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覚醒!☆
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レグルスの身体から光の柱が空高くまで伸びて輝いた。
『………ルス、聞こ……えますか?』
レグルスは声の主に聞き覚えがあった。
『よかった。まだ無事のようですね。時間がありません。簡潔に説明します。私に残った残り少ない神力を使い、一度だけ神剣の真の力を解放致します。その力で窮地を脱しなさい。ただし、しばらく私は眠りに付いて助言できなくなります。何とか蛮族の持つ『神器』を見つけて下さい』
女神ミネルヴァの力が金色に輝き、神剣に集まった。
『詠唱を復唱して下さい』
頭に言葉が浮かんだ。
『「聖なる神の血よ!我が力の楔を解き放て!封印解放(リリース)!」』
神剣ダインスレイヴから黒光りする閃光が放たれると神剣の形状が変化していた。
「こ、これが神剣ダインスレイヴの真の姿なのか?」
元は片手剣のロングソードの大きさだったが、今は、両手剣であるバスターソードのような大きさに変化していた。刀身が赤光りする真っ黒なのが目を引いた。
「片手で振れる………?」
ほとんど重さを感じなく、軽く振っても風斬り音が鋭く鳴った。
『頼み………まし………た………よ』
女神の声が聞こえなくなり、レグルスは女神に感謝した。
「ありがとうございます!これでまだ戦えます!」
レグルスは遠巻きで見ている蛮族を鋭い目つきで睨んだ。光が収まっても蛮族達は動けなかった。レグルスの剣が変化した事と、神々しい光に呆然としていたからだ。
「行くぞ!!!」
レグルスが飛び掛かると、一振りで2~3人を切り飛ばした。
「ひっ!?う、動け!止まっていると殺られるぞ!囲んでさっきと同じく前後から攻撃しろ!!!」
リーダーの男が叫ぶが側面から多数の弓矢が飛んできた。
ストトトトッ!!!!
ウギャーーー!!!?
蛮族達から叫び声が上がった。
「今度はなんだ!?」
横を向くと遠くから数十人ほどの、白銀の鎧に身を包んだ一団が構えていた。
「目標、蛮族!勇敢に戦っている少年を援護しろ!総員抜剣、突撃ーーーーーー!!!!!!」
長い金髪を後ろに括り付けてポニーテールにしている『美しい女性』を先頭に突撃してきた。
「な、なんだ!?」
レグルスは先程の口上から敵でないと思い、注意の逸れている蛮族を斬り伏せながら蹴散らしていった。
「大丈夫か!」
「はい!援護ありがとうございます!」
蛮族と剣を交えながら背中を預けて言った。
「取り敢えず蛮族どもを殲滅するぞ!」
「了解です!」
バッとお互いに飛び出すと残った蛮族達を狩っていったのだった。
すでに蛮族達は抵抗を失っており、散り散りに逃げ惑っていた。
そして、全ての蛮族を倒したと同時にレグルスは力の限界が訪れて倒れてしまった。
「ジャンヌ隊長、この者はどうしましょうか?」
ジャンヌの部下が聞いてきた。
「必ず治せ!神託のあった勇者の可能性がある。少年の武器がその証拠だろう」
レグルスが気絶すると武器も元の形に戻ったのだ。
「あの神聖な光の柱もこの少年の可能性があるしな」
「畏まりました!」
こうしてレグルスは謎の騎士団達の捕虜となったのだった。
『………ルス、聞こ……えますか?』
レグルスは声の主に聞き覚えがあった。
『よかった。まだ無事のようですね。時間がありません。簡潔に説明します。私に残った残り少ない神力を使い、一度だけ神剣の真の力を解放致します。その力で窮地を脱しなさい。ただし、しばらく私は眠りに付いて助言できなくなります。何とか蛮族の持つ『神器』を見つけて下さい』
女神ミネルヴァの力が金色に輝き、神剣に集まった。
『詠唱を復唱して下さい』
頭に言葉が浮かんだ。
『「聖なる神の血よ!我が力の楔を解き放て!封印解放(リリース)!」』
神剣ダインスレイヴから黒光りする閃光が放たれると神剣の形状が変化していた。
「こ、これが神剣ダインスレイヴの真の姿なのか?」
元は片手剣のロングソードの大きさだったが、今は、両手剣であるバスターソードのような大きさに変化していた。刀身が赤光りする真っ黒なのが目を引いた。
「片手で振れる………?」
ほとんど重さを感じなく、軽く振っても風斬り音が鋭く鳴った。
『頼み………まし………た………よ』
女神の声が聞こえなくなり、レグルスは女神に感謝した。
「ありがとうございます!これでまだ戦えます!」
レグルスは遠巻きで見ている蛮族を鋭い目つきで睨んだ。光が収まっても蛮族達は動けなかった。レグルスの剣が変化した事と、神々しい光に呆然としていたからだ。
「行くぞ!!!」
レグルスが飛び掛かると、一振りで2~3人を切り飛ばした。
「ひっ!?う、動け!止まっていると殺られるぞ!囲んでさっきと同じく前後から攻撃しろ!!!」
リーダーの男が叫ぶが側面から多数の弓矢が飛んできた。
ストトトトッ!!!!
ウギャーーー!!!?
蛮族達から叫び声が上がった。
「今度はなんだ!?」
横を向くと遠くから数十人ほどの、白銀の鎧に身を包んだ一団が構えていた。
「目標、蛮族!勇敢に戦っている少年を援護しろ!総員抜剣、突撃ーーーーーー!!!!!!」
長い金髪を後ろに括り付けてポニーテールにしている『美しい女性』を先頭に突撃してきた。
「な、なんだ!?」
レグルスは先程の口上から敵でないと思い、注意の逸れている蛮族を斬り伏せながら蹴散らしていった。
「大丈夫か!」
「はい!援護ありがとうございます!」
蛮族と剣を交えながら背中を預けて言った。
「取り敢えず蛮族どもを殲滅するぞ!」
「了解です!」
バッとお互いに飛び出すと残った蛮族達を狩っていったのだった。
すでに蛮族達は抵抗を失っており、散り散りに逃げ惑っていた。
そして、全ての蛮族を倒したと同時にレグルスは力の限界が訪れて倒れてしまった。
「ジャンヌ隊長、この者はどうしましょうか?」
ジャンヌの部下が聞いてきた。
「必ず治せ!神託のあった勇者の可能性がある。少年の武器がその証拠だろう」
レグルスが気絶すると武器も元の形に戻ったのだ。
「あの神聖な光の柱もこの少年の可能性があるしな」
「畏まりました!」
こうしてレグルスは謎の騎士団達の捕虜となったのだった。
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