131 / 181
6章:スタンピード!
古龍とひかりさんの再会(そして悪巧み)
しおりを挟む
4月は仕事が忙しくなるため1週間に1度の更新となります。文字数を増やしたり連続投稿などで調整します。
m(__)m
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔の森の入口で赤龍との戦いを城塞都市の城壁から見ていた人々は驚愕していた。シオン達の魔法と赤龍のブレスの威力に。
戦っているのは主に少年少女という次世代の者達だ。誰もが加勢に行かなければ!と思ったが、邪魔になるのは明白で見つめる事しか出来なかった。
そして、城塞都市にも届く物凄いプレッシャーが伝わってきた。古龍の登場である。
「……おいおいおいおい!!!!ヤバいだろう!あれは!!!」
プレッシャーから古龍の強さがわかり、スタンピード以上に青くなる兵士や冒険者達だった。そんな時、城塞都市に戻ってくる人物がいた。遠目で確認し城門をから迎い入れる準備をして到着を待った。
リーゼンが転がる様に入ってきた。そして叫ぶ!
「はぁはぁ!ひ、ひかりさんを!光の精霊王を連れて来てくれ!寝ていたら背負ってでも連れていく!」
突然のリーゼンの叫びに目を丸くする。
「はぁはぁ!バカリーゼン!それではわからないだろう!」
少し遅れてサクラが到着し、息を整えながら事情を説明する。
「ひ、光の精霊王様がいらっしゃるのですか!?」
1番に反応したのは精霊オタクの第1王子アーレストだった。そして取り敢えずは戦闘は回避されたが、今後の展開では帝都が火の海になる事を伝えるとアーレストも一緒に行くと言い出した。
「正気ですか!?あんな怪物の目の前に行くなんて死にに行くようなものですぞ!」
「大将シャーマン殿、そんな怪物の前に成人もしていない子供達が立ち向かっているのですよ?上に立つ者が行動を示さずにどうするのですか!」
アーレストの言葉に押し黙るシャーマンだった。
「アーレスト殿、私の子供達を頼んでもよろしいかな?」
「私に出来る事は限られますが、善処します!」
ちょうどそこへ、ひかりさんを背に乗せたリーゼンが入口に戻ってきた。
「余り時間がないのでこのまま行きます!馬は恐がって動けないので徒歩で行きます」
「リーゼン殿だったかな?私は帝国第1王子アーレストだ。光の精霊王様は私が背負っていこう。戦える者は手ぶらの方が良いだろう!」
状況を理解出来て無いリーゼンだったが、向かいながら話す事でまとまった。因みに、アーレストは光の精霊王に触れたいが為に言った方便である。こうして戸惑いながらもリーゼンとサクラはアーレストと共にシオンの元へ向かうのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「では古龍様、その様にお願い致します」
「フッフッフッ、長生きはするものじゃ………まさかこんな茶番に付き合わされるとはのう。いやはや、面白いものじゃ」
「フフフッ、古龍様もまんざらではない御様子で安心しました」
「退屈しのぎにはちょうど良い!シオン嬢もまだ幼子でありながら良い性格をしているのう?」
「いえいえ、私なんてまだまだですわ♪」
「「わっはっはっは!!!」」
………なんか物凄く気があって打ち解けたようであった。
ちなみに、周りの人々は古龍と話すだけでもプレッシャー押し潰されそうな状態で、古龍と悪巧みの話し合いをしているシオンにドン引きしていた。そしてそんな中、リーゼン達が到着した。
「「えっと………どういう状況???」」
~説明中~
・
・
・
・
・
お互いの状況を確認しあい、ジークは遠慮がちに話し掛けた
「アーレストお兄さん?」
苦笑いしながらアーレストもジークを見据えて言い返す。
「ああ、そうだよ。初めましてかな?実は君が赤ちゃんの時に会っているのだけどね。同じ母親から産まれた弟として紹介されたよ」
「そうだったんですね……」
『ジーク!アーレストは味方だから安心してね♪弱いけど精霊眼を持っているんだ!』
土の精霊王のアースが横から話し掛けた。
「ジークが正式に契約したからかな?私にもジークの隣にいる精霊が見えるよ。………夢に出てきた精霊と同じだ」
アーレストは感動したように胸に手をおきを目を瞑る。
『今なら僕の声が聴こえるよね?今までジークの為に無能を演じて敵対勢力の目を反らしてくれてありがとう!君には凄く感謝しているよ。手を出してくれない?』
アーレストが手を出すと薄茶色の透明なガラス玉みたいな物が乗った。
「これは……?」
『まだ僕の力は弱い。これが精一杯のお礼なんだ。これは【土精霊の宝珠】といって持っていると精霊が集まってくる宝珠なんだ。まぁ、持っていれば精霊の友達だと思われて精霊の警戒心が弱まって近づいてくるって感じかな♪ジークの兄だけあって土の精霊がより集まり易いだろうね』
まさにアーレストには何事にも変えられない至高の宝といえた。この時のアーレストの喜びはなんとも言いがたいものだった。心の中では裸踊りで舞い上がっていたが、帝王学を学んでいた成果か、顔には出さずにただただ宝珠を見つめていた。
「土の精霊から聞きました。僕を護って頂いてありがとうございました!アーレストお兄さん!」
ここで少し変化があった。第2、第3王子からは言われた事のない純粋な感謝に心を打たれた。精霊の次に弟って良いかも知れないと思うアーレストだった。
ジークレストとアーレストが兄弟仲を深めている時、まだ眠っているひかりさんにシオンが魔力を流し込み、ひかりさんの覚醒を促していた。
「う~ん……あと5分…………」
ピキッ!
ちょっとイラッときたシオンはひかりさんの頬をシュパパパパッ!と往復ビンタをかました。
ガバッ!!!?
「痛い!何事!?」
おお!ひかりさんが目覚めたよ!
「おはよう!ひかりさん。知り合いが訪ねて来たから叩き起こしたの!」
「へ~そうなの?私にビンタを喰らわしたのはシオンなのね♪」
え゛っ!!
私はひかりさんに笑顔でアイアン・クローを受けてジタバタするハメなった。
「イダダダダダッ!!!!」
ジタバタ!ジタバタ!
「ひ、ひかりさん!し、知り合いが来ているのよーーーー!!!!」
ようやくひかりさんは周囲を見渡し、古龍に気付いた。
「あら……?【古龍:アイトワラス】!?どうしたのいったい?」
古龍のじっちゃん名前持ちだったのかー
「あ、あ、アイトワラスって100年前に精霊王様と一緒に魔族と戦った唯一の【盟友の古龍】じゃないか!!!!」
「まさか、ただの古龍では無かったのか……」
へぇ~有名人なんだ!
「古龍のお爺さん有名人なんだね!」
「「ちょっ!?シオンお嬢様!!!」」
シオンの物言いに焦る周囲の人々であった。
「フッフッフッ、本当に面白い契約者ではないか光の精霊王よ」
「でしょー?シオンは面白いのよ♪」
……なんかバカにされているのは気のせいでしょうか?
(その通りです)
ギロッ
ササッ……
「昔と比べて目付きも優しくなったのう?昔は光の精霊王の癖に、氷の女王と呼ばれておったのに………平和な時代になったものじゃな」
「なに!それ!?聞きたい!」
「あらあら?人の秘密は聞かない方が良いのよ?」
またまたひかりさんにアイアン・クローを喰らいジタバタするハメに………解せぬ!
「あの時は、光の精霊王に睨まれるだけでゾクゾクしたのんじゃがのー」
「こら!しゃべるなっていってるでしょ!」
イダダダダダッ!!!!ギブ!ギブ!私は関係ないよーーーー!!!!
ようやくひかりさんから解放され肩で息をしているシオンだった。
「………光の精霊王よ。100年前にワシを助けてくれたこと感謝する!闇の化身との最終決戦を前に、ワシは魔族の罠にハマり重症を負った。光の精霊王は魔力を温存しなければならない時に、ワシの治療に力を使い……そして相討ちとなった。ずっと礼を言いたくて生きてきたもんじゃ」
「良いのよ。私が勝手にやった事なんだから!それに、産まれ変わって良いこともあったしね♪」
「………良き契約者と巡り合ったのじゃな?」
「ええ、そうね!」
暫くお互いに無言になり、再会を噛みしめていた。
「光の精霊王よ、ワシはこの国の者達に力を貸すと約束した。1つだけワシの頼みも聞いてくれんか?」
「あら?私に出来る事ならなんでもするわよ♪」
「では………また歌を聴かせてくれんか?あの透き通った歌声が聞きたいのじゃ」
おおっ!!!ひかりさんは歌が上手かったのか!私も聞いてみたいな!!!?
「懐かしいわね~あの頃は士気を高める時や夜営をしてる時に良く唄ったわね~」
「100年ぶりに美声を聴けるとは嬉しいものじゃ」
古龍は前屈みになるように姿勢を低くした。聴く気満々だよ!そこで私は悪ノリしてバカな提案をしてしまったのだ。のちに、物凄く恥ずかしい目に合うなんて思ってもみなかった。
「古龍のお爺さん!ひかりさん!良かったら城塞都市で歌わない?城壁の上から古龍の目線で唄うの!風の魔法を使えば城塞都市中にひかりさんの声が届いてスタンピードのせいで落ち込んでる人々を元気付けられると思うの!」
「ほほう?光の精霊王の美声が大音量で聴けるのならより嬉しいわい!」
古龍のお爺さんてミーハーなのかな?ノリ良いよね♪
「ちょっと恥ずかしいけど、久々に歌いますか!」
こうして、城塞都市主催の光の精霊王のオン・ステージライブの開催が決まったのだった。
そして、何故か私も歌うハメになるのは次回にお伝えします。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「なんでか話が脱線して進まない……orz」
シオン
「帝国編はもう少しで終わりですのよね?」
愚者の声
「そうなんだけど……ネタをばらすと、最初のプロットではシオンの歌声でスタンピードを静めて森に返す予定だったのよ?でも、話がどんどんズレて行って結局出せなかったので最後の修正に入った訳なんです」
シオン
「マク○スのパクりですわね」
愚者の声
「違うよ!どうしてもシオンに唄わせたい物があったの!」
シオン
「変なもの用意したら半殺しですわよ♪」
愚者の声
「え゛っ!?」
m(__)m
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔の森の入口で赤龍との戦いを城塞都市の城壁から見ていた人々は驚愕していた。シオン達の魔法と赤龍のブレスの威力に。
戦っているのは主に少年少女という次世代の者達だ。誰もが加勢に行かなければ!と思ったが、邪魔になるのは明白で見つめる事しか出来なかった。
そして、城塞都市にも届く物凄いプレッシャーが伝わってきた。古龍の登場である。
「……おいおいおいおい!!!!ヤバいだろう!あれは!!!」
プレッシャーから古龍の強さがわかり、スタンピード以上に青くなる兵士や冒険者達だった。そんな時、城塞都市に戻ってくる人物がいた。遠目で確認し城門をから迎い入れる準備をして到着を待った。
リーゼンが転がる様に入ってきた。そして叫ぶ!
「はぁはぁ!ひ、ひかりさんを!光の精霊王を連れて来てくれ!寝ていたら背負ってでも連れていく!」
突然のリーゼンの叫びに目を丸くする。
「はぁはぁ!バカリーゼン!それではわからないだろう!」
少し遅れてサクラが到着し、息を整えながら事情を説明する。
「ひ、光の精霊王様がいらっしゃるのですか!?」
1番に反応したのは精霊オタクの第1王子アーレストだった。そして取り敢えずは戦闘は回避されたが、今後の展開では帝都が火の海になる事を伝えるとアーレストも一緒に行くと言い出した。
「正気ですか!?あんな怪物の目の前に行くなんて死にに行くようなものですぞ!」
「大将シャーマン殿、そんな怪物の前に成人もしていない子供達が立ち向かっているのですよ?上に立つ者が行動を示さずにどうするのですか!」
アーレストの言葉に押し黙るシャーマンだった。
「アーレスト殿、私の子供達を頼んでもよろしいかな?」
「私に出来る事は限られますが、善処します!」
ちょうどそこへ、ひかりさんを背に乗せたリーゼンが入口に戻ってきた。
「余り時間がないのでこのまま行きます!馬は恐がって動けないので徒歩で行きます」
「リーゼン殿だったかな?私は帝国第1王子アーレストだ。光の精霊王様は私が背負っていこう。戦える者は手ぶらの方が良いだろう!」
状況を理解出来て無いリーゼンだったが、向かいながら話す事でまとまった。因みに、アーレストは光の精霊王に触れたいが為に言った方便である。こうして戸惑いながらもリーゼンとサクラはアーレストと共にシオンの元へ向かうのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「では古龍様、その様にお願い致します」
「フッフッフッ、長生きはするものじゃ………まさかこんな茶番に付き合わされるとはのう。いやはや、面白いものじゃ」
「フフフッ、古龍様もまんざらではない御様子で安心しました」
「退屈しのぎにはちょうど良い!シオン嬢もまだ幼子でありながら良い性格をしているのう?」
「いえいえ、私なんてまだまだですわ♪」
「「わっはっはっは!!!」」
………なんか物凄く気があって打ち解けたようであった。
ちなみに、周りの人々は古龍と話すだけでもプレッシャー押し潰されそうな状態で、古龍と悪巧みの話し合いをしているシオンにドン引きしていた。そしてそんな中、リーゼン達が到着した。
「「えっと………どういう状況???」」
~説明中~
・
・
・
・
・
お互いの状況を確認しあい、ジークは遠慮がちに話し掛けた
「アーレストお兄さん?」
苦笑いしながらアーレストもジークを見据えて言い返す。
「ああ、そうだよ。初めましてかな?実は君が赤ちゃんの時に会っているのだけどね。同じ母親から産まれた弟として紹介されたよ」
「そうだったんですね……」
『ジーク!アーレストは味方だから安心してね♪弱いけど精霊眼を持っているんだ!』
土の精霊王のアースが横から話し掛けた。
「ジークが正式に契約したからかな?私にもジークの隣にいる精霊が見えるよ。………夢に出てきた精霊と同じだ」
アーレストは感動したように胸に手をおきを目を瞑る。
『今なら僕の声が聴こえるよね?今までジークの為に無能を演じて敵対勢力の目を反らしてくれてありがとう!君には凄く感謝しているよ。手を出してくれない?』
アーレストが手を出すと薄茶色の透明なガラス玉みたいな物が乗った。
「これは……?」
『まだ僕の力は弱い。これが精一杯のお礼なんだ。これは【土精霊の宝珠】といって持っていると精霊が集まってくる宝珠なんだ。まぁ、持っていれば精霊の友達だと思われて精霊の警戒心が弱まって近づいてくるって感じかな♪ジークの兄だけあって土の精霊がより集まり易いだろうね』
まさにアーレストには何事にも変えられない至高の宝といえた。この時のアーレストの喜びはなんとも言いがたいものだった。心の中では裸踊りで舞い上がっていたが、帝王学を学んでいた成果か、顔には出さずにただただ宝珠を見つめていた。
「土の精霊から聞きました。僕を護って頂いてありがとうございました!アーレストお兄さん!」
ここで少し変化があった。第2、第3王子からは言われた事のない純粋な感謝に心を打たれた。精霊の次に弟って良いかも知れないと思うアーレストだった。
ジークレストとアーレストが兄弟仲を深めている時、まだ眠っているひかりさんにシオンが魔力を流し込み、ひかりさんの覚醒を促していた。
「う~ん……あと5分…………」
ピキッ!
ちょっとイラッときたシオンはひかりさんの頬をシュパパパパッ!と往復ビンタをかました。
ガバッ!!!?
「痛い!何事!?」
おお!ひかりさんが目覚めたよ!
「おはよう!ひかりさん。知り合いが訪ねて来たから叩き起こしたの!」
「へ~そうなの?私にビンタを喰らわしたのはシオンなのね♪」
え゛っ!!
私はひかりさんに笑顔でアイアン・クローを受けてジタバタするハメなった。
「イダダダダダッ!!!!」
ジタバタ!ジタバタ!
「ひ、ひかりさん!し、知り合いが来ているのよーーーー!!!!」
ようやくひかりさんは周囲を見渡し、古龍に気付いた。
「あら……?【古龍:アイトワラス】!?どうしたのいったい?」
古龍のじっちゃん名前持ちだったのかー
「あ、あ、アイトワラスって100年前に精霊王様と一緒に魔族と戦った唯一の【盟友の古龍】じゃないか!!!!」
「まさか、ただの古龍では無かったのか……」
へぇ~有名人なんだ!
「古龍のお爺さん有名人なんだね!」
「「ちょっ!?シオンお嬢様!!!」」
シオンの物言いに焦る周囲の人々であった。
「フッフッフッ、本当に面白い契約者ではないか光の精霊王よ」
「でしょー?シオンは面白いのよ♪」
……なんかバカにされているのは気のせいでしょうか?
(その通りです)
ギロッ
ササッ……
「昔と比べて目付きも優しくなったのう?昔は光の精霊王の癖に、氷の女王と呼ばれておったのに………平和な時代になったものじゃな」
「なに!それ!?聞きたい!」
「あらあら?人の秘密は聞かない方が良いのよ?」
またまたひかりさんにアイアン・クローを喰らいジタバタするハメに………解せぬ!
「あの時は、光の精霊王に睨まれるだけでゾクゾクしたのんじゃがのー」
「こら!しゃべるなっていってるでしょ!」
イダダダダダッ!!!!ギブ!ギブ!私は関係ないよーーーー!!!!
ようやくひかりさんから解放され肩で息をしているシオンだった。
「………光の精霊王よ。100年前にワシを助けてくれたこと感謝する!闇の化身との最終決戦を前に、ワシは魔族の罠にハマり重症を負った。光の精霊王は魔力を温存しなければならない時に、ワシの治療に力を使い……そして相討ちとなった。ずっと礼を言いたくて生きてきたもんじゃ」
「良いのよ。私が勝手にやった事なんだから!それに、産まれ変わって良いこともあったしね♪」
「………良き契約者と巡り合ったのじゃな?」
「ええ、そうね!」
暫くお互いに無言になり、再会を噛みしめていた。
「光の精霊王よ、ワシはこの国の者達に力を貸すと約束した。1つだけワシの頼みも聞いてくれんか?」
「あら?私に出来る事ならなんでもするわよ♪」
「では………また歌を聴かせてくれんか?あの透き通った歌声が聞きたいのじゃ」
おおっ!!!ひかりさんは歌が上手かったのか!私も聞いてみたいな!!!?
「懐かしいわね~あの頃は士気を高める時や夜営をしてる時に良く唄ったわね~」
「100年ぶりに美声を聴けるとは嬉しいものじゃ」
古龍は前屈みになるように姿勢を低くした。聴く気満々だよ!そこで私は悪ノリしてバカな提案をしてしまったのだ。のちに、物凄く恥ずかしい目に合うなんて思ってもみなかった。
「古龍のお爺さん!ひかりさん!良かったら城塞都市で歌わない?城壁の上から古龍の目線で唄うの!風の魔法を使えば城塞都市中にひかりさんの声が届いてスタンピードのせいで落ち込んでる人々を元気付けられると思うの!」
「ほほう?光の精霊王の美声が大音量で聴けるのならより嬉しいわい!」
古龍のお爺さんてミーハーなのかな?ノリ良いよね♪
「ちょっと恥ずかしいけど、久々に歌いますか!」
こうして、城塞都市主催の光の精霊王のオン・ステージライブの開催が決まったのだった。
そして、何故か私も歌うハメになるのは次回にお伝えします。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「なんでか話が脱線して進まない……orz」
シオン
「帝国編はもう少しで終わりですのよね?」
愚者の声
「そうなんだけど……ネタをばらすと、最初のプロットではシオンの歌声でスタンピードを静めて森に返す予定だったのよ?でも、話がどんどんズレて行って結局出せなかったので最後の修正に入った訳なんです」
シオン
「マク○スのパクりですわね」
愚者の声
「違うよ!どうしてもシオンに唄わせたい物があったの!」
シオン
「変なもの用意したら半殺しですわよ♪」
愚者の声
「え゛っ!?」
0
お気に入りに追加
1,360
あなたにおすすめの小説
悪徳領主の娘に転生しました。『魔法学園恋愛編!』たぶん!
naturalsoft
恋愛
別タイトル『悪徳領主の娘に転生しました。貧乏領地を豊かにします!』
の、続編になります。
前回の幼少期から成長して学園に入学する所から始まります!
果たして、シオンの恋心はどうなるのか?
(ファンタジー強めです)
[連載中]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜
コマメコノカ@異世界恋愛ざまぁ連載
恋愛
王妃として国のトップに君臨している元侯爵令嬢であるユーミア王妃(25)は夫で王であるバルコニー王(25)が、愛人のミセス(21)に入り浸り、王としての仕事を放置し遊んでいることに辟易していた。
そして、ある日ユーミアは、彼と決別することを決意する。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる