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6章:スタンピード!
どうやって城塞都市に入るのよ!
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陣地の真下に穴を掘り、地中から出てきた魔物はワームと呼ばれるミミズのような魔物だった。本来なら硬い地面の中を短期間で掘り進むのは難しいのだが、丘という立地のため中腹から穴を掘って陣内まで開通させたのだ。
「バカな!魔物がこんな戦略を出来るわけがない!」
「クソッ!陣内にどんどん魔物が溢れてくるぞ!」
「丘の下からも魔物が動き出したぞ!!!!」
安全な陣内が危険地帯となり、前と内側に気を付けなければならなくなったため、陣形は乱れ怪我人が増えていく。
「魔法部隊!魔物が出てきた穴に水の魔法をぶちこめ!」
大将シャーマンは穴から出てくる魔物に対処しつつ指示を出す。
「シャーマン様!どうして水なのですか?」
もっともな意見にシャーマンは答える
「正直、火の魔法でも良いが火の魔法を使うと下から煙が出てくるだろう?そうすると、我々の視界を奪い、息苦しくなってしまう。水魔法なら魔物を溺れさせ、下に押し流す事が出来る。その間に土魔法で穴を塞ぐ!可能なら丘の中腹まで行き、同じ地中からの攻撃を出来なくしたい!」
シャーマンの言葉に周りの士官達は納得する。しかし、シャーマンの表情は優れなかった。
「魔物がこんな絡めてを・・やはりいるのか?これだけの魔物達を指示する事の出来るリーダーが・・!?」
魔物が戦略立てて襲ってくる事の恐怖はとんでもないほど大きかった。幸いなのはそれに気付いているのはシャーマンだけだった。辺りは暗くなり、生活魔法で灯りを付けて周りを明るくしている状態になってきた。
「魔法部隊は魔力温存し、一般兵も生活魔法のライトが使える者は協力してくれ!陣内に松明を灯すが、丘の下までは見えん!全線部隊のために前を明るくしろ!」
一部、魔物に壊されたが陣内は十分明るかった。生活魔法は基本的に誰でも使える魔法で、1番一般的なのはライトの魔法である。光の魔法でも正式なフラッシュの魔法もあるが、微弱な魔力を発光させて明るくするため無属性魔法として誰でも扱える魔法でもあった。
「報告します!陣内の魔物の駆逐成功しました!現在、水魔法を魔法部隊が流し込み、穴から魔物を押し出しています!」
シャーマンはよしと、ようやく少し安堵した。
しかしまだ戦いは続いているのだ。魔物の撹乱攻撃がこれで終わればと切に願うのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その頃・・・
辺りが暗くなり始めた頃・・・
「ねぇ?帰っていいかなー?」
城塞都市を遠目に見える距離までやってきたシオン達だが、余りの魔物の数に尻込みしてしまっていた。行きは盗賊退治で1日掛かったが、少し急ぐ程度で半日で戻って来れたのだ。
ちなみに城塞都市の入口は南と北にもあるが、北城門はまだ破壊されていない。まぁ破壊されてもシオンの結界魔法が発動するので問題はないのだが・・・
「確かに凄い魔物の数ねー?」
「でもシオンお嬢様の結界は壊されていないですね。流石です!」
「どうやって駆逐すれば良いんだ?」
「城塞都市のみんなは無事かな!?」
「どうしてこんな事に・・」
「どうやって城塞都市に入るのよ!?」
実にまとまりの無い集団であった。
「取りあえず、南の城門に行って中に入ります?」
「魔物と一緒に攻撃されないかな?」
「バリケードも張ってあるだろう」
「なら城壁を登りましょう」
「「「えっ?」」」
誰かの発言でみんなが驚きの声を上げる。誰だ!こんなバカな事を言ったのは!?こんな高い城壁を登れるか!
「誰よ!?城壁を登るって言ったのは!」
「はーい!私ですよー?」
ひかりさん!やっぱりあんたか!!!どうせろくな方法では無いのでしょう?さすがの私も【がくしゅー】してるのよ!
「はぁ~ちなみにどうやって登るの?」
取りあえず聞いてみる。
「ほら!アレよ!アレ!鉤爪を使って城壁を登るの!1度やってみたかったのよねー♪」
はい!アウト!アウト!アウト!スリーアウト!で退場です!やっぱりろくでもないやり方だったよ!ふざけんなー!幼女にナニヲさせるのですか!?まったくもう!
「却下で・・」
「「「その手があったか!?」」」
えっ!?
誰だよ!その手ってなに!?何なのよ!?
「お嬢様!その手がありましたよ!」
え、エミリア!信じてたのに・・よよよっ
シオンは信じられないという顔をした。
「お嬢よ!光の精霊王様の案は良いと思うぞ?」
「シオンお嬢様!流石はひかりさんですね!」
「それが現実的だなぁ」
現実的ってどこが?
(゜Д゜≡゜Д゜)?
あれ?私が可笑しいの?私が可笑しいのか!?
ふふふ・・・もうどうでも良いや!と、現実逃避してみる。
そして、鉤爪で登る事になりました!
無論、魔法で気配と姿を見えなくしてですよ?
最初はマチスさんが登って、次から上でリールの様な物を使いロープを巻き上げて自動的に上に登る仕様でした。うん、最初のマチスさんがキツイけど後は楽でした。ちょっと楽しかったのは秘密です!
ともあれ、私達はようやく城塞都市に戻って来たのでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「1回、ロッククライミングってやってみたいのよねー」
シオン
「あら?やれば良いのではなくて?」
愚者の声
「仕事以外、外に出ないヒッキーを舐めるなよ!」
シオン
「大丈夫ですわ♪近くに高層ビルがあるでしょう?そのビルの上から落ちれば良いのですわ♪」
愚者の声
「なるほど!それなら近場でものぐさな私にも行け・・る???」
落ちてどうするーーーーー!!!!!
シオン
「高層ビルはいいのですわね・・・」
「バカな!魔物がこんな戦略を出来るわけがない!」
「クソッ!陣内にどんどん魔物が溢れてくるぞ!」
「丘の下からも魔物が動き出したぞ!!!!」
安全な陣内が危険地帯となり、前と内側に気を付けなければならなくなったため、陣形は乱れ怪我人が増えていく。
「魔法部隊!魔物が出てきた穴に水の魔法をぶちこめ!」
大将シャーマンは穴から出てくる魔物に対処しつつ指示を出す。
「シャーマン様!どうして水なのですか?」
もっともな意見にシャーマンは答える
「正直、火の魔法でも良いが火の魔法を使うと下から煙が出てくるだろう?そうすると、我々の視界を奪い、息苦しくなってしまう。水魔法なら魔物を溺れさせ、下に押し流す事が出来る。その間に土魔法で穴を塞ぐ!可能なら丘の中腹まで行き、同じ地中からの攻撃を出来なくしたい!」
シャーマンの言葉に周りの士官達は納得する。しかし、シャーマンの表情は優れなかった。
「魔物がこんな絡めてを・・やはりいるのか?これだけの魔物達を指示する事の出来るリーダーが・・!?」
魔物が戦略立てて襲ってくる事の恐怖はとんでもないほど大きかった。幸いなのはそれに気付いているのはシャーマンだけだった。辺りは暗くなり、生活魔法で灯りを付けて周りを明るくしている状態になってきた。
「魔法部隊は魔力温存し、一般兵も生活魔法のライトが使える者は協力してくれ!陣内に松明を灯すが、丘の下までは見えん!全線部隊のために前を明るくしろ!」
一部、魔物に壊されたが陣内は十分明るかった。生活魔法は基本的に誰でも使える魔法で、1番一般的なのはライトの魔法である。光の魔法でも正式なフラッシュの魔法もあるが、微弱な魔力を発光させて明るくするため無属性魔法として誰でも扱える魔法でもあった。
「報告します!陣内の魔物の駆逐成功しました!現在、水魔法を魔法部隊が流し込み、穴から魔物を押し出しています!」
シャーマンはよしと、ようやく少し安堵した。
しかしまだ戦いは続いているのだ。魔物の撹乱攻撃がこれで終わればと切に願うのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その頃・・・
辺りが暗くなり始めた頃・・・
「ねぇ?帰っていいかなー?」
城塞都市を遠目に見える距離までやってきたシオン達だが、余りの魔物の数に尻込みしてしまっていた。行きは盗賊退治で1日掛かったが、少し急ぐ程度で半日で戻って来れたのだ。
ちなみに城塞都市の入口は南と北にもあるが、北城門はまだ破壊されていない。まぁ破壊されてもシオンの結界魔法が発動するので問題はないのだが・・・
「確かに凄い魔物の数ねー?」
「でもシオンお嬢様の結界は壊されていないですね。流石です!」
「どうやって駆逐すれば良いんだ?」
「城塞都市のみんなは無事かな!?」
「どうしてこんな事に・・」
「どうやって城塞都市に入るのよ!?」
実にまとまりの無い集団であった。
「取りあえず、南の城門に行って中に入ります?」
「魔物と一緒に攻撃されないかな?」
「バリケードも張ってあるだろう」
「なら城壁を登りましょう」
「「「えっ?」」」
誰かの発言でみんなが驚きの声を上げる。誰だ!こんなバカな事を言ったのは!?こんな高い城壁を登れるか!
「誰よ!?城壁を登るって言ったのは!」
「はーい!私ですよー?」
ひかりさん!やっぱりあんたか!!!どうせろくな方法では無いのでしょう?さすがの私も【がくしゅー】してるのよ!
「はぁ~ちなみにどうやって登るの?」
取りあえず聞いてみる。
「ほら!アレよ!アレ!鉤爪を使って城壁を登るの!1度やってみたかったのよねー♪」
はい!アウト!アウト!アウト!スリーアウト!で退場です!やっぱりろくでもないやり方だったよ!ふざけんなー!幼女にナニヲさせるのですか!?まったくもう!
「却下で・・」
「「「その手があったか!?」」」
えっ!?
誰だよ!その手ってなに!?何なのよ!?
「お嬢様!その手がありましたよ!」
え、エミリア!信じてたのに・・よよよっ
シオンは信じられないという顔をした。
「お嬢よ!光の精霊王様の案は良いと思うぞ?」
「シオンお嬢様!流石はひかりさんですね!」
「それが現実的だなぁ」
現実的ってどこが?
(゜Д゜≡゜Д゜)?
あれ?私が可笑しいの?私が可笑しいのか!?
ふふふ・・・もうどうでも良いや!と、現実逃避してみる。
そして、鉤爪で登る事になりました!
無論、魔法で気配と姿を見えなくしてですよ?
最初はマチスさんが登って、次から上でリールの様な物を使いロープを巻き上げて自動的に上に登る仕様でした。うん、最初のマチスさんがキツイけど後は楽でした。ちょっと楽しかったのは秘密です!
ともあれ、私達はようやく城塞都市に戻って来たのでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「1回、ロッククライミングってやってみたいのよねー」
シオン
「あら?やれば良いのではなくて?」
愚者の声
「仕事以外、外に出ないヒッキーを舐めるなよ!」
シオン
「大丈夫ですわ♪近くに高層ビルがあるでしょう?そのビルの上から落ちれば良いのですわ♪」
愚者の声
「なるほど!それなら近場でものぐさな私にも行け・・る???」
落ちてどうするーーーーー!!!!!
シオン
「高層ビルはいいのですわね・・・」
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