88 / 181
6章:スタンピード!
脳筋には難しい話です!・・・何か文句でも?
しおりを挟む
イルベルトさんの間の抜けた声が響いたが、私は続けた。
「まず、城塞都市の兵士や冒険者を回復させれば戦力が戻るのですね?」
再度、言葉を変えてもう一度言った。
「え、ええ。その通りですがその回復させるポーションが底を尽きまして癒せない状態なのですが・・」
「大丈夫です!回復魔法を使いますので!」
これには冒険者ギルド長も驚いた様に口を挟んだ。
「帝国軍、冒険者や義勇兵を含めて300人はいるのですよ!回復魔法では魔力が足りず倒れてしまいますよ!」
普通ならそうなんでけどね。私の事を知る関係者は平然としている。治せる事を伝えて、その後の事を話し合った。
「信じられませんが、あれほどの結界魔法を扱えるのですから、ひとまず信じましょう。そろそろあなた方の事を伺っても?」
アルフさんが、説明してくれた。
「シオンお嬢様、イルベルトは信用出来る男です!ギルド長も長年交流がありますので、皆様の事を言い触らす様な事はないと思います」
「わかりました。アルフさんを信じましょう」
ちょっと偉ぶった口調で言ってみる。これでさっきのおのぼりさんの汚名は挽回・・じゃない、返上?はできたかな?
「イルベルト、そしてギルド長、ここからは最重要機密となり、この事を他の者にバラした場合は、お前達を殺さないといけなくなる・・いいか?」
アルフさんの真剣な眼差しにごくりっと喉を鳴らすイルベルトとギルド長。二人が頷たのを見てからアルフさんが続ける
「まず、この御方はフィリアス領で顕現された【光の精霊王】様である!そしてこちらはその契約者であるフィリアス公爵家令嬢シオン・フィリアス様です」
「な、なななな!?」
「アルフ殿!!!それはどういう事ですか!?私の理解を超えている!」
二人共、びっくりし過ぎて顎が外れそうだ!
「ど、どうして!セフィリト王国の令嬢が帝国にいるんだ!それに光の精霊王様なんて信じられない!」
そうなんだよねー!どうして帝国にいるのか私達にもわからないんだからね・・・あっ、なんか涙出てきた。
でもひかりさんの正体を明かすのは簡単なんだ。ちょっとひかりさんに、球体状態になってもらって人形に変身してもらうと信じてもらえるでしょ♪
ひかりさんにちょちょいっと正体を明かしてもらい、イルベルトさんと話し合った。
「・・・疑ってすみませんでした!」
イルベルトさんが深く頭を下げて謝ってきたの。いえいえ、信じられないのはしかないですからね~と、話を戻します!
「スタンピードを収める方法はあるのですか?」
やっと本題に入りましたよ。
「スタンピードなど初めてな事で、解決法が見付かりません。ただ・・」
ギルド長があくまでも予想ですと言って続ける。
「魔物が組織だって動いているのです。城門もラミアが隊列を組んで魔法を撃って壊されました!帝国軍の援軍が来ると城塞都市を攻める部隊と援軍を迎撃する部隊に魔物が別れました。恐らく魔物を指揮出来るリーダーがいると思われます」
この情報には各団長も驚いた。
「魔物が隊列を組んだだと?」
「リーダーは理解できるが、そんな高度な作戦や指揮が魔物にできるものなのか!?」
「しかし、本当なのです。なのでリーダーを倒すかどうかでスタンピードが収まるのではと考えております」
なるほど!定番だね!
「ギルド長、倒すのではなく躊躇うことは何かあるのか?」
うん?他に何かあるのかね?
「仮の話ですが、リーダーを倒せば魔物は離散すると考えられます。すると周辺地域が危険になります」
なんと!?それは大変だよ!どうすればいいのよ!
「よって、魔物の大群を劣勢にするか、リーダーに手傷を負わせれば魔の森に撤退するのではと考えました」
なるほど!リーダーに大勢の魔物を連れ帰ってもらうのか!頭良いね!!!
「予測の域をでないが、的外れでも無さそうだ」
「確かにね!」
「取りあえずその方向で動きましょうか!」
つまりどういうこと?
「シオン、つまりいつもの事ですよ♪城塞都市の戦力を回復させて、城塞都市から討ってでるのです。そして魔物をどんどん屠っていき、リーダーにダメージを与えて撤退させるのが作戦目標です」
がーーーん!ひかりさんが理解していて、私が理解できていないなんて!?
脳筋シオンにはいつもの事ですよーと思う愚者の声だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
ガタガタッ
シオン
「何を震えているのかしら?」
愚者の声
「その手に持っているのは何ですか?」
シオン
「ただの木製バットですが・・何か?」
愚者の声
「や、野球でもするのですか・・・?」
シオン
「しませんわ♪バットはこうするのです」
バキッ!
素手でバットを折る
愚者の声
ひいぃぃぃぃぃぃいい!!!!
シオン
「あら?脳筋でごめんなさいね~」
マジですみませんでした!生意気言いました!
「まず、城塞都市の兵士や冒険者を回復させれば戦力が戻るのですね?」
再度、言葉を変えてもう一度言った。
「え、ええ。その通りですがその回復させるポーションが底を尽きまして癒せない状態なのですが・・」
「大丈夫です!回復魔法を使いますので!」
これには冒険者ギルド長も驚いた様に口を挟んだ。
「帝国軍、冒険者や義勇兵を含めて300人はいるのですよ!回復魔法では魔力が足りず倒れてしまいますよ!」
普通ならそうなんでけどね。私の事を知る関係者は平然としている。治せる事を伝えて、その後の事を話し合った。
「信じられませんが、あれほどの結界魔法を扱えるのですから、ひとまず信じましょう。そろそろあなた方の事を伺っても?」
アルフさんが、説明してくれた。
「シオンお嬢様、イルベルトは信用出来る男です!ギルド長も長年交流がありますので、皆様の事を言い触らす様な事はないと思います」
「わかりました。アルフさんを信じましょう」
ちょっと偉ぶった口調で言ってみる。これでさっきのおのぼりさんの汚名は挽回・・じゃない、返上?はできたかな?
「イルベルト、そしてギルド長、ここからは最重要機密となり、この事を他の者にバラした場合は、お前達を殺さないといけなくなる・・いいか?」
アルフさんの真剣な眼差しにごくりっと喉を鳴らすイルベルトとギルド長。二人が頷たのを見てからアルフさんが続ける
「まず、この御方はフィリアス領で顕現された【光の精霊王】様である!そしてこちらはその契約者であるフィリアス公爵家令嬢シオン・フィリアス様です」
「な、なななな!?」
「アルフ殿!!!それはどういう事ですか!?私の理解を超えている!」
二人共、びっくりし過ぎて顎が外れそうだ!
「ど、どうして!セフィリト王国の令嬢が帝国にいるんだ!それに光の精霊王様なんて信じられない!」
そうなんだよねー!どうして帝国にいるのか私達にもわからないんだからね・・・あっ、なんか涙出てきた。
でもひかりさんの正体を明かすのは簡単なんだ。ちょっとひかりさんに、球体状態になってもらって人形に変身してもらうと信じてもらえるでしょ♪
ひかりさんにちょちょいっと正体を明かしてもらい、イルベルトさんと話し合った。
「・・・疑ってすみませんでした!」
イルベルトさんが深く頭を下げて謝ってきたの。いえいえ、信じられないのはしかないですからね~と、話を戻します!
「スタンピードを収める方法はあるのですか?」
やっと本題に入りましたよ。
「スタンピードなど初めてな事で、解決法が見付かりません。ただ・・」
ギルド長があくまでも予想ですと言って続ける。
「魔物が組織だって動いているのです。城門もラミアが隊列を組んで魔法を撃って壊されました!帝国軍の援軍が来ると城塞都市を攻める部隊と援軍を迎撃する部隊に魔物が別れました。恐らく魔物を指揮出来るリーダーがいると思われます」
この情報には各団長も驚いた。
「魔物が隊列を組んだだと?」
「リーダーは理解できるが、そんな高度な作戦や指揮が魔物にできるものなのか!?」
「しかし、本当なのです。なのでリーダーを倒すかどうかでスタンピードが収まるのではと考えております」
なるほど!定番だね!
「ギルド長、倒すのではなく躊躇うことは何かあるのか?」
うん?他に何かあるのかね?
「仮の話ですが、リーダーを倒せば魔物は離散すると考えられます。すると周辺地域が危険になります」
なんと!?それは大変だよ!どうすればいいのよ!
「よって、魔物の大群を劣勢にするか、リーダーに手傷を負わせれば魔の森に撤退するのではと考えました」
なるほど!リーダーに大勢の魔物を連れ帰ってもらうのか!頭良いね!!!
「予測の域をでないが、的外れでも無さそうだ」
「確かにね!」
「取りあえずその方向で動きましょうか!」
つまりどういうこと?
「シオン、つまりいつもの事ですよ♪城塞都市の戦力を回復させて、城塞都市から討ってでるのです。そして魔物をどんどん屠っていき、リーダーにダメージを与えて撤退させるのが作戦目標です」
がーーーん!ひかりさんが理解していて、私が理解できていないなんて!?
脳筋シオンにはいつもの事ですよーと思う愚者の声だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
ガタガタッ
シオン
「何を震えているのかしら?」
愚者の声
「その手に持っているのは何ですか?」
シオン
「ただの木製バットですが・・何か?」
愚者の声
「や、野球でもするのですか・・・?」
シオン
「しませんわ♪バットはこうするのです」
バキッ!
素手でバットを折る
愚者の声
ひいぃぃぃぃぃぃいい!!!!
シオン
「あら?脳筋でごめんなさいね~」
マジですみませんでした!生意気言いました!
0
お気に入りに追加
1,360
あなたにおすすめの小説
悪徳領主の娘に転生しました。『魔法学園恋愛編!』たぶん!
naturalsoft
恋愛
別タイトル『悪徳領主の娘に転生しました。貧乏領地を豊かにします!』
の、続編になります。
前回の幼少期から成長して学園に入学する所から始まります!
果たして、シオンの恋心はどうなるのか?
(ファンタジー強めです)
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
[連載中]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜
コマメコノカ@異世界恋愛ざまぁ連載
恋愛
王妃として国のトップに君臨している元侯爵令嬢であるユーミア王妃(25)は夫で王であるバルコニー王(25)が、愛人のミセス(21)に入り浸り、王としての仕事を放置し遊んでいることに辟易していた。
そして、ある日ユーミアは、彼と決別することを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる