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それから──エピローグ!
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あれからしばらくは還らずの森の開拓とロイド王子の国の管理に力を入れました。
還らずの森は綺麗に道を整備して道沿いに魔物避けの結界を張った事により、凶暴な魔物達は自然と地域別に分けられ弱体化していった。
ダンジョンも広がり牧場のように肉の出荷も楽になりました。
「ようやく国が落ち着いてきたよ」
「そだねー、ダンジョンで大量の食料生産ができなかったらヤバかったよ」
重税で民は困窮して、道ばたのいたる所に死体が…………
ってなる前で良かったよ!
「そう言えば聞いた?」
「うん!うちの国で内乱が起こったみたいだね」
ただでさえ、食料を奪っていくから僅かに残った領民もついに怒りが爆発したんだね。
僅かにと言っても王侯貴族より多いしね。
王国の騎士団も食料がなければ動けない。
王族は騎士団に畑を耕しに派遣したと聞いた時は笑ったわ。
と、言うことで王城の守りは手薄って言うかスカスカ。
あっと言う間に王族達はさらし首となり、統治する者が居なくなったのでした。
「騎士達が盗賊化して、王国は無法地帯になっている。そろそろ動くぞ」
そして赤影さんが言ってきた。
シオン達は民を救うと言う大義名分を掲げて乗り込み王国を平定したのでした。
めっちゃアッサリだったね!
「すでに多くの国民がこの還らずの森の『都市』に移住してきております。潤沢な食料や待遇の改善でみんな一生懸命に働きますからね」
シオンの護衛に昇格したエリザとマリンはしみじみと頷いた。
シオン達は荒れた王国を近くの領地から再建していくのであった。元々の人々の協力もあり瞬く間に再建が進んで行きました。
贅沢ばかりする王族に嫌気をさしていた国民はシオン達を新たなトップになることを快く受け入れたのでした。
そして数年の月日が経ちました。
カランッ
カランッ
「「新しい国王様、王妃様バンザーーーイ!!!」」
還らずの森にぶっ立てた王城のバルコニーからロイドとシオンは手を振っていた。
コソッ
「どうしてお父さんが国王じゃないのよ?」
「面倒くさいって一言で僕達が国王と王妃に任命されちゃったね」
苦笑いをしながらロイドはシオンに微笑み掛けた。
「でも、やっと君と一緒になれる。絶対に幸せにして見せるから」
シオンはクスリッと笑った。
「あら?私は今までも幸せだったわよ♪」
二人は笑いながら幸せを噛み締めていた。
空にはシルビアが力強く空を旋回して、新たな王国の武力を示した。
獣人、エルフ、ドワーフ、そして人間。
ここに大陸でも稀にみる他種族国家が誕生したのだった。
神獣の加護を持つ国王にちょっかいを出す国はなく、どこも有効的な関係を築こうと多くの使者を送り新国家はより豊かに発展していきました。
「訳もわからず異世界に転生したけど素敵な王子様と結婚できて子供達にも恵まれたから最高に満喫できたわ♪」
シオンは何気ない時にそう呟いたのでした。
END
最後までありがとうございました。
還らずの森は綺麗に道を整備して道沿いに魔物避けの結界を張った事により、凶暴な魔物達は自然と地域別に分けられ弱体化していった。
ダンジョンも広がり牧場のように肉の出荷も楽になりました。
「ようやく国が落ち着いてきたよ」
「そだねー、ダンジョンで大量の食料生産ができなかったらヤバかったよ」
重税で民は困窮して、道ばたのいたる所に死体が…………
ってなる前で良かったよ!
「そう言えば聞いた?」
「うん!うちの国で内乱が起こったみたいだね」
ただでさえ、食料を奪っていくから僅かに残った領民もついに怒りが爆発したんだね。
僅かにと言っても王侯貴族より多いしね。
王国の騎士団も食料がなければ動けない。
王族は騎士団に畑を耕しに派遣したと聞いた時は笑ったわ。
と、言うことで王城の守りは手薄って言うかスカスカ。
あっと言う間に王族達はさらし首となり、統治する者が居なくなったのでした。
「騎士達が盗賊化して、王国は無法地帯になっている。そろそろ動くぞ」
そして赤影さんが言ってきた。
シオン達は民を救うと言う大義名分を掲げて乗り込み王国を平定したのでした。
めっちゃアッサリだったね!
「すでに多くの国民がこの還らずの森の『都市』に移住してきております。潤沢な食料や待遇の改善でみんな一生懸命に働きますからね」
シオンの護衛に昇格したエリザとマリンはしみじみと頷いた。
シオン達は荒れた王国を近くの領地から再建していくのであった。元々の人々の協力もあり瞬く間に再建が進んで行きました。
贅沢ばかりする王族に嫌気をさしていた国民はシオン達を新たなトップになることを快く受け入れたのでした。
そして数年の月日が経ちました。
カランッ
カランッ
「「新しい国王様、王妃様バンザーーーイ!!!」」
還らずの森にぶっ立てた王城のバルコニーからロイドとシオンは手を振っていた。
コソッ
「どうしてお父さんが国王じゃないのよ?」
「面倒くさいって一言で僕達が国王と王妃に任命されちゃったね」
苦笑いをしながらロイドはシオンに微笑み掛けた。
「でも、やっと君と一緒になれる。絶対に幸せにして見せるから」
シオンはクスリッと笑った。
「あら?私は今までも幸せだったわよ♪」
二人は笑いながら幸せを噛み締めていた。
空にはシルビアが力強く空を旋回して、新たな王国の武力を示した。
獣人、エルフ、ドワーフ、そして人間。
ここに大陸でも稀にみる他種族国家が誕生したのだった。
神獣の加護を持つ国王にちょっかいを出す国はなく、どこも有効的な関係を築こうと多くの使者を送り新国家はより豊かに発展していきました。
「訳もわからず異世界に転生したけど素敵な王子様と結婚できて子供達にも恵まれたから最高に満喫できたわ♪」
シオンは何気ない時にそう呟いたのでした。
END
最後までありがとうございました。
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