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話し合いというお祭り騒ぎ!

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ジークはすぐに集まれる者を広場に集めた。
当然、シオンも家に荷物を置いてから集まった。

「みんな聞いてくれ!俺が留守の間に獣人達が襲ってきたと聞いた!『レッド』が調べた所、村を魔物に襲われ、脅されていることがわかった!」
(赤影の名前はシオンには秘密なのだ)


ざわざわ
ざわざわ

「隠してもすぐにわかる事だから先に言っておく。シオンが村を発展させるために隣国までの『道』を作っている事により、魔物達が住みかを奪われ、生活圏が変わった事が原因だった」

!?

「ウソ!私のせい………なの………?」

シオンを母が優しく抱き締めた。

「大丈夫よ。責めてないからね」
「でも………」

シオンは落ち込んだが、父親のジークの演説は続いた。

「もし、娘であるシオンを責める者が居れば言って欲しい。子供の責任は親である俺がとる!不安にさせてしまいすまない!」

ジークは深く頭を下げた。

「そして、俺達のせいで迷惑を掛けている獣人達を救う為に力を貸して欲しい。どうやら上位種が産まれたらしく、スタンピード(魔物の氾濫)が起こる寸前のようなのだ!」

ジークの言葉に鍛冶屋をやっている村人が意見した。

「シオンちゃんのおかげで村は発展し、生活は豊かになった!誰もシオンちゃんを責める奴はいねぇよ!もしいたら俺がぶん殴ってやるぜ!無論、迷惑を掛けた獣人達には御詫びをしないといけねぇがな!それより、スタンピードは本当なのか?」

「ああ、まだ俺が確認した訳ではないが、レッドの情報は信用できる」

ジークの言葉に周囲はシーンとなった。
そして、一呼吸置いた後──


よっしゃーーーー!!!!!!!!!!!

わぁぁぁぁぁああああああ!!!!!
大歓声が起こった。


何だこれ!?
何だこれ!?

シオンは、何が起こったのかわからず、戸惑っていた。

「驚いたシオン?久しぶりのスタンピード(魔物の氾濫)ですもの♪みんなが喜ぶのも無理ないわ」
「どうして喜ぶの?危険なことが起こっているのに!」

シオンの母は頭を撫でながら言った。

「シオンちゃん♪スタンピードってね?美味しいのよ~~~♪」

えっ?美味しい???
どういう事よーーーーーーーー!!!!!!


混乱するシオンに近くにいた村人が教えてくれた。

「がははははっ!シオンちゃんは知らないのかー?オレ達は食肉や素材の為に、森の魔物を狩るが、狩りすぎないように調整しているんだぜ?特定の魔物からしか採れない素材もあるから絶滅したらマズイだろう?」

うん!確かにそうだね!

「しかし、スタンピードが起これば、狩り放題だ!特別ボーナスタイムって訳だ!がははははっ!!!!」

「なるほど!!!!それは美味しいね!!!!」

やっふふっーーーーーーー!!!!


単純なシオンは喜んだが、新参者のエリザとマリンは抱き合って震えていた。

『いやいやいや!!!!!スタンピードって国が滅びるかも知れない案件だから!!!!絶対にボーナスタイムとかじゃないから!!!?』


ようやく、この村自体がおかしいと気付く二人だった。




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