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砦防衛戦
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ジャンヌ達が飛び出して、敵の指揮官を狙っているとき、敵の傭兵団も開いた城門を狙っていたのだった。
「城門が開いたがどうする?」
冷静になったグール団長が尋ねた。
「罠の可能性が高い。前回もワザと開いて、誘ったのだろう?今回は重装歩兵を用意した。弓矢など弾き返して、城門を完全征服してやる!」
戦術主体のリードが指示を出した。
「リード殿の策は悪くないと思う。頼めるか?」
ブレークも賛成し、すぐに城門に向かった。
「飛び出したジャンヌ達はどうする?」
「わずか500足らずの騎馬だ。後方で待機している部隊に迎撃に当たらせる。奴らの狙いは我々だ。まさか、一般の部隊に混じっているとは思っていないだろう。主力が出ていった今が好機だ!」
皆が頷き、重装歩兵を先頭に城門へと向かった。リードの読み通り、中に入ると、前回と同じく、障害物で四方が封鎖されており、隙間から弓矢が射られた。
キンッ
キンッ
重たい装甲に弾かれ、弓矢は効果が無かった。
重装歩兵達は盾も使い、矢を弾き返しながら、障害物を崩そうと動いた。
しかし───
「うん?」
1人の兵士が違和感に気付いた。
突然、自分に影が掛かったからだ。
そして見上げ見ると……………
「うわぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!?」
突然の叫び声が響き視線が集まった。
「な、なんだあれは!?」
そこには大きな石の『石像』が立ち上がり、拳を振り上げていたのだった。
ドコッッッーーーーーーン!!!!!!
哀れにも、拳の生贄になった兵士が潰れた。
「なんだ!?あれは!」
動揺する敵兵士に巨大な石像は次々に拳を落としていく。
「あんまりやりたくは無かったのだがねぇ~」
動かしていたのは、魔術師のメビウスだった。
前に聖王が起動した女神像のゴーレムのコアを回収し、この数ヶ月間、研究して再起動に成功したのだった。
しかし女神様の姿では不敬に当ると言う事で、姿は変えてある。大きさも王都では20メートルだったが、今回は10メートルと小さくなっていた。
この動く石像が二体、城門に群がった重装歩兵達を蹴散らした。相性が悪く、早く動く事の出来ない重装歩兵達は次々と潰されていった。
逃げようにも、後ろが群がり下がる事が出来なかったのも大きかった。
「さ、下がれーーー!!!!」
「一旦、退却だ!!!!」
敵も必死に逃げようとしてパニックになったのだった。
剣や盾を捨てて後ろに下がろうとする者と、前で何が起きているのかわかっていない者で、辺りは騒然となった。
「城門が開いたがどうする?」
冷静になったグール団長が尋ねた。
「罠の可能性が高い。前回もワザと開いて、誘ったのだろう?今回は重装歩兵を用意した。弓矢など弾き返して、城門を完全征服してやる!」
戦術主体のリードが指示を出した。
「リード殿の策は悪くないと思う。頼めるか?」
ブレークも賛成し、すぐに城門に向かった。
「飛び出したジャンヌ達はどうする?」
「わずか500足らずの騎馬だ。後方で待機している部隊に迎撃に当たらせる。奴らの狙いは我々だ。まさか、一般の部隊に混じっているとは思っていないだろう。主力が出ていった今が好機だ!」
皆が頷き、重装歩兵を先頭に城門へと向かった。リードの読み通り、中に入ると、前回と同じく、障害物で四方が封鎖されており、隙間から弓矢が射られた。
キンッ
キンッ
重たい装甲に弾かれ、弓矢は効果が無かった。
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しかし───
「うん?」
1人の兵士が違和感に気付いた。
突然、自分に影が掛かったからだ。
そして見上げ見ると……………
「うわぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!?」
突然の叫び声が響き視線が集まった。
「な、なんだあれは!?」
そこには大きな石の『石像』が立ち上がり、拳を振り上げていたのだった。
ドコッッッーーーーーーン!!!!!!
哀れにも、拳の生贄になった兵士が潰れた。
「なんだ!?あれは!」
動揺する敵兵士に巨大な石像は次々に拳を落としていく。
「あんまりやりたくは無かったのだがねぇ~」
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しかし女神様の姿では不敬に当ると言う事で、姿は変えてある。大きさも王都では20メートルだったが、今回は10メートルと小さくなっていた。
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「さ、下がれーーー!!!!」
「一旦、退却だ!!!!」
敵も必死に逃げようとしてパニックになったのだった。
剣や盾を捨てて後ろに下がろうとする者と、前で何が起きているのかわかっていない者で、辺りは騒然となった。
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