで来ているぞっ!」
「援軍!?」
レグルスの言葉に街の方に視線を送ると砂煙が見えていた。
一方で────
「エルミア!どういう状況だ!?」
フェンリーは隣にいるエルミアに尋ねた。
「わからないわ。でも、予想はできる。インペリアルに向かう船を調べようとした神炎騎士団に探られたくないインペリアルの騎士達が襲い掛かったと言う事だと思うわ。当然、レグルスさん達に手を貸すわよ!」
こちらも遠目で戦っているレグルス達の状況が見えたが、どうして戦っているのか予想外であった。
「大恩あるレグルスに手を貸すぞ!私に続けーーーーー!!!!」
オオオオオォォォォォ!!!!!!
ヤル気に満ちたエルフ、獣人達は後方から突撃した。
「レグルス殿!無事か!!!」
「フェンリー!助かった!気を付けろ!インペリアルの騎士達はスケルトンだ!首をハネない限り襲ってくるぞっ!」
!?
「なに!?」
「何ですって!?」
レグルスの言葉を信じていない訳ではないが、フェンリーは鋭い爪で騎士の兜を切り裂いた。
「クッ!?なんだこれは!?」
完全な骨のスケルトンではなく、乾いた皮膚の付いているミイラのスケルトンにフェンリーも驚いた。
「これはゾンビに近いのか?いや、しかし…………」
「考えるのは後よ!間違いなく死人に違いないわ!全て倒すわよ!」
エルミアの言葉に同意して、フェンリーは怒涛の勢いで前線で戦うのだった。
レグルスは前線の兵士を斬り伏せて叫んだ!
「これはどういう要件かっ!理由も云わずに攻撃してくるのが大国の騎士のすることか!!!」
レグルスの挑発とも聞こえる叫びにも、インペリアルの騎士達は無言で武器を構えて襲ってきた。
『妙だぞ?これだけの人数がいるんだ。何人かは反論したり、戸惑う様子を見せても良いはずだが、全ての者がこうも無言で襲ってこれるものなのか?』
鎧兜のせいで表情は見えないが、何か不気味なものを感じた。
レグルスは隊列を組んだ味方の方へ下がった。
「気を付けろ!何か様子がおかしい」
「はっ!」
レグルスを先頭に神炎騎士団も隊列を組んで迎え討った。
「無理に攻めなくていい!時間を稼げ!」
レグルスの言葉に神炎騎士団は防御陣形の構えで耐え忍んだ。
そんな中、レグルスはインペリアルの騎士の兜を斬った。
!?
「ば、バカな!?」
「レグルス隊長!どうし───うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
インペリアルの騎士の兜の下からは干からびたミイラの顔が出てきたからだ。
「これはスケルトンなのか………?」
一目で生きてはいない様子の騎士を見てレグルスも呆然としてしまった。
今は昼間であり、太陽もでて明るい。
太陽の下で動けるスケルトンなど聞いた事がなかった。
「れ、レグルス隊長、まさか全てが──」
「考えたくもないな。千人規模の死霊を操る者がいるなんてな………」
レグルス達はすぐに気を取り直すと、再度防備に徹した。
「いつまで耐えれば良いのですか!?」
しばらくして、耐えきれなくなった騎士が弱音を吐き始めた。
「頑張れ!援軍はもう、すぐそこまで来ているぞっ!」
「援軍!?」
レグルスの言葉に街の方に視線を送ると砂煙が見えていた。
一方で────
「エルミア!どういう状況だ!?」
フェンリーは隣にいるエルミアに尋ねた。
「わからないわ。でも、予想はできる。インペリアルに向かう船を調べようとした神炎騎士団に探られたくないインペリアルの騎士達が襲い掛かったと言う事だと思うわ。当然、レグルスさん達に手を貸すわよ!」
こちらも遠目で戦っているレグルス達の状況が見えたが、どうして戦っているのか予想外であった。
「大恩あるレグルスに手を貸すぞ!私に続けーーーーー!!!!」
オオオオオォォォォォ!!!!!!
ヤル気に満ちたエルフ、獣人達は後方から突撃した。
「レグルス殿!無事か!!!」
「フェンリー!助かった!気を付けろ!インペリアルの騎士達はスケルトンだ!首をハネない限り襲ってくるぞっ!」
!?
「なに!?」
「何ですって!?」
レグルスの言葉を信じていない訳ではないが、フェンリーは鋭い爪で騎士の兜を切り裂いた。
「クッ!?なんだこれは!?」
完全な骨のスケルトンではなく、乾いた皮膚の付いているミイラのスケルトンにフェンリーも驚いた。
「これはゾンビに近いのか?いや、しかし…………」
「考えるのは後よ!間違いなく死人に違いないわ!全て倒すわよ!」
エルミアの言葉に同意して、フェンリーは怒涛の勢いで前線で戦うのだった。
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