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8章:エルフの国のエロフ!
久々の王都ですよ!
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ガタゴトと馬車に揺られながら王都へ向かうシオン達であった。
道中には、各騎士団長達が数名の部下と共に護衛として同行していた。
「う~ん!久し振りの遠出ですね」
良い天気であり、伸びのびとしている飛龍騎士団長サクラに青薔薇騎士団長エミリアは苦言した。
「余り油断しないでね?フィリアス領内は平和だといっても何が起こるかわからないのだから」
蒼い鎧がバッチリ決まっている優美さのあるエミリアは馬車の中をジーと見つめていた。
エミリアは自他共に認めるシオンLOVEな人なので、エレンミアがシオンを『剥いた』と聞いた時は、剣を抜いて殺しにいく所であった。故に、一緒の馬車に乗っているエレンミアを見張っているのである。
「御主はブレないな?」
「まぁまぁ、確かに良い天気だしピクニックにはちょうど良いんじゃないか?」
そこに赤龍騎士団長リーゼンが声を掛けてきた。二人は顔に出さなかったが、お前は何処に行くつもりだ!と思った。
「ふぉふぉふぉ!若いもんは楽しそうじゃのぅ?聞いたか?恐らく、王都へ着いた後は毒の沼地の調査にいくことになるのじゃぞ?毒の対策の準備は大丈夫か?」
最年長の土龍騎士団長シールは注意した。この団長達は口では色々と言っても戦闘では頼りになる歴戦の強者である。
「みんなー!ケンカしちゃダメだよー?」
外での言い合いにシオンは馬車の窓から頭を出して声を掛けた。
「「はい!大丈夫です!」」
即答する各団長であった。実に仲がよい。
そして、なんやかんやで数日掛けて王都へたどり着いたのだった。
・
・
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・
・
王都の街並みを抜けて、久し振りに見た王城はやっぱり壮観でした。
いやー、ネズミーランドの10倍はでかいね!知らんけど。
城の城門を潜ると大勢の兵士達が左右に別れて整列していました。
「おおぅ!?なんだ?なんだ?」
迫力ある光景に、小心者のシオンはビビってしまった。
馬車が入門すると、左右に別れていた兵士達が剣を抜いて、剣を掲げて胸の所で止めてポーズした。
ガチャガチャ!
ガッキーン!!!!
「凄い迫力なのじゃ!」
「派手な出迎えだ」
「あらあら、凄いわねー」
「いつもこうなのか!?」
お母様以外は余りのVIP待遇に驚いていた。
「フィリアス公爵様御一行!到着されました!!!」
門番の兵士が到着を知らせた。
馬車から降りると王子と王女様が出迎えてくれました。ってか、いつも入口で待ってない?
「いらっしゃーい!シオン、待っていたわ♪」
「よく来てくれた。歓迎するよ。久し振り」
イーリス王女とアイオス王子が挨拶してきました。王族の方々に挨拶をされてはこちらもしない訳にはいきません。丁寧に挨拶をしたところ、お二方から他人行儀で酷いわと言われました。
解せぬ!!!
王子達にエスコートされ、謁見の間に行きましたよ~
「良く来てくれた。出迎えのパフォーマンスは気に入ってくれたかな?」
王様ーーーー!!!!
あんたのさしがねか!?
「もうびっくりしましたよ!」
「はっはっはっ!なら成功したな!」
なんともフランクな王様です。隣の王妃様も笑っているしね!
セフィリト王国の国王様は私のお父様の弟に当たります。なかなか立派王様だと思うよ?イタズラ好きってのがたまに傷だけどね。
「さて、本題に入りましょうか?」
お母様が然り気無く話を進めてくれました。流石です♪
「そうですね。そちらにいるエルフの方が使者で宜しいかな?」
エレンミアさんは恐縮しながら応えた。
「はい、私はエルフ国族長が娘でエレンミアと申します。現在、エルフ国は神国からの謂われなき中傷と暴力を受けております。是非ともお力添えをお願い致します!」
エレンミアさんは深く頭を下げた。
「お話は兄上から聞いている通りのようだな。前向きに『検討は』しよう。だが、必ず力になれるとは確約はできない」
!?
「ど、どうしてですか!?」
必死に国王様にお願いするエレンミアさんに私は尋ねた。
「国王様、私からも理由を聞いても宜しいでしょうか?」
シオンの言葉に国王様が重い口を開いた。
「最近の神国は何やらきな臭い噂が流れている。急に信徒が居なくなったり、悪質な犯罪が静かに増えているという。もし、エルフ国の仲介に入ったとして、神国は大国だ。もし矛先がセフィリト王国に向いたらどうする?」
!?
「そ、それは!?」
「貴女の国には同情はする。しかし、一個人の感情で大勢の自国の民、兵士達の命を危険にさらす訳にはいかないのだ。それが国を預かる者としての責務なのだから」
国王様の言葉にシオンもエレンミアも正論過ぎて何も言えなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「はぁ~」
シオン
「あら?どうしたのかしら?元気がないわね?」
愚者の声
「ネズミーランドに行きたいなぁ~と思って」
シオン
「生まれてから1度も行ったことないものね」
愚者の声
「行きたいなぁ~」
シオン
「なら生まれ変われば逝けるわよ♪」
愚者の声
「え゛……………ギャーーーーーー!!!」
幽体離脱していってきまーす!
道中には、各騎士団長達が数名の部下と共に護衛として同行していた。
「う~ん!久し振りの遠出ですね」
良い天気であり、伸びのびとしている飛龍騎士団長サクラに青薔薇騎士団長エミリアは苦言した。
「余り油断しないでね?フィリアス領内は平和だといっても何が起こるかわからないのだから」
蒼い鎧がバッチリ決まっている優美さのあるエミリアは馬車の中をジーと見つめていた。
エミリアは自他共に認めるシオンLOVEな人なので、エレンミアがシオンを『剥いた』と聞いた時は、剣を抜いて殺しにいく所であった。故に、一緒の馬車に乗っているエレンミアを見張っているのである。
「御主はブレないな?」
「まぁまぁ、確かに良い天気だしピクニックにはちょうど良いんじゃないか?」
そこに赤龍騎士団長リーゼンが声を掛けてきた。二人は顔に出さなかったが、お前は何処に行くつもりだ!と思った。
「ふぉふぉふぉ!若いもんは楽しそうじゃのぅ?聞いたか?恐らく、王都へ着いた後は毒の沼地の調査にいくことになるのじゃぞ?毒の対策の準備は大丈夫か?」
最年長の土龍騎士団長シールは注意した。この団長達は口では色々と言っても戦闘では頼りになる歴戦の強者である。
「みんなー!ケンカしちゃダメだよー?」
外での言い合いにシオンは馬車の窓から頭を出して声を掛けた。
「「はい!大丈夫です!」」
即答する各団長であった。実に仲がよい。
そして、なんやかんやで数日掛けて王都へたどり着いたのだった。
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王都の街並みを抜けて、久し振りに見た王城はやっぱり壮観でした。
いやー、ネズミーランドの10倍はでかいね!知らんけど。
城の城門を潜ると大勢の兵士達が左右に別れて整列していました。
「おおぅ!?なんだ?なんだ?」
迫力ある光景に、小心者のシオンはビビってしまった。
馬車が入門すると、左右に別れていた兵士達が剣を抜いて、剣を掲げて胸の所で止めてポーズした。
ガチャガチャ!
ガッキーン!!!!
「凄い迫力なのじゃ!」
「派手な出迎えだ」
「あらあら、凄いわねー」
「いつもこうなのか!?」
お母様以外は余りのVIP待遇に驚いていた。
「フィリアス公爵様御一行!到着されました!!!」
門番の兵士が到着を知らせた。
馬車から降りると王子と王女様が出迎えてくれました。ってか、いつも入口で待ってない?
「いらっしゃーい!シオン、待っていたわ♪」
「よく来てくれた。歓迎するよ。久し振り」
イーリス王女とアイオス王子が挨拶してきました。王族の方々に挨拶をされてはこちらもしない訳にはいきません。丁寧に挨拶をしたところ、お二方から他人行儀で酷いわと言われました。
解せぬ!!!
王子達にエスコートされ、謁見の間に行きましたよ~
「良く来てくれた。出迎えのパフォーマンスは気に入ってくれたかな?」
王様ーーーー!!!!
あんたのさしがねか!?
「もうびっくりしましたよ!」
「はっはっはっ!なら成功したな!」
なんともフランクな王様です。隣の王妃様も笑っているしね!
セフィリト王国の国王様は私のお父様の弟に当たります。なかなか立派王様だと思うよ?イタズラ好きってのがたまに傷だけどね。
「さて、本題に入りましょうか?」
お母様が然り気無く話を進めてくれました。流石です♪
「そうですね。そちらにいるエルフの方が使者で宜しいかな?」
エレンミアさんは恐縮しながら応えた。
「はい、私はエルフ国族長が娘でエレンミアと申します。現在、エルフ国は神国からの謂われなき中傷と暴力を受けております。是非ともお力添えをお願い致します!」
エレンミアさんは深く頭を下げた。
「お話は兄上から聞いている通りのようだな。前向きに『検討は』しよう。だが、必ず力になれるとは確約はできない」
!?
「ど、どうしてですか!?」
必死に国王様にお願いするエレンミアさんに私は尋ねた。
「国王様、私からも理由を聞いても宜しいでしょうか?」
シオンの言葉に国王様が重い口を開いた。
「最近の神国は何やらきな臭い噂が流れている。急に信徒が居なくなったり、悪質な犯罪が静かに増えているという。もし、エルフ国の仲介に入ったとして、神国は大国だ。もし矛先がセフィリト王国に向いたらどうする?」
!?
「そ、それは!?」
「貴女の国には同情はする。しかし、一個人の感情で大勢の自国の民、兵士達の命を危険にさらす訳にはいかないのだ。それが国を預かる者としての責務なのだから」
国王様の言葉にシオンもエレンミアも正論過ぎて何も言えなかった。
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【後書き】
愚者の声
「はぁ~」
シオン
「あら?どうしたのかしら?元気がないわね?」
愚者の声
「ネズミーランドに行きたいなぁ~と思って」
シオン
「生まれてから1度も行ったことないものね」
愚者の声
「行きたいなぁ~」
シオン
「なら生まれ変われば逝けるわよ♪」
愚者の声
「え゛……………ギャーーーーーー!!!」
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