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3章:動き始めた国々です!
今後の方針の話し合い
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交易都市シェル:フィリアス領との領境にあり、フィリアス領の海から輸入した交易物を各国や領地に振り分ける収集地点として栄えている。勿論、その逆もあり、各国や領地の特産物を輸出するための振り分けも行っている。
言わば、商人の街と言った所だ。少し魔の森に近いが、魔の森の右側は弱い魔物しかいなく、ちょうど森が狭くなっている所からは近道も出来る様になっている。
その交易都市シェルにフィリアス家が来たとなると─
「フィリアス公爵様!お待ちしておりました。襲撃を受けたと聞き、この街の騎士団及び一部の守衛も同行させ、近辺の捜索にあたらせます!」
交易都市シェルのトップ達が歓迎していた。
まぁ、当然である。フィリアス家のここ最近の好景気で恩恵を受けているのだから。しかもフィリアス家が先の城塞都市で全滅していたらどうなるか?
輸入、輸出を許可しているお父様が居なくなると商品が滞り、大打撃を受けるのだ。最悪、長期に渡り滞ると交易都市自体が破産し無くなってしまう恐れがあるのだ。故に、交易都市とフィリアス家は深い繋がりがある。フィリアス家も大陸からの商品が輸出出来ないと困るためだ。しかも隣国の商人の繋がりもあるので昔から協力する関係にある。この都市でフィリアス家と敵対する者はいない。
いるとすれば敵国の間者ぐらいだ。
交易都市は治安維持以外の戦力を襲撃時点に送り、戦死者の埋葬及び逃げた者の捜索に騎士団を送り出したのだった。
「すまない。此方の怪我人はシオンが治癒したが、疲れている。護衛の騎士達とすぐに宿で休ませてくれないか?」
「それは気付きませんで、申し訳ありません!すぐにご案内致します。詳しい話は後日で構いません」
私達は馬車ごと街へ入り、街1番の宿屋(ホテル?)に案内され部屋で休む事になった。
襲撃者の隊長さんは騎士達に紛れさせて通しました。(てへっ)
「さて、縄を解こう。帝国の事を聞かせて貰おうか?」
部屋にはお父様を初め、フィリアス一家の他に赤龍を除く、各騎士団長が揃っていた。
「まず、俺の名前はマチス、家名は無い。特務部隊長をやっていた。何処まで知っているか分からないが、半年前の城塞都市の龍の襲撃は帝国が仕組んだものだ。フィリアス家は貿易で莫大な金を持っている。そこに、長女が王子の婚約者となり国母と成れば権力まで持ってしまう。フィリアス公爵家がこれ以上力を付けないように画策されたんだ」
えっ?
また私せいなのか!?凹んでしまうよー!
「シオンのせいじゃないから安心して。それより、龍襲撃の件は此方でも帝国の仕業と掴んでいる」
隊長さんは少し驚いた表情をしたが、すぐにいつもの表情に戻り続ける。
「あの戦いには間者も何人かいて、フィリアス公爵家の情報が伝わった。光の精霊王と契約した長女を神国に渡す訳にはいかないからな。だから帝国はフィリアス家を懐柔しようと戦略を変えたんだ。本当にバカげているだろう?殺そうとした相手に気付かれないとでも思っているのか・・・」
それに関しては私達も頭に来ていた。ふざけるな!と言いたい。
「・・本当にふざけているな」
お父様が静かな声で呟くが、その声には確かな怒気が含まれていた。
「ここからが帝国の裏の話だ。今回は帝国の王位継承を狙った点数稼ぎがあった。帝国の第一王子は愚者では無いが凡庸であり優秀とは言えない。第二王子は剣術に長けて軍の采配も上手い。神国の小競り合いにも勝利している。第三者王子は知略に長けていて、いつも図書館に籠って本を読んでいる。政治としての手腕は宰相すらも納得させる計画書を提出し、帝国の利益に繋がる改革もすでに行っている」
あ~わかちゃった!
大抵は長男が家督を継ぐけど、次男、三男が優秀過ぎると周りが騒ぎ出すのよね。そして煽てられて、自分が家督を継ぐのが相応しいとか思うようになってバカな事を起こす様になるのよね~
・・・・でも、帝国第一王子ってゲームでは攻略対象だったはず・・・これはどうした事だろう?凡庸とはもしかして・・・?
私はその可能性に至ったが、確証も証拠もないのでひとまず置いて置くことにした。
「つまり、第二王子派は軍関係者が多く、第三王子派は宮廷の官僚関係者が多くて日々、どっちが次の皇帝に相応しいか足を引っ張りあっていると言うことですね!」
私の言葉に、隊長さんは本当に7歳の子供か!?とびっくりし、お父様、お母様、お兄様は当然と言った顔をしていた。団長達も三者三様な態度だったよ。
つまり、今回の帝国作戦が上手く行けば大々的に発表して次代の皇帝に一歩前に出る事が出来たのかー!
ワタシタチヲフミダイニシテネ!?
タイセツナカゾクヲキズツケテダマッテイルトオモウナヨ?
「・・・お父様」
「・・・父上」
「・・・あなた」
家族がみんな低い声で、お父様の号令を待った。うん!家族だよね!そしてそこ!引くなよ!?
お父様は私達を見渡し、覚悟を知ると1度目を瞑り次の言葉を言った。
「よろしい!ならば戦争だ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「クックックック!」
愚者の声
「ガタガタブルブル!」
シオン
「自分達の権力争いに私達を巻き込んだ事を後悔させて上げますわ!」
愚者の声
「悪役が・・悪役令嬢がここにいるよー!恐いよー!」
シオン
「フッフッフッ!」
愚者の声
「笑い声だけでガクブルデス・・・orz」
言わば、商人の街と言った所だ。少し魔の森に近いが、魔の森の右側は弱い魔物しかいなく、ちょうど森が狭くなっている所からは近道も出来る様になっている。
その交易都市シェルにフィリアス家が来たとなると─
「フィリアス公爵様!お待ちしておりました。襲撃を受けたと聞き、この街の騎士団及び一部の守衛も同行させ、近辺の捜索にあたらせます!」
交易都市シェルのトップ達が歓迎していた。
まぁ、当然である。フィリアス家のここ最近の好景気で恩恵を受けているのだから。しかもフィリアス家が先の城塞都市で全滅していたらどうなるか?
輸入、輸出を許可しているお父様が居なくなると商品が滞り、大打撃を受けるのだ。最悪、長期に渡り滞ると交易都市自体が破産し無くなってしまう恐れがあるのだ。故に、交易都市とフィリアス家は深い繋がりがある。フィリアス家も大陸からの商品が輸出出来ないと困るためだ。しかも隣国の商人の繋がりもあるので昔から協力する関係にある。この都市でフィリアス家と敵対する者はいない。
いるとすれば敵国の間者ぐらいだ。
交易都市は治安維持以外の戦力を襲撃時点に送り、戦死者の埋葬及び逃げた者の捜索に騎士団を送り出したのだった。
「すまない。此方の怪我人はシオンが治癒したが、疲れている。護衛の騎士達とすぐに宿で休ませてくれないか?」
「それは気付きませんで、申し訳ありません!すぐにご案内致します。詳しい話は後日で構いません」
私達は馬車ごと街へ入り、街1番の宿屋(ホテル?)に案内され部屋で休む事になった。
襲撃者の隊長さんは騎士達に紛れさせて通しました。(てへっ)
「さて、縄を解こう。帝国の事を聞かせて貰おうか?」
部屋にはお父様を初め、フィリアス一家の他に赤龍を除く、各騎士団長が揃っていた。
「まず、俺の名前はマチス、家名は無い。特務部隊長をやっていた。何処まで知っているか分からないが、半年前の城塞都市の龍の襲撃は帝国が仕組んだものだ。フィリアス家は貿易で莫大な金を持っている。そこに、長女が王子の婚約者となり国母と成れば権力まで持ってしまう。フィリアス公爵家がこれ以上力を付けないように画策されたんだ」
えっ?
また私せいなのか!?凹んでしまうよー!
「シオンのせいじゃないから安心して。それより、龍襲撃の件は此方でも帝国の仕業と掴んでいる」
隊長さんは少し驚いた表情をしたが、すぐにいつもの表情に戻り続ける。
「あの戦いには間者も何人かいて、フィリアス公爵家の情報が伝わった。光の精霊王と契約した長女を神国に渡す訳にはいかないからな。だから帝国はフィリアス家を懐柔しようと戦略を変えたんだ。本当にバカげているだろう?殺そうとした相手に気付かれないとでも思っているのか・・・」
それに関しては私達も頭に来ていた。ふざけるな!と言いたい。
「・・本当にふざけているな」
お父様が静かな声で呟くが、その声には確かな怒気が含まれていた。
「ここからが帝国の裏の話だ。今回は帝国の王位継承を狙った点数稼ぎがあった。帝国の第一王子は愚者では無いが凡庸であり優秀とは言えない。第二王子は剣術に長けて軍の采配も上手い。神国の小競り合いにも勝利している。第三者王子は知略に長けていて、いつも図書館に籠って本を読んでいる。政治としての手腕は宰相すらも納得させる計画書を提出し、帝国の利益に繋がる改革もすでに行っている」
あ~わかちゃった!
大抵は長男が家督を継ぐけど、次男、三男が優秀過ぎると周りが騒ぎ出すのよね。そして煽てられて、自分が家督を継ぐのが相応しいとか思うようになってバカな事を起こす様になるのよね~
・・・・でも、帝国第一王子ってゲームでは攻略対象だったはず・・・これはどうした事だろう?凡庸とはもしかして・・・?
私はその可能性に至ったが、確証も証拠もないのでひとまず置いて置くことにした。
「つまり、第二王子派は軍関係者が多く、第三王子派は宮廷の官僚関係者が多くて日々、どっちが次の皇帝に相応しいか足を引っ張りあっていると言うことですね!」
私の言葉に、隊長さんは本当に7歳の子供か!?とびっくりし、お父様、お母様、お兄様は当然と言った顔をしていた。団長達も三者三様な態度だったよ。
つまり、今回の帝国作戦が上手く行けば大々的に発表して次代の皇帝に一歩前に出る事が出来たのかー!
ワタシタチヲフミダイニシテネ!?
タイセツナカゾクヲキズツケテダマッテイルトオモウナヨ?
「・・・お父様」
「・・・父上」
「・・・あなた」
家族がみんな低い声で、お父様の号令を待った。うん!家族だよね!そしてそこ!引くなよ!?
お父様は私達を見渡し、覚悟を知ると1度目を瞑り次の言葉を言った。
「よろしい!ならば戦争だ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「クックックック!」
愚者の声
「ガタガタブルブル!」
シオン
「自分達の権力争いに私達を巻き込んだ事を後悔させて上げますわ!」
愚者の声
「悪役が・・悪役令嬢がここにいるよー!恐いよー!」
シオン
「フッフッフッ!」
愚者の声
「笑い声だけでガクブルデス・・・orz」
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