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やっぱりね…………

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赤影の報告を聞いて周囲の獣人達やエリザ達は顔を青くしたが、村人達から歓声が上がった!

「やったぞ!こんなに再利用に向いているダンジョンはなかなか無いぞ!」

オオオォォォォ!!!!!!

「ガハハハッ!日頃の行いが良いからじゃな!珍しい素材が取り放題じゃ!」
「ああそうだな!エルフ達に魔術的処置を施してもらい罠などできないようにした上で、管理をしっかりすれば素材に困ることは無くなる!」

「ダンジョン制圧後はゴブリン以外の魔物も発生出来るように調整できないか調べてみよう。ダンジョンの研究も一気に捗るだろう!」

獣人達はすでにダンジョン攻略が前提となっている事に唖然となっていた。

「あの~?本当に大丈夫でしょうか?ホブゴブリン100体以上なんて我々には対応できませんぞ!」

心配そうにジーク達をみる獣人達だったがジークを筆頭に、自信に満ちた回答に安心するのだった。

「任せておけ!ホブやキングぐらいなら楽勝だ。ただ素材の解体は手伝ってもらうぞ?」
「わ、わかりました!よろしくお願い致します!」

突入する!

赤影を道案内にして、ジークを先頭にダンジョンへ突入した。

「罠がないのは助かるな」

「全くだ。ってか、小説のダンジョンってどうして冒険者ばかり、落とし穴や毒矢など引っかかるんだろうな?普通はダンジョンを徘徊している魔物が掛かるものだろうに」

ジーク達は順調にダンジョンを進み、あっという間に、地下2階までたどり着いた。

「さて、ここまではろくに魔物と当たらなかったからな。ようやく暴れられるな」
「やり過ぎて素材を取れなくするなよ?」

わかっている。と頷くと大広間へ突入した。

一方その頃──

「私を差し置いてダンジョン攻略だなんて許さないぞー!」

おっとりお母さんを言いくるめてシルビアの背に乗ったシオンは、今まさに飛び立とうとしていた。

「シルビア、獣人の村へ向かって!」
『シオン、場所がわかんないよ?』

!?

そうだった!詳しい場所を聞いてないや!
どうしよう!?

頭を抱えるシオンに精霊さん達が話し掛けた。

『シオンのお父様の場所なら魔力でわかるわよ?』

「本当に!お願いします!」

計画性のないシオンであったが、なんとか目的に行けそうであった。




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