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行き倒れ?の令嬢を助けました。
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少し時間が遡ります。
シオンの村の発展計画を発動中の時でした。
「結構早く城壁が出来たね♪」
『そうだね~』
いやー、地の精霊さんに魔力を渡してお願いしたら、ドーン!ドーン!って、城壁を生やしていったら、出入口を作るの忘れて焦ったわー!
まっ、魔力で作った城壁は後から粘土のように色々といじれるってわかったのは大きいよ。
これを戦争で使えば、一夜で城壁の構造が変形できるって事だからね。
ここテストにでるよー!
ってなわけで、思ったより早く城壁が出来たので、反対側の平原を耕すことにしました。
これで、食糧に余裕が出来ればいいなっ!
さて、実は我が領地は王国との間に、大きな運河で分断されています。運河のこちら側が私達の領地で、広さだけなら王国でも有数の大きさなのです!
まぁ、還らずの森から魔物がわんさかやってくるから、手付かずだったんだけどね。
取り敢えず、向こうとうちの領地には小さな石橋が一本だけ架かっていました。
ボロボロでいつ崩れてもおかしくないので、これを機に立派な橋を架けようと思います!
あっ、運河が氾濫した時のために、しっかりとした土手を作って備えなきゃ。後は、国境って訳じゃないけど、遠くからシルビアを見られたら驚かせてしまうから、こっちも川沿いに城壁を作って国境線のようにしようかな~
と、色々と話している間に橋に到着しました!
「きゃーーーーー!!!!!!」
!?
「ヤバいよ!女性が襲われているわ!」
急いで行ってみると、『女性達』が狼系の魔物に襲われていました!?
シオンはシルビアだと巻き込むので、精霊とスラリンに命令しようとした時──
「紅蓮の炎よ!我が前の敵を討て!フレイム・ストーム!」
「えっ?」
突然、女性達を取り囲むように爆炎が広がり、ウルフ系の魔物を一掃してしまった。
「凄い!?でも、助けに行こうとした私の気持ちはどこに向かえばいいの?」
シオンはなんとも言えないモヤモヤした気持ちで女性達に近付いた。
「大丈夫ですか!」
「小さな女の子?あなたこそ大丈夫!この辺りは魔物がいるのよ!?」
なんか逆に心配されてしまった。
「私は大丈夫です。それよりお姉さん達はどうしたの?ここから先は私の住んでいる村しかないよ?」
「ああっ!よかった!英雄様が作られた村はあるのですね?」
英雄?ああ!お父さんのことね!
「お父さんに用があるの?」
「お父さんって、ジークフリード様の娘さんですか!?」
ジークフリードってだれ?
説明しよう!
今まで公開されてなかった、シオンの父親の名前である!
ってか、父親の名前ぐらい覚えておきなさい!
因みに、母親は『マリア』と言います。
「よ、よかった………」
バタンッと、令嬢達は気を失ってしまった。
「およよよっ!?」
シオンは令嬢達を軽く調べたが、外傷は無かったので、疲労と緊張感が切れたことで気を失ったようだ。
「人数が多いからスラリンのスキルを使う時がきたわ………」
シオンは無駄にフッと格好を付けると、スラリンがシオンから離れてプルンッと3メートルぐらいに大きくなった。
「スラリンよろしくね♪」
プルンッと震えると、スラリンはシオン達を呑み込んだ。すぐにスラリンもその場から消えた。
スラリンのワープスキルである。
こうしてシオンは令嬢達を無事に村で保護したのだった。
【補足事項】
※スラリンもワープできるのは自分で自分を呑み込んでいるからです。
シオンの村の発展計画を発動中の時でした。
「結構早く城壁が出来たね♪」
『そうだね~』
いやー、地の精霊さんに魔力を渡してお願いしたら、ドーン!ドーン!って、城壁を生やしていったら、出入口を作るの忘れて焦ったわー!
まっ、魔力で作った城壁は後から粘土のように色々といじれるってわかったのは大きいよ。
これを戦争で使えば、一夜で城壁の構造が変形できるって事だからね。
ここテストにでるよー!
ってなわけで、思ったより早く城壁が出来たので、反対側の平原を耕すことにしました。
これで、食糧に余裕が出来ればいいなっ!
さて、実は我が領地は王国との間に、大きな運河で分断されています。運河のこちら側が私達の領地で、広さだけなら王国でも有数の大きさなのです!
まぁ、還らずの森から魔物がわんさかやってくるから、手付かずだったんだけどね。
取り敢えず、向こうとうちの領地には小さな石橋が一本だけ架かっていました。
ボロボロでいつ崩れてもおかしくないので、これを機に立派な橋を架けようと思います!
あっ、運河が氾濫した時のために、しっかりとした土手を作って備えなきゃ。後は、国境って訳じゃないけど、遠くからシルビアを見られたら驚かせてしまうから、こっちも川沿いに城壁を作って国境線のようにしようかな~
と、色々と話している間に橋に到着しました!
「きゃーーーーー!!!!!!」
!?
「ヤバいよ!女性が襲われているわ!」
急いで行ってみると、『女性達』が狼系の魔物に襲われていました!?
シオンはシルビアだと巻き込むので、精霊とスラリンに命令しようとした時──
「紅蓮の炎よ!我が前の敵を討て!フレイム・ストーム!」
「えっ?」
突然、女性達を取り囲むように爆炎が広がり、ウルフ系の魔物を一掃してしまった。
「凄い!?でも、助けに行こうとした私の気持ちはどこに向かえばいいの?」
シオンはなんとも言えないモヤモヤした気持ちで女性達に近付いた。
「大丈夫ですか!」
「小さな女の子?あなたこそ大丈夫!この辺りは魔物がいるのよ!?」
なんか逆に心配されてしまった。
「私は大丈夫です。それよりお姉さん達はどうしたの?ここから先は私の住んでいる村しかないよ?」
「ああっ!よかった!英雄様が作られた村はあるのですね?」
英雄?ああ!お父さんのことね!
「お父さんに用があるの?」
「お父さんって、ジークフリード様の娘さんですか!?」
ジークフリードってだれ?
説明しよう!
今まで公開されてなかった、シオンの父親の名前である!
ってか、父親の名前ぐらい覚えておきなさい!
因みに、母親は『マリア』と言います。
「よ、よかった………」
バタンッと、令嬢達は気を失ってしまった。
「およよよっ!?」
シオンは令嬢達を軽く調べたが、外傷は無かったので、疲労と緊張感が切れたことで気を失ったようだ。
「人数が多いからスラリンのスキルを使う時がきたわ………」
シオンは無駄にフッと格好を付けると、スラリンがシオンから離れてプルンッと3メートルぐらいに大きくなった。
「スラリンよろしくね♪」
プルンッと震えると、スラリンはシオン達を呑み込んだ。すぐにスラリンもその場から消えた。
スラリンのワープスキルである。
こうしてシオンは令嬢達を無事に村で保護したのだった。
【補足事項】
※スラリンもワープできるのは自分で自分を呑み込んでいるからです。
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