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6章:スタンピード!
油断大敵です!ざまーみろなのですわ!
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ようやく長い帝国編の終わりが見えてきました。
しかし不思議なんですよね?
書いていてどんどん話が脱線していって軌道修正が追い付かなくなっちゃったんです。
(誰か助けてーー!!!)
(/≧◇≦\)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
タクシャカとフィリアス騎士団が激戦を繰り広げている時、ひっそりと姿をくらましていた者がいた。そう!タクシャカに一泡吹かせる事の出来たレインだった。
「レイン様、城塞都市の方で大きな音が聞こえましたが……」
レインの護衛に、斥候の得意なマチスが尋ねる
「ああ、私にも聞こえたよ。彼らを信じるしかない!私は私に出来る事をやるだけだ」
レインとマチスはいつもの幻影魔法で姿を消して、魔の森の入口に来ていた。
「やれやれ、あれだけ屠ったのにまだまだやってくるのか?」
魔の森の入口から奥を見ると、下級魔物達が群れを成して向かって来ているのが見えた。
「これ以上、敵の増援が来ないように入口を封印する!」
レインは自分の魔力を高めて、幻影魔法を使った結界を張った。レイン1人では長時間の結界の維持は無理だったが、マチスも同じ闇属性を持っているので二人で仕掛ける事にしたのだ。
「ふぅ……これで向かって来ている魔物は知らない間に、森の奥へと帰っていくよ」
視覚に作用して、いつの間にか逆の方向へ歩いてしまう魔法だった。下級魔物にはまず見破れないだろう。
「これで例の【アレ】が上手く行けば、このスタンピードは止める事が出来る。最後の問題は、土龍とタクシャカを倒せるかどうかに掛かっている」
「では、急ぎ戻りましょう!土龍より、タクシャカが何をするのか心配です」
レインは前回、命からがら撤退するしか無かった事を思い出していた。実力よりも、戦術を使える魔物恐ろしさを感じていた。
「ああ、急ぎ戻ろう」
レインとマチスはまたひっそりと来た道を急ぎ戻るのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
レインが魔の森に結界を張った頃、タクシャカとひかりさん達は激しく戦っていた。
「はぁはぁ……まだよ!まだ終わっていないわ!!!」
傷の癒えた土龍は激しく動き、土龍から逃げるだけでも体力を使うフィリアス騎士団は全員、肩で息をしていた。
「さ、さすが龍ですね。体力が尽きないとは……」
「こっちは限界が近いっていうのに」
「老骨には堪えるわい」
フィリアス騎士団も疲労を隠せない様子だ。弱音を吐くフィリアス騎士団にひかりさんが鼓舞したのだ!
「はぁはぁ……まだよ!まだ終わっていないわ!!!」
フィリアス騎士団長達は、ハッとなり目に光が宿る。
「俺としたことが……これではシオンお嬢に会わせる顔がないぜ!」
「っく、この状況化で弱気になるとは……」
「最後まで諦めない。それが我らだったはずじゃ」
ひかりさんの一言で、皆に希望の光が宿ったのだ。魔法を使わずに人々に光を与える……光の精霊王に相応しい対応であった。
「みんな!土龍をしっかり見なさい!傷は癒えても、削った鱗まで戻っていないわ!今までの攻撃は無駄ではないの!今なら鱗の下の皮膚が露になっている所を攻撃すればダメージが通るわよ!タクシャカの魔力も無限では無いのだから」
!?
「これがギリギリの戦闘ってやつか……そんな事に気付かないとは……」
「冷静でないとこんな当たり前の所も見えなくなるのね」
「後悔は後じゃな、ではやってやるわい!」
フィリアス騎士団の士気が上がり、攻撃に更なる力が入る。
「ちっ、煩わしい者達じゃのぅ!土龍だけで方を着けたかったがやむ終えん!」
キシャァァァァァァ!!!!!
それは叫び声に近かった。キーーーーンとした声に、思わず耳を塞ぐフィリアス騎士団達、しかし声が止むまで攻撃は無かった。
「何をしたの!タクシャカ!!!」
ひかりさんが叫ぶ!
「流石に同族以外では念話が出来んのでな……下級魔物を魔力のこもった声で城塞都市を攻める様に指示を出しただけじゃ。クックックッ、散りじりになったとはいえ城塞都市の周辺や丘の方向のにも数多くの魔物がまだまだいるからのぅ?また群れを成して侵攻するのじゃよ」
邪悪な笑みを浮かべるタクシャカにひかりさんの顔が歪む。
「下級魔物では私の城門に張った結界は破れないわよ!」
タクシャカは城塞都市を指差す。
「アレをみやれい!もう一体の土龍が城壁を破壊しておるぞ?」
タクシャカの言葉に城塞都市の方を見ると、確かに土龍が城壁を突き破っていた。
「まさか!彼処から!?」
結界は城門にしか掛けられはいない。確かに彼処からなら街へ入れるだろう。しかし、予想外な事が起きた。城壁を突き破った土龍が、吹き飛ばされる様に城壁の外に弾け飛んだのだ。これにはタクシャカも驚きを隠せなかった。
「な、なんじゃとーーーー!!!!!?」
城壁の外に頭から落ちた土龍は動かなかった。つまり死んでいる可能性が高い。本来なら動揺したひかりさんやフィリアス騎士団をその隙を付いて攻撃をする予定だったのだ。しかし逆にタクシャカが動揺するはめになった感じだ。
「人間を余りの舐めないことね!我々より魔力が弱く、強靭な肉体も無く、寿命も短い。でも力を合わせて協力することで無限の可能性を秘めているのが人間よ!」
ひかりさんの言葉に歯ぎしりするタクシャカ。そしてひかりさんだけ感じていた。
『この気配は土の精霊王!?まだ力が弱く中級レベルの力しかなさそうだけど………シオンでは無いわね?すると………ジーク君が覚醒したのね!良かった』
かつての同胞の気配に頬が緩んだ。決着の時は近い。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
『ヤバい!シオン抜きで完結しそう!』
シオン
「もうすぐ私の華麗な活躍の場が見られるのですわね!」
ワクワク、ワクワク!
愚者の声
『めっちゃ楽しみにしてるーーー!!!いえねぇーーーー!』
(汗)ダラダラ
しかし不思議なんですよね?
書いていてどんどん話が脱線していって軌道修正が追い付かなくなっちゃったんです。
(誰か助けてーー!!!)
(/≧◇≦\)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
タクシャカとフィリアス騎士団が激戦を繰り広げている時、ひっそりと姿をくらましていた者がいた。そう!タクシャカに一泡吹かせる事の出来たレインだった。
「レイン様、城塞都市の方で大きな音が聞こえましたが……」
レインの護衛に、斥候の得意なマチスが尋ねる
「ああ、私にも聞こえたよ。彼らを信じるしかない!私は私に出来る事をやるだけだ」
レインとマチスはいつもの幻影魔法で姿を消して、魔の森の入口に来ていた。
「やれやれ、あれだけ屠ったのにまだまだやってくるのか?」
魔の森の入口から奥を見ると、下級魔物達が群れを成して向かって来ているのが見えた。
「これ以上、敵の増援が来ないように入口を封印する!」
レインは自分の魔力を高めて、幻影魔法を使った結界を張った。レイン1人では長時間の結界の維持は無理だったが、マチスも同じ闇属性を持っているので二人で仕掛ける事にしたのだ。
「ふぅ……これで向かって来ている魔物は知らない間に、森の奥へと帰っていくよ」
視覚に作用して、いつの間にか逆の方向へ歩いてしまう魔法だった。下級魔物にはまず見破れないだろう。
「これで例の【アレ】が上手く行けば、このスタンピードは止める事が出来る。最後の問題は、土龍とタクシャカを倒せるかどうかに掛かっている」
「では、急ぎ戻りましょう!土龍より、タクシャカが何をするのか心配です」
レインは前回、命からがら撤退するしか無かった事を思い出していた。実力よりも、戦術を使える魔物恐ろしさを感じていた。
「ああ、急ぎ戻ろう」
レインとマチスはまたひっそりと来た道を急ぎ戻るのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
レインが魔の森に結界を張った頃、タクシャカとひかりさん達は激しく戦っていた。
「はぁはぁ……まだよ!まだ終わっていないわ!!!」
傷の癒えた土龍は激しく動き、土龍から逃げるだけでも体力を使うフィリアス騎士団は全員、肩で息をしていた。
「さ、さすが龍ですね。体力が尽きないとは……」
「こっちは限界が近いっていうのに」
「老骨には堪えるわい」
フィリアス騎士団も疲労を隠せない様子だ。弱音を吐くフィリアス騎士団にひかりさんが鼓舞したのだ!
「はぁはぁ……まだよ!まだ終わっていないわ!!!」
フィリアス騎士団長達は、ハッとなり目に光が宿る。
「俺としたことが……これではシオンお嬢に会わせる顔がないぜ!」
「っく、この状況化で弱気になるとは……」
「最後まで諦めない。それが我らだったはずじゃ」
ひかりさんの一言で、皆に希望の光が宿ったのだ。魔法を使わずに人々に光を与える……光の精霊王に相応しい対応であった。
「みんな!土龍をしっかり見なさい!傷は癒えても、削った鱗まで戻っていないわ!今までの攻撃は無駄ではないの!今なら鱗の下の皮膚が露になっている所を攻撃すればダメージが通るわよ!タクシャカの魔力も無限では無いのだから」
!?
「これがギリギリの戦闘ってやつか……そんな事に気付かないとは……」
「冷静でないとこんな当たり前の所も見えなくなるのね」
「後悔は後じゃな、ではやってやるわい!」
フィリアス騎士団の士気が上がり、攻撃に更なる力が入る。
「ちっ、煩わしい者達じゃのぅ!土龍だけで方を着けたかったがやむ終えん!」
キシャァァァァァァ!!!!!
それは叫び声に近かった。キーーーーンとした声に、思わず耳を塞ぐフィリアス騎士団達、しかし声が止むまで攻撃は無かった。
「何をしたの!タクシャカ!!!」
ひかりさんが叫ぶ!
「流石に同族以外では念話が出来んのでな……下級魔物を魔力のこもった声で城塞都市を攻める様に指示を出しただけじゃ。クックックッ、散りじりになったとはいえ城塞都市の周辺や丘の方向のにも数多くの魔物がまだまだいるからのぅ?また群れを成して侵攻するのじゃよ」
邪悪な笑みを浮かべるタクシャカにひかりさんの顔が歪む。
「下級魔物では私の城門に張った結界は破れないわよ!」
タクシャカは城塞都市を指差す。
「アレをみやれい!もう一体の土龍が城壁を破壊しておるぞ?」
タクシャカの言葉に城塞都市の方を見ると、確かに土龍が城壁を突き破っていた。
「まさか!彼処から!?」
結界は城門にしか掛けられはいない。確かに彼処からなら街へ入れるだろう。しかし、予想外な事が起きた。城壁を突き破った土龍が、吹き飛ばされる様に城壁の外に弾け飛んだのだ。これにはタクシャカも驚きを隠せなかった。
「な、なんじゃとーーーー!!!!!?」
城壁の外に頭から落ちた土龍は動かなかった。つまり死んでいる可能性が高い。本来なら動揺したひかりさんやフィリアス騎士団をその隙を付いて攻撃をする予定だったのだ。しかし逆にタクシャカが動揺するはめになった感じだ。
「人間を余りの舐めないことね!我々より魔力が弱く、強靭な肉体も無く、寿命も短い。でも力を合わせて協力することで無限の可能性を秘めているのが人間よ!」
ひかりさんの言葉に歯ぎしりするタクシャカ。そしてひかりさんだけ感じていた。
『この気配は土の精霊王!?まだ力が弱く中級レベルの力しかなさそうだけど………シオンでは無いわね?すると………ジーク君が覚醒したのね!良かった』
かつての同胞の気配に頬が緩んだ。決着の時は近い。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
『ヤバい!シオン抜きで完結しそう!』
シオン
「もうすぐ私の華麗な活躍の場が見られるのですわね!」
ワクワク、ワクワク!
愚者の声
『めっちゃ楽しみにしてるーーー!!!いえねぇーーーー!』
(汗)ダラダラ
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