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エレンの決断!
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ストックが無くなったので次から一週間に1度の更新になります。
【土曜日7:00更新】
また描き溜まったら毎日更新に戻します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
話がまとまったので、シオンはまたエレンを村に連れ出した。
「ちょっと!どこに行くのよ?」
「良いところ♪」
シオンが連れ出したのは城壁の上であった。城壁は村の中からだと、階段で上に上がれるようになっていた。
「これは………凄いな!」
村の西側は黄金の麦畑が広がっており、森に暮らすエルフは見たことのない景色だった。
エレンはしばらく見惚れてしまった。
「これが最近開拓できた麦畑だよ♪主にパンの原料になるんだけど、発酵させてエールの原料にもなるの」
「これは絶景スポットだな。良い景色だ」
しかし、この反対側は森が広がっていた。
「城壁は20メートルの高さがあるけど、森の樹の高さと変わらないよね~」
森の木々が目の前に広がり、余り遠くまで見渡せなかった。
「まぁ、こんな感じだな」
「でも、あっちに行って見よう!」
シオンは、長い城壁を走っていった。
城壁には100メートル毎に高い監視塔が設置されており、監視塔の螺旋階段を登ると、更に高い景色が見渡せた。
「ここが隠れた絶景スポットだよ♪」
更に10メートルも高くなれば、木々の上を見渡せた。
「………まさか、還らずの森を上からみるとこんな景色が広がっているとは、知らなかったわ」
太陽の光に照らされて、綺麗な森の緑が広がっていた。
・
・
・
・
・
・
・
・
─夜─
「うまい!?」
シオンの前世の知識を利用した料理を振る舞った。
「もう♪本当にシオンちゃんの料理は美味しいわね~」
「そうだな。これは街で料理屋を始めれば儲かるな」
お母さんはいつも美味しそうに食べてくれるので好きです♪エレンさんも上品に食べていたが、スピードが早かった。
初めて食べた料理に大満足したエレンを、シオンはお風呂へ連れて行った。
「ここは………暖かい?」
「あれ?エルフにはお風呂ってないの?」
「ええ、水浴びが主流ですね。暖かいお湯に浸かるなんて初めて。気持ち良いわね♪でも、薪とか大変じゃないの?」
「ムフフ、ここは地の精霊さんにお願いして、温泉を引いたの。各家に地下で繋がっていていつでもお湯が使えるようになっているの。これで冬に薪を抑えることができるようになったのよ♪」
!?
「それは凄いな!それはエルフの里でもできることなのか?」
「う~ん?現地にいって精霊さんに確認しないとわからないかな?」
ここは、四季のある国であり冬はそれなりに雪が降るのである。きちんと冬に備えておかないと凍死してしまうのだ。
人手不足の村では薪を節約できるのは本当に助かるのである。
それはエルフも変わらない。
「まぁ、後は交渉次第かな?お互いにフェアな取引ができればいいね」
「…………そうだな」
エレンは里の者達をどうやって説得するのか考えるのだった。
【土曜日7:00更新】
また描き溜まったら毎日更新に戻します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
話がまとまったので、シオンはまたエレンを村に連れ出した。
「ちょっと!どこに行くのよ?」
「良いところ♪」
シオンが連れ出したのは城壁の上であった。城壁は村の中からだと、階段で上に上がれるようになっていた。
「これは………凄いな!」
村の西側は黄金の麦畑が広がっており、森に暮らすエルフは見たことのない景色だった。
エレンはしばらく見惚れてしまった。
「これが最近開拓できた麦畑だよ♪主にパンの原料になるんだけど、発酵させてエールの原料にもなるの」
「これは絶景スポットだな。良い景色だ」
しかし、この反対側は森が広がっていた。
「城壁は20メートルの高さがあるけど、森の樹の高さと変わらないよね~」
森の木々が目の前に広がり、余り遠くまで見渡せなかった。
「まぁ、こんな感じだな」
「でも、あっちに行って見よう!」
シオンは、長い城壁を走っていった。
城壁には100メートル毎に高い監視塔が設置されており、監視塔の螺旋階段を登ると、更に高い景色が見渡せた。
「ここが隠れた絶景スポットだよ♪」
更に10メートルも高くなれば、木々の上を見渡せた。
「………まさか、還らずの森を上からみるとこんな景色が広がっているとは、知らなかったわ」
太陽の光に照らされて、綺麗な森の緑が広がっていた。
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─夜─
「うまい!?」
シオンの前世の知識を利用した料理を振る舞った。
「もう♪本当にシオンちゃんの料理は美味しいわね~」
「そうだな。これは街で料理屋を始めれば儲かるな」
お母さんはいつも美味しそうに食べてくれるので好きです♪エレンさんも上品に食べていたが、スピードが早かった。
初めて食べた料理に大満足したエレンを、シオンはお風呂へ連れて行った。
「ここは………暖かい?」
「あれ?エルフにはお風呂ってないの?」
「ええ、水浴びが主流ですね。暖かいお湯に浸かるなんて初めて。気持ち良いわね♪でも、薪とか大変じゃないの?」
「ムフフ、ここは地の精霊さんにお願いして、温泉を引いたの。各家に地下で繋がっていていつでもお湯が使えるようになっているの。これで冬に薪を抑えることができるようになったのよ♪」
!?
「それは凄いな!それはエルフの里でもできることなのか?」
「う~ん?現地にいって精霊さんに確認しないとわからないかな?」
ここは、四季のある国であり冬はそれなりに雪が降るのである。きちんと冬に備えておかないと凍死してしまうのだ。
人手不足の村では薪を節約できるのは本当に助かるのである。
それはエルフも変わらない。
「まぁ、後は交渉次第かな?お互いにフェアな取引ができればいいね」
「…………そうだな」
エレンは里の者達をどうやって説得するのか考えるのだった。
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