【連載版】異世界に転生した少女は異世界を満喫する

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大事なお話が終わった事で、エルフの里を案内してもらうことになりました。

エルフの里は森の南の方にありました。『道』を作るにしても、一直線に隣国と繋いだ後、『┳』感じで下に道を作る事になるだろう。

このエルフの里の周辺は、南に位置しているため、北より暖かいようで、移住の集落は伐採して太陽の光が差すようにして、少なからず畑もあった。

「なるほど。ここまで森の奥といっても東側は断崖絶壁の岩山があり、鉱石も採れると。そして、周辺には果物の樹が多く茂っているから食糧不足の心配もないのか」

エレンの案内で、エルフの暮らしを教えてもらった。

「取れた果物はジャムにしたり、果実酒にしたりして、長期保存できるようにしてあるんだ。たまに、果実酒を北のドワーフと交換しているよ」

「ドワーフもいるんだね!」

ドワーフが居れば色々作ってくれそうな予感♪
シオンは何を作ろうか胸を膨らませて妄想した。

考え事をしているとき、急に止まったエレンにぶつかった。

「アイタッ!」
「おっと、ごめん。ごめん。大丈夫か?」
「うん、こっちこそ考え事をしていてごめんなさい」

エレンの止まった先には綺麗な湖があった。

「うわぁ~綺麗だね♪」
「ああ、ここは山から流れてくる地下水で年中綺麗な水を村に供給してくれるエルフの大事な水源なんだ」

シオンはごくごくと手で水を汲んで飲んで見た。

「美味しい!」
「それはよかった」

すると、シオンの周りに精霊が集まってきた。

『シオン、ここには水の精霊が守護しているわ。ただ、私達に何か伝えたいみたい』

はて?なんだろう?

「どうしたんだいシオン?」
「なんか、ここに住んでいる水の精霊さんが言いたい事があるんだって」

!?

「この湖に精霊が住んでいるのか!?」

エレンが驚いた声を出した。
すると、湖の中央か水しぶきが上がった。

『精霊の愛し子よ。私はここに住んでいる水の精霊です。私の声が聞こえるあなたにお願いがあります』

少し困った感じそうだった。

『ここからもう少し南に行った所に、『死の泉』と呼ばれる場所があります。周囲の木々すら枯らしてしまう恐ろしい場所です』

ふむふむ………

『少し前の長雨で、その場所の水の小川がこちらの方まで繋がってしまい、このままではこの辺りの植物まで影響がでてしまいます。そこで、大元の『死の泉』まで行って川の流れを変えて頂きたいのです』

!?

精霊の言葉をシオンはみんなに聞こえるように喋って聞かせた。

「なんだと!?早く族長に知らせないと!」

エレンは大急ぎで戻っていった。

「精霊さん、わかったよ!任せておいてね!」
『よろしくお願い致します』

水の精霊は微笑みながら手を振って湖に戻っていった。

着いた早々、大変な依頼を受けたけど頑張るぞぉ~!

えいえいおー!


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