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緊急依頼だよ!(明けましておめでとうございます!)
しおりを挟む◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
すぐに族長のエクレアさんの元に戻ると、泉での事を話した。
「何ですって!?」
大変驚いたエクレアさんだったがすぐに気を取り直して具体的な話に入った。流石である。
「重要なお話をありがとうござまいます。知らなければ大事になっていた事です。今日はもう遅い。一泊してから調査に行くのがよろしいでしょう。明日はこのエレンにを案内に同行させます。何とぞよろしくお願い致します」
その夜は久しぶりの来客と言う事で、ささやかな宴が行われた。
「エルフの郷土料理美味しかったなー!」
「そうね。バナナの葉っぱで発行させたチーズみたいなの美味しかったわ♪」
お母さんと私は大満足でした。
お父さんは果実酒をとても気に入り、これと取引したいと言ってきたほどです。
そして一夜明けて、水の精霊に言われた『死の泉』へ向かいます!
「気を付けていってらっしゃい」
「はい!必ず任務を果たしてきます!」
エレンは族長に挨拶をして出発の準備に取り掛かった。
「シオンさん、ジーク殿、部外者のあなた方にお願いするのは心苦しいのですが、精霊の声を聞くことのできる皆様にお願い致します。我々も、里の周辺を調査し、影響が出ている場所がないか確認致しますので」
「わかりました。そちらはよろしくお願いします」
エルフの皆さんに見送られて死の泉に向かいました。
「おかしい………」
しばらく進むとエレンさんが呟いた。
「どうしたの?」
周囲を警戒しながら鋭い目で観察している。
「魔物がまったくいない。いくらエルフの里の近くといってもこれだけ気配が無いのはおかしい」
「なるほど。私達は初めてだからこんなもんと思っていたが、普段は違うのか………」
お父さんも厳しい目になった。
ただシオンは魔物がいない事はいいことでは?と首を傾げた。
「さて、問題です♪魔物が居なくなった原因はなんでしょうか?」
ほんわかお母さんがクイズを出してきましたよ!
「えーと、死の泉が原因なんじゃないの?」
「う~ん?ちょっと意味が違うわね~」
お母さんは困ったわ~みたいな仕草で言った。
「魔物が急に居なくなる大半の理由が、強力な魔物が現れた場合なのよ」
「強力な魔物!?」
シオンは予想外な回答に驚いた。
「そうだ、他から流れ着いたのか、突然変異で生まれたのかわからないが、強い力を持つ魔物が現れた事で、周辺の魔物が逃げたのが考えられるんだ」
お父さんの言葉に、深刻な事態だと再確認するのだった。
そして、しばらく進むと森の景色が変わっていった。
「近付いてきたのか?」
お父さんがそ言ったが、エレンは蒼白な顔をしていた。
「いつの間にここまで浸食していたんだ………本来はまだ30分は進まないと影響が無かった筈なんだ」
思った以上に周囲に影響が出ているようでした。
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