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ジャンヌの戦術
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まずグール団長が自分のヨド傭兵団を集めて東側側面に向かった。
砦からの弓矢が届かない位置まで少し距離を取ってから移動した。
東側には約5千ほどの兵が布陣しており、長梯子で城壁に取り付いていた。
しかし、全ての部隊が参加できる訳もなく、後方で戦を見守る部隊が存在していた。
その後方で遊んでいる部隊から迎撃部隊を出したのだが、粉砕され城壁に張り付いていた部隊が襲われたのだ。
長梯子は壊されたり、倒されたりされ、援護射撃を行っていた弓隊も斬り伏せられた。
「よし!レグルス、弓矢隊を中心に多く狩るぞ!」
ジャンヌ団長の一言で、その意味を理解したレグルスは進んでジャンヌの隣に移動し、一緒に弓隊に斬り込んでいった。
城塞攻略には歩兵よりも、援護射撃をしてくる弓隊が1番厄介なのだ。
故に弓隊を狙って突撃したのだった。
ドドドドッ!!!!!
「ジャンヌ団長!新手がやって来ました!!!」
ジャンヌは敵の援軍を見て、場所を移動させた。
「よし!このままでは包囲される!私に続けーーーー!!!!!」
ジャンヌに続くと、ジャンヌはなんと城壁の側までやってくると馬から降りた。
「全員!馬から降りろ!地上戦に変更する!急ぎ半円陣を組め!!!」
「ジャンヌ団長!正気ですか!?城壁で逃げ道がありませんよっ!?」
ジャンヌは大丈夫だと言って前に出た。
そこに援軍に駆け付けたグール団長が到着した。
「随分とやってくれたな!」
グールは勝手に突撃せず、手で指示をだしジャンヌ達を包囲するように取り囲んだ。
「神炎騎士団のジャンヌ団長よ!国を乗っ取り聖王になったからと言って、驕ったようだな?いくら腕が立つとは言っても、ここから生きて脱出できると思うなよっ!!!」
「ふっ、貴様らごときに倒されるほど私の首は安くはないぞ?」
グールはイラッとしたが、気持ちを抑えて剣を前に出した。
「野郎ども!目の前にいるのは神炎騎士団団長ジャンヌ・ダルクだ!さらに聖王国を乗っ取った国主、聖王である!ヤツの首を取れば報奨は思いのままだ!ヤツの首を取れ!!!」
オオオオォォォォォ!!!!!!!
包囲していたヨド傭兵団が押し寄せてきた。
「ジャンヌ団長!?」
焦るレグルスにジャンヌは涼しい顔をしていた。レグルス達約500の兵にその十倍の5千の兵達が群がった。
「ははははっ!一気に全滅させてやる───」
グールは勝利を確信し高笑いをした。
半円の陣を組んでいたジャンヌ達を一気に殲滅できるはずだったが───
ドーーーン!!!
ドーーーン!!!!!
ドーーーン!!!!!!!
大きな爆発音が響いた。
それと同時に迫ろうとしていたヨド傭兵団が吹き飛んでいった。
「な、何が起こった!?」
ドーーーン!!!
ドーーーン!!!
爆発音は続き、その度に仲間達が吹き飛んでいった。レグルスもその状況に目を丸くした。
「何を驚いている?レグルス、貴様が『火薬』の使い方をドクターであるカーラのヤツに教えたのだろう?」
!?
レグルスはあっ!と思い出した。
この世界には『銃』や『大砲』が存在しなかったのだ。スキルや魔法があるおかげで発達しなかった。
レグルスの記憶にあった知識を、バルドの知恵の宝珠で製造する事ができるようになったのだった。
砦からの弓矢が届かない位置まで少し距離を取ってから移動した。
東側には約5千ほどの兵が布陣しており、長梯子で城壁に取り付いていた。
しかし、全ての部隊が参加できる訳もなく、後方で戦を見守る部隊が存在していた。
その後方で遊んでいる部隊から迎撃部隊を出したのだが、粉砕され城壁に張り付いていた部隊が襲われたのだ。
長梯子は壊されたり、倒されたりされ、援護射撃を行っていた弓隊も斬り伏せられた。
「よし!レグルス、弓矢隊を中心に多く狩るぞ!」
ジャンヌ団長の一言で、その意味を理解したレグルスは進んでジャンヌの隣に移動し、一緒に弓隊に斬り込んでいった。
城塞攻略には歩兵よりも、援護射撃をしてくる弓隊が1番厄介なのだ。
故に弓隊を狙って突撃したのだった。
ドドドドッ!!!!!
「ジャンヌ団長!新手がやって来ました!!!」
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「よし!このままでは包囲される!私に続けーーーー!!!!!」
ジャンヌに続くと、ジャンヌはなんと城壁の側までやってくると馬から降りた。
「全員!馬から降りろ!地上戦に変更する!急ぎ半円陣を組め!!!」
「ジャンヌ団長!正気ですか!?城壁で逃げ道がありませんよっ!?」
ジャンヌは大丈夫だと言って前に出た。
そこに援軍に駆け付けたグール団長が到着した。
「随分とやってくれたな!」
グールは勝手に突撃せず、手で指示をだしジャンヌ達を包囲するように取り囲んだ。
「神炎騎士団のジャンヌ団長よ!国を乗っ取り聖王になったからと言って、驕ったようだな?いくら腕が立つとは言っても、ここから生きて脱出できると思うなよっ!!!」
「ふっ、貴様らごときに倒されるほど私の首は安くはないぞ?」
グールはイラッとしたが、気持ちを抑えて剣を前に出した。
「野郎ども!目の前にいるのは神炎騎士団団長ジャンヌ・ダルクだ!さらに聖王国を乗っ取った国主、聖王である!ヤツの首を取れば報奨は思いのままだ!ヤツの首を取れ!!!」
オオオオォォォォォ!!!!!!!
包囲していたヨド傭兵団が押し寄せてきた。
「ジャンヌ団長!?」
焦るレグルスにジャンヌは涼しい顔をしていた。レグルス達約500の兵にその十倍の5千の兵達が群がった。
「ははははっ!一気に全滅させてやる───」
グールは勝利を確信し高笑いをした。
半円の陣を組んでいたジャンヌ達を一気に殲滅できるはずだったが───
ドーーーン!!!
ドーーーン!!!!!
ドーーーン!!!!!!!
大きな爆発音が響いた。
それと同時に迫ろうとしていたヨド傭兵団が吹き飛んでいった。
「な、何が起こった!?」
ドーーーン!!!
ドーーーン!!!
爆発音は続き、その度に仲間達が吹き飛んでいった。レグルスもその状況に目を丸くした。
「何を驚いている?レグルス、貴様が『火薬』の使い方をドクターであるカーラのヤツに教えたのだろう?」
!?
レグルスはあっ!と思い出した。
この世界には『銃』や『大砲』が存在しなかったのだ。スキルや魔法があるおかげで発達しなかった。
レグルスの記憶にあった知識を、バルドの知恵の宝珠で製造する事ができるようになったのだった。
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