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5章:帝国観光ですよ!
交渉・・それは脅迫と言うのです。だって悪役令嬢ですもの!
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【重大報告】
投稿をミスりまして、【帝国に行っても料理を作るのです!】
が、抜けていました。飛ばしても違和感の無い話のため気付くのが遅れました。大変申し訳ありません。
よろしければ少し戻り読んで頂ければと思います。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
さて、話を戻しましょう。
ただ今、微妙な空気が流れています。ひかりさんのせいでね!ひかりさんのせいでね!
大事な事なので2回言いました!
「あら?この子は貴族だったの?でもハンカチを落とす方が悪いわね」
・・・ハンカチを落としたのは私でした。
うがぁーー!!!!私のせいですか!?
「我々の事がバレるとまずい事になるので、口封じしますか?なに、盗賊のせいにすれば良いのです。ふっふっふ!」
まてまてまてーーーーい!
何を危ない事をいってんのよ!ふざけんなー!リーネちゃんは私が護る!私のせいだけどね!
「待って、リーネちゃんを信じようよ!私達はただフィリアス領に戻りたいだけなんだから!」
私達はギャーギャーと言い合いをした。実に醜い言い争いだった。リーネちゃんが呟く
「ふ、フィリアス家とはセフィリト王国の公爵家で、現国王の兄が当主を務め近年目覚ましい発展を遂げている領地・・しかも光の精霊王様が降臨し先の龍襲撃を撃退した功績で、セフィリト王国最高の名誉である【セフィリト大綬章】を頂いたばかり!」
な、何なんだ!リーネちゃんよ!貴女はフィリアス家のストーカーですか!?フィリアス家マニアなの!どうしてそんなに詳しいのよ!
「・・・リーネちゃんは何歳?」
「10歳ですけど?」
なんで10歳で、しかも最近の情勢に詳しいのよ!お菓子美味しい・・じゃない!おかしいでしょう!何なのですか!?
「シオンお嬢様、少し混乱されているようですが、エルタシア侯爵家は帝国で代々、外交官を務めています。しかも、中には敵国にも赴き、情報を入手したりもする情報機関の家柄です。直系ともなればこの位は当たり前です」
エミリアの説明に、ほぇ~となる私がいたの!
「そうですわ。我が家柄は相手の交渉以上に情報を集めるのが得意な家なのですわ。ただ、わたくしの能力を妬んだ弟に裏切られるとは思いませんでしたが・・・クソッ!」
リーネちゃん!汚い言葉を使ってはダメですよ?
「どうして弟が裏切ったとわかったの?」
「盗賊に襲われた時に、護衛の騎士達は無抵抗で私を差し出しました。そして最後と思ったのか弟が依頼したことを暴露したのです。しかし、弟は9歳で凡庸・・・おそらく弟を上手く操って利権を得ようとしている弟の後見人が主犯でしょう!」
・・・なんかまぁ~良いんだけどね。親愛なる読者の皆様もお気付きでしょう?10歳の会話じゃないよね!?これは?なによ!このお利口なお嬢様は!ふざけんなー!
※愚者の声【おまゆう】
・・・何だろう?急に殺意が沸いたぞ?後で殺しておこう。
「リーネちゃん!私達と取引しない?」
「シオン何を?」
お兄様が疑問に思ったのか、私はお兄様にアイコンタクトで大丈夫と頷き、リーネちゃんに交渉する。
「取引ですか?」
「そう、私達の事を黙認してくれれば無事にグレンまで送り届けるわ。それと道中、襲ってくる弟さんの刺客からも守ってあげる。どうかしら?」
リーネちゃんは手を顎にあて、思案している。
「わか・・」
「おっと!ちょっと待った!」
リーネちゃんが答えようとした瞬間に、私は待ったを掛けた。
「な、なによ!」
「よーく考えてね?リーネちゃんにとっての最良は、わかったと言うこと。それで取り合えず実家のある都市グレンに着けば、中立のエルタシア騎士団に事情を話すだけで契約は簡単に破棄出来るもの」
!?
「でも、よーく考えてね?堂々と貴女の護衛を全て入れ替え出来るほど、相手はエルタシア侯爵家内で力を持っているのよ?無事に実家にたどり着けてもいつまで無事にいられるかしら?」
!?
「でも、私達の事を黙っていてくれるのなら手伝ってあげるわ。取り合えず実家の大掃除ぐらいわね」
リーネちゃんはそこまで言われてようやく理解し、力無く頷いた。
「わ、わかりました。決して他言しません。なのでどうか、道中の護衛と、実家の大掃除をお手伝いお願い致します」
こうして私、シオンの初めての交渉は無事に成功したのでした。でも─
「シオン・・・それは脅迫と言うのだよ?今回は見逃すけど、余り不良にならないでね?」
お兄様に苦言を言われました。
解せぬ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「最後に言い残す事はあるかしら?」
愚者の声
「な、なぜ!?」
シオン
「本編でイラッときたので!」
愚者の声
「ひ、酷いよ!」
シオン
「おーーほっほっほ!だって悪役令嬢ですもの!」
ぎゃーーー!!!!
投稿をミスりまして、【帝国に行っても料理を作るのです!】
が、抜けていました。飛ばしても違和感の無い話のため気付くのが遅れました。大変申し訳ありません。
よろしければ少し戻り読んで頂ければと思います。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
さて、話を戻しましょう。
ただ今、微妙な空気が流れています。ひかりさんのせいでね!ひかりさんのせいでね!
大事な事なので2回言いました!
「あら?この子は貴族だったの?でもハンカチを落とす方が悪いわね」
・・・ハンカチを落としたのは私でした。
うがぁーー!!!!私のせいですか!?
「我々の事がバレるとまずい事になるので、口封じしますか?なに、盗賊のせいにすれば良いのです。ふっふっふ!」
まてまてまてーーーーい!
何を危ない事をいってんのよ!ふざけんなー!リーネちゃんは私が護る!私のせいだけどね!
「待って、リーネちゃんを信じようよ!私達はただフィリアス領に戻りたいだけなんだから!」
私達はギャーギャーと言い合いをした。実に醜い言い争いだった。リーネちゃんが呟く
「ふ、フィリアス家とはセフィリト王国の公爵家で、現国王の兄が当主を務め近年目覚ましい発展を遂げている領地・・しかも光の精霊王様が降臨し先の龍襲撃を撃退した功績で、セフィリト王国最高の名誉である【セフィリト大綬章】を頂いたばかり!」
な、何なんだ!リーネちゃんよ!貴女はフィリアス家のストーカーですか!?フィリアス家マニアなの!どうしてそんなに詳しいのよ!
「・・・リーネちゃんは何歳?」
「10歳ですけど?」
なんで10歳で、しかも最近の情勢に詳しいのよ!お菓子美味しい・・じゃない!おかしいでしょう!何なのですか!?
「シオンお嬢様、少し混乱されているようですが、エルタシア侯爵家は帝国で代々、外交官を務めています。しかも、中には敵国にも赴き、情報を入手したりもする情報機関の家柄です。直系ともなればこの位は当たり前です」
エミリアの説明に、ほぇ~となる私がいたの!
「そうですわ。我が家柄は相手の交渉以上に情報を集めるのが得意な家なのですわ。ただ、わたくしの能力を妬んだ弟に裏切られるとは思いませんでしたが・・・クソッ!」
リーネちゃん!汚い言葉を使ってはダメですよ?
「どうして弟が裏切ったとわかったの?」
「盗賊に襲われた時に、護衛の騎士達は無抵抗で私を差し出しました。そして最後と思ったのか弟が依頼したことを暴露したのです。しかし、弟は9歳で凡庸・・・おそらく弟を上手く操って利権を得ようとしている弟の後見人が主犯でしょう!」
・・・なんかまぁ~良いんだけどね。親愛なる読者の皆様もお気付きでしょう?10歳の会話じゃないよね!?これは?なによ!このお利口なお嬢様は!ふざけんなー!
※愚者の声【おまゆう】
・・・何だろう?急に殺意が沸いたぞ?後で殺しておこう。
「リーネちゃん!私達と取引しない?」
「シオン何を?」
お兄様が疑問に思ったのか、私はお兄様にアイコンタクトで大丈夫と頷き、リーネちゃんに交渉する。
「取引ですか?」
「そう、私達の事を黙認してくれれば無事にグレンまで送り届けるわ。それと道中、襲ってくる弟さんの刺客からも守ってあげる。どうかしら?」
リーネちゃんは手を顎にあて、思案している。
「わか・・」
「おっと!ちょっと待った!」
リーネちゃんが答えようとした瞬間に、私は待ったを掛けた。
「な、なによ!」
「よーく考えてね?リーネちゃんにとっての最良は、わかったと言うこと。それで取り合えず実家のある都市グレンに着けば、中立のエルタシア騎士団に事情を話すだけで契約は簡単に破棄出来るもの」
!?
「でも、よーく考えてね?堂々と貴女の護衛を全て入れ替え出来るほど、相手はエルタシア侯爵家内で力を持っているのよ?無事に実家にたどり着けてもいつまで無事にいられるかしら?」
!?
「でも、私達の事を黙っていてくれるのなら手伝ってあげるわ。取り合えず実家の大掃除ぐらいわね」
リーネちゃんはそこまで言われてようやく理解し、力無く頷いた。
「わ、わかりました。決して他言しません。なのでどうか、道中の護衛と、実家の大掃除をお手伝いお願い致します」
こうして私、シオンの初めての交渉は無事に成功したのでした。でも─
「シオン・・・それは脅迫と言うのだよ?今回は見逃すけど、余り不良にならないでね?」
お兄様に苦言を言われました。
解せぬ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「最後に言い残す事はあるかしら?」
愚者の声
「な、なぜ!?」
シオン
「本編でイラッときたので!」
愚者の声
「ひ、酷いよ!」
シオン
「おーーほっほっほ!だって悪役令嬢ですもの!」
ぎゃーーー!!!!
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