13 / 50
還らずの森の開拓!
しおりを挟む
シオンは村の入口から還らず森に対して両手を前に出して集中していた。
「むむむっ……………はっ!!!!!」
あれから数ヶ月経ちました。
いやー、月日が流れるのは早いですね!
シオンが魔力を込めて土魔法を放つと、ゴゴゴッと地面が割れて綺麗で平らな地面が顔を出しました。
「………相変わらずシオンお嬢様は規格外ですね」
「本当に、普通は樹を切り、樹の根や石を取ってから平らにするから、数十人、数百人規模で長い年月を掛けてやる森の開拓を1人でやるなんて………」
あれから正式にシオンの助手となったエリザとマリンは呆れ気味に呟いた。
「しかもコツを掴んだのか、当初は5メートルぐらいしか地面を平らに出来なかった作業用が、今は10メートルぐらいは一度で出きるようになっているし」
「魔力もさらに上がって、1日、100メートルぐらいは道を作ることができるようになってるしね?」
「う~ん?これは年内には10キロ先にある隣国の国境砦まで開通するんじゃないかしら?」
もう2キロは出来ていて、作った道に石畳も敷いていた。
ガサガサッ
!?
「警戒!!!」
エリザとマリンは魔法がメインだが、エリザは何故か剣技も使うことが出来たので、村の加治屋で質の良い剣を装備していた。
ガウッ!!!
狼系の魔物が飛び出してきた。
「水刃!!!」
マリンの放った水の刃が狼の首を両断した。
「まだよ!気を付けて!!!」
さらに数匹飛び出してきた。エリザが前にでて、ダンスを踊るような足運びで、剣を一閃させると全ての狼の首が切断させた。
「おみごと!」
パチパチッとシオンは手を叩いた。
シオンの事を色々と言っていた2人だったが、この数ヶ月で自分達もシオンの仲間入りしている事に気付いていなかった。
精霊から学んだ戦闘訓練で、すでに冒険者のランクで言えば、Aランク相当の実力を着けていた。後はもっと経験を積めば国を代表する冒険者になるだろう。
「はぁ、この解体作業はどうにかならないかしら?」
マリンは口でブツブツ言いながらも手を動かして、肉と皮を剥いでいった。
ちなみにスラリンはお休みである。いつもスラリンに頼ってはいざと言うとき自分では出来ない冒険者になってしまうため、訓練も兼ねている。
ちなみにこの狼系の魔物はデス・ハウンドと呼ばれ、単体ならBランク相当の魔物だが、複数で連携してくるとAランク相当にはね上がる。
つまり、その素材の価値も高いのである。
「臨時収入だね♪」
「そうね。快適な生活の為に頑張るわ!」
マリンは、貴族の生活を諦めていなく、魔物を倒せるようになってから、その素材が高値で売れると知ると、積極的に村の周辺の魔物を狩るようになった。
お父様は要望に答えて、マジックバックを使い、貴族が使う絨毯や家具、食器など他国から買い付けてくれました。
「まさか、魔物の素材がこんなに高額で取引されるなんてね~」
魔法学園で規則は学んだが、本格的な実戦などしたことがなかった。しかし、人生とはどうなるやらわからない。
「確かに命懸けですからね。その危険手当ても含めての価格ですよ」
隣でシオンも黙々と捌いていた。我らがヒロインもサバイバーなのだ。
いやはや、辺境に住む女性は強いのである。
「さてと、そろそろ行こうか?」
解体した素材を持った所で、エリザが剣を構えた。
!?
「何者かいますわ!」
マリンとシオンはすぐに身構えた。すると、上から声が聞こえてきた。
「まさか私の気配を察知するとは、少しみない内に、人間のレベルも上がったものね?」
バサッ
木の上から女性が降りてきた。
「綺麗なお姉さんだ!」
「あら?素直な子供は好きよ♪」
シオンは近寄ろうとしたが、エリザに止められた。
「エリザ?」
「彼女の耳…………人間ではありません。おそらくエルフですわ」
何故か厳しい目で見詰めていた。
「むむむっ……………はっ!!!!!」
あれから数ヶ月経ちました。
いやー、月日が流れるのは早いですね!
シオンが魔力を込めて土魔法を放つと、ゴゴゴッと地面が割れて綺麗で平らな地面が顔を出しました。
「………相変わらずシオンお嬢様は規格外ですね」
「本当に、普通は樹を切り、樹の根や石を取ってから平らにするから、数十人、数百人規模で長い年月を掛けてやる森の開拓を1人でやるなんて………」
あれから正式にシオンの助手となったエリザとマリンは呆れ気味に呟いた。
「しかもコツを掴んだのか、当初は5メートルぐらいしか地面を平らに出来なかった作業用が、今は10メートルぐらいは一度で出きるようになっているし」
「魔力もさらに上がって、1日、100メートルぐらいは道を作ることができるようになってるしね?」
「う~ん?これは年内には10キロ先にある隣国の国境砦まで開通するんじゃないかしら?」
もう2キロは出来ていて、作った道に石畳も敷いていた。
ガサガサッ
!?
「警戒!!!」
エリザとマリンは魔法がメインだが、エリザは何故か剣技も使うことが出来たので、村の加治屋で質の良い剣を装備していた。
ガウッ!!!
狼系の魔物が飛び出してきた。
「水刃!!!」
マリンの放った水の刃が狼の首を両断した。
「まだよ!気を付けて!!!」
さらに数匹飛び出してきた。エリザが前にでて、ダンスを踊るような足運びで、剣を一閃させると全ての狼の首が切断させた。
「おみごと!」
パチパチッとシオンは手を叩いた。
シオンの事を色々と言っていた2人だったが、この数ヶ月で自分達もシオンの仲間入りしている事に気付いていなかった。
精霊から学んだ戦闘訓練で、すでに冒険者のランクで言えば、Aランク相当の実力を着けていた。後はもっと経験を積めば国を代表する冒険者になるだろう。
「はぁ、この解体作業はどうにかならないかしら?」
マリンは口でブツブツ言いながらも手を動かして、肉と皮を剥いでいった。
ちなみにスラリンはお休みである。いつもスラリンに頼ってはいざと言うとき自分では出来ない冒険者になってしまうため、訓練も兼ねている。
ちなみにこの狼系の魔物はデス・ハウンドと呼ばれ、単体ならBランク相当の魔物だが、複数で連携してくるとAランク相当にはね上がる。
つまり、その素材の価値も高いのである。
「臨時収入だね♪」
「そうね。快適な生活の為に頑張るわ!」
マリンは、貴族の生活を諦めていなく、魔物を倒せるようになってから、その素材が高値で売れると知ると、積極的に村の周辺の魔物を狩るようになった。
お父様は要望に答えて、マジックバックを使い、貴族が使う絨毯や家具、食器など他国から買い付けてくれました。
「まさか、魔物の素材がこんなに高額で取引されるなんてね~」
魔法学園で規則は学んだが、本格的な実戦などしたことがなかった。しかし、人生とはどうなるやらわからない。
「確かに命懸けですからね。その危険手当ても含めての価格ですよ」
隣でシオンも黙々と捌いていた。我らがヒロインもサバイバーなのだ。
いやはや、辺境に住む女性は強いのである。
「さてと、そろそろ行こうか?」
解体した素材を持った所で、エリザが剣を構えた。
!?
「何者かいますわ!」
マリンとシオンはすぐに身構えた。すると、上から声が聞こえてきた。
「まさか私の気配を察知するとは、少しみない内に、人間のレベルも上がったものね?」
バサッ
木の上から女性が降りてきた。
「綺麗なお姉さんだ!」
「あら?素直な子供は好きよ♪」
シオンは近寄ろうとしたが、エリザに止められた。
「エリザ?」
「彼女の耳…………人間ではありません。おそらくエルフですわ」
何故か厳しい目で見詰めていた。
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

【完結】私が見る、空の色〜いじめられてた私が龍の娘って本当ですか?〜
近藤アリス
恋愛
家庭にも学校にも居場所がない女子高生の花梨は、ある日夢で男の子に出会う。
その日から毎晩夢で男の子と会うが、時間のペースが違うようで1ヶ月で立派な青年に?
ある日、龍の娘として治癒の力と共に、成長した青年がいる世界へ行くことに!
「ヴィラ(青年)に会いたいけど、会いに行ったら龍の娘としての責任が!なんなら言葉もわからない!」
混乱しながらも花梨が龍の娘とした覚悟を決めて、進んでいくお話。
※こちらの作品は2007年自サイトにて連載、完結した小説です。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる