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呼ばれた?

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グオオオオォォォォォォ!!!!!!

ドシンッ…………

ゴブリンキングの巨体が地面に倒れた。
戦いを見ていた獣人達は茫然としていた。

「つ、強すぎる!?」
「全然見えなかった………」

圧倒的な強さであっさりとゴブリンキングを倒したジークに赤影が声を掛けた。

「流石だな。腕は錆び付いていないようで何よりだ」
「それを言うならお前のフォローがあったからだ。ありがとうな」

二人はハイタッチをして褒めあった。

「さて、ダンジョン・コアをどうするかだが………」

ジークは後ろを振り返って、皆の顔を見て決めた。

「よし!このダンジョンを活用するか!」
「俺も賛成だ!これで素材には困らないな」

まだまだ管理をするのが大変だがな、と言って、ダンジョン・コアに結界を張ろうとした所…………

ドッーーーーーーーーン!!!!!!

突然、上の方から大きな音と地響きが起こった。

「な、なんだ!?」
「くっ!全員、上からの瓦礫に気を付けろ!」

ガラガラガラガララララララ!!!!!!!
ドッーーーーーーーーン!!!!!!

広間の中央付近の上が崩れて多くの瓦礫が落ちてきた。とっさにダンジョン・コアに張ろうとした結界を皆に張って事無きを得たが──

「いったい何が起きたんだ?」

粉塵が収まり、落ちてきた物をみて驚いた。

うきゅーーーーー!!!!!!!!
(+_+)

シルビアとその背に乗っていたシオンが目を廻していた。

「シオン!」
「シオンお嬢ちゃん!?」

ジークと赤影は目を廻しているシオンを介抱した。シオンが目を覚ますとどうしてこうなったのか尋ねた。

「えっと、お父さんを追ってシルビアに乗ってここに来たのは良いんだけど、地面に着地したら地盤が崩れて落ちたの………」

ジークは危険な事をしたシオンをガミガミと叱ったが、赤影は顎に手を置いて考えた。

「ジーク、そのくらいにしておけ。それより岩盤が崩れた事が気になる。いくらシルビアが巨体と言っても、ダンジョンの壁がそう簡単に崩れる訳がないぞ」

ジークは、ハッとなって周囲を見渡した。

「まさか、呼ばれたのか?」

赤影は無言で頷いたが当のシオンは、ほぇ?と首を傾げるのでした。




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