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6章:スタンピード!
戦争はいつも誤解から始まるのです!(挿絵あり)
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3月、4月は仕事が忙しくなるため1週間に1度の更新となります。連続投稿で調整します。
m(__)m
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔力に鋭いスイレンや私、お兄様が時間通りに赤龍の魔力を察知した。きっかり30分でやって来た!
魔の森から赤い物体が空から飛び出してきた。赤龍は予想通りひかりさんのクレーターに向かって行く所だ。城塞都市にそのまま向かうとも考えたが、そちらも対策はしてある。
バッリーーーーン!!!
ガラスが割れる様な音がした。空を見ると赤龍が【何も無い】空中で【何か】にぶつかって地上に堕ちてきた。
ドッゴーーーーーン!!!
赤龍は何が起こったのか理解出来ず地上に墜落した。実は空中にシオンは結界を張っていたのだ。本来、結界とは術者を中心に自身の身を守る為に張ったり、大事な物や建物を守る為に張るのだが、空間領域を正確に把握しておけば何も無い所でも結界は張れるのだ。無透明な結界が空中に張られているとは思いもせず頭から突っ込み、目を廻して墜落したと言う訳だ。
「やったぞ!みんな!赤龍の反撃のブレスには気を付けろ!」
シオン達は堕ちた赤龍の近くに用心深く近付いていく。そして赤龍は─
『なんだ!?何が起こった!!!?』
赤龍はパニックになっていた。
『私は【あの御方】からの命で光の精霊王様の確認に来たのに!空中で何かにぶつかるとは思いもしなかった。油断は認めよう!何者かは知らんが許さんぞーーー!!!!』
赤龍は頭を振りながらゆっくりと起き上がった。しかし、鋭い殺気を感じ転がる様にその場を離れた。僅かな差でスイレンの水の刃が通る。
「なっ!?避けたじゃと!?」
明らかに、身の危険を察知して避けた赤龍に驚くスイレン。この行動にはシオンも驚きを隠せなかった。
「あの赤龍………普通と違うかも知れませんね」
「ああ、生物の最強種である龍があの様な避け方をするとは考えられない。赤龍でも上位個体かも知れない!みんな気を付けろ!」
シオン達は警戒度を最大限まで上げると同時に、赤龍もまた警戒度を上げていた。
『とっさに避けたが正解だった。身体本体ならかすり傷程度だったが、明らかに私の翼を狙っていた。喰らっていたら飛べなくなる所だった……』
※『』は赤龍が心で思っているだけで声に出してはいません。
赤龍、体勢を整えると叫び声を上げた。
グゥオォォォォォォォオオオオ!!!!!!!!
赤龍の雄叫びに耐えきれず、耳を塞ぎうずくまるシオン達だった。強者たる龍の咆哮である!
「ぐっ……耳が痛い!」
「なんつー声だよ……」
「頭もクラクラします……」
一様に頭を振りながら、ふらつきながら立ち上がる。
『私をコケにした罪はない重いぞ!人間!灰になって後悔しろ!!!』
赤龍は空を見上げる様に、頭を上にしてブレスの溜めに入る。その体勢にシオン達が急ぎ防御の準備をする。
「ヤバい!でかいのが来るわ!お兄様!スイレン!、イーリス王女様!水の魔法で相殺するわよ!私達4人ならやれるわ!」
シオンの叫びに、瞬時に魔法の魔力を練る!そして─
『私の渾身のブレスを受けて灰になれ!メギド・フレイム!』
赤龍の特大のブレスがシオン達を襲う!シオン達は赤龍がブレスを放つと同時にそれぞれが水の魔法を放つ!
「全てを押し流す激流よ!水の精霊の名の下に汝の敵を討たん!メイルシュトローム!」
スイレン最強の水の魔法がブレスに向かう!渦巻く水の竜巻にも似た激流が螺旋を描きながら放たれた。
「水の力よ!ここに集い我が敵を討つ龍となりて全てを喰らい尽くせ!アクア・ドライブ!」
お兄様が集めた水は龍の形となり、生き物の様に赤龍のブレスに立ち向かう!
「水の力よ!今こそ汝の敵を退ける力を与えよ!水の剣(つるぎ)にて目の前の敵を討たん!ウォーターソード!」
イーリス王女が水で出来た大剣を一直線に飛ばす!
「みんなは私が護る!偉大なる水よ!今こそ顕現し大いなる厄災から皆を護る力を与え全てを呑み込め!タイダルウェイブ!!!!」
シオンは巨大な津波を陸地で発生させ、みんなの魔法を巻き込みブレスに対抗していく!
『なっ!?水魔法は分かるが津波だと!?』
火炎のブレスを吐きながら赤龍は驚く。陸地で津波など想像出来ないからだ。もし、自然災害ではなく魔法で産み出したとしたらどれだけの膨大な魔力が必要なのかわからない。
ドガガガガッ!!!!
ブレスと水魔法がぶつかり、前回のひかりさんとタクシャカの良く似た状況になった。しかし……
ズズズッ……ズズズッ……
『わ、私が押されているだと!?』
赤龍の方が劣勢に立たされていた。ぶつかりあった両者の力は赤龍の方へ近付いていった。赤龍に近付くと、両者の力の逃げ場所が無く、赤龍にぶつかる前に爆発を起こした!
ドッガーーーーーーーーーン!!!!!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「久々にイラスト投稿です!けっこうシオンの水魔法を頑張って表現したよ♪」
シオン
「ふふん!流石はわたくしですわ♪」
愚者の声
「いやいや、みんなの力だからね?」
シオン
「みんなの物は私の物!私の物は私の物ですわ♪」
愚者の声
「ジャイアニズム………」
Σ(´□`;)
m(__)m
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔力に鋭いスイレンや私、お兄様が時間通りに赤龍の魔力を察知した。きっかり30分でやって来た!
魔の森から赤い物体が空から飛び出してきた。赤龍は予想通りひかりさんのクレーターに向かって行く所だ。城塞都市にそのまま向かうとも考えたが、そちらも対策はしてある。
バッリーーーーン!!!
ガラスが割れる様な音がした。空を見ると赤龍が【何も無い】空中で【何か】にぶつかって地上に堕ちてきた。
ドッゴーーーーーン!!!
赤龍は何が起こったのか理解出来ず地上に墜落した。実は空中にシオンは結界を張っていたのだ。本来、結界とは術者を中心に自身の身を守る為に張ったり、大事な物や建物を守る為に張るのだが、空間領域を正確に把握しておけば何も無い所でも結界は張れるのだ。無透明な結界が空中に張られているとは思いもせず頭から突っ込み、目を廻して墜落したと言う訳だ。
「やったぞ!みんな!赤龍の反撃のブレスには気を付けろ!」
シオン達は堕ちた赤龍の近くに用心深く近付いていく。そして赤龍は─
『なんだ!?何が起こった!!!?』
赤龍はパニックになっていた。
『私は【あの御方】からの命で光の精霊王様の確認に来たのに!空中で何かにぶつかるとは思いもしなかった。油断は認めよう!何者かは知らんが許さんぞーーー!!!!』
赤龍は頭を振りながらゆっくりと起き上がった。しかし、鋭い殺気を感じ転がる様にその場を離れた。僅かな差でスイレンの水の刃が通る。
「なっ!?避けたじゃと!?」
明らかに、身の危険を察知して避けた赤龍に驚くスイレン。この行動にはシオンも驚きを隠せなかった。
「あの赤龍………普通と違うかも知れませんね」
「ああ、生物の最強種である龍があの様な避け方をするとは考えられない。赤龍でも上位個体かも知れない!みんな気を付けろ!」
シオン達は警戒度を最大限まで上げると同時に、赤龍もまた警戒度を上げていた。
『とっさに避けたが正解だった。身体本体ならかすり傷程度だったが、明らかに私の翼を狙っていた。喰らっていたら飛べなくなる所だった……』
※『』は赤龍が心で思っているだけで声に出してはいません。
赤龍、体勢を整えると叫び声を上げた。
グゥオォォォォォォォオオオオ!!!!!!!!
赤龍の雄叫びに耐えきれず、耳を塞ぎうずくまるシオン達だった。強者たる龍の咆哮である!
「ぐっ……耳が痛い!」
「なんつー声だよ……」
「頭もクラクラします……」
一様に頭を振りながら、ふらつきながら立ち上がる。
『私をコケにした罪はない重いぞ!人間!灰になって後悔しろ!!!』
赤龍は空を見上げる様に、頭を上にしてブレスの溜めに入る。その体勢にシオン達が急ぎ防御の準備をする。
「ヤバい!でかいのが来るわ!お兄様!スイレン!、イーリス王女様!水の魔法で相殺するわよ!私達4人ならやれるわ!」
シオンの叫びに、瞬時に魔法の魔力を練る!そして─
『私の渾身のブレスを受けて灰になれ!メギド・フレイム!』
赤龍の特大のブレスがシオン達を襲う!シオン達は赤龍がブレスを放つと同時にそれぞれが水の魔法を放つ!
「全てを押し流す激流よ!水の精霊の名の下に汝の敵を討たん!メイルシュトローム!」
スイレン最強の水の魔法がブレスに向かう!渦巻く水の竜巻にも似た激流が螺旋を描きながら放たれた。
「水の力よ!ここに集い我が敵を討つ龍となりて全てを喰らい尽くせ!アクア・ドライブ!」
お兄様が集めた水は龍の形となり、生き物の様に赤龍のブレスに立ち向かう!
「水の力よ!今こそ汝の敵を退ける力を与えよ!水の剣(つるぎ)にて目の前の敵を討たん!ウォーターソード!」
イーリス王女が水で出来た大剣を一直線に飛ばす!
「みんなは私が護る!偉大なる水よ!今こそ顕現し大いなる厄災から皆を護る力を与え全てを呑み込め!タイダルウェイブ!!!!」
シオンは巨大な津波を陸地で発生させ、みんなの魔法を巻き込みブレスに対抗していく!
『なっ!?水魔法は分かるが津波だと!?』
火炎のブレスを吐きながら赤龍は驚く。陸地で津波など想像出来ないからだ。もし、自然災害ではなく魔法で産み出したとしたらどれだけの膨大な魔力が必要なのかわからない。
ドガガガガッ!!!!
ブレスと水魔法がぶつかり、前回のひかりさんとタクシャカの良く似た状況になった。しかし……
ズズズッ……ズズズッ……
『わ、私が押されているだと!?』
赤龍の方が劣勢に立たされていた。ぶつかりあった両者の力は赤龍の方へ近付いていった。赤龍に近付くと、両者の力の逃げ場所が無く、赤龍にぶつかる前に爆発を起こした!
ドッガーーーーーーーーーン!!!!!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「久々にイラスト投稿です!けっこうシオンの水魔法を頑張って表現したよ♪」
シオン
「ふふん!流石はわたくしですわ♪」
愚者の声
「いやいや、みんなの力だからね?」
シオン
「みんなの物は私の物!私の物は私の物ですわ♪」
愚者の声
「ジャイアニズム………」
Σ(´□`;)
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